英語を上達するにはシャドーイングが効果的と聞いた。
具体的にどんなことをするのかな?どんな効果があるのかも合わせて教えてほしいです。
このブログを運営している、よし (@yoshiblog0721)です。
大学生の頃、ひたすら毎日シャドーイングしていたおかげで、1年でTOEIC975点が取れました(今は満点です)。
シャドーイングの効果・やり方・おすすめ教材をまとめてご紹介しますね。
シャドーイングとは、「英語音声を影のように追いかけてマネしていく」トレーニングで、これをすることで英語の音・リズムが身につき、英語力を総合的にアップさせることができます。
サッカーの本田圭佑選手も、以下のようにシャドーイングに取り組んでいますね。
簡単なトレーニングではないですが、その分特にリスニング力の向上につながる学習法です。
ぼく自身、独学でTOEIC満点を取ったり、海外ドラマを英語で楽しめるようになったのは、間違いなくシャドーイングを繰り返してきたからです。
そんな僕がシャドーイングで期待できる効果・やり方・おすすめの教材を紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
タップできる目次
シャドーイングとは?どんな効果がある?
まず、シャドーイングの概要と期待できる効果を押さえておきましょう。
やっぱりメリットをしっかり把握したうえで取り組まないと、続かないですからね。
シャドーイングとは
シャドーイングというのは、先述の通り、
英語音声を影(シャドー)のように追いかけてマネしていく
という学習法になります。
冒頭でご紹介した本田圭佑選手のように、お手本の音声に2~3秒遅れてついていくのが基本になります。
似たような学習法として、一文を聞いた後で繰り返すリピーティングや、音声と同時に話すオーバーラッピングなどといった学習法もあります。
しかし、シャドーイングは英語の音声を聞いたばかりの状態で繰り返すので、耳に正しい音・リズムが残っている状態で、それに可能な限り近づけていくトレーニングなんですよね。
つまり、お手本の音声を再現することに最も理想的な学習法だといえます。
シャドーイングに期待できる3つの効果
たしかにお手本をマネするのはよさそうだけど、具体的にどう効果があるの?
大きく分けると、以下3つの効果があります。
- リスニング力がアップする
- 伝わる発音・リズムを習得できる
- 音で英単語・フレーズを記憶できる
順番に、見ていきましょう。
①リスニング力がアップする
まず、シャドーイングの最大の効果といってもいい、リスニング力の向上です。
ぼく自身、TOEICのリスニングのスコアを上げるために、シャドーイングを始めました。
シャドーイングを通して英語のお手本の音声をマネすることで、
- 音が聞き取れるようになる
- 語順通りに理解できるようになる
という効果が期待できます。
自分で声に出してマネするからこそ、単語同士の音がつながったり、欠落したりといった音声変化のルールを体得することができます。
また、英語の意味を理解しながらマネしていくには、返り読みなんてしているヒマがありません。
英語が聞こえた語順通りに理解しないと、とても追いつかないですよね。
なので、英語を文の頭から順番通りに理解する力もつきます。
②伝わる発音・リズムを習得できる
また、聞こえた英語の音声を忠実に再現すべく、何度も取り組む過程で発音・リズムが劇的に改善されます。
日本語と英語は音がぜんぜん違うので、意識的に取り組まない限り、日本語ベースの伝わらない英語を話すハメになってしまいます。
知り合いに5年ほどアメリカに住んでいた方がいますが、現地で育った自分の息子から「お父さんの英語は恥ずかしいから喋らないで」と言われたそうです。
日常的に英語を聞いていたとしても、それを意識してマネるというステップがないと、発音は改善しないということですね。
シャドーイングは「聞いてすぐマネする」ので、発音・リズムが矯正され、伝わる英語に変わります。
③音で英単語・フレーズを記憶できる
最後に、シャドーイングでは同じ音源を使って何度も何度も口に出すわけですが、その結果として単語やフレーズを音で記憶することができます。
例えば覚えたい単語帳やフレーズ集についているCDを使ってシャドーイングをすると、定着率が格段に上がります。
特に、セットで使う前置詞なんかも音で自然に思い出せるので、良質なインプットと言えますね。
以上、シャドーイングに期待できる3つの効果をお話ししました。
改めておさらいすると以下の通りです。
- リスニング力がアップする
- 伝わる発音・リズムを習得できる
- 音で英単語・フレーズを記憶できる
シャドーイングのやり方・効果を高めるコツ
ここからは、シャドーイングの具体的なやり方とコツをご紹介します。
シャドーイングのやり方を4ステップで解説
まずはシャドーイングのやり方です。といってもシンプルなのでご安心を。
シャドーイングのやり方
- まずは何度も聞く
- 読んで英文の理解を深める
- 文字を見ながらシャドーイング
- 文字を見ずにシャドーイング
①まずは何度も聞く
まずは、文字を見ずに音声を聞きます。
文字を先に見てしまうとどうしても脳内でカタカナ発音に置き換えてしまいがちなので、まずは音だけに集中しましょう。
②読んで英文の理解を深める
「これ以上は聞き取れない」というところまで来たら、初めてテキストを見ます。
「全然聞き取れないと思ってたけど、知ってる単語ばかりだった」という部分が出てくると思います。
このあたりが、聞き取れていなかった「音声変化」を学ぶヒントになりますね。
もちろん、そもそも知らなかった語彙なども確認して、しっかり理解しておくようにしましょう。
③文字を見ながらシャドーイング
英文の意味が頭に入ったら、シャドーイングを始めます。
とはいっても、いきなりうまくはできないので焦らず取り組みましょう。
目安としては、1分程度の音源を50回~100回繰り返す気持ちでやりましょう。
「そんなに!?」と思うかもしれませんが、完ぺきにコピーしようと思うと、これでも足りないくらいです。
細部にわたり、すべての音を忠実に再現するつもりでシャドーイングしていきます。
④文字を見ずにシャドーイング
ある程度追いかけられるようになったら、テキストは閉じましょう。
文字ではなく音に集中するためです。
なお、この段階まで来ると文字を見る必要がないので、家事をしながら、出かける準備をしながら、など「ながら時間」を活用することができます。
そうなると、先ほどの50~100回って意外とあっという間なんですよね。
ぼく自身、大学生の頃に3カ月でTOEIC855点、1年で975点を取れたのですが、当時はTOEICの単語帳やリスニングの問題集を常に流し、シャドーイングしまくっていました。
以上、シャドーイングのやり方を4ステップでご紹介しました。
大事なことは、文字ではなく「音に集中する」ことですね。
シャドーイングのやり方
- まずは何度も聞く
- 読んで英文の理解を深める
- 文字を見ながらシャドーイング
- 文字を見ずにシャドーイング
シャドーイングの効果を高める7 つのコツ
ここからは、シャドーイングの効果を高めるコツをご紹介します。
どれもぼく自身が実践する中で身につけたものなので、きっと役に立つことと思います。
①発音と一緒に取り組む
英語を学び始めたばかりなら、発音と一緒に取り組むことをおすすめします。
シャドーイングをやると文章の中での音のつながりや省略が身につきますが、そもそもの母音・子音が正しく出せないと、上達に時間がかかります。
発音のテキストは気に入ったものでOKですが、有名な「英語耳」はぼく自身も使った本で、取っつきやすいです。
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②簡単すぎるレベルから始める
シャドーイングは、初めて取り組むと口がぜんぜん追いつかず、苦戦する可能性が高いです。
まずは「聞いてすんなり理解できるレベル」から始めてみましょう。
のちほどシャドーイングの入門書をご紹介するので、そのあたりから始めてみるのがおすすめです。
③まずは音に集中する
理想としては、「英文の意味を捉えつつシャドーイング」ですが、いきなりは難しいです。
まずは耳を澄ませて、一つ一つの音声変化をきっちり押さえ、マネしていくようにしましょう。
④慣れてきたら意味理解も
慣れてきた段階で、意味にも注意を向けましょう。
これをすることで、英語が「読まれているスピードで語順通りに理解」できるようになってきます。
結果的に英語の処理スピードが上がって、リーディング力も向上しますよ。
⑤自分の声を録音して比較する
ある程度うまくシャドーイングできるようになってきたら、自分の声を録音してみましょう。
お手本と聞き比べてみると、意外とうまくできていない部分が分かります。
地道な作業ですが、これを繰り返すことでお手本とのギャップがどんどん埋まり、英語の音・リズムが自分のものになります。
⑥上手くできなくても焦らない
とはいえ、最初はぜんぜん口が回らず、10回やっても20回やっても上手くいかないものです。
ただ、シャドーイングを続けて効果を感じなかったという方はあまり聞いたことがないです。
しっかり続ければ、3カ月後にはかなり英語がクリアに聞き取れるようになるはず。
ぼく自身、元々は受験勉強でしか英語に触れたことがありませんでしたが、シャドーイングを繰り返した結果、3か月でTOEIC855点を取ることができました。
いずれ成果は出るので、焦らず取り組んでいきましょう。
⑦片耳イヤホンがおすすめ
最後はちょっとした小ネタのようですが、シャドーイングするときは片耳イヤホンがおすすめです。
理由は、スピーカーだと自分の声でお手本が聞こえなくなってしまうからですね。
かといって両耳にイヤホンをすると、自分の声が聞こえなくなってしまいます。
お手本の音声に耳を澄ませつつ、自分の声も確認するには「片耳イヤホン」がベストだと思います。
以上、シャドーイングをする上でのコツを7つご紹介しました。
まとめると以下の通りです。
シャドーイングのコツ
- 発音と一緒に取り組む
- 簡単すぎるレベルから始める
- まずは音に集中する
- 慣れてきたら意味理解も
- 自分の声を録音して比較する
- 上手くできなくても焦らない
- 片耳イヤホンがおすすめ
シャドーイングのおすすめ教材(本・アプリ)
ここからは、シャドーイングに使える本・アプリをご紹介していきますね。
おすすめシャドーイング本
おすすめ本ですが、これ一冊やっておけば十分です。
シャドーイングで英語が聞き取れるようになる仕組みの解説から始まり、段階的にトレーニングができる良書です。
この本を1冊仕上げれば、あとは音声付きの教材なら何でもシャドーイングできるようになります。
不安な方は、以下のように「超入門」・「入門」バージョンもあります。
おすすめシャドーイングアプリ
シャドーイングに使えるアプリを挙げようと思ったのですが、先述の通りシャドーイングは一通りやり方を覚えてしまえば、応用が効きます。
なので、TOEICのリスニング問題、単語帳の例文、ニュース番組など、何でもOKなんですよね。
ただ、ぼく自身がシャドーイングをやった際に感じた不安として、「うまくできているのか自分で分からない」という点がありました。
文法問題などと違って、正解がないので自分で判断できないんですよね。
実際、10年近く英語を話していますが、自己流の変なクセが付いてしまった部分もあります。
なので、効率よく正しい英語を身につけたいなら、客観的なアドバイスをもらうのがベストです。
冒頭でもご紹介した、サッカーの本田圭佑選手も利用する英語コーチングの「プログリット」が「シャドテン」というシャドーイング添削のサービスを始めています。
7日間無料で体験できて、プロのコーチが的確にアドバイスをくれるので、ここから始めるのもありですね。
≫ シャドーイング添削の「シャドテン」を使ってみた感想
英語シャドーイングの効果・やり方まとめ
以上、シャドーイングの効果・やり方・コツについてご紹介してきました!
シャドーイングは一度身につけると、どんなレベルにも応用できるかなりおすすめの学習法です。
実際、ぼく自身はシャドーイングを繰り返したことで1年でTOEIC975点が取れました。
その後、海外ドラマや映画など生の英語を聞き取りたいと思ったときには、それらの素材でシャドーイングを続け、今では字幕なしで楽しめるようになっています。
もちろん簡単ではないですが、しっかり続けることで「あれ?聞き取れるぞ?」という瞬間がやがて来ます。
そうなると、英語がどんどん楽しくなってきますよ。
「シャドーイングには興味があるけど、うまくできるか不安だ」という方は、まずはプロに客観的なアドバイスをもらうのも一つの手です。
先ほどご紹介したシャドテンは7日間無料で音声を添削してくれるので、コツを掴むのにおすすめですよ。
≫ シャドーイング添削の「シャドテン」を使ってみた感想
最後までお読み頂き、ありがとうございました!!