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東京リベンジャーズ

【全50話一覧】東京リベンジャーズの英語タイトル完全ガイド|シリーズ英題・実写劇場版3作・各話サブタイトルの意味を公式ソースで解説

「『聖夜決戦編』って英語だと何ていうの?」「東リベの劇場版の英題を知りたい」「そもそも各話のサブタイトルが最初から英語なのはなぜ?」——東京リベンジャーズを英語で追いかけようとすると、多くの方がこの3つでつまずきます。結論からお伝えすると、作品名はTokyo Revengers、アニメのシーズン英題は4つ、そして「劇場版」と呼ばれているのは実写映画3作です。そして本記事でいちばんお伝えしたいのが、東リベの各話サブタイトルは「英語に訳されたもの」ではなく、日本語版の時点で最初から英語という事実。第1話 Reborn から第50話 Meet his fate まで、全50話ぶんをテレビ東京アニメ公式サイトのエピソード一覧(全5ページ)で1本ずつ確認して一覧表にしました。さらに原作漫画にいたっては、講談社公式の英語版マンガサービス K MANGA で確認したところ、第1話から第33話まで33本連続で「Re-」始まりという、ほかの作品ではまず見ない状態になっています。筆者は留学経験なしでTOEIC990点・VERSANT76点(80点満点中)を取得し、前職では海外事業を担当していました。東京リベンジャーズ×英語の全体像は東京リベンジャーズは英語で何という?完全ガイドにまとめていますので、あわせてご覧ください。

なお、実際に英語音声・英語字幕で東リベを観たい方へ。前提として、日本から普通に配信サービスを開くと日本向けのカタログしか表示されず、英語音声も英語字幕も選べないことがほとんどです。そこで使われるのがVPNで、NordVPNでアメリカなど英語圏のサーバーに接続し、その状態でいつも通り配信サービスを開くと、英語音声・英語字幕で視聴できるようになりますNordVPN)。具体的な手順は記事後半で改めて紹介します。


【早見表】東京リベンジャーズ 英語タイトル一覧(シリーズ・劇場版・関連作)

まずは全体像を一枚の表で押さえましょう。東リベの「英語タイトル」は、作品名・シーズン名・各話サブタイトル・実写映画・スピンオフの5階層に分かれています(本記事執筆時点=2026年7月)。

区分日本語タイトル英語タイトル時期・規模
原作漫画東京卍リベンジャーズTokyo Revengers全278話・全31巻で完結
アニメ第1期東京リベンジャーズTokyo Revengers2021年4〜9月/全24話
アニメ第2期東京リベンジャーズ 聖夜決戦編Tokyo Revengers: Christmas Showdown2023年1〜4月/全13話(25〜37話)
アニメ第3期東京リベンジャーズ 天竺編Tokyo Revengers: Tenjiku Arc2023年10〜12月/全13話(38〜50話)
アニメ第4期東京リベンジャーズ 三天戦争編Tokyo Revengers: War of the Three Titans Arc2026年10月2日〜(予定)
実写映画①東京リベンジャーズTOKYO REVENGERS2021年7月9日公開
実写映画②東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-TOKYO REVENGERS 2 Part.1 “Destiny”2023年4月21日公開
実写映画③東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-TOKYO REVENGERS 2 Part.2 “Finale”2023年6月30日公開
ミニアニメ童話リベンジャーズFairy Tale Revengers2024年10月〜
スピンオフ漫画東京卍リベンジャーズ 場地圭介からの手紙Tokyo Revengers: A Letter from Keisuke Baji英語版6巻まで刊行
スピンオフ漫画東大リベンジャーズTodai Revengers英語版オムニバス3冊
特装版極彩色 東京卍リベンジャーズTokyo Revengers: Brilliant Full Color Edition英語版2冊
公式ガイド(日本の3冊を再編集)Tokyo Revengers Series Guide: REMEMBER YOU!2025年4月8日

こうして並べると、東リベの英題には「そのまま」「訳す」「ローマ字で残す」の3つの手口が混在しているのが見えてきます。Christmas Showdown は訳した例、Tenjiku Arc と Todai Revengers はローマ字で残した例。ここからは1階層ずつ掘り下げていきます。


作品名は Tokyo Revengers|「卍」はタイトルから消え、組織名に残った

結論から言うと、作品名の英題は Tokyo Revengers のひと言です。原題『東京卍リベンジャーズ』の真ん中にある「卍」だけが、英語圏へ渡るときにきれいに落ちました。ところが同じ「卍」が、作中の組織名にはしっかり残っています。この非対称が、東リベの英題を語るうえでいちばん面白いところです。

英語タイトルは Tokyo Revengers。原題の「卍」だけが落ちている

原作漫画の正式タイトルは『東京卍リベンジャーズ』ですが、「卍」は読まずに「とうきょうリベンジャーズ」と発音します。もともと表記だけの文字なので、英語にするときに落ちるのは自然な流れでした。興味深いのは、2021年のアニメ化を機に、日本国内でも卍を外した『東京リベンジャーズ』という表記が標準になったことです。つまり卍が消えたのは英語圏の都合だけではありません。実写映画の日本公式サイトのロゴも、アルファベットで TOKYO REVENGERS と書かれています。日本語版・英語版・実写版のどれを見ても、いま流通している表記は「東京リベンジャーズ/Tokyo Revengers」で揃っていると考えて大丈夫です。

Seven Seas公式には Tokyo Manji Revengers という併記もある

ただし「卍は完全に消えた」と言い切ってしまうと、資料に当たったときに混乱します。英語版の紙の漫画を出している出版社 Seven Seas Entertainment の公式シリーズページを開くと、作品名の欄に 東京リベンジャーズ | Tokyo Manji Revengers と併記されているのです(本記事執筆時点で確認)。書店の棚に並ぶ本の表紙は Tokyo Revengers ですが、データベース上の正式名としては Manji が生き残っているという二重構造になっています。そしてもっと重要なのが組織名で、東京卍會は英語版でも Tokyo Manji Gang、略称は Toman卍はタイトルからは消えたのに、組織名としては消えていません。チーム名や不良用語がどう英語化されたかは東京リベンジャーズ チーム名・不良用語の英語一覧で151語ぶん整理しています。

revenger と avenger の違い、そしてなぜ複数形なのか

タイトルの核になっている revenger は「復讐する者」。英語にはよく似た avenger という語もあり、ここには明確なニュアンスの差があります。revenge は個人的な恨みを晴らす私怨の復讐、avenge は不正や大義に報いる公的な報復。マーベルの Avengers が「アベンジャーズ」なのは後者だからです。東リベが Revengers なのは、タケミチの動機が「世界を救う」ではなく「自分の恋人と仲間を取り戻す」というきわめて個人的なものだから、と読むと腑に落ちます。そして見逃せないのが複数形であること。復讐するのはタケミチ一人ではない、という含みが文法レベルで残されています。ちなみにフジテレビの英語版作品ページは、実写第1作を A sniffling loser beaten down by life finds his inner hero to "Revenge" his future! と紹介しており、ここでも revenge が動詞として、しかもわざわざ引用符つきで使われています

「東リベ」「東卍(トーマン)」は英語圏でどう呼ばれるか

日本語では「東リベ」「東卍」と略しますが、英語には漢字がないので略し方が変わります。英語圏のファンコミュニティでは "Tokyo Rev""TR" という略が使われるのが一般的です(これはファンの慣習であって公式表記ではありません)。一方、東京卍會の通称「東卍=トーマン」は英語版でもそのまま Toman略称のうち「漢字から作られたもの」は英語で通じず、「音として存在するもの」はそのまま輸出されるという、わかりやすい線引きが見えます。海外の掲示板で Toman が普通に出てくるのはそのためです。キャラクターの英語表記については東京リベンジャーズ キャラクター英語名一覧にまとめています。


アニメのシーズン英題は3つ+第4期【2026年7月時点】

結論として、テレビアニメは第1期から第3期までで通算50話が放送済み、第4期が2026年10月に配信開始予定です。日本語の編名と英題の対応を先に押さえておくと、海外の情報を追うのが一気にラクになります。

第1期 Tokyo Revengers(全24話・2021年)

第1期は日本語も英語も Tokyo Revengers で、サブタイトルはありません。テレビ東京アニメ公式サイトのエピソード一覧によれば、放送は2021年4月11日から9月19日まで、全24話。ここまでが原作でいう「血のハロウィン編」の決着までにあたります。英語圏ではこの24話が Season 1 として扱われ、Crunchyroll では英語字幕・英語吹き替えの両方で配信されています。

第2期 Tokyo Revengers: Christmas Showdown|showdown の語源

第2期『聖夜決戦編』の英題は Tokyo Revengers: Christmas Showdown。Anime News Network のエンサイクロペディアでも、作品名が Tokyo Revengers: Christmas Showdown、Alternative title に「東京リベンジャーズ 聖夜決戦編」と登録されています。「聖夜=Christmas」「決戦=showdown」と、日本語の2語がそれぞれ英語1語にきれいに対応した、東リベでいちばん素直な訳です。showdown は「最終対決・決着をつける勝負」を意味する名詞で、もとはポーカーで手札を見せ合う(show down)場面を指した言葉。そこから「もはや後がない一騎打ち」の意味になりました。放送は2023年1月9日から4月3日まで、通し番号でいう第25話から第37話の全13話です。

第3期 Tokyo Revengers: Tenjiku Arc|訳す語と残す語の線引き

第3期『天竺編』の英題は Tokyo Revengers: Tenjiku ArcChristmas Showdown が訳されたのに対して、こちらはローマ字のまま残されました。天竺は「インドの古称」ですが、India Arc と訳してしまうと作品の雰囲気が完全に消えてしまいます。意味が素直に置き換わる語は訳し、日本語の響き自体が個性になっている語は残す——この線引きは東リベの英題全体を貫く判断軸です。放送は2023年10月3日から12月26日まで、第38話から第50話の全13話。ちなみに arc は「(物語の)編・章」を指す英語で、英語圏のアニメファンは日本語の「〜編」をほぼ例外なく arc と呼びます。Bloody Halloween Arc、Tenjiku Arc、という具合です。

第4期 Tokyo Revengers: War of the Three Titans Arc|2026年10月2日から

そして第4期です。日本語の編名は三天戦争編、英題は Tokyo Revengers: War of the Three Titans Arc。Anime News Network が2026年6月14日に報じた第3弾トレーラーの発表によれば、2026年10月2日から、全世界(中国本土を除く)でDisney+の独占配信となります。OP主題歌は JO1「IGNITE」(2026年7月20日発表)。「三天」を Three Titans(3人の巨神)と訳したセンスは見事で、god や deity ではなく titan(ギリシャ神話の巨神族)を選んだことで、力の桁が違う3人がぶつかるという語感が英語でも伝わります。なお本記事執筆時点(2026年7月)で第4期はまだ配信されておらず、話数も公表されていません。ここでは書きません。最新情報は必ず公式発表をご確認ください。

【要注意】海外配信ではシーズンごとに第1話から数え直される

ここは検索するときに本当に混乱するポイントなので、はっきり書いておきます。日本では第2期を「第25話〜第37話」と通し番号で呼びますが、海外の配信サービスでは第2期が Episode 1 〜 Episode 13 として並びます。同じ話が「第25話」でも「第1話」でもある、という状態です。たとえば It is what it is は日本の通し番号では第25話ですが、海外では Christmas Showdown の第1話。海外サイトで話数が合わないと感じたら、まず「通し番号かシーズン内番号か」を疑ってください。これは東リベに限らず、分割クールのアニメを英語で追うときに必ず出てくる落とし穴です。だからこそ、次章で説明する英語サブタイトルのほうが、話数よりも確実な目印になります。


【この記事の急所】東リベのサブタイトルは、日本語版の時点で英語だった

ここが本記事でいちばんお伝えしたいポイントです。多くのアニメでは「日本語のサブタイトルを英語に訳したもの」が英語版のエピソードタイトルになります。ところが東京リベンジャーズは違います。日本語版の時点で、各話のサブタイトルがすべて英単語・英語フレーズなのです。この性質は東京リベンジャーズは英語で何という?完全ガイドでも触れていますが、本記事では全50話を並べて、そこから見える命名の法則まで踏み込みます。

「翻訳された英題」ではなく「最初から英語」——翻訳工程が存在しない

たとえば『薬屋のひとりごと』の第2話は日本語で「寒がりの薬屋」、英語で Chilly Apothecary。これは翻訳された英題です。ところが東リベの第1話は、日本語版のテレビ東京公式サイトを開いても「Reborn」としか書かれていません。日本語のサブタイトルというものが、そもそも存在しないのです。だから英語版と日本語版でタイトルが完全に同じになり、「訳の揺れ」という問題が原理的に発生しません。これは英語学習者にとって、地味ですが相当おいしい性質です。他作品なら「公式訳はどれか」を確かめる手間がかかるところが、東リベでは日本語のサイトを見るだけで公式英題が手に入るわけですから。

出典はテレビ東京アニメ公式のエピソード一覧(全5ページ)

本記事の全50話一覧は、テレビ東京アニメ公式サイトの『東京リベンジャーズ』エピソードページ(https://www.tv-tokyo.co.jp/anime/tokyo-revengers/episodes/ )から、5ページに分かれた各話情報を1本ずつ確認して作成しました(2026年7月28日確認)。各話には放送日とあらすじも併記されています。ネット上には「東リベ全話サブタイトル一覧」を名乗るまとめが複数ありますが、出典を書いているものはほとんどありません。英題を記事の中心データにするなら、公式サイトまで遡るのが最低条件——これは当ブログが過去に別作品で痛い目を見て学んだ教訓でもあります。

公式表記は第1〜24話が全角、第25話以降が半角

細かいですが、知っておくと検索で困りません。テレビ東京公式サイトでは、第1〜24話の英題が全角英字で書かれています。Reborn No Pain,no gain といった具合で、カンマまで全角の です。一方第25話以降は半角英字。本記事の一覧表では読みやすさを優先してすべて半角に直して表記していますが、公式サイトからコピーして検索窓に貼ると全角のままヒットしないことがあるので、その場合は手で打ち直してみてください。ほかにも第15話は公式表記が No Pain,no gain、第37話は When it rains,it pours と、カンマの後にスペースが入っていません。この手の表記ゆれは後ほどまとめて扱います。


【一覧表】第1期 全24話の英語サブタイトル

それでは本題です。まずは第1期の24話。右端の「原作」列は、同じ英題を持つ原作漫画のチャプター番号で、こちらは講談社公式の英語版マンガサービス K MANGA で確認しました。

英語サブタイトル意味放送日原作
1Reborn生まれ変わる2021.04.111
2Resist抵抗する2021.04.182
3Resolve決意する/決意2021.04.253
4Return戻る2021.05.026
5Releapもう一度跳ぶ(造語)2021.05.099
6Regret後悔する2021.05.1613
7Reviveよみがえる2021.05.2315
8Rechangeもう一度変える(造語)2021.05.3018
9Revolt反乱を起こす2021.06.0621
10Reriseもう一度立ち上がる2021.06.1325
11Respect敬意を払う2021.06.2029
12Revenge復讐2021.06.2733
13Odds and Endsこまごまとしたもの・残り物2021.07.0435
14Break up解散する・別れる2021.07.1138
15No Pain, no gain苦労なくして得るものなし2021.07.1840
16Once upon a timeむかしむかし2021.07.2542
17No wayありえない2021.08.0148
18Open Fire撃て・射撃開始2021.08.0851
19Turn around振り返る・形勢を立て直す2021.08.1553
20Dead or Alive生死を問わず2021.08.2258
21One and only唯一無二の2021.08.2960
22One for all一人はみんなのために2021.09.0563
23End of war戦いの終わり2021.09.1264
24A Cry baby泣き虫2021.09.1973

前半12話と後半12話で、タイトルの性格がはっきり切り替わっているのが分かるでしょうか。この構造については後ほど詳しく分析します。


【一覧表】第2期 聖夜決戦編 全13話の英語サブタイトル

第2期『聖夜決戦編』は、日本の通し番号でいう第25話から第37話です。英語圏の配信サービスでは Episode 1 〜 13 として並ぶので、両方の番号を併記しておきます。

通し期内英語サブタイトル意味放送日原作
251It is what it is仕方ない・そういうものだ2023.01.0976
262Gotta goもう行かなきゃ2023.01.1677
273Stand alone独りで立つ・孤立する2023.01.2381
284Family bonds家族の絆2023.01.3085
295Christmas Eveクリスマスイブ2023.02.0690
306Whip up morale士気を高める2023.02.1392
317Sibling rivalryきょうだい間の張り合い2023.02.2097
328Strive together共に奮闘する2023.02.2798
339Dawning of a new era新時代の幕開け2023.03.06106
3410The light of my life我が人生の光=最愛の人2023.03.13108
3511On my way home家に帰る途中で2023.03.20114
3612Last order最後の命令2023.03.27117
3713When it rains, it pours降れば土砂降り=悪いことは重なる2023.04.03124

この13本、Family bonds/Sibling rivalry/Christmas Eve/The light of my life と、家族と行事にまつわる語が並んでいるのに気づきます。柴兄妹と黒龍を軸にした編なので、タイトルがそのままテーマを言い当てているわけです。


【一覧表】第3期 天竺編 全13話の英語サブタイトル

第3期『天竺編』は第38話から第50話。テレビアニメとして放送済みのぶんは、ここまでの通算50話です。

通し期内英語サブタイトル意味放送日原作
381The Longest day最も長い一日2023.10.03129
392Mortal enemy不倶戴天の敵2023.10.10134
403Run out of patience我慢の限界がくる2023.10.17137
414Come back to life生き返る2023.10.24143
425A bad hunch嫌な予感2023.10.31146
436Rise against立ち向かう2023.11.07152
447Turn the tide形勢を逆転する2023.11.14155
458I know in my head頭では分かっている2023.11.21159
469The blue ogre青い鬼2023.11.28162
4710Brave heart勇敢な心2023.12.05166
4811Nothing is left何も残らない2023.12.12174
4912Paradise lost失楽園2023.12.19178
5013Meet his fate宿命と向き合う2023.12.26185

第38話の公式表記は The Longest day で、Lだけが大文字、dは小文字という独特な形をしています。ネット上では The longest day と書かれていることが多いのですが、テレビ東京公式は L が大文字です。第49話 Paradise lost は、17世紀イギリスの叙事詩『失楽園』と同じ英題。英語圏の読者にとっては「取り返しのつかない喪失」を意味する、教養として共有された言い回しです。


50話を1列に並べて見えた「3つの型」と命名法則

ここからが、全50話を集めたからこそ書ける分析です。1本ずつ眺めていても気づかないことが、50本を1列に並べた瞬間に見えてきます。

型①:第1〜12話は全て Re- 始まり、しかも全て1語

第1期の前半12話は、Reborn / Resist / Resolve / Return / Releap / Regret / Revive / Rechange / Revolt / Rerise / Respect / Revenge。12話連続で Re- 始まり、しかも12本すべてが1語です。英語の接頭辞 re- は「再び・もう一度・元へ戻る」を意味します。タイムリープを何度も繰り返し、何度も過去に戻り、何度もやり直すという物語の構造が、そのままタイトルの接頭辞に刻み込まれているわけです。英単語を「丸暗記」ではなく「部品の組み合わせ」として理解する練習として、これ以上の教材はなかなかありません。re- を知っていれば、初見の単語でも「もう一度〜する系だな」と当たりがつけられるようになります。

型②:第13〜24話はことわざ・慣用句の帯

第13話から空気が変わります。No Pain, no gain(苦労なくして得るものなし)、Once upon a time(むかしむかし)、Dead or Alive(生死を問わず)、One for all(一人はみんなのために)。ここに並んでいるのは、単語ではなく「英語圏の人なら誰でも知っているフレーズ」です。特に第22話の One for all は、東京卍會の結成理念そのもの。all for one, one for all(みんなは一人のために、一人はみんなのために)というデュマの『三銃士』由来の定型句を、半分だけ切り取ってタイトルにしています。サブタイトルが飾りではなく、そのエピソードのテーマを英語1フレーズで言い切っているのが東リベの流儀です。

型③:聖夜決戦編は名詞句、天竺編は動詞句が増える

第25話以降を品詞で分類すると、編ごとの性格の違いがくっきり出ます。聖夜決戦編(25〜37話)は名詞句が中心で、Family bonds、Christmas Eve、Sibling rivalry、Last order、The light of my life。「状態」や「関係」を切り取るタイトルが並びます。対して天竺編(38〜50話)は動詞句が一気に増える——Run out of patience、Come back to life、Rise against、Turn the tide、Meet his fate。「動き」を表すタイトルが半数近くを占めるのです。聖夜決戦編が人間関係のドラマ、天竺編が動き続ける抗争という、編の性格の違いがそのままタイトルの品詞に出ている。これは50本並べないと絶対に見えません。

例外ゼロの法則——第13話以降、1語のタイトルは1本もない

もうひとつ、本記事のために50本を数え直して見つけた法則があります。第1〜12話は全て1語。そして第13話から第50話までの38本には、1語のタイトルが1本もありません。例外はゼロです。語数の内訳は、1語が12本、2語が17本、3語が14本、4語以上が7本。つまり「Re-縛りの終わり」と「単語からフレーズへの切り替え」が、第12話と第13話の境目で同時に起きているわけです。第12話 Revenge でひとつの復讐が終わり、第13話 Odds and Ends から物語の質が変わる——タイトルの形式そのものが、章の切れ目を教えてくれています。

各期の最終話に置かれた3本

各シーズンのラストに何が置かれているかも見ておきましょう。第1期の最終話は A Cry baby(第24話)、第2期は When it rains, it pours(第37話)、第3期は Meet his fate(第50話)。第1期のOP主題歌が Official髭男dism「Cry Baby」であることを踏まえると、第24話のタイトルは明らかに主題歌との呼応です(歌詞そのものは著作権の関係で本記事では扱いません)。第37話の When it rains, it pours は「悪いことは重なる」という英語のことわざで、日本語の「泣きっ面に蜂」に相当します。そして最終話の Meet his fate。fate は「(避けられない)運命・宿命」で、meet one's fate は「宿命と対面する」「最期を迎える」の両方の意味を持つ、重い含みのある言い回しです。


原作は第1〜33話が33本連続で Re- 始まり

ここまで「アニメの12話連続 Re-」の話をしてきましたが、実はそれは氷山の一角です。原作漫画にさかのぼると、Re- の連発はもっと長く続いています。

K MANGA公式で確認した33本の全リスト

講談社が運営する英語版マンガの公式サービス K MANGA で原作の各話ページを確認したところ、第1話から第33話まで、33本連続で「Re-」始まりであることが分かりました(2026年7月28日確認)。

1 Reborn / 2 Resist / 3 Resolve / 4 Relieve / 5 Revolve / 6 Return / 7 Rejoin / 8 Reseparate / 9 Releap / 10 Reply / 11 Reburn / 12 Remind / 13 Regret / 14 Resort / 15 Revive / 16 Reignition / 17 Redivide / 18 Rechange / 19 Restart / 20 Reinspire / 21 Revolt / 22 Reconflict / 23 Reseek / 24 Revoke / 25 Rerise / 26 Realize / 27 Regain / 28 Reel / 29 Respect / 30 Recept / 31 Recognize / 32 Rebuild / 33 Revenge

そして第34話 Darkest Hour で、ついに Re- が途切れます。アニメの「12話連続」は、この33本の中から12本を抜き出した結果だったわけです。よく見かける「東リベは12話連続で Re- 始まり」という説明は、アニメだけを見た話。原作では33本続いています。なお K MANGA は日本国内でも2024年9月18日からサービスが始まっており、日本から普通に読めます(講談社の公式発表による。ただし公式に「16歳以下はご利用になれません」と注記されています)。日本からの読み方や版元の違いは、この記事の後半で改めて整理します。

辞書に見出し語がない造語8語と、その作られ方

ここで英語学習者の方に安心材料をお伝えしておきます。上の33語のうち、一般的な英和辞典・英英辞典に見出し語として載っていない造語が8つあります。

  • Rechange(re + change=もう一度変える)
  • Releap(re + leap=もう一度跳ぶ)
  • Reseparate(re + separate=もう一度離れる)
  • Reburn(re + burn=もう一度燃える)
  • Redivide(re + divide=もう一度分かれる)
  • Reinspire(re + inspire=もう一度奮い立たせる)
  • Reconflict(re + conflict=もう一度ぶつかる)
  • Reseek(re + seek=もう一度探し求める)

辞書を引いて出てこなくても、あなたの検索が下手なわけでも語彙力が足りないわけでもありません。もともと存在しない単語だからです。逆に言えば、英語話者は re- を付けるだけで新しい動詞を作れてしまうということでもあります。leap(跳ぶ)を知っていれば releap が「もう一度跳ぶ」だと即座に理解できる。これが接頭辞を覚える最大の実利です。この作品はそれを33話かけて実演してくれているわけで、接頭辞の教材としては破格だと思います。

Releap を「廃止・撤回」と訳している一覧に注意

そして、これが本記事でどうしても書いておきたかったことです。ネット上のサブタイトル一覧には、Releap を「廃止、撤回、破棄」と訳しているものがあります。これは repeal(法律などを廃止する)の訳で、releap とはまったく別の単語です。同様に Resolve を「分散」と訳しているものも見かけますが、これは化学分野の専門的な語義で、第3話の文脈にはまったく合いません。

なぜこうなるのか。造語だと気づかないまま辞書サイトに打ち込むと、綴りの近い別語の訳が返ってくるからです。releap を検索して repeal がヒットする、というのは英和辞書サイトではよくある挙動です。造語であることを説明せずに一覧を作ると、こういう誤りが必ず混入します。「辞書に載っていない」という情報そのものが、この作品では読者にとっていちばん価値のある情報だと私が考えるのは、そのためです。

Reel・Recept・Realize——「re-」に見えて意味がズレる語

逆方向の落とし穴もあります。33本の中には、綴りが Re- で始まるだけで、「もう一度」の意味ではない語が混ざっているのです。

  • Reel(第28話)……「よろめく・ふらつく」。re + el ではありません。糸巻きの「リール」と同じ語です。
  • Recept(第30話)……辞書には載っていますが、心理学の古い術語で、日常英語ではまず使いません。
  • Realize(第26話)/Recognize(第31話)/Reply(第10話)/Respect(第29話)……いずれも語源をたどれば re- を含みますが、現代英語で「もう一度〜する」という意味では使いません。respect は re(後ろへ)+ spect(見る)で「振り返って見る」が原義です。

つまり33本は「re- の教材」であると同時に、「re- に見える語をどう見分けるか」の教材にもなっているわけです。接頭辞の意味を機械的に当てはめると事故る、ということを、この作品はさりげなく教えてくれます。


【独自】アニメ50話 ⇄ 原作チャプターの対応表

アニメのサブタイトルは、原作漫画のチャプタータイトルから採られています。テレビ東京公式で確認したアニメ50話の英題と、K MANGA公式で確認した原作のチャプター英題を突き合わせたところ、50話すべてに同じ英題を持つ原作チャプターが存在しました。その対応表がこちらです。

アニメ英題原作アニメ英題原作
1Reborn126Gotta go77
2Resist227Stand alone81
3Resolve328Family bonds85
4Return629Christmas Eve90
5Releap930Whip up morale92
6Regret1331Sibling rivalry97
7Revive1532Strive together98
8Rechange1833Dawning of a new era106
9Revolt2134The light of my life108
10Rerise2535On my way home114
11Respect2936Last order117
12Revenge3337When it rains, it pours124
13Odds and Ends3538The Longest day129
14Break up3839Mortal enemy134
15No Pain, no gain4040Run out of patience137
16Once upon a time4241Come back to life143
17No way4842A bad hunch146
18Open Fire5143Rise against152
19Turn around5344Turn the tide155
20Dead or Alive5845I know in my head159
21One and only6046The blue ogre162
22One for all6347Brave heart166
23End of war6448Nothing is left174
24A Cry baby7349Paradise lost178
25It is what it is7650Meet his fate185

対応表の読み方と、この対応が「英題一致による突き合わせ」であること

先に注意点を書いておきます。この対応表は、アニメ公式とK MANGA公式の英題を突き合わせて作ったものであって、制作側が公表した対応表ではありません。東リベはサブタイトルの重複がほとんどないため一致は明快ですが、Break up だけは原作の第38話と第189話の2箇所に存在します(アニメ第14話が対応するのは前者の位置です)。「原作のこの話がアニメのこの話になった」という制作情報ではなく、「同じ英題がここにある」という事実の対応表として読んでください。それでも、英語版の漫画とアニメを行き来しながら学習するときの地図としては、十分に実用的だと思います。

綴りが違う1本——アニメ A Cry baby と原作 A Crybaby

この突き合わせで見つかった面白い差がひとつあります。アニメ第24話の公式表記は A Cry baby(2語)。ところが対応する原作第73話は、K MANGA公式では A Crybaby(1語)です。同じ作品の同じ話が、アニメ公式と原作の英語版公式で綴りが違うわけです。ちなみに英語として自然なのは1語の crybaby(泣き虫)のほう。cry baby と2語で書くと「泣いている赤ちゃん」とも読めてしまいます。第37話の When it rains,it pours(アニメ公式・カンマ後にスペースなし)と When It Rains, It Pours(K MANGA)のように、同じフレーズでも媒体によって大文字小文字・スペースが違うのはこの作品では日常茶飯事です。だからこそ、英題を引用するときは「どの媒体の表記か」を書くのが誠実だと考えています。この方針は東京リベンジャーズの英語名言・セリフ集でも一貫して採っています。

後半ほど1話あたりの消化チャプター数が増えている

対応表の数字の伸び方にも注目してください。アニメ第12話=原作第33話、アニメ第24話=原作第73話、アニメ第37話=原作第124話、アニメ第50話=原作第185話。割り算すると、第1期は1話あたり約3.0チャプター、第2期は約4.0チャプター、第3期は約4.7チャプターというペースです。後半になるほどアニメ1話が消化する原作の量が増えているわけで、天竺編の展開が速く感じるとしたら、それは気のせいではありません。そして原作は全278話。第50話=原作第185話ということは、アニメ化されているのは原作の約3分の2という計算になります。第4期『三天戦争編』が残りを描くことになります。


原作チャプターの英題はことわざの宝庫【269話ぶん確認】

原作は全278話。第34話で Re- 縛りが終わったあと、チャプタータイトルはことわざ・イディオムの見本市になっていきます。

確認できた範囲と、確認できなかった第261〜269話

本記事のために K MANGA の各話ページを確認したところ、第1〜260話と第270〜278話の計269話ぶんの英題を確認できました第261〜269話については、本記事執筆時点でK MANGA上の該当ページに英題が入っておらず、確認できていません。したがって本記事ではその9話ぶんの英題を書きません。「調べたけれど確認できなかった」ことを書かずに埋めてしまうと、記事全体の信頼が落ちます。ここは正直に空欄のままにしておきます。

覚えて損しないことわざ・イディオム12本

269本の中から、英検やTOEICの語彙問題にも顔を出すレベルの定番表現を12本選びました。

原作話英題意味
40No Pain, No Gain苦労なくして得るものなし
76It Is What It Is仕方ない・そういうものだ
80Thicker Than Water血は水よりも濃い
124When It Rains, It Pours降れば土砂降り=不運は重なる
126Two Peas In A Pod瓜二つ・そっくりな2人
211The law of the jungle弱肉強食
215After a storm comes calm雨降って地固まる
225Free-for-all誰でも参加できる乱闘
232It takes two to tangoタンゴは一人では踊れない=もめごとは双方に責任がある
233Better late than never遅くてもやらないよりはマシ
236Band of brothers戦友の絆で結ばれた集団
248Long time no see久しぶり

Thicker Than Water は "Blood is thicker than water."(血は水よりも濃い)の後半を切り取ったもので、柴兄妹の話に置かれているのが実に効いています。After a storm comes calm は日本語の「雨降って地固まる」にぴったり対応することわざ。そして Long time no see は、教科書にも載る超定番の挨拶です。好きな漫画を読んでいるだけでこのレベルの表現が頭に入る作品は、そう多くありません

最終第278話は Revengers——タイトル回収

そして原作の最終話、第278話のタイトルは Revengers全278話を走りきった最後の1話で、作品タイトルそのものを回収するという構成になっています。第1話 Reborn(生まれ変わる)で始まり、第278話 Revengers(復讐者たち)で終わる。しかも複数形。タケミチひとりの物語ではなかった、ということが最後のタイトルで示されるわけです。K MANGA の該当ページで直接確認しました(2026年7月28日)。英題を追いかけていると、こういう作り手の設計が見えてくるのが楽しいところです。

K MANGA表記のクセ(アポストロフィ直後が大文字になる)

原作の英題を自分で確かめるときの注意点をひとつ。K MANGA の一覧表記には、アポストロフィの直後が自動的に大文字になるというクセがあります。You’Re Not My Type(第123話)、Anyone’S Guess(第36話)、It’S Been Real(第186話)といった具合です。これは英語として正しい綴りではなく、システムがタイトルケース変換をかけた結果なので、本記事では通常の綴り(You're Not My Type など)に直して扱っています。この手の「機械が作った表記」を公式表記だと思い込んで引用すると、そのまま誤りが広がってしまいます。


【劇場版】東リベの「劇場版」は実写映画3作。その英題

さて、キーワードのもう半分「劇場版」の話です。ここには最初に押さえるべき前提があります。

前提:本記事執筆時点でアニメの劇場版は存在しない

東京リベンジャーズには、本記事執筆時点(2026年7月)でアニメの劇場版がありませんAnime News Network のエンサイクロペディアで作品を検索しても、映画として登録されているのは実写作品だけです。つまり「劇場版 東京リベンジャーズ」と検索して出てくるのは、すべて実写映画ということになります。他作品と比べると、これは意外と珍しいパターンです。たとえばNARUTOの英語タイトル一覧で扱った劇場版は11作すべてがアニメ映画で、英題の型が3回変わるという別の面白さがありました。東リベは逆に、実写3作にきれいな命名ルールが敷かれているのが特徴です。

第1作 TOKYO REVENGERS(2021年7月9日)

実写第1作の英題は、そのまま TOKYO REVENGERS。フジテレビの国際セールス向け英語ページには Released on July 9th, 2021 と明記されています。同ページの紹介文がなかなか良くて、Hit manga in Weekly Shonen Magazine, Tokyo Revengers comes to the big screen!(週刊少年マガジンのヒット漫画、東京リベンジャーズが大スクリーンへ!)と書かれています。come to the big screen は「映画化される」の定番表現で、the big screen が映画館のスクリーン、the small screen がテレビを指します。あらすじ本文では東京卍會が Kanto's most powerful syndicate, the Tokyo Manji gang と紹介されており、syndicate(組織的犯罪集団)という、アニメ版では使われていない語が選ばれているのも面白いところです。

第2作・第3作 TOKYO REVENGERS 2 Part.1 “Destiny” / Part.2 “Finale”

続編は2部作。日本語タイトルは『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-』(2023年4月21日公開)と『同 -決戦-』(2023年6月30日公開)です。フジテレビの英語ページには、TOKYO REVENGERS 2 Part.1 “Destiny”/Part.2 “Finale”と、はっきり書かれています(Release Dates: Part.1 “Destiny” April 21, 2023 / Part.2 “Finale” June 30, 2023)。

注目したいのが構造です。日本語では「血のハロウィン編」がタイトルに入っているのに、英語では Part.1 / Part.2 という番号に置き換わっているのです。同ページの本文では ―“Bloody Halloween” と別立てで示され、making the film in 2 parts was a MUST!(2部作にすることが必須だった)と説明されています。英語圏では「シリーズの何作目か」を数字で示すのが好まれ、日本語のような「〜編」という副題は本編タイトルから外れやすいという傾向が、ここにきれいに出ています。

「決戦」の英題は媒体で3通りに割れる

ここは実際に調べていて驚いた部分です。「決戦」の英訳が、媒体によって3通りに分かれていました(いずれも本記事執筆時点で確認)。

媒体表記
フジテレビ国際セールスの英語ページPart.2 “Finale
NetflixTokyo Revengers 2: Bloody Halloween - Decisive Battle
JustWatch・TMDB などの映画データベース系Tokyo Revengers 2 Part 2: Bloody Halloween - Final Battle

「どれが正しいか」ではなく「どれも使われている」と覚えておくのが、英語で情報を追うときの正解です。検索してヒットしないときは、もう一方の表記でも試してみてください。ちなみにfinale はイタリア語由来で「(音楽・劇の)最終楽章・大詰め」、decisive battle は文字どおり「決着をつける戦い」、final battle は「最後の戦い」。日本語の「決戦」が持つ「これで決まる」という語感をいちばん拾っているのは decisive battle ですが、作品の締めくくりという意味では finale のほうが映画のタイトルらしい——訳者の判断が分かれるのも納得です。

「運命」が fate ではなく destiny になった理由

一方、Part.1 の「運命」は、どの媒体も Destiny で一致していました。ここで気になるのが、なぜ fate ではなく destiny なのかという点です。両方とも「運命」と訳される語ですが、ニュアンスが違います。fate は「避けられない・抗えない運命」で、しばしば悪い結末を含意します。対して destiny は「その人が向かうべき運命・宿命」で、前向きな響きを持ちます「血のハロウィン」という悲劇を描く映画でありながら、タイトルには destiny が選ばれた。タケミチが運命を変えにいく物語なのだから、抗えない fate ではなく、切り開く対象としての destiny——そう読むと腑に落ちます。実際、アニメ最終話の Meet his fate では逆に fate が使われていて、同じ「運命」でも文脈で語を使い分けているのが分かります。

血のハロウィン=Bloody Halloween|版元英語ページの言い回し

「血のハロウィン」の英題は Bloody Halloween で、これは英語版漫画・アニメ・実写映画のすべてで共通しています。フジテレビの英語ページには、Part.1 と Part.2 の内容を一行で示した英文が置かれていて、これが短いのに情報量が濃い。

  • Part.1 “Destiny”:The tragic events that tore apart the six founding members of the Tokyo Manji Gang.(東京卍會の創設メンバー6人を引き裂いた悲劇)
  • Part.2 “Finale”:The epic battle between best friends that threatens to destroy the Tokyo Manji Gang forever.(東京卍會を永遠に破壊しかねない、親友どうしの壮絶な戦い)

tear apart(引き裂く)、founding member(創設メンバー)、threaten to do(〜しかねない)——どれも日常でもニュースでも使う表現です。threaten to は「〜すると脅す」だけでなく、この文のように「(悪いことが)起こりそうだ」という意味で頻出します。版元が書いた英語のあらすじは、セリフより硬く、しかも短い。実は語彙を拾うのに向いています


スピンオフ・関連作品の英語タイトル7点

本編以外にも、きちんと英語タイトルが付いています。ここでの見どころは「訳された作品」と「ローマ字で残された作品」の分かれ方です。

童話リベンジャーズ=Fairy Tale Revengers

公式YouTubeで配信されているミニアニメ『童話リベンジャーズ』の英題は Fairy Tale Revengers。Anime News Network には Alternative title として Dōwa Revengers も登録されていますが、英語タイトルとしては「童話」がきちんと fairy tale に訳されています。第1話は日本語音声+英語字幕で公開されました。派生作の『童話リベンジャーズ ぷち』のほうは Dōwa Revengers Petit と、半分ローマ字・半分フランス語由来の英語という混成になっているのが面白いところです。petit(プチ)は英語圏でも「小さい」の意味で通じます。

東大リベンジャーズ=Todai Revengers|「東大」は訳されない

公式パロディ漫画『東大リベンジャーズ』の英題は Todai Revengers。Seven Seas の公式ページで The official parody of Tokyo Revengers と紹介されています。注目してほしいのは、「東大」が Tokyo University と訳されず、Todai というローマ字のまま残された点です。理由は明快で、Tokyo University Revengers では Tokyo Revengers との語呂合わせが完全に消えるからです。日本語の「東京」と「東大」が1文字違いであるという言葉遊びを、英語では Tokyo / Todai という音の近さで再現している。訳すか残すかの判断が、意味ではなく「音の遊びを守れるか」で決まった好例だと思います。

場地圭介からの手紙・極彩色版・公式ガイドブック

残る3点も押さえておきましょう。スピンオフ漫画『東京卍リベンジャーズ 場地圭介からの手紙』は Tokyo Revengers: A Letter from Keisuke Baji人名が「名→姓」の西洋順に直されている点に注目してください。オールカラー版『極彩色 東京卍リベンジャーズ』は Tokyo Revengers: Brilliant Full Color Edition。「極彩色」という日本語をそのまま訳すのは難しいところを、brilliant(鮮やかな)+ full color でまとめています。そして公式ガイドブックが Tokyo Revengers Series Guide: REMEMBER YOU!Seven Seas公式によれば、日本で出た3冊ぶんの内容を1冊にまとめたものcomprising material from three separate books previously only available in Japan)で、日本語版と1対1で対応する本ではありません。英語版の関連書籍は、日本語版をそのまま移すのではなく再編集されることがある、という実例です。


英語版単行本の「巻タイトル」はどうなっている?

「各巻に英語のサブタイトルは付いているの?」という疑問にも答えておきます。結論は付いていません。ただし、版元が2社あるせいで巻の数え方が違います。

紙の Seven Seas版は Omnibus Vol. X-Y。サブタイトルは付かない

紙の英語版を出しているのは Seven Seas Entertainment。書名は Tokyo Revengers (Omnibus) Vol. 1-2 のように、2巻ぶんを1冊にまとめた合本(オムニバス)という形式です。全15冊で完結しており、最終冊だけは3巻ぶんを収めた Vol. 29-31(2025年3月25日/600ページ)。日本語版31巻=英語版15冊という対応になります。公式の説明文には formatted for a beautiful oversized trim with all-new lettering(大判サイズで、レタリングもすべて新規)とあり、単なる翻訳ではなく紙面から作り直されていることが分かります。oversized trim の trim は出版用語で「判型」のこと。各巻に固有のサブタイトルは付かないので、「Tokyo Revengers 第◯巻の英語タイトルは?」という問いへの答えは「Omnibus Vol. ◯-◯」ということになります。

デジタルの Kodansha USA版は Volume N

一方、デジタル版を出しているのは Kodansha USA。こちらは日本語版と同じ31巻構成で、書名は Volume 1Volume 31。公式サイトのシリーズページには Status: Complete と表示され、全31巻が並んでいます。紙は Seven Seas の15冊、デジタルは Kodansha USA の31巻。同じ作品なのに、版元によって巻数がまったく違うので、海外の通販サイトで「何巻まで出てる?」を調べるときは必ずどちらの版かを確認してください。版元ごとの違い、価格、日本からの入手方法、そして翻訳者が巻によって違うという話までは東京リベンジャーズ 英語版漫画で英語学習で詳しく解説しています。


サブタイトルで学べる英語表現12選

一覧を眺めるだけではもったいないので、サブタイトルに登場した表現をまとめて整理しておきます。どれも短く、そのまま日常英語に転用できるものばかりです。

表現意味出典使い方の例
It is what it is仕方ない・そういうものだ第25話It's disappointing, but it is what it is.
Gotta goもう行かなきゃ第26話Sorry, gotta go. Talk to you later.
No pain, no gain苦労なくして得るものなし第15話It's tough, but no pain, no gain.
Once upon a timeむかしむかし第16話Once upon a time, there was a king.
One and only唯一無二の第21話She's my one and only friend.
Whip up手早く作る・かき立てる第30話He whipped up dinner in ten minutes.
Sibling rivalryきょうだい間の張り合い第31話Sibling rivalry is normal in families.
Turn the tide形勢を逆転する第44話That goal turned the tide of the game.
Run out of〜を切らす・使い果たす第40話We've run out of time.
Mortal致命的な・不倶戴天の第39話a mortal wound(致命傷)
Dawn夜明け/始まる第33話the dawn of a new era(新時代の幕開け)
Hunch予感・勘第42話I have a hunch he'll come.

特に押さえておきたいのが It is what it is です。「それはそれである」という同語反復に見えますが、実際には「変えられないんだから受け入れよう」という諦観を表す、ネイティブの口癖ど真ん中の表現。会話で困ったときに出せると一気に自然に聞こえます。もうひとつ、turn the tide の tide は「潮の満ち引き」。潮の流れが変わる、というイメージから「戦況・形勢が変わる」を表す、スポーツ中継でも政治記事でも頻出のイディオムです。


英語タイトルは「検索キー」として使うと本当に効く

ここまで英題を並べてきましたが、正確な英語タイトルを知っていること自体が、英語の情報にたどり着くための「検索キー」になるというのが実用面での最大のメリットです。

CrunchyrollはエピソードURLに英題がそのまま入っている

分かりやすい実例があります。第1期を配信している Crunchyroll では、エピソードのURLに英語サブタイトルがそのまま使われているのです。第20話 Dead or Alive のページは https://www.crunchyroll.com/watch/GK9U388M0/dead-or-alive、別ルートでは .../tokyo-revengers/episode-20-dead-or-alive-814520 という形になっています。しかもドイツ語吹替版・イタリア語吹替版など他言語版も、同じ dead-or-alive というスラッグ。つまり英題さえ正確に知っていれば、配信サービスのどのバージョンでも一発でその話にたどり着けるわけです。前述のとおり海外配信では話数が数え直されてしまうので、話数より英題のほうが確実な目印になります

script/transcript 検索と、表記ゆれで外れたときの対処

もうひとつの使い道が、英語のセリフ探しです。「Tokyo Revengers script」「Tokyo Revengers transcript」のように正確な英題で検索すると、英語のセリフ一覧が見つかることがあります。気になったセリフをコピーしてAIに投げる学習法については後述します。

そして、ヒットしないときの対処法。東リベは表記ゆれが多い作品なので、1回で当たらなくても諦めないでください。試す価値があるパターンは次の3つです。

  • カンマとスペースWhen it rains,it poursWhen It Rains, It Pours の両方を試す
  • 大文字小文字The Longest dayThe longest day の両方を試す
  • 分かち書きA Cry babyA Crybaby の両方を試す

「公式が1つに決めている」とは限らない——これは東リベに限らず、アニメを英語で追いかけるときに常に頭に置いておきたい前提です。


英語音声・英語字幕で東リベを観る方法【2026年7月時点】

英題が分かったら、次は実際に英語で観る番です。ただし東リベはシーズンによって配信元が違うので、そこだけ整理しておきます。

配信サービス別の対応状況(比較表)

サービス対応シーズン英語音声英語字幕日本から
Crunchyroll第1期(全24話)VPNで英語圏サーバーに接続
Disney+第2期・第3期VPNで英語圏サーバーに接続
Disney+(第4期)第4期(2026年10月2日〜予定)予定予定全世界独占配信(中国本土を除く)
Netflix(日本)第1期・実写映画××日本語のみ

※配信ラインナップ・対応地域は時期によって変わります。視聴前に必ず各サービスの最新の案内をご確認ください。サービス別のより詳しい比較は東京リベンジャーズを英語で見る方法にまとめています。

日本のNetflixでは英語音声も英語字幕も選べない

いちばん手軽そうに見えるのが日本のNetflixですが、残念ながら本記事執筆時点(2026年7月)で、日本のNetflixにあるのはアニメ第1期と実写映画だけ、しかも音声・字幕とも日本語のみです(当ブログで2026年7月に作品ページの音声・字幕欄を確認)。Netflixの音声・字幕のラインナップは、同じ作品でもアクセスしている国によって変わります。日本アカウントで日本からアクセスしている限り、東リベの英語音声・英語字幕は表示されません。なお、確認しているのは作品ページの詳細欄であってプレーヤーの音声メニューそのものではないこと、Netflix公式ヘルプが「シーズンごとに音声・字幕の提供元が異なる場合がある」と明記していることは、留保として書き添えておきます。

NordVPNで英語圏サーバーに接続する3ステップ

では日本からどうするか。答えはVPNです。手順は次の3ステップだけです。

  1. NordVPNでアメリカなど英語圏のサーバーに接続する
  2. その状態で、いつも通り配信サービス(Crunchyroll/Disney+)を開く(海外からアクセスしているように扱われます)
  3. 英語音声・英語字幕を選んで東京リベンジャーズを視聴する

この流れで、普段お使いのアカウントのまま海外版カタログの英語音声・字幕にアクセスできるようになります(NordVPN)。VPN接続は、日本から英語版の東リベを視聴するための実質的な前提条件で、NordVPNはVPNサービスの中でも人気が高く、初めての方にも選ばれやすいのが特徴です。そして本記事の一覧表が効いてくるのはここから。英語版に切り替えると各話のタイトルが画面に出るわけですが、東リベの場合はそれが日本語版とまったく同じ英語なので、「今どの話を観ているのか」が一瞬で分かるのです。この安心感は、英語でアニメを観始めたばかりの時期には本当にありがたいものです。


【YOSHI流】サブタイトルを英語学習に使う3つの方法

最後に、筆者が実際にやっている——そして東リベだからこそできる——学習法を3つ紹介します。

サブタイトル暗記法・反復リスニング・スクリプト×AI活用法

1つ目は「サブタイトル暗記法」です。東リベは1話につき1フレーズ、公式が英語表現をプレゼントしてくれる作品です。1話観終わるごとに、そのサブタイトルを声に出して例文をひとつ作る。第25話を観たら "It's disappointing, but it is what it is." と言ってみる。これだけで、50話観終わるころには50個の生きたフレーズが手元に残ります。単語帳を1冊終わらせるより、はるかに記憶に残ります。私は「日本語/英題/自分で作った例文」の3列でメモを作っていました。

2つ目は反復リスニング。配信アプリのダウンロード機能とバックグラウンド再生を使えば、通勤や家事の合間に同じエピソードを何度も聴けます。東リベは会話中心で、感情がストレートに出るセリフが多いので、繰り返し聴くのに向いています。同じ話を5回聴くころには、聞き取れなかった部分が勝手に浮かび上がってきます。

3つ目はスクリプト×AI活用法。「Tokyo Revengers script」のように正確な英題で検索すると英語のセリフ一覧が見つかるので、気になったセリフをコピーしてChatGPTなどのAIに「このセリフのニュアンスと文法を解説して」と投げます。辞書には載っていない口語のニュアンスがその場で解消できるのが強みで、私自身、この方法で語感を鍛えました。

そして何より、「好きな作品だからこそ、話の内容を大体知っていて英語に集中しやすい」——これがアニメで英語を学ぶ最大の強みです。「勉強するぞ」と身構えるのではなく、好きな作品をもう一度、今度は英語で観るだけ。私は留学経験なしでTOEIC990点・VERSANT76点(80点満点中)を達成しましたが、その土台はまさにこの方法でした。アニメを使った英語学習そのものの考え方は英語×アニメ学習は効果ある?TOEIC990・元海外事業担当が解説にまとめています。


まとめ|東京リベンジャーズの英語タイトル早見まとめと関連記事

この記事では、東京リベンジャーズの英語タイトルを階層ごとに整理しました。作品名は Tokyo Revengers。アニメのシーズン英題は Tokyo Revengers / Tokyo Revengers: Christmas Showdown / Tokyo Revengers: Tenjiku Arc / Tokyo Revengers: War of the Three Titans Arc の4つで、第4期は2026年10月2日から全世界(中国本土を除く)でDisney+の独占配信予定です。そして「劇場版」と呼ばれているのは実写映画3作、TOKYO REVENGERS / TOKYO REVENGERS 2 Part.1 “Destiny” / Part.2 “Finale” でした。

しかし本記事の主役は、なんといっても各話サブタイトルです。東リベのサブタイトルは翻訳された英題ではなく、日本語版の時点で最初から英語。全50話をテレビ東京アニメ公式のエピソード一覧で確認して一覧にし、さらに第1〜12話は全て1語、第13話以降は1語のタイトルが1本もないという例外ゼロの法則まで見つけることができました。原作にさかのぼれば 第1〜33話が33本連続で Re- 始まりで、そのうち8語は辞書に載っていない造語。Releap を「廃止・撤回」と訳している一覧が出回っていますが、それは repeal の訳です。造語だと知っていることが、この作品ではいちばん役に立つ知識でした。

英語タイトルは、覚えても損しないどころか、配信サービスで目的の話にたどり着くための実用的な鍵になります。ぜひこの一覧をブックマークして、英語版の東リベを開くときに横に置いてみてください。

  • この記事を書いた人

YOSHI

アニメ・海外ドラマ・サッカーなどエンタメで楽しく英語学習中。留学経験はなし。大学時代に英語を始めて就職後は海外事業を担当。現在は独立してフリーランス。2児の父。TOEIC990。VERSANT76。

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