「スラムダンクに出てくる『シュート』『ゴール下』『スクリーンアウト』って、英語だと何て言うんだろう?」——結論からお伝えすると、シュートは shot、ゴール下は the paint、スクリーンアウトは box out、オールコートプレスは full-court press です。そしてここでいきなり、多くの日本語記事が間違えている点を1つお伝えしておきます。「リングは和製英語だから ring とは言わない」という説をよく見かけますが、これは事実に反します。FIBA・NBA・日本バスケットボール協会(JBA)の公式ルールブックは、いずれも ring を正式名称として使っています。
この記事では、①日本語の通称 ②日本語の正式名称(JBA競技規則) ③英語の実用表現・公式ルール用語(FIBA/NBA) ④スラムダンク英語版での実際の使われ方、という4つの層を並べた対照表を作りました。「シュート・得点」「ゴール・コート・用具」「パス・ドリブル・リバウンド」「ポジション・役割」「戦術・フォーメーション」「ファウル・バイオレーション」「試合の流れ・実況」の7カテゴリ、合計188語です。さらに、劇場版『THE FIRST SLAM DUNK』英語版で実際に使われている用語24本と、VIZ英語版コミックの公式あらすじで使われている用語20語を、出典URL付きで別表にしています。気になるカテゴリから拾い読みしていただいて構いません。
私はアニメ・海外ドラマ・サッカー観戦で英語を身につけ、留学経験がないままTOEIC990点・VERSANT76点(80点満点中)を取得し、元海外事業担当として英語を使ってきました。海外のスポーツ中継を英語で聴くのを長年の習慣にしてきた立場から、競技用語の「実際の使われ方」まで踏み込んで整理します。なお、英語版で用語の使われ方を自分の耳で確かめたい方に先にお伝えしておくと、NordVPNでアメリカなど英語圏のサーバーに接続してから、いつも通り配信アプリを開くと、英語音声・英語字幕で視聴できるようになります。 VPN接続は英語音声で視聴するための前提になるので、具体的な手順は記事の後半で改めて紹介します。作品全体の英語トピックはスラムダンクは英語で何という?完全ガイドにまとめています。
Contents
- 1 スラムダンクのバスケ用語を英語にする前に|押さえるべき4つの前提
- 2 【一覧表】シュート・得点の英語 28語|シュート=shot、ダンクシュート=dunk
- 3 【一覧表】ゴール・コート・用具の英語 24語|ゴール下=the paint
- 4 【一覧表】パス・ドリブル・リバウンドの英語 26語|スクリーンアウト=box out
- 5 【一覧表】ポジション・役割の英語 22語|エース=star player
- 6 【一覧表】戦術・フォーメーションの英語 28語|オールコートプレス=full-court press
- 7 【一覧表】ファウル・バイオレーションの英語 28語|FIBA公式条文つき
- 8 【一覧表】試合の流れ・実況で飛び交う英語 32語|boards・dime・and-one
- 9 【独自】劇場版『THE FIRST SLAM DUNK』英語版で実際に使われていた用語
- 10 【独自】VIZ英語版(全31巻)の公式あらすじで使われている用語
- 11 和製英語・通称の是正まとめ【✕△○の3段階判定・40語】
- 12 バスケ英語を「使える」ようにする【YOSHI流】
- 13 まとめ|「1つの日本語に英語は1つ」ではない
スラムダンクのバスケ用語を英語にする前に|押さえるべき4つの前提
結論からお伝えすると、この記事の表を読む前に「用語は3段階に分かれる」「リングは和製英語ではない」「日本語の正式名称もカタカナ語とは違う」「スラムダンクは高校バスケ=FIBAルール」という4つの前提を頭に入れておくと、一気に見通しが良くなります。
用語は「✕通じない」「△通じるが不自然」「○そのままでOK」の3段階に分かれる
1つ目。バスケのカタカナ語は、英語との距離で3段階に分かれます。そのまま通じる語(dribble、pass、rebound、free throw、backboard)、通じるけれど不自然だったり意味が少しズレる語(layup、jump shot、three-pointer のように「シュート」を付けると崩れるもの)、そしてまったく通じない語(ゴール下、スクリーンアウト、メンバーチェンジ、ノーマーク、パスカット)。
この記事の表では、すべての語に ✕/△/○ の判定を付けています。✕は「口に出すと通じないので言い換えが必要」、△は「意味は伝わるが英語圏の言い方とは違う」、○は「そのまま言って大丈夫」という意味です。判定に迷ったら、まず✕の語だけ覚え直せば、会話が止まる事故はほぼ防げます。 同じ考え方でバレーボール用語を整理した記事もあるので、両方観る方はハイキュー バレーボール用語の英語一覧もあわせてどうぞ。
【最重要】「リングは和製英語」は誤り。FIBA・NBA・JBAの公式ルール用語です
2つ目が、この記事で一番お伝えしたいポイントです。日本語のバスケ英語記事を読み比べると、かなりの割合で「リングは和製英語。英語では rim か hoop」と書かれています。しかし、これは一次資料に当たると成立しません。
- FIBA公式ルール(Official Basketball Rules 2024)第3条は、用具の必須リストに
Baskets comprising (pressure release) rings and netsと明記しています。 - NBA公式ルール Rule No.1, Section II-4 も
Each basket shall consist of a pressure-release NBA approved metal safety ring 18" in inside diameter...と書いています。 - JBA『2026 バスケットボール競技規則』第3条も「プレッシャーリリースリングとネットからなるバスケット」で、日英が完全に一致しています。
つまり ring は、日本語でも英語でも「バスケットという装置を構成する輪の部分」を指す正式名称です。では rim と hoop は何かというと、現場と実況で圧倒的に使われる日常語。しかも面白いことに、学習者向け英英辞書のOALDには hoop にバスケの語義(C1レベル)が載っている一方、rim にはバスケの語義が載っていません。「公式には ring、会話では rim、辞書に載るのは hoop」——この3語の住み分けを知っておけば、どれを使っても困りません。
日本語の正式名称も「シュート」ではなく「ショット」だった(JBA競技規則で全文0回)
3つ目。実は日本語の側でも、私たちが普段使っているカタカナ語は正式名称ではありません。JBAの競技規則PDFを全文検索すると、驚くことが起きます。
- 「シュート」……全文で 0回(すべて「ショット」「ショットの動作(アクトオブシューティング)」)
- 「ペイントエリア」……全文で 0回(正式名称は「制限区域(リストリクティッドエリア)」)
- 「メンバーチェンジ」……全文で 0回(正式名称は「交代」、選手は「交代要員」)
- 「ゴール下」「スクリーンアウト」「ボックスアウト」「オールコート」「ゾーンプレス」……いずれも 0回
日本語版Wikipediaの『ショット (バスケットボール)』も「シュートは通称であり、ルール(日本バスケットボール競技規則)上ではすべてショットと称される」と明記しています。つまり「日本語↔英語」のズレだけでなく、「現場の通称↔日本語の正式名称」というズレも同時に起きている。これがバスケ用語をややこしくしている正体です。
スラムダンクは高校バスケ=FIBAルール。NBA用語とは食い違う語がある
4つ目。ここを押さえておくと、英語の資料を読むときに混乱しません。スラムダンクは日本の高校バスケットボールの物語なので、適用されるのはFIBA(国際バスケットボール連盟)のルールを国内向けにしたJBA競技規則です。一方、私たちが英語で目にする情報の大半はNBAのもの。この2つは用語がところどころ食い違います。
- フレグラントファウル(flagrant foul)はNBAだけの用語。FIBAでは
unsportsmanlike foul(アンスポーツマンライクファウル)とdisqualifying foul(ディスクォリファイングファウル)に分かれます。 - 退場になるファウル数が違う。FIBAは5ファウル、NBAは6ファウル。桜木花道が5つで退場になるのは、FIBAルールだからです。
- 「ゴール下の半円」の呼び名が正反対。FIBAは
no-charge semi-circle area、NBAはRestricted Area。ところがFIBAのrestricted areaはペイントエリア全体を指します。同じ英語なのに指す場所が違う、というやっかいな例です。 - 試合時間もFIBAは10分×4クォーター=40分、NBAは12分×4=48分。劇場版英語版に
I'll go against you all 40 minutesというセリフがあるのは、まさに高校バスケの試合時間です。
【一覧表】シュート・得点の英語 28語|シュート=shot、ダンクシュート=dunk
結論として、「シュート」まわりが和製英語の最大の激戦区です。日本語では何にでも「シュート」を付けられますが、英語では付けた瞬間に壊れる語がいくつもあります。ピラー記事には基本45語の早見表がありますが、ここではそれを大きく超えて、技名まで踏み込んで整理します。
| 日本語 | 英語 | 判定 | ひとことメモ・出典 |
|---|---|---|---|
| シュート(名詞) | shot | ✕ | JBA正式名称も「ショット」。Nice shoot! は成立しない |
| シュートする(動詞) | shoot | ○ | OALDでは動詞の見出し。過去形は shot |
| シュートを打つ | take a shot / put up a shot | ○ | VIZ第15巻「puts up a desperate prayer of a three-pointer」 |
| 得点する | score / make a basket | ○ | 劇場版英語版「We have to score at least one.」 |
| 決まった! | It's good! / He scores! | ○ | 実況の定番。日本語の「入った!」 |
| ダンクシュート | dunk / slam dunk / jam | ✕ | FIBA第15条1項1が dunk を定義 |
| ダンクする(動詞) | dunk / throw it down / flush | ○ | 劇場版英語版「Gorilla Dunk!」 |
| アリウープ | alley-oop | ○ | フランス語 allez hop! が語源 |
| レイアップシュート | layup | △ | layup shoot とは言わない。VIZ第3巻「a basic layup」 |
| ランニングシュート | layup / driving layup | ✕ | 日本独自の呼び方 |
| ジャンプシュート | jump shot(口語 jumper) | △ | 劇場版英語版「His jump shots rarely go in...」 |
| セットシュート | set shot | ○ | 跳ばずに打つシュート |
| フックシュート | hook shot | ○ | 赤木剛憲の得意技 |
| スカイフック | sky hook | ○ | 高い軌道のフック |
| フェイダウェイ | fadeaway / fall-away | ○ | 英語でも正規の用語。和製英語ではない |
| フローター | floater | ○ | 高いアーチで山なりに落とす |
| フィンガーロール | finger roll | ○ | 指先で転がすように放つ |
| バンクシュート | bank shot | ○ | ボードに当てて入れる |
| ティップイン | tip-in | △ | FIBA公式の語は tap |
| タップ(押し込み) | putback | ✕ | 日本語の「タップ」は英語では putback |
| ダブルクラッチ | double clutch | ○ | 劇場版英語版「Double clutch!」 |
| スリーポイントシュート | three-pointer / a three | △ | three-point shoot は誤り |
| スリーを打つ | shoot threes | ○ | 劇場版英語版「he can shoot threes」 |
| フリースロー | free throw | ○ | FIBA第43条1項1。そのまま通じる |
| バスケットカウント | and-one / three-point play | ✕ | 「バスカン」は日本独自の言い方 |
| ミドルシュート | mid-range shot / midrange jumper | ✕ | middle shoot は通じない |
| ブザービーター | buzzer beater | ○ | ブザーと同時に決まるシュート |
| エアボール | air ball | ○ | リング・ボードに一切触れない失敗 |
「シュート」は名詞 shot、動詞 shoot。Nice shoot! が成立しない文法的な理由
いきなり最重要ポイントです。日本語の「シュート」は、英語では名詞なら shot、動詞なら shoot と形が変わります。日本語ではどちらも「シュート」で済んでしまうので、ここが崩れている人が非常に多い。
- ○
Nice shot!/Great shot!/What a shot!(ナイスシュート!) - ✕
Nice shoot!(英語としては成立しません) - ○
He shoots... and scores!(打った……決まった!)
根拠は英英辞書ではっきり確認できます。Oxford Advanced Learner's Dictionary(OALD)で shoot を引くと、見出しは動詞で、スポーツの語義に to try to kick, hit or throw the ball into a goal or to score a point とあります。用例には After school we'd be on the driveway shooting hoops (= playing basketball).——「放課後は家の前でバスケしてた」という、そのまま使える一文まで載っています。一方、OALD の shoot の名詞エントリには「球技の一投」という語義が存在しません。名詞は shot です。
「ナイス〜!」という言い方は、Nice の後ろに名詞を置く形なので、動詞の shoot は入れられない。これが文法的な理由です。ダンクなら Nice dunk!、3ポイントなら Nice three!、パスなら Nice pass! と、名詞を置き換えるだけで応用が効きます。
ダンクシュートの「シュート」は要らない。dunk / slam dunk / jam
次にやりがちなのがこれです。日本語の「ダンクシュート」は、英語では dunk あるいは slam dunk の一語で、後ろに shoot は付きません。動詞としても He dunked it! と一語で使えます。
FIBA公式ルール第15条1項1には、こう定義されています。
A dunk for a goal is when the ball is forced downwards into the opponents' basket with one or both hands.
(ダンクによる得点とは、片手または両手でボールを相手のバスケットに上から押し込むことである)
OALDの slam dunk の語義も (in basketball) the act of jumping up and putting the ball through the net with a lot of force で、C2レベルの語として登録されています。中継やストリートの口語では jam(ジャム)や flush、throw it down も同じ意味で使われます。桜木花道のダンクを英語で語るなら、He threw it down! が一番それらしい響きになります。
「dunk shot」は実在した英語。ただし「dunk shoot」は英語ではない
ここは丁寧に分けておきたいポイントです。英語には歴史的に dunk shot という言い方が存在しました。 日本語版Wikipediaの『スラムダンク (バスケットボール)』も、英語版Wikipediaの "Slam dunk" も、「slam dunk という語が広まる前は dunk shot と呼ばれていた」「slam dunk はロサンゼルス・レイカーズの実況者チック・ハーンが広めた言い方だ」と記述しています。
ただし、英語版Wikipediaのこの一文には脚注(出典)が付いていません。別記事の "Chick Hearn" には「彼の生んだ色彩豊かな言い回しとして slam dunk、air ball、no harm, no foul がバスケの一般語彙になった」という記述があるので、間接的には裏付けられますが、本記事では「〜と言われています」という書き方にとどめます。
そのうえで大事なのは、dunk shot(名詞+名詞)は英語として成立するが、dunk shoot(名詞+動詞)は成立しないという点です。日本語の「ダンクシュート」の「シュート」は動詞 shoot 由来のカタカナなので、そのままアルファベットにすると壊れます。現代の英語では dunk shot もほとんど使われないので、素直に dunk か slam dunk と言うのが正解です。
レイアップ・フックシュート・フェイダウェイ──赤木と流川の武器を英語で
技名は、実はそのまま通じるものが多いカテゴリです。
- レイアップ=
layup:英語版Wikipediaはa two-point shot attempt made by leaping from below, "laying" the ball up near the basket, and using one hand to bounce it off the backboard and into the basketと定義し、「バスケットボールで最も基本的なシュート」と位置づけています。VIZ英語版の第3巻あらすじにもSakuragi attempts to put his pride in check and learn how to pull off a basic layup(桜木がプライドを抑えて基本のレイアップを覚えようとする)と書かれています。layup shootとは言わず、layupの一語で名詞です。 - フックシュート=
hook shot:the offensive player, usually turned perpendicular to the basket, gently throws the ball using a sweeping motion of the arm farther from the basket(バスケットに対して横を向き、遠い側の腕を大きく振り上げて放つ)。赤木剛憲の代名詞で、そのまま通じます。 - フェイダウェイ=
fadeaway(別名fall-away):a jump shot taken while jumping backwards, away from the basket(バスケットから離れる方向に跳びながら打つジャンプシュート)。「フェイダウェイは和製英語では?」と疑う方がいますが、これは正真正銘の英語です。日本語では「フェイドアウェイ」という表記揺れがあります。 - ジャンプシュート=
jump shot、口語ではjumper。劇場版英語版にもHis jump shots rarely go in...(あいつのジャンプシュートはめったに入らない)というテキストがあります。jump shootは誤りなので注意してください。
スリーポイントシュートは three-pointer。三井の3Pに似合う言い回し
三井寿を語るなら外せないのが3ポイントです。英語では three-pointer、あるいは単に a three。正式名称は three-point field goal(略 3FG)で、英語版Wikipediaは別名として 3-pointer、three、trey、triple を挙げています。
VIZ英語版の公式あらすじには、三井の3Pを表す英文が3巻ぶん載っています。
- 第11巻:
does Mitsui have enough stamina left to hit some crucial three-pointers?(三井に決定的な3Pを沈めるスタミナは残っているのか) - 第15巻:
Mitsui puts up a desperate prayer of a three-pointer(三井が祈るような3Pを放つ) - 第19巻:
Thanks to consecutive three-pointers by Mitsui late in the first half(前半終盤の三井の連続3Pのおかげで)
hit a three-pointer(3Pを沈める)、put up a three-pointer(3Pを放つ)、consecutive three-pointers(連続3P)——動詞とのセットで覚えると、そのまま試合の描写に使えます。 中継では from downtown!(ダウンタウンから)、behind the arc(アークの後ろから)という言い回しが定番です。三井の「オレは三井寿。あきらめの悪い男」からの連続3Pには、He's heating up from downtown! が最高に似合います。
【一覧表】ゴール・コート・用具の英語 24語|ゴール下=the paint
結論として、このカテゴリは「日本語の通称」「日本語の正式名称」「英語の実用語」「英語の公式ルール用語」が全部違うという、いちばん厄介な領域です。逆に言えば、ここを整理できると英語の資料が一気に読めるようになります。
| 日本語 | 英語 | 判定 | ひとことメモ・出典 |
|---|---|---|---|
| ゴール(装置) | basket | ✕ | goal は装置名としては使わない |
| リング(公式名) | ring / basket ring | ○ | FIBA第3条・NBA Rule 1 Sec II-4 の正式名称 |
| リング(会話・実況) | rim | ○ | 中継で最頻出。OALDにはバスケの語義が未収録 |
| ゴール全体・輪 | hoop | ○ | OALD C1「Let's shoot some hoops.」 |
| バスケ(競技そのもの) | hoops / b-ball / basketball | ○ | VIZ公式「the Shohoku High hoops team」 |
| バックボード | backboard | ○ | そのまま通じる |
| ボード(俗称) | the glass | ○ | crash the glass=リバウンドに飛び込む |
| ネット | net | ○ | nothing but net=完璧なシュート |
| コート | court | ○ | ground とは言わない |
| ゴール下 | in the paint / under the basket / down low | ✕ | 直訳できない日本語 |
| ペイントエリア | the paint / the key / the lane | △ | 正式名称ではない(後述) |
| 制限区域(JBA正式名) | restricted area | ○ | FIBA第2条5項3。NBAは free throw lane |
| ノーチャージセミサークル | no-charge semi-circle area | ○ | FIBA第2条5項7。NBAは Restricted Area |
| ローポスト | low post | ○ | バスケット近くの左右のエリア |
| ハイポスト | high post | ○ | フリースローライン付近 |
| エルボー | elbow | ○ | フリースローラインの角 |
| トップ | top of the key | ○ | 3Pライン中央付近 |
| コーナー | corner | ○ | 最も距離が短い3Pの位置 |
| センターライン | centre line(米 center line / half-court line) | ○ | FIBA第2条5項2は英式綴り |
| センターサークル | centre circle | ○ | 半径1.80m |
| エンドライン | endline(NBAは baseline) | ○ | FIBA第2条5項1「境界線」 |
| サイドライン | sideline | ○ | 同上 |
| フリースローライン | free-throw line(俗称 charity stripe) | ○ | エンドライン内側から5.80m |
| スリーポイントライン | 3-point line / the arc | ○ | FIBAはアーク半径6.75m、NBAは23フィート9インチ |
ring / rim / hoop / basket / goal の使い分けを公式ルールで整理する
冒頭でも触れましたが、ここが本記事の核心の1つなので、もう一段深く整理します。5つの語には、それぞれ違う居場所があります。
basket=装置全体、および「得点そのもの」。NBA Rule No.4 Section I-a はA team's basket consists of the basket ring and net through which its players try to shoot the ball.と定義しています。劇場版英語版のOne basket, one basket at a time!(1本ずつ、1本ずつだ!)は「得点」の意味の basket です。ring=輪の部分の公式名称。FIBA第3条の用具リストにBaskets comprising (pressure release) rings and netsとあり、JBA日本語版も「プレッシャーリリースリングとネットからなるバスケット」と完全一致。ゴールテンディングの条文(FIBA第31条2項1)もabove the level of the ringと書かれています。rim=実況・現場で最も使われる語。英語版Wikipediaの用語集は1. The physical rim on a basketball goal. 2. The area immediately surrounding the basket(輪そのもの/ゴール周辺のエリア)と2つの意味を挙げています。ただしOALDのrimにはバスケの語義が載っていません。「現場では最頻出なのに学習辞書には未収録」という珍しい語です。hoop=学習辞書に載る一般語。OALDの語義3はthe ring that the players throw the ball through in the game of basketball in order to score points。複数形hoopsにすると競技そのものを指し、VIZ Media公式のスラムダンク作品ページもthe Shohoku High hoops team(湘北高校バスケ部)という言い方をしています。goal=装置名としては使わない。JBA競技規則も「第16条 得点:ゴールによる点数」のように、ゴールをプレーの現象として使っています。つまり日本語の「ゴール(装置)」だけが、日英どちらの公式ルールとも一致していないわけです。
赤木の「ボールはリングに置いてくるような感覚だな」という助言は、英語なら Just leave the ball on the rim. あたりが自然です。ここで ring を使っても間違いではありませんが、コーチが選手に言う口調としては rim のほうが圧倒的に自然、という理解が正しい落としどころです。
【最重要】「ゴール下」は英語に直訳できない。the paint / under the basket / low post
スラムダンクの試合シーンで最も頻出する言葉のひとつが「ゴール下」です。ところがこれは英語に直訳できません。under the goal と言っても、まず伝わらないと思ってください。
英語では、文脈に応じて3〜4通りに言い分けます。
in the paint:色が塗られたエリアの中。日本語の「ゴール下」に最も近い言い方で、NBA公式スタッツにもPITP (Points in the Paint)という項目があります。under the basket:文字どおりバスケットの真下。桜木がリバウンドを取りに入る位置。down low/in the low post:ゴール近くの左右のエリア。赤木や河田が体を張る場所。inside:外角(outside)と対比した「内側」。Shohoku is getting killed inside.(湘北はインサイドでやられている)のように使います。
「ゴール下を制する」を英語で言うなら control the paint や dominate the paint。赤木の「リバウンドを制する者は試合を制す」は、英語圏でも Rebounding wins games. に近い格言として実在します。 名言の英訳をもっと詳しく見たい方はスラムダンクの英語名言・セリフ30選にまとめています。
「ペイントエリア」も実は正式名称ではない(FIBA=restricted area/NBA=free throw lane)
ここで多くの人が驚くはずです。日本語の「ペイントエリア」は、JBA競技規則の全文に1度も出てきません。 正式名称は「制限区域(リストリクティッドエリア)」で、FIBA第2条5項3にこう書かれています。
The restricted areas shall be the rectangular areas marked on the court limited by the endlines, the extended free-throw lines and the lines which originate at the endlines...
(制限区域とは、エンドライン、延長されたフリースローライン、およびエンドラインから引かれたラインで区画された長方形の区域である)
図版の名前まで Diagram 3 Restricted area です。ところが——ここからが厄介なところ。
NBAでは同じ区域を free throw lane と呼び、Restricted Area は別の場所(ゴール下の半円=チャージングサークル)を指します。逆にFIBAはその半円を no-charge semi-circle area(JBA日本語では「ノーチャージセミサークルエリア」)と呼びます。同じ restricted area という英語が、FIBAとNBAで違う場所を指すわけです。
実務的な結論はシンプルです。会話では the paint か the key、the lane を使えばまず間違いありません。 公式文書を読むときだけ「これはFIBAの文書か、NBAの文書か」を確認してください。ちなみに the key(鍵)という呼び名は、昔のコートで制限区域が鍵穴のような形をしていたことに由来します。
コートのライン名称はFIBA公式・JBA公式の両方で確認できる
ライン名は、日本語のカタカナがそのままFIBA公式英語に対応しているという、珍しく素直なカテゴリです。JBA競技規則第2条とFIBA第2条を並べると、次のように一対一で対応します。
- 境界線(バウンダリライン)=boundary line。「これらのラインはコートには含まれない」という但し書きまで日英共通です。
- エンドライン=endline、サイドライン=sideline。NBAはエンドラインを
baselineと呼ぶことが多いので、両方覚えておくと中継が聞き取りやすくなります。 - センターライン=centre line。FIBAは英式綴りの
centre、米国メディアはcenter lineやhalf-court line。「センターラインはバックコートの一部である」という規定も日英一致です。 - フリースローライン=free-throw line。俗称の
charity stripe(慈善のストライプ)は、「タダで点をもらえる線」という洒落た言い方で、NBA中継でよく出てきます。 - スリーポイントライン=3-point line。FIBAの正式な区域名は
3-point goal areaで、「3-point line はその区域には含まれない」(=ラインを踏むと2点)と明記されています。
アークの半径はFIBAが6.75m、NBAが23フィート9インチ(約7.24m)。スラムダンクの時代の高校バスケと現在のNBAでは距離が違うので、「三井の3Pは今のNBAより近い位置から打っている」と考えると、あの飛距離の凄みが少し変わって見えてきます。
【一覧表】パス・ドリブル・リバウンドの英語 26語|スクリーンアウト=box out
結論として、このカテゴリには「日本語だけで通用しているカタカナ語」が集中しています。パスカット、カットイン、ノーマーク、レッグスルー、そして最大の落とし穴がスクリーンアウトです。
| 日本語 | 英語 | 判定 | ひとことメモ・出典 |
|---|---|---|---|
| パス | pass | ○ | 劇場版英語版「That pass sucked!」 |
| パスを出す | dish / feed / distribute | ○ | 劇場版英語版「Feed me the ball, Fukatsu!」 |
| パスカット | steal / pick off | ✕ | pass cut は通じない |
| スティール | steal / strip the ball | ○ | VIZ第5巻「strip the ball from Ryonan's veteran center」 |
| アシスト | assist(俗 dime / dish) | ○ | NBA公式「passes that lead directly to a made basket」 |
| チェストパス | chest pass | ○ | 胸の前から出す基本のパス |
| バウンズパス | bounce pass | △ | bounds ではなく bounce |
| ノールックパス | no-look pass | ○ | 宮城リョータの見せ場 |
| アウトレットパス | outlet pass | ○ | リバウンドから速攻を始める一本 |
| スローイン | throw-in(口語 inbound pass) | ○ | FIBA第17条1項1の正式名称 |
| ターンオーバー | turnover | ○ | 攻撃権を失うミス |
| ドリブル | dribble | ○ | FIBA第24条 |
| クロスオーバー | crossover (dribble) | ○ | 左右の切り返し |
| レッグスルー | between the legs | ✕ | 「レッグスルー」は日本での造語 |
| バックビハインド | behind the back | ✕ | 日本語独自の短縮形 |
| ロールターン | spin move / reverse pivot | △ | spin move は辞書見出しとしては未確認 |
| ピボット | pivot / pivot foot | ○ | FIBA第25条1項2 |
| ドライブ | drive | ○ | 劇場版英語版「make a drive that clean」 |
| カットイン | drive / penetrate / attack the basket | ✕ | 「cut in」は掛け声としては劇場版に登場 |
| ノーマーク | wide open / unguarded | ✕ | no mark は通じない |
| リバウンド | rebound(俗 board / boards) | ○ | VIZ第29巻「Sakuragi's rebounds」 |
| オフェンスリバウンド | offensive rebound(俗 O board) | ○ | 攻撃側が確保するリバウンド |
| ディフェンスリバウンド | defensive rebound | ○ | 守備側が確保するリバウンド |
| スクリーンアウト | box out / block out | ✕ | NBA公式スタッツ名は Boxouts |
| ボックスアウト | box out | ○ | こちらが英語圏の言い方 |
| ルーズボール | loose ball | ○ | NBA公式「Loose Balls Recovered」 |
【本記事の目玉】「スクリーンアウト」は英語では言わない。box out が正解
日本のバスケ部で当たり前に使われる「スクリーンアウト」。これは英語圏では通じません。 正しくは box out(あるいは block out)です。
一次ソースは驚くほどはっきりしています。NBA公式スタッツには Boxouts という公式カテゴリがあり、専用のランキングページまで存在します。定義はこうです。
The number of times a player made physical contact with an opponent who was actively pursuing a rebound, showed visible progress or strong effort in disadvantaging the opponent, and successfully prevented that opponent from securing the rebound
(リバウンドを追っている相手選手に体を当て、相手を不利にする明確な動きを見せ、相手のリバウンド確保を防いだ回数)
英語版Wikipediaの用語集も block out(box out は「See block out.」でこちらへ誘導)を To maintain a better rebounding position than an opposing player by widening your stance and arms and using your body as a barrier. と定義しています。Wiktionaryの box out も (basketball) To position oneself between an opposition player and the basket in anticipation of getting a rebound. です。
一方、screen out という言い方には、辞書上バスケの語義が存在しません。FIBA公式ルール全文にも screen out は1件も出てきません。日本語版Wikipediaも「ボックスアウト」を主見出しにして「スクリーンアウトとも呼ぶ」と併記する形をとっており、英語表記として載せているのは Box out だけです。
なお「スクリーンアウトは和製英語だ」と断言している一次ソースは、今回の調査では見つかりませんでした。確実に言えるのは「英語では box out と言う」「screen out はバスケ用語として辞書に載っていない」という2点です。海外の練習動画を探すなら box out drill で検索してください。
screen と box out は「まったく別の行為」だとFIBA公式が定義している
では、なぜ日本で「スクリーンアウト」という言い方が生まれたのでしょうか。おそらくscreen と box out が混ざったからです。FIBA公式ルールを読むと、この2つは完全に別物として定義されています。
スクリーン(FIBA第33条7項):
Screening is an attempt to delay or prevent an opponent without the ball from reaching a desired position on the court.
(スクリーンとは、ボールを持っていない相手が望む位置に行くのを遅らせたり妨げたりしようとするプレーである)
NBA Rule No.4 Section X も A screen is the legal action of a player who, without causing undue contact, delays or prevents an opponent from reaching a desired position. と、ほぼ同じ書き方です。
つまり、screen=味方のオフェンスを助けるために壁になる行為。対してbox out=リバウンド争いで相手を締め出す行為。目的も局面も違うのに、日本語では両方に「スクリーン」の語が入ってしまっているわけです。劇場版英語版には Akagi will set the screen for me(赤木がオレのためにスクリーンをかけてくれる)というテキストがあり、「スクリーンをかける」は英語で set a screen だと確認できます。
リバウンドは boards。赤木の名言を支える語彙
リバウンドは英語でも rebound でそのまま通じます。 ただし中継や口語では、複数形の boards が同じくらい使われます。英語版Wikipediaも a rebound, sometimes colloquially referred to as a board と説明しており、He grabbed 15 boards. で「15リバウンドを奪った」という意味になります。バックボード(backboard)から来た言い方です。
VIZ英語版の公式あらすじには、桜木のリバウンドを表す英文が3巻ぶん載っています。his uncanny rebounding skills(第10巻/並外れたリバウンド能力)、Hanamichi's monstrous rebounding(第11巻/桜木の怪物じみたリバウンド)、thanks to Sakuragi's rebounds(第29巻)——uncanny(不気味なほど見事な)や monstrous(怪物のような)といった形容詞の選び方が、そのまま英語の語彙教材になります。
劇場版英語版にも You can't get rebounds with prayers.(祈っててリバウンドが取れるか)、What would happen if you took that rebound?(そのリバウンドを取ったらどうなる?)という、リバウンドを動詞と組み合わせた実例があります。get a rebound / take a rebound / grab a board / crash the boards(リバウンドに飛び込む)——このあたりをセットで覚えておくと、試合の描写が一気に書けるようになります。
パスカット=steal、カットイン=drive/penetrate、ノーマーク=wide open
このH3では、日本のバスケ部でしか通じない3語をまとめて直しておきます。
- パスカット →
steal:日本語では「パスをカットする」と言いますが、英語でpass cutとは言いません。相手のパスを奪うのはsteal、あるいはpick off a pass。VIZ英語版第5巻のあらすじにはhe manage[s] to strip the ball from Ryonan's veteran center(陵南のベテランセンターからボールをもぎ取る)という表現があり、strip the ball(ボールをはたき落とす)という言い方も覚えておくと表現の幅が広がります。 - カットイン →
drive/penetrate/attack the basket:ドリブルでゴールに切り込むプレーです。劇場版英語版にはNo one else in Japan can make a drive that clean.(あんなにきれいなドライブができるのは日本にあいつだけだ)というテキストがあります。ちなみに劇場版にはHanamichi, you're in the way! Cut in!という掛け声もあり、cut in(割り込む)は動詞としては通じます。ただしプレー名としてはdriveが標準です。 - ノーマーク →
wide open:誰にもマークされていない状態はwide open。He's wide open!(あいつフリーだ!)は中継で毎試合聞こえます。no markは通じません。
アシストは dime。ドリブル技(crossover / behind the back / レッグスルー)
宮城リョータのプレーを英語で語るなら、この2グループが必須です。
アシスト系:NBA公式スタッツは AST (Assists) を passes that lead directly to a made basket(直接得点につながったパス)と定義しています。中継スラングでは dime(10セント硬貨)が同義で、drop a dime(アシストする)、He dropped 12 dimes.(12アシストを記録した)という使い方をします。dish(皿に盛る→パスを配る)も同じ意味で、dish it out to the corner(コーナーにさばく)のように使えます。
ドリブル技:クロスオーバー(crossover)はそのまま通じます。一方、日本語の「レッグスルー」は英語では between the legs。日本語版Wikipediaの『スラムダンク (バスケットボール)』の記事も「日本ではこれを『レッグスルー』との造語で呼ぶのが通例である」と、和製語であることを明記しています。同じく「バックビハインド」は behind the back が正しい形です。「ロールターン」に相当する spin move は英語圏で広く使われている言い方ですが、今回調べた辞書・用語集には見出し語として載っていなかったため、断定は避けます。
【一覧表】ポジション・役割の英語 22語|エース=star player
結論として、ポジション名5つはそのまま通じますが、「エース」「ゲームメイカー」「スタメン」「メンバーチェンジ」は英語圏の言い方と食い違います。ここがポジション英語の山場です。
| 日本語 | 英語 | 判定 | ひとことメモ・出典 |
|---|---|---|---|
| ポイントガード | point guard (PG)/the one/the point | ○ | 劇場版英語版「You're a pretty good point guard yourself.」 |
| シューティングガード | shooting guard (SG) | ○ | 外角のシュートが武器 |
| スモールフォワード | small forward (SF) | ○ | 万能型 |
| パワーフォワード | power forward (PF) | ○ | 桜木花道のポジション |
| センター | center(英式綴り centre) | ○ | VIZ第4巻「Ryonan's center, Uozumi」 |
| ガード(総称) | guard | ○ | 劇場版英語版「Japan's number one guard」 |
| フォワード | forward | ○ | ─ |
| インサイド/アウトサイド | inside player / outside player | ○ | ゴール近く/外角 |
| スイングマン | swingman | ○ | SGとSFを兼ねる選手 |
| ビッグマン | big man | ○ | 長身のインサイド選手 |
| エース(主砲) | star player/go-to guy/franchise player | ✕ | ace はバスケでは使わない |
| 司令塔・ゲームメイカー | floor general/point guard | ✕ | 「ゲームメーカー」は和製英語 |
| 得点源 | scorer/scoring option | ○ | VIZ第24巻「the top three scorers」 |
| 走るゲームメイカー | the speedster floor general | ○ | 劇場版英語版の実訳 |
| スタメン | starting lineup/starters/starting five | ✕ | VIZ第9巻・第10巻で両方使用 |
| 控え・ベンチ | substitute/bench player/reserve | ○ | VIZ第9巻「ride the bench」 |
| シックスマン | sixth man | ○ | 最初にベンチから出る主力 |
| メンバーチェンジ | substitution/sub | ✕ | JBA正式名称は「交代」 |
| 選手を下げる | sub out | ○ | 劇場版英語版「you subbed out the genius」 |
| マッチアップ | match up | ○ | 劇場版英語版「I gotta match up against this guy?」 |
| 主将 | captain | ○ | VIZ「captain Akagi」 |
| 監督・コーチ | (head) coach | ○ | 呼びかけも Coach |
ポジション5つは英語でもそのまま通じる(PG/SG/SF/PF/C)
安心していいのがこの5つです。point guard / shooting guard / small forward / power forward / center は、そのまま英語でも通じます。 略号の PG・SG・SF・PF・C も国際共通です。
英語版Wikipediaの Point guard の記事は、ポイントガードを also called the one or the point(「1番」「ポイント」とも呼ばれる)と紹介し、They effectively "run" the team's offense(実質的にチームのオフェンスを動かす)と定義しています。背番号ではなく役割の番号で「1番」「5番」と呼ぶ文化があり、He's a natural one.(あいつは生粋のポイントガードだ)のような言い方をします。
VIZ英語版の公式あらすじも captain Akagi going toe-to-toe with Ryonan's center, Uozumi(赤木がガチンコで陵南のセンター魚住とぶつかる)、Akagi being outplayed at center(センターの位置で赤木が押されている)と、center をそのまま使っています。唯一の注意点は綴りで、英式では centre。FIBAの公式ルールも centre line centre circle と英式表記です。
【要注意】バスケの「エース」に ace は使わない
本記事でもう1つ強くお伝えしたいのがこれです。英語の ace に、バスケットボールの「チームの主砲」という意味はありません。
OALDで ace を引くと、語義は4つ。①トランプのエース ②「〜の名手」(a soccer ace のような一般的な言い方)③テニスのサービスエース ④ゴルフのホールインワン。スポーツ固有の語義はテニスとゴルフだけで、バスケの語義は存在しません。英語版Wikipediaのバスケットボール用語集にも ace の項目はありません。
英語では star player(スター選手)、go-to guy(勝負どころで頼る男)、franchise player(球団の看板) といった言い方をします。VIZ英語版の公式あらすじは、三井寿を Hisashi Mitsui was a star player with almost limitless potential(三井寿はほぼ無限の可能性を持つスター選手だった/第8巻)、沢北栄治を Sannoh's star player Sawakita(第29巻)と紹介しています。
ところが面白いのは、同じVIZ英語版が「エース」を ace としても訳している点です。第4巻には shut down Ryonan's ace, Sendoh(陵南のエース仙道を止める)、第11巻には Shoyo's ace, Fujima(翔陽のエース藤真)とあります。実際の競技英語では使わない語を、作品の語彙としては採用している——ハイキューの「エース」とまったく同じ二重構造です。キャラクターごとの英語名・二つ名はスラムダンク キャラクター英語名一覧にまとめています。
ゲームメイカーは和製英語。floor general は劇場版英語版でも使われている
宮城リョータを語るときに欠かせない「ゲームメイカー」。これは和製英語です。 日本語版Wikipediaの『司令塔 (スポーツ)』も「『ゲームメーカー』とも呼ばれるが、これは和製英語である」と明記しています。
英語では floor general(コート上の将軍)が最も近い言い方で、英語版Wikipediaの用語集も、選手の役割の一覧に the floor general を挙げています。そして——ここが本記事で一番うれしい発見なのですが——劇場版『THE FIRST SLAM DUNK』英語版に、この語がそのまま登場します。
I'm supposed to be the speedster floor general.
(オレは走るゲームメイカーのはずだ)
宮城リョータの心の声とされるこのテキストは、speedster(俊足の人)+floor general という組み合わせで、日本語の「走るゲームメイカー」を、実在の競技英語に正確に置き換えている見事な訳です。もう1つ、point guard そのものも You're a pretty good point guard yourself.(あんたもなかなかのポイントガードだな)というテキストで確認できます。
スタメン・メンバーチェンジ・ベンチ入り・監督の英語
最後に、ベンチまわりの4語を整理します。このうち2つは、そのままでは通じません。
- スタメン →
starting lineup/starters/starting five:「スタメン」はstarting memberの和製短縮です。英語版WikipediaはThe players in the starting lineup are commonly referred to as starters, whereas the others are substitutes or bench players.と説明しています。VIZ英語版も第9巻でCoach Anzai decides on a starting lineup、第10巻でCoach Anzai places Sakuragi in the starting fiveと、両方の言い方を使い分けています。劇場版英語版にもFukatsu's been a starter on Sannoh since his first year(深津は1年から山王のスタメンだ)があります。 - メンバーチェンジ →
substitution/sub:member changeは通じません。FIBA第19条の正式名称はSubstitutionで、定義はA substitution is an interruption of the game requested by the substitute to become a player.。JBA日本語版の正式名称も「交代」で、「メンバーチェンジ」は競技規則の全文に1度も出てきません。動詞としてはsub out(下げる)/sub in(入れる)が便利で、劇場版英語版にもDon't tell me you subbed out the genius...(まさか天才を下げたのか)というテキストがあります。 - ベンチ入り →
bench players/on the bench:VIZ英語版第9巻のwhen their best players (and perpetual problem children) ride the bench?(主力(かつ永遠の問題児)がベンチに座っているとき)という言い回しがそのまま使えます。ride the bench=出番がなくベンチにいる、という熟語です。 - 監督・コーチ →
coach/head coach:呼びかけもCoach。VIZ英語版は一貫してCoach Anzai(安西先生)、Sannoh's coach Domoto(堂本監督)、Ryonan's coach Taoka(田岡監督)と書いています。桜木が安西先生を「オヤジ」と呼ぶのは、劇場版英語版ではPopsです。
【一覧表】戦術・フォーメーションの英語 28語|オールコートプレス=full-court press
結論として、戦術用語は英語がほぼそのまま輸入されているので、意外と困りません。山王工業の代名詞「オールコートプレス」も、英語でちゃんと名前があります。ピラー記事の45語表ではほとんど触れていない領域なので、ここが本記事の独自価値の中心です。
| 日本語 | 英語 | 判定 | ひとことメモ・出典 |
|---|---|---|---|
| オフェンス | offense(英式 offence) | ○ | 劇場版英語版「Offense starts with defense...」 |
| ディフェンス | defense(英式 defence) | ○ | 劇場版英語版「Defense! Defense!」 |
| 速攻 | fast break / fastbreak | ○ | 劇場版英語版「Yes! FASTBREAK!」 |
| トランジション | transition(offense / defense) | ○ | FIBA第37条1項1の条文中にも登場 |
| ハーフコートオフェンス | half-court offense | ○ | 陣形を作ってから攻める |
| セットオフェンス | set offense | △ | set play は辞書見出しとしては未確認 |
| オールコートプレス | full-court press | ○ | 劇場版英語版で実際に使用 |
| ハーフコートプレス | half-court press | ○ | ハーフラインから守る |
| ゾーンプレス | zone press | ○ | ゾーンで仕掛けるプレス |
| ゾーンディフェンス | zone defense | ○ | エリアを分担して守る |
| マンツーマンディフェンス | man-to-man defense | ○ | 1人ずつ担当する |
| ボックスワン | box-and-one | ○ | 4人ゾーン+1人マンツーマン |
| ダブルチーム | double team | ○ | 2人で1人を囲む |
| トラップ | trap | ○ | 追い込んで奪う |
| ヘルプディフェンス | help defense / help side | △ | 劇場版英語版「Rukawa go back, help them out!」 |
| スイッチ | switch | ○ | マークを入れ替える |
| スクリーン | screen(別名 pick) | ○ | FIBA第33条7項 |
| スクリーンをかける | set a screen | ○ | 劇場版英語版「Akagi will set the screen for me」 |
| ピック・アンド・ロール | pick and roll | ○ | 現代バスケの基本戦術 |
| ピック・アンド・ポップ | pick and pop | ○ | ロールせず外に開いて打つ |
| アイソレーション | isolation(略 iso) | ○ | 1対1を作る戦術 |
| 1オン1 | one-on-one | ○ | 劇場版英語版に3回登場 |
| ポストプレー | post up / post play | ○ | 背中で押し込んでから攻める |
| インサイドアウト | inside-out | ○ | 中に入れて外に出す |
| トライアングルオフェンス | triangle offense | ○ | 3人で三角形を作る |
| モーションオフェンス | motion offense | ○ | 全員が動き続ける |
| ランアンドガン | run and gun | ○ | VIZ第24巻「Toyotama's run-and-gun style」 |
| スモールボール | small ball | ○ | 高さを捨てて速さと3Pを取る |
山王の代名詞「オールコートプレス」は full-court press。劇場版英語版でも実際に使われている
山王工業戦を語るうえで絶対に外せないのが、あの重圧です。「オールコートプレス」は英語で full-court press。 英語版Wikipediaの定義はこうです。
A full-court press is a basketball term for a defensive style in which the defense applies pressure to the offensive team the entire length of the court before and after the inbound pass. Pressure may be applied man-to-man, or via a zone press using a zone defense.
(オールコートプレスとは、スローインの前後を通じてコート全長にわたって相手に圧力をかけ続ける守備スタイル。マンツーマンで行う場合と、ゾーンディフェンスを使ったゾーンプレスで行う場合がある)
そして、この語は劇場版『THE FIRST SLAM DUNK』英語版のテキストにそのまま登場します。
If I were Sannoh, I would keep up the full-court press.
(オレが山王なら、オールコートプレスを続ける)
「日本語のカタカナ語」と「実在の競技英語」と「作品の英語版」が、3つとも一致しているという理想的な例です。海外の解説動画を探すときも full-court press でそのまま検索できます。 ちなみに、コート全体ではなくハーフラインから仕掛けるのが half-court press。同じ記事に Defenses not employing a full-court press generally allow the offensive team to get halfway down the court (a half-court press) と定義されています。
ゾーンプレス・ゾーンディフェンス・マンツーマン・ボックスワンの英語
守備の隊形は、カタカナ語がそのまま英語というものが並びます。
- ゾーンディフェンス=
zone defense:A defensive strategy in which each player is responsible for defending a particular area of the court.(各選手がコートの特定エリアを守る戦術) - マンツーマンディフェンス=
man-to-man defense:A defense in which each player guards a single opposing player.(各選手が相手1人を担当する守備)日本語の「マンツーマン」がそのまま通じる、数少ない例です。 - ゾーンプレス=
zone press:上記のとおりfull-court pressの説明の中でa zone press using a zone defenseとして登場します。なお日本語版Wikipediaには「『ゾーンプレス』という用語自体は造語であり、日本国内でのみ通用する用語である」という記述がありますが、これは同じ記事のサッカーの節にある説明です。バスケットボールについてはzone pressが英語圏でも使われる語だと確認できています。 - ボックスワン=
box-and-one:A combination defense in which four defenders play zone in a box formation and the fifth defender guards one player man-to-man.(4人が四角形のゾーンを組み、5人目が1人をマンツーマンで守る混合守備)流川や沢北のような一人の怪物を止めるために組む形で、まさにスラムダンク向きの戦術です。 - ダブルチーム=
double team/トラップ=trap:2人で1人を囲むのがdouble team、サイドラインなどに追い込んで奪うのがtrap。
ヘルプディフェンスについては少し注意が必要です。 help side(ボールと反対側)という語は用語集にありますが、help defense 単体を見出し語として載せている辞書・用語集は、今回の調査では確認できませんでした。ただし劇場版英語版に Rukawa go back, help them out!(流川戻れ、フォローしろ!)というテキストがあり、動詞の help out は実際に使われていることが分かります。
速攻は fast break。劇場版の "Yes! FASTBREAK!" は最高の聞き取り教材
速攻は英語で fast break。 英語版Wikipediaは a team attempts to move the ball up court and into scoring position as quickly as possible, so that the defense is outnumbered and does not have time to set up(守備が数的不利で陣形を整える時間がないうちに、一気に攻める)と定義しています。NBA公式スタッツにも FBPS (Fast Break Points) という項目があり、正式な統計用語です。
そして劇場版英語版には、こんなテキストがあります。
Yes! FASTBREAK!
大文字で FASTBREAK と1語表記されているのが面白いところで、実際の掛け声としてはこのくらいの勢いで叫ぶという感覚が伝わってきます。この一言は短く、大声で、はっきり発音されるので、英語音声で観るときの最初の「聞き取れた!」体験にうってつけです。
VIZ英語版の公式あらすじには、安西先生の速攻作戦がこう書かれています。
Coach Anzai's got a plan: steal the ball, run and score, facing Toyotama's run-and-gun style head on!
(安西先生には作戦がある。ボールを奪い、走り、得点する。豊玉のランアンドガンに正面から挑むのだ)
steal the ball, run and score という3つの動詞の並びだけで、速攻という戦術が完全に説明できてしまうのが英語の面白いところです。ちなみにrun and gun は英語版Wikipediaの用語集にも項目がある正式な戦術名で、豊玉高校のスタイルにぴったり当てはまっています。
スクリーン・ピック&ロール・アイソレーション──1on1の英語
現代バスケの基本となる連携プレーも、そのまま英語です。
- ピック・アンド・ロール=
pick and roll:An offensive play in which a player sets a screen (pick) for a teammate handling the ball and then slips behind the defender (rolls) to accept a pass.(味方のためにスクリーン=ピックをかけ、その後ディフェンダーの背後に回り込んでパスを受ける)pickはscreenの別名です。 - ピック・アンド・ポップ=
pick and pop:ロールせず外に開いてジャンプシュートを打つ派生形。 - アイソレーション=
isolation(略iso):The offense seeks to create a favorable one-on-one matchup for the isolated ballhandler(有利な1対1を作り出す)。流川と沢北の対決は、まさにこのisolationです。 - 1オン1=
one-on-one:劇場版英語版には3回登場します。One-on-one... You'll never beat me, Rukawa.(1on1じゃオレには勝てないよ、流川)、You said we were going to play one-on-one!、I'll go against you one-on-one anytime, but if you lose...。日本語の「1on1」はそのまま通じる、数少ないカタカナ語です。 - ポストプレー=
post up:To go in or near the key, turn so that you are facing away from the basket but towards a teammate who has the ball, and try to establish position to receive a pass.(ゴールを背にして位置取りし、パスを受ける準備をする)赤木や河田のプレーそのものです。
現代NBAの戦術語も押さえておく(small ball / switch / transition)
スラムダンクは1990年代の作品なので、当時は一般的でなかった戦術語もあります。今のNBA中継を観るなら、この3つは必須です。
small ball(スモールボール):a style of play that sacrifices height, physical strength and low post offense/defense in favor of a lineup of smaller players for speed, agility and increased scoring(高さとインサイドを捨てて、速さ・機動力・得点力を取るスタイル)。赤木が「でかいだけ?結構じゃないか」と言う世界観とは正反対の思想で、時代の変化がよく分かります。switch(スイッチ):A style of defense in which match-ups change often rather than being set for an entire quarter or game.(マークを固定せず頻繁に入れ替える守備)ピック・アンド・ロールに対抗する現代の定番です。transition(トランジション):攻守の切り替え局面。transition offenseは速攻を含む攻撃、transition defenseは速攻を止める守備。FIBA公式ルール第37条1項1の条文中にもin transitionという表現が出てきます(速攻を止めるための不必要な接触=アンスポーツマンライクファウルの定義)。
【一覧表】ファウル・バイオレーションの英語 28語|FIBA公式条文つき
結論として、反則名はFIBAの公式ルールブック(Official Basketball Rules 2024)に条番号つきで明記されており、それが唯一の正式英語です。日本語の競技規則もFIBA準拠なので、カタカナ語と英語がきれいに対応します。ただしNBAとは食い違う語があるので、そこだけ注意してください。
| 日本語 | 英語(FIBA公式) | 判定 | 条番号・ひとことメモ |
|---|---|---|---|
| ファウル | foul | ○ | 第32条1項1「an infraction of the rules concerning illegal personal contact」 |
| バイオレーション | violation | ○ | 第22条1項「A violation is an infraction of the rules.」 |
| パーソナルファウル | personal foul | ○ | 第34条 |
| テクニカルファウル | technical foul(略T) | ○ | 第36条2項1 |
| アンスポーツマンライクファウル | unsportsmanlike foul(略U) | ○ | 第37条1項1 |
| ディスクォリファイングファウル | disqualifying foul(略D) | ○ | 第38条1項1 |
| フレグラントファウル | flagrant foul | △ | NBA専用(Rule 4 Sec IV-f)。FIBAには無い |
| インテンショナルファウル | intentional foul | △ | 劇場版英語版で審判がコール |
| オフェンスファウル | offensive foul/charge | ○ | 攻撃側の反則 |
| チャージング | charging | ○ | 第33条8項「pushing or moving into an opponent's torso」 |
| ブロッキング | blocking (foul) | ○ | 第33条9項 |
| ホールディング | holding | ○ | FIBAの審判シグナル名 |
| プッシング | pushing | ○ | 同上 |
| イリーガルスクリーン | illegal screen | ○ | FIBAではブロッキングと同一シグナル |
| ダブルファウル | double foul | ○ | 第35条 |
| チームファウル | team foul/bonus | ○ | 第41条1項1(1クォーターに4つ) |
| 5ファウル退場 | foul out(口語)/excluded player(FIBA公式) | △ | 第40条1項。NBAは6ファウル |
| 退場(悪質) | ejection/be ejected | ○ | 劇場版英語版「he'll be ejected」 |
| トラベリング | travelling(FIBA)/traveling(米) | ○ | 第25条1項1 |
| ダブルドリブル | double dribble | ○ | 第24条2項 |
| キャリング(ドリブル) | carrying/palming | ○ | 第24条1項2 |
| 3秒 | 3-second violation | ○ | 第26条1項1 |
| 5秒 | 5-second violation | ○ | 第27条(条文名は Closely guarded player) |
| 8秒 | 8-second violation | ○ | 第28条1項1 |
| 24秒(ショットクロック) | shot clock violation | ○ | 第29条1項1 |
| バックコートバイオレーション | backcourt violation | ○ | 第30条「ボールをバックコートに返すこと」 |
| ゴールテンディング | goaltending/basket interference | ○ | 第31条2項 |
| ジャンプボール/ヘルドボール | jump ball/held ball | ○ | 第12条1項1・1項2 |
ファウルとバイオレーションは英語でも別物。FIBA公式の定義文で確認する
日本語でも混同されがちですが、この2つは英語でも明確に別カテゴリです。FIBA公式ルールの定義文を並べると、違いが一目で分かります。
foul(第32条1項1):A foul is an infraction of the rules concerning illegal personal contact with an opponent and/or unsportsmanlike behaviour.(相手との不当な身体接触、およびスポーツマンらしくない行為に関する反則)violation(第22条1項):A violation is an infraction of the rules.(規則の違反)——罰則はThe ball shall be awarded to the opponents for a throw-in(相手ボールのスローイン)だけです。
つまり foul は「人に対する反則」、violation は「ボールの扱いや時間に関する反則」。ファウルは記録に残ってやがて退場につながりますが、バイオレーションは記録に残らず、その場で攻撃権が移るだけです。この違いを押さえておくと、英語の中継で That's a violation, not a foul. と言われたときに何が起きたか即座に分かります。
ちなみに、FIBAの審判ハンドシグナルには公式名称が付いていて、その一覧が公式ルールの付録Aに載っています。SUBSTITUTION TRAVELLING ILLEGAL DRIBBLE: DOUBLE DRIBBLING 3 SECONDS SHOT CLOCK CHARGING WITH THE BALL TECHNICAL FOUL UNSPORTSMANLIKE FOUL——付録Aの冒頭には The hand signals illustrated in these rules are the only valid referees' signals.(本規則に示されたハンドシグナルのみが有効な審判のシグナルである)と書かれており、さらに「国際試合では英語で口頭補足することが強く推奨される」とまで明記されています。
スラムダンクの世界に flagrant foul は存在しない。FIBAは unsportsmanlike foul
ここはNBAの知識でバスケ英語を覚えた人ほど間違えやすいポイントです。
flagrant foul(フレグラントファウル)はNBA独自の用語で、NBA Rule No.4 Section IV-f に A flagrant foul is unnecessary and/or excessive contact committed by a player against an opponent whether the ball is dead or alive. と定義され、flagrant-1 と flagrant-2 に分類されます。
しかしFIBAのルールブックに flagrant foul は存在しません。FIBAは代わりに2つの語を使います。
unsportsmanlike foul(第37条1項1):Contact with an opponent not legitimately attempting to directly play the ball... Excessive, hard contact... An unnecessary contact caused by the defensive player in order to stop the progress of the offensive team in transition...(ボールへの正当なプレーではない接触/過度に激しい接触/速攻を止めるための不必要な接触など)disqualifying foul(第38条1項1):any flagrant unsportsmanlike action(特に悪質でスポーツマンシップに反する行為)。こちらは即座に退場で、NBAのflagrant-2に相当します。
スラムダンクは日本の高校バスケなのでFIBA/JBAルールが適用されます。 つまり作品世界の反則名は「アンスポーツマンライクファウル」「ディスクォリファイングファウル」であって、フレグラントファウルではありません。ただし——劇場版英語版のテキストには、審判が Intentional foul, white number 4!(インテンショナルファウル、白の4番!)とコールする場面があります。 intentional foul(意図的なファウル)はFIBA・NBAどちらの現行条文名でもありませんが、英語圏の現場では広く通じる言い方です。
5ファウル退場は英語で何という? FIBA公式は excluded player
桜木花道の退場シーンを英語でどう言うか——これは意外と難しい問題です。
日本語のバスケ英語記事では、たいてい foul out(ファウルアウト)と書かれています。実際 He fouled out. は英語圏でごく普通に通じる言い方です。ところが、今回調べた範囲では foul out を見出し語として載せている英語版Wikipediaの用語集の項目は確認できませんでした。
FIBA公式ルールの表現はこうです。
第40条1項:A player who has committed 5 fouls shall be informed of it by a referee and must leave the game immediately.
(5つのファウルを犯した選手は審判からその旨を告げられ、直ちに試合を去らなければならない)
そして第4条1項3では、5ファウルに達した選手を an excluded player(除外された選手) と呼んでいます。つまり「口語は foul out、公式用語は excluded player」という二段構えです。
もう1つ重要なのが、退場になるファウルの数です。FIBAは5つ、NBAは6つ。 桜木が5つで退場になるのは、日本の高校バスケがFIBAルールだからです。「ファウルアウト王」という桜木の異名を英語で説明するなら、He's famous for fouling out. のように動詞で言うのが自然でしょう。また、悪質な行為で追い出される場合は ejection / be ejected。劇場版英語版にも If he does that again, he'll be ejected.(またやったら退場だ)というテキストがあります。
トラベリング・ダブルドリブル・24秒──秒数ルールの英語
バイオレーションは、日本語のカタカナがそのままFIBA公式英語という、ありがたいカテゴリです。ただし綴りに1つ罠があります。
- トラベリング=
travelling。FIBAは英式綴りでtravelling(Lが2つ)、米国ではtraveling(Lが1つ)。同じ反則なのに公式文書とNBAで綴りが違うので、検索するときは両方試してください。定義は第25条1項1Travelling is the illegal movement of one foot or both feet beyond the limits outlined in this article, in any direction, while holding a live ball on the court. - ダブルドリブル=
double dribble。第24条2項は「一度ドリブルを終えたあと、新たなドリブルをすることはできない」という書き方をしています。面白いことに、JBAの日本語版でも「ダブルドリブル」という語は条文本体ではなく解説部にしか出てきません。 - キャリング/パーミング=
carrying/palming。第24条1項2During a dribble the player may not place any part of the hand under the ball and carry it from one point to another(ドリブル中にボールの下に手を入れて運んではならない)。 - 秒数ルール:3秒=
3-second violation(第26条)、5秒=5-second violation(第27条。条文名はClosely guarded player=近接してガードされたプレーヤー)、8秒=8-second violation(第28条。バックコートからフロントコートへ運ぶ時間)、24秒=shot clock(第29条)。「24秒」は英語では数字で言うよりshot clock violationと言うほうが一般的です。 - バックコートバイオレーション=
backcourt violation。FIBA第30条の正式な見出しは「ボールをバックコートに返すこと」(Ball returned to backcourt)です。 - ゴールテンディング=
goaltending。第31条2項1a player touches the ball while it is completely above the level of the ring and it is on its downward flight to the basket(落下中のボールをリングの高さより上で触る)。河田や魚住のブロックが「今のはゴールテンディングでは?」と話題になるあの反則です。
劇場版で実際に聞ける審判のコール3つ
英語のルール用語を「文字」ではなく「音」で覚えたい方に、劇場版『THE FIRST SLAM DUNK』英語版で確認できる審判のコール3本を紹介します。
| 英文(劇場版英語版のテキスト) | 意味 | ポイント |
|---|---|---|
| Offense, charging! | オフェンス、チャージング! | FIBA第33条8項の正式名称そのもの |
| Intentional foul, white number 4! | インテンショナルファウル、白の4番! | 色+背番号で選手を特定するのが英語圏の言い方 |
| Counts! One free throw. | (ゴールは)カウント! フリースロー1本 | いわゆる「バスカン」の場面 |
注目してほしいのは3つ目です。日本語では「バスケットカウント」と呼びますが、英語では Counts!(カウントする=ゴールは有効)と One free throw. を分けて言います。バスケットカウントを一語で言うなら and-one。実況が And one! と叫ぶのがこれで、英語版Wikipediaの用語集も A free throw awarded to a shooter who is fouled while scoring と定義しています。得点+フリースロー成功で合計3点になるので three-point play とも言います。
なお、この劇場版のテキストは映画クリップのデータベースに登録された英語字幕であり、英語吹き替え音声の一言一句とは異なる場合があります。「英語版のテキストとして確認できる」という位置づけでご覧ください。
【一覧表】試合の流れ・実況で飛び交う英語 32語|boards・dime・and-one
結論として、試合の「流れ」を語る英語こそ、覚えると一番リターンが大きい領域です。用語そのものより、こういう語のほうが実況では何十回も出てきます。
| 日本語 | 英語 | 判定 | ひとことメモ・出典 |
|---|---|---|---|
| 試合開始 | tip-off | ○ | センターサークルのジャンプボールから |
| ジャンプボール | jump ball/held ball | ○ | FIBA第12条1項1・1項2 |
| 前半・後半 | first half/second half | ○ | 劇場版英語版で使用 |
| クォーター | quarter | ○ | 10分×4(FIBA)/12分×4(NBA) |
| 延長 | overtime(略OT) | ○ | 同点で終わったとき |
| ハーフタイム | halftime | ○ | 前後半の間 |
| タイムアウト | timeout/time-out | ○ | 「タイム」だけでは足りない |
| 試合時間 | 40 minutes(FIBA)/48 minutes(NBA) | ○ | 劇場版英語版「all 40 minutes」 |
| リードしている | lead/be up by 〜 | ○ | 劇場版英語版「a 15-point lead」 |
| 点差 | point deficit/point gap | ○ | VIZ第15巻「shrinking the point deficit」 |
| 逆転 | comeback/take the lead | ○ | VIZ第27巻「priming Sakuragi... for a comeback」 |
| 流れ | momentum | ○ | VIZ第17巻「swing the momentum」 |
| 連続得点 | a scoring run/a 10-0 run | ○ | 「ラン」を止めるためにタイムアウト |
| 追い上げる | close the gap/chip away | ○ | VIZ第29巻「chips away at Sannoh's large lead」 |
| 突き放す | pull away | ○ | VIZ第28巻「Sannoh pulling away」 |
| 崖っぷち | on the ropes | ○ | VIZ第27巻。ボクシング由来 |
| 番狂わせ | upset | ○ | VIZ第27巻「stage an upset」 |
| ファウルトラブル | foul trouble | ○ | VIZ第17巻 |
| ゴール時計 | game clock/shot clock | ○ | VIZ第15巻「30 seconds left on the game clock」 |
| スウィッシュ | swish/nothing but net | ○ | リングに触れず決まる |
| ブリック | brick | ○ | ひどい外れシュート |
| ポスタライズ | posterize | ○ | 相手を叩き潰すダンク |
| アンドワン | and-one | ○ | バスケットカウント |
| ボード(リバウンド) | boards | ○ | 「He grabbed 15 boards.」 |
| ダイム(アシスト) | dime/drop a dime/dish | ○ | 10セント硬貨が語源 |
| ダウンタウン(3P) | from downtown/behind the arc | ○ | 3Pラインの外から |
| 絶好調 | on fire/heating up | ○ | 用語集の公式項目は heating up |
| 勝負強い | clutch | ○ | 「in the clutch」 |
| ガベージタイム | garbage time | ○ | 勝敗が決した後の消化試合 |
| ダブルダブル | double-double | ○ | NBA公式スタッツ DD2 |
| トリプルダブル | triple-double | ○ | NBA公式スタッツ TD3 |
| 練習試合 | scrimmage/practice game | ○ | VIZ第16巻「during a scrimmage」 |
得点シーンの語彙(swish / nothing but net / brick / air ball / posterize)
シュートが決まった瞬間、外れた瞬間に飛び交う語です。この5つを覚えるだけで、実況の感情がそのまま伝わってきます。
swish:リングにもボードにも触れず、ネットだけを揺らして落ちる完璧なシュート。WiktionaryはA successful basketball shot that does not touch the rim or backboard.と定義し、「ボールがネットを通るときの擬音でもある」と補足しています。同義語がnothing but net(ネット以外なにも触っていない)。近年はsplashも同じ意味で使われます。brick:リングに弾かれるひどい外れシュート。Wiktionaryはa shot which misses, particularly one which bounces directly out of the basket... as if the ball were a heavier object(ボールがまるで重い物体であるかのように弾かれる)と、比喩の理由まで説明しています。乱発する選手はbricklayer(レンガ職人)と呼ばれます。air ball:リングにもボードにも一切触れない失敗。これもチック・ハーンが広めた言い方とされています。posterize:相手を叩き潰すようなダンクを決めること。WiktionaryはTo score a slam dunk in basketball against (one or more opposing players) by leaping over themと定義し、英語版Wikipediaは「ポスターとして印刷するに値するほど華麗で運動能力の高いプレー」が語源で、ジュリアス・アービングに由来すると説明しています。桜木の山王戦のダンクは、まさにHe posterized Kawata!と言いたくなる場面です。
流れを語る語彙(momentum / run / comeback / clutch / garbage time)
スラムダンクという物語そのものが「試合の流れ」の物語なので、この語彙群は作品の英語版でも頻出します。
momentum(流れ・勢い):VIZ英語版第17巻のあらすじにKainan superstar Maki's stellar play helps swing the momentum back in his team's direction(海南のスーパースター牧の見事なプレーが流れを引き戻す)とあります。swing the momentum(流れを変える)、seize the momentum(流れを掴む)がセットで使える動詞です。劇場版英語版にもWe have to seize the momentum ourselves!(流れは自分たちで掴む)というテキストがあります。run(連続得点):a 10-0 runで「10対0のラン」。日本語の「ランをくらう」はそのまま英語から来ています。comeback(逆転・巻き返し):VIZ第27巻Coach Anzai hasn't given up yet, and he begins priming Sakuragi on the sidelines for a comeback!(安西先生はまだあきらめておらず、ベンチで桜木に反撃の準備をさせ始める)。on the ropes(崖っぷち)/pull away(突き放す)/stage an upset(番狂わせを演じる):VIZ第27巻はこの3つを1つのあらすじに詰め込んでいて、山王戦の緊迫感を英語でどう書くかの見本になっています。clutch(勝負強い)/garbage time(消化試合):clutchはthe phenomenon where athletes excel under pressure(プレッシャー下で力を発揮する現象)。反対に萎縮してしまうのがchoking。「ここぞで決める男」はHe's clutch.の一言で表せます。
スタッツの英語(double-double / triple-double / sixth man)
数字で選手を語る語彙も押さえておきましょう。NBA公式のスタッツ用語集にそのまま載っています。
double-double(DD2):double-digit number total in two of the five categories in a game(得点・リバウンド・アシスト・スティール・ブロックの5部門のうち2部門で2桁)。赤木や河田は毎試合ダブルダブル級でしょう。triple-double(TD3):3部門で2桁。さらにquadruple-double(4部門)まで用語としては存在します。sixth man(シックスマン):A player who is not a starter but comes off the bench much more often than other reserves.(スタメンではないが、控えの中で最も出番の多い選手)。三井が復帰した直後の立ち位置がこれです。benchwarmer(ベンチウォーマー):A player who does not play and instead sits on the bench。VIZ英語版が使っているride the benchと同じ状況を指します。assist(AST):NBA公式はpasses that lead directly to a made basketと定義。宮城リョータの真骨頂です。
全部を聞き取ろうとしないのがNBA中継を楽しむコツ
ここまで188語を並べてきて言うのもなんですが、実況を聴くコツは「全部を聞き取ろうとしないこと」です。私は海外のスポーツ中継を英語で聴くのを長年の習慣にしてきましたが、最初から全部わかろうとすると必ず挫折します。
スポーツ中継の語彙は驚くほど限られていて、同じ単語が何度も、短く、感情を乗せて出てきます。 だからこそリスニング教材として優秀なんです。この記事の表から10語だけ選ぶなら、私は迷わずこの10語を推します。
shot/basket(打った・決まった)boards(リバウンド)dime(アシスト)and one(バスケットカウント)from downtown(3P)swish(完璧なシュート)brick(外れシュート)in the paint(ゴール下)He's on fire!(止まらない)What a play!(すごいプレー)
この10語が耳に引っかかるだけで、何が起きたかは9割わかります。 単語の意味を知っている状態で音を浴びると、専門用語は驚くほど早く定着する——これは私が実体験として最も強く感じていることです。
【独自】劇場版『THE FIRST SLAM DUNK』英語版で実際に使われていた用語
ここからは、他のバスケ英語記事にはまず載っていない内容です。劇場版『THE FIRST SLAM DUNK』の北米公開版(GKIDS配給)の英語テキストを調べ、バスケットボール用語が実際に使われているセリフを抜き出しました。
最初にお断りしておきます。これらは映画クリップのデータベースに登録された英語字幕のテキストです。英語吹き替え音声の一言一句とは異なる場合があるため、「劇場版英語版のテキストとして確認できる」という位置づけでご覧ください。また、データベース側に話者名や場面の情報が付いていないため、誰のセリフかは推測で断定していません。
一覧表【24本】|英文と用語
| 英文(劇場版英語版のテキスト) | 用語 | 意味 |
|---|---|---|
| Yes! FASTBREAK! | fastbreak | 速攻! |
| If I were Sannoh, I would keep up the full-court press. | full-court press | オレが山王ならオールコートプレスを続ける |
| Akagi will set the screen for me | set the screen | 赤木がスクリーンをかけてくれる |
| I'm supposed to be the speedster floor general. | floor general | 走るゲームメイカーのはずだ |
| You're a pretty good point guard yourself. | point guard | あんたもなかなかのポイントガードだ |
| Japan's number one guard... Fukatsu... | guard | 日本一のガード、深津 |
| Fukatsu's been a starter on Sannoh since his first year | starter | 深津は1年から山王のスタメンだ |
| Don't tell me you subbed out the genius... | sub out | まさか天才を下げたのか |
| I gotta match up against this guy? | match up | こいつとマッチアップするのか |
| Gorilla Dunk! | dunk | ゴリラダンク! |
| Double clutch! | double clutch | ダブルクラッチ! |
| His jump shots rarely go in... | jump shot | あいつのジャンプシュートはめったに入らない |
| That first year doesn't seem like he can shoot threes. | shoot threes | あの1年は3Pを打てそうにない |
| If my three-pointers are taken away from me | three-pointer | オレから3Pを取り上げられたら |
| No one else in Japan can make a drive that clean. | drive | あんなにきれいなドライブは日本にいない |
| One basket, one basket at a time! | basket | 1本ずつ、1本ずつだ |
| I want you to turn toward the basket | basket | ゴールのほうを向いてほしい |
| Feed me the ball, Fukatsu! | feed | オレにボールをよこせ、深津 |
| Let's go! Offense starts with defense... | offense / defense | 攻撃は守備から始まる |
| Okay, get on defense, let's stop this shot. | get on defense | 守備に戻れ、このシュートを止めろ |
| Rukawa go back, help them out! | help out | 流川戻れ、フォローしろ |
| You can't get rebounds with prayers. | rebound | 祈っててリバウンドが取れるか |
| First, Sannoh won't be able to counterattack after the rebound. | counterattack | まず山王はリバウンド後に反撃できなくなる |
| I'll go against you all 40 minutes, bastard! | 40 minutes | 40分間ずっとやってやる |
floor general・full-court press・fastbreak──作品が教えてくれる生きた用語
この24本を眺めていて、私が一番感心したのは訳の「正確さ」です。
たとえば「走るゲームメイカー」。日本語のまま running game maker と訳してしまえば、英語圏の読者には何のことか伝わりません。ところが劇場版英語版は the speedster floor general と置き換えました。speedster(俊足の人)+floor general(コート上の司令塔)という、どちらも実在する英語の組み合わせで、しかも「走る」「ゲームメイカー」という2要素を漏らしていません。
「オールコートプレス」も同様です。full-court press は英語版Wikipediaに独立記事があるほど確立した戦術名で、そのまま使われています。「速攻」の FASTBREAK も然り。つまり劇場版英語版は、「日本語のカタカナ語を英語に戻す」のではなく「その概念を指す実在の競技英語を当てる」という方針で作られているわけです。
そして学習者にとっての最大の利点は、これらが「音」で確認できること。 短く、大声で、感情を乗せて発音されるので、聞き取りやすい。用語の意味を先に知ったうえで英語音声で観ると、FASTBREAK! や Defense! Defense! が耳に飛び込んでくる瞬間があります。 これは本当に気持ちのいい体験です。
逆に「1回も出てこなかった」語がある
もう1つ、今回の調査で分かった面白い事実をお伝えします。劇場版英語版のテキスト343件を全部見たのですが、その中に1回も出てこなかった語がありました。
rim / hoop / dribble / timeout / zone / man-to-man / box out / traveling / assist / steal / turnover / buzzer beater / alley-oop / pick and roll / layup
教科書や用語集では必ず出てくる基本語が、映画のセリフには出てこない。 これは考えてみれば当たり前で、試合中の選手やコーチは「今のはアシストだ」「ドリブルしろ」とは言わないからです。実際に口から出るのは Feed me the ball!(ボールをよこせ)や Pass it!(パスしろ)といった、動詞の命令形なんです。
ここから引き出せる教訓は2つあります。1つは、用語集の語と、現場で口に出る語は別物だということ。 もう1つは、動詞と命令形こそが会話の主役だということ。Get on defense! Box out! Shoot! Cut in! Help them out!——用語を名詞で暗記するより、こうした短い命令形を丸ごと覚えるほうが、はるかに実戦的です。
アイキャッチ英語に出てきた go to the basket・best move を掘り下げる
1990年代のTVアニメ『スラムダンク』は、CM前後のアイキャッチが全編英語のナレーションでした。その全10本の対訳はスラムダンクは英語で何という?完全ガイドに掲載しているので、ここでは重複を避けて、そこで使われていたバスケ表現だけを掘り下げます。
go to the basket:直訳すると「バスケットへ行く」ですが、実際は「ゴールに向かって攻め込む」という立派なバスケ用語です。同義でattack the basket/drive to the basket/take it to the hole(穴=ゴールへ持ち込む)。VIZ英語版第14巻のあらすじにもtheir star rookie Maki relentlessly attacking the basket and drawing fouls(牧が執拗にゴールへ攻め込みファウルを誘う)とあります。best move:moveは「動き」ですが、バスケでは「技」を指す名詞です。複数形movesで「(相手を抜く)技の数々」。劇場版英語版にもYou won't get through by showing off moves.(技を見せびらかしても抜けないぞ)というテキストがあります。He's got moves.で「あいつは技を持っている=上手い」という言い方になります。pull off:「うまくやってのける」。VIZ英語版第3巻のlearn how to pull off a basic layup(基本のレイアップを習得する)でも使われています。技を「決める」ときの定番動詞です。play basketballとplay some hoops:前者が普通の言い方、後者がくだけた言い方。OALDにもLet's shoot some hoops.という用例が載っています。
【独自】VIZ英語版(全31巻)の公式あらすじで使われている用語
もう1つの独自調査です。VIZ Mediaの公式サイトに掲載されている『Slam Dunk』全31巻の英語あらすじを読み、実際に使われているバスケ用語を抜き出しました。 VIZ英語版は2008年に第1巻、2013年12月3日発売の第31巻で完結済みです(本記事執筆時点=2026年7月)。なお、ハードカバー豪華版の Slam Dunk Deluxe Edition は2027年春の刊行予定=まだ発売されていません。
一覧表【20語】|巻数と英文
| 英語表現 | 公式あらすじの英文(抜粋) | 巻 |
|---|---|---|
| slam dunk | executing a dazzling slam dunk is no problem at all | 第3巻 |
| layup | learn how to pull off a basic layup | 第3巻 |
| strip the ball | strip the ball from Ryonan's veteran center | 第5巻 |
| shot block / clinching basket | With a shot block that sets up a clinching basket | 第6巻 |
| rebounding skills | Hoping to capitalize on his uncanny rebounding skills | 第10巻 |
| monstrous rebounding / scoring finesse | Mitsui's scoring finesse and Hanamichi's monstrous rebounding | 第11巻 |
| three-pointers | enough stamina left to hit some crucial three-pointers? | 第11巻 |
| attacking the basket / drawing fouls | relentlessly attacking the basket and drawing fouls | 第14巻 |
| free throw | he's absolutely terrible at free throws! | 第15巻 |
| point deficit | who succeeds in shrinking the point deficit | 第15巻 |
| scrimmage | an impressive showing during a scrimmage | 第16巻 |
| momentum / foul trouble | swing the momentum back / getting into foul trouble | 第17巻 |
| starting lineup / starting five | decides on a starting lineup(第9巻)/places Sakuragi in the starting five | 第9・10巻 |
| ride the bench | when their best players... ride the bench? | 第9巻 |
| ace | shut down Ryonan's ace, Sendoh | 第4巻 |
| star player | Mitsui was a star player with almost limitless potential | 第8巻 |
| steal the ball / run-and-gun | steal the ball, run and score, facing Toyotama's run-and-gun style | 第24巻 |
| explosive offense | lets loose his team's explosive offense | 第27巻 |
| on the ropes / stage an upset / comeback | With Shohoku on the ropes... stage an upset... for a comeback! | 第27巻 |
| pull away / scoreboard | With Sannoh pulling away with a big lead on the scoreboard | 第28巻 |
VIZ公式あらすじには「プレス」系の戦術語が1件も出てこない
ここで正直にお伝えしておきたい調査結果があります。
VIZ英語版の全31巻の公式あらすじには、full-court press zone press zone defense man-to-man double team が1件も出てきません。唯一の full-court は第8巻の full-court rumble(コート全面を使った乱闘)という比喩で、バスケの戦術ではありません。
つまり、山王工業の代名詞であるオールコートプレスは、VIZの公式あらすじ上では固有の名前で呼ばれていないということです。代わりに使われているのは、次のような表現でした。
- 第25巻:
instructing them to lead off with a surprise attack(奇襲で試合に入るよう指示する) - 第26巻:
Coach Anzai counters by telling Shohoku to run their offense through Sakuragi(安西先生は桜木を軸に攻めさせて対抗する) - 第27巻:
lets loose his team's explosive offense(爆発的な攻撃を解き放つ) - 第28巻:
Akagi himself needs to find a way to overcome Kawata's strong defense(赤木は河田の強固な守備を越える方法を見つけねばならない)
これは公式あらすじというメディアの性格上、当然の結果でもあります。 あらすじは専門家ではなく一般の読者に向けて書かれるので、戦術用語をそのまま使わず、explosive offense strong defense のような平易な言い方に置き換えるわけです。だからこそ、戦術名を確認したいなら劇場版英語版のセリフのほうが有効(full-court press が実際に出てくる)という結論になります。
桜木のリバウンド、三井の3P、流川のドライブを英語でどう書いているか
VIZの公式あらすじで一番おいしいのは、キャラクターの特徴を英語でどう形容しているかです。ここは語彙教材として本当に優秀なので、3人ぶん抜き出しておきます。
桜木花道(リバウンド):his uncanny rebounding skills(第10巻/不気味なほど見事なリバウンド能力)、Hanamichi's monstrous rebounding(第11巻/怪物じみたリバウンド)、thanks to Sakuragi's rebounds(第29巻)。uncanny と monstrous という2つの形容詞の選び方が絶妙で、どちらも「常識外れ」を表しながらニュアンスが違います。
三井寿(3ポイント):crucial three-pointers(第11巻/決定的な3P)、a desperate prayer of a three-pointer(第15巻/祈るような必死の3P)、consecutive three-pointers(第19巻/連続3P)。a prayer of a shot(祈りのようなシュート)は英語圏でも使われる言い回しで、英語版Wikipediaの用語集にも prayer=遠距離からの3P試投という項目があります。
流川楓(個の力):superstar Kaede Rukawa(第6・13巻)、Rukawa's finesse(第10巻/流川の技巧)、Rukawa has found something inside him and continues to evolve as a player(第30巻/流川は自分の中に何かを見つけ、選手として進化し続けている)。finesse(技巧・繊細さ)は日本語にしにくい単語ですが、Mitsui's scoring finesse(三井の得点の巧みさ)にも使われており、「力任せではない上手さ」を指す語だと分かります。
公式あらすじにも表記の揺れと誤りがある
最後に、公式だからといって完全ではないという話を1つ。今回の調査で、VIZの公式あらすじには次のような揺れ・誤りが見つかりました。
- 山王工業の英語表記が揺れている。第23巻は
Sanno Kogyo、第24巻以降はSannoh。同じチームなのに巻によって綴りが違うので、検索するときは両方試してください。 - 第14巻で牧紳一を
their star rookie Maki(スター新人の牧)と書いている。原作の牧は3年生でキャプテンなので、これは設定と食い違います。公式英訳であっても、原作の設定と食い違うことがある——という実例です。 - 第3巻で赤木晴子が
Harukaと誤記されている(他の巻はHaruko)。
そして、英語学習のネタとしていちばん面白いのが第27巻です。同じあらすじの中に stage an upset(番狂わせを演じる)と Sakuragi upset by a substitution(交代に腹を立てた桜木)が同居しています。同じ upset が「番狂わせ」と「不機嫌な」という2つの意味で1文中に並ぶという、教材のような一節です。
和製英語・通称の是正まとめ【✕△○の3段階判定・40語】
ここまで188語を7カテゴリで見てきました。最後に、「口に出す前に確認したい語」だけを3段階に分けて再掲します。ここだけ読んで帰っていただいても構いません。
✕ そのままでは通じない語 18語
| 日本語 | 正しい英語 | ひとこと |
|---|---|---|
| ナイスシュート | Nice shot! | shoot は動詞。名詞は shot |
| ダンクシュート | dunk / slam dunk / jam | shoot は付けない |
| ランニングシュート | layup / driving layup | 日本独自の呼び方 |
| ミドルシュート | mid-range shot / midrange jumper | middle shoot は通じない |
| バスケットカウント | and-one / three-point play | 「バスカン」は日本独自 |
| タップ(押し込み) | putback | tap は別の意味で使われる |
| ゴール(装置) | basket | goal は装置名ではない |
| ゴール下 | in the paint / under the basket / down low | 直訳できない |
| スクリーンアウト | box out / block out | NBA公式スタッツ名は Boxouts |
| パスカット | steal / pick off | pass cut は通じない |
| カットイン | drive / penetrate / attack the basket | プレー名としては drive |
| ノーマーク | wide open | no mark は通じない |
| レッグスルー | between the legs | 日本での造語 |
| バックビハインド | behind the back | 日本語独自の短縮 |
| エース(主砲) | star player / go-to guy | ace はバスケで使わない |
| ゲームメイカー | floor general / point guard | 和製英語 |
| スタメン | starting lineup / starters | starting member の和製短縮 |
| メンバーチェンジ | substitution / sub | member change は通じない |
△ 通じるが不自然・意味がズレる語 12語
| 日本語 | 英語 | ズレのポイント |
|---|---|---|
| レイアップシュート | layup | layup shoot にすると崩れる |
| ジャンプシュート | jump shot / jumper | jump shoot は誤り |
| スリーポイントシュート | three-pointer / a three | three-point shoot は誤り |
| ティップイン | tip-in | FIBA公式の語は tap |
| ペイントエリア | the paint / the key / the lane | 正式名称は restricted area |
| バウンズパス | bounce pass | bounds ではなく bounce |
| ロールターン | spin move / reverse pivot | 英語での定訳は確認しきれず |
| ヘルプディフェンス | help defense / help out | 見出し語としては未確認 |
| セットオフェンス | set offense | set play は辞書見出しになし |
| フレグラントファウル | flagrant foul | NBA専用。FIBAには無い |
| インテンショナルファウル | intentional foul | 現行の公式条文名ではない |
| 5ファウル退場 | foul out(口語)/excluded player(FIBA) | 公式用語と口語が違う |
なお「ドンマイ」については、Don't mind. が英語として通じないことは広く知られており、代わりに Shake it off!(切り替えろ)Next play!(次だ)It's all good!(大丈夫だ)などが使われます。ただし今回参照したFIBA・NBA・辞書の一次ソースには該当記述がなかったため、参考情報として添えるにとどめます。「ファインプレー」も同様で、fine play という言い方は英語のバスケ実況ではまず耳にしませんが、代替表現として断定できる一次ソースは確認できなかったので、What a play! のような感嘆文で言い換えるのが安全です。
○ そのままで通じる語 10語
最後に、安心して使える語をまとめます。カタカナのまま発音しても、まず通じます。
| 日本語 | 英語 | 根拠 |
|---|---|---|
| リング | ring / rim / hoop | FIBA第3条・NBA Rule 1・JBA第3条の正式名称 |
| バックボード | backboard | FIBA第3条 |
| ドリブル | dribble | FIBA第24条 |
| リバウンド | rebound | 中継では boards も |
| フリースロー | free throw | FIBA第43条1項1 |
| フェイダウェイ | fadeaway / fall-away | 英語版Wikipediaに独立記事 |
| フックシュート | hook shot | 同上 |
| アリウープ | alley-oop | フランス語 allez hop! 由来 |
| マンツーマン | man-to-man defense | 用語集の正式項目 |
| オールコートプレス | full-court press | 劇場版英語版でも使用 |
この10語だけでも「リング」が入っていることに、驚かれた方がいるかもしれません。これこそが、この記事でいちばんお伝えしたかったことです。「和製英語だから使うな」という情報を鵜呑みにせず、公式ルールブックという一次ソースに当たると、まったく逆の結論が出てくることがある。 私は前職で海外向けの用語を扱っていたとき、社内で「これは和製英語だ」と信じられていた語が、実は英語の技術文書に堂々と載っていたという経験を何度もしました。「和製英語だ」という指摘自体が間違っていることもある。ここを疑えるかどうかが、情報の精度を分けます。
バスケ英語を「使える」ようにする【YOSHI流】
最後に、この記事の用語を「英語学習の教材」として使い倒す、私が実際にやってきた方法を3つ紹介します。結論から言うと、専門用語は「意味を知っている状態で音を浴びる」と、驚くほど早く定着します。
反復リスニングで "Nice shot!" と "And one!" を耳に焼き付ける
私が最も効果を感じてきたのが、同じ作品を繰り返し聴く反復リスニングです。配信アプリにはダウンロード機能とバックグラウンド再生があるので、好きな回を端末に保存しておけば、通勤中や家事の合間にオフラインで再生できます。
スラムダンクがこの学習法と相性抜群なのは、試合中のセリフが短く、同じ用語が何十回も繰り返されるから。Defense! Defense! One basket at a time! Get on defense!——1本観るだけで、これらの語を何度も耳にします。 しかも話の展開を知っているので、英語だけに集中できる。 「勉強」ではなく「知っている試合をもう一度観る」だけなので、心理的なハードルもほとんどありません。
さらにスラムダンクには、シャドーイング(聞こえた英語を数秒遅れで真似して声に出す練習)に向いているという利点もあります。 理由は単純で、試合中のセリフが短く、1文単位で区切りやすいから。長いモノローグでシャドーイングに挫折した経験がある方こそ、試合シーンから入ってみてください。
スクリプト×AIで語源と実際の使われ方を深掘りする
もう一つ愛用しているのが、スクリプト(セリフ一覧)×AIの合わせ技です。まず「Slam Dunk script」「Slam Dunk transcript」のように検索して英語セリフのテキストを探し、気になった用語をコピーして、ChatGPTなどのAIに「この語の語源と、実際の試合ではどんな場面で使われるか教えて」と投げるだけ。
たとえば box out を貼れば「リバウンド争いで相手とゴールの間に体を入れ、相手を締め出すプレー。screen とは目的が違う」といった具合に、辞書には載っていない競技文脈での使われ方まで返ってきます。dime を貼れば「10セント硬貨を電話ボックスに落として密告する drop a dime が語源」という説まで出てきて、用語ひとつの語源をたどるだけで、そこから枝分かれして5語も10語も一緒に覚えられます。
辞書を引くより速く、文脈に沿った生きた解説が得られるのが強みです。留学経験のない私がTOEIC990点・VERSANT76点(80点満点中)まで到達できたのも、こうした「好きな素材を深掘りする」学習の積み重ねでした。体系的な進め方はアニメ×英語学習の効果と正しいやり方をまとめた記事にまとめています。
スラムダンクからNBA中継へ進む|英語版で観るための3ステップ
用語が頭に入ったら、次はぜひ英語版のスラムダンク、そして本物のNBA中継へ進んでみてください。ただし、ここで知っておいていただきたい前提が2つあります。
1つ目。TVアニメ『スラムダンク』は全101話ありますが、英語吹き替えは全話ぶんが存在しません。 過去に制作された英語吹き替えは途中で打ち切られており、しかも「何話まであるか」は資料によって数字が食い違います。したがって、TVアニメを英語で楽しむ現実解は「日本語音声+英語字幕」です。これはこれで、セリフの意味を耳で確認しながら英語の文字を追えるという、実は最強の教材でもあります。
2つ目。劇場版『THE FIRST SLAM DUNK』は、本記事執筆時点(2026年7月)で米国Netflixに英語吹き替えつきで配信されています。 英語音声で作品を丸ごと1本観たいなら、こちらが最短ルートです。
ただし、日本国内でいつも通り配信アプリを開いても、英語音声・英語字幕は基本的に選べません。表示されるのが日本向けのカタログだからです。そこで使うのが、VPNで英語圏のサーバーに接続してから配信サービスを開くという方法。手順はシンプルな3ステップだけです。
- NordVPNでアメリカなど英語圏のサーバーに接続する
- その状態で、普段どおり配信サービスを開く(英語音声・英語字幕を含む海外版カタログが表示されます)
- 英語音声または英語字幕をオンにして、shot・boards・full-court press の使われ方を確認する
ポイントは「VPNに接続 → その後にアプリを開く」という順番だけ。NordVPNはVPNサービスの中でも利用者が多く、初めての方でも設定に迷いにくいのが特徴です。逆に言えば、VPNなしで日本から英語音声版を観るのは基本的に難しいので、そこだけご注意ください。なお配信ラインナップと音声・字幕オプションは、国・地域や時期によって変わります。視聴前にご自身の環境で対象作品と音声オプションが選べるか必ずご確認ください。サービス別の詳しい比較はスラムダンクを英語で見る方法にまとめています。
まとめ|「1つの日本語に英語は1つ」ではない
この記事では、『SLAM DUNK』のバスケットボール用語を、「日本語の通称」「日本語の正式名称(JBA競技規則)」「英語の実用表現・公式ルール用語(FIBA/NBA)」「スラムダンク英語版での実例」の4層対照で、7カテゴリ・合計188語にわたって整理してきました。
覚えて帰っていただきたいのは、この6点です。
- 「リングは和製英語」は誤り。
ringはFIBA・NBA・JBAの公式ルール用語です(ただし会話ではrim/hoopが普通) - 「シュート」は名詞なら
shot、動詞ならshoot。Nice shoot!は成立しない - 「ゴール下」は英語に直訳できない。
in the paint/under the basket/down low - 「スクリーンアウト」は英語では言わない。
box outが正解(NBA公式スタッツ名もBoxouts) - バスケの「エース」に
aceは使わない。star player/go-to guy - 山王のオールコートプレスは
full-court press。劇場版英語版でも実際に使われている
そして忘れてはいけないのが、「1つの日本語に英語は1つ」ではないということ。ring / rim / hoop / basket は全部「ゴール」を指しながら、使われる場面が違う。 restricted area はFIBAとNBAで指す場所が違う。 travelling と traveling は綴りが違う。 どれか1つだけを覚えて「これが正解」と思い込むのが、いちばん危ないパターンです。
作品全体の英語トピック(slam dunk の意味、キャラ名、名言、アイキャッチ英語)はスラムダンクは英語で何という?完全ガイドに、名言の英訳はスラムダンクの英語名言・セリフ30選に、キャラクターの英語名・二つ名はスラムダンク キャラクター英語名一覧にまとめています。英語版漫画の版の違いはスラムダンクの英語版漫画で英語学習に、英語タイトルの詳細はスラムダンクの英語タイトル一覧にまとめました。主題歌の英語はスラムダンク 主題歌・OP/EDの英語まとめに公開済みで、これでこのクラスタは8本すべてそろいました。 また、同じ「日本語/作品英語版/競技の実用英語」の切り口でバレーボール用語を120語以上扱ったハイキュー バレーボール用語の英語一覧も、あわせて読むと競技英語の全体像がつかめます。
まずは英語版の1本から、FASTBREAK! が聞こえてくる瞬間を楽しんでみてください。