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SLAM DUNK

スラムダンク 主題歌の英語まとめ|TVアニメOP/ED全6曲+THE FIRST SLAM DUNK 2曲の英語表記・担当話数・曲名の語源

「スラムダンクの主題歌って、結局ぜんぶで何曲あるの?」「劇場版にも専用の主題歌があったはず」「海外のSpotifyやApple Musicで探したいのに、日本語の曲名だと出てこない」——このあたりが気になってこの記事にたどり着いた方が多いはずです。結論からお伝えすると、『SLAM DUNK』の主題歌は全部で8曲。内訳はTVアニメ(1993〜1996年・全101話)のオープニング2曲+エンディング4曲=6曲と、『THE FIRST SLAM DUNK』(2022年)のオープニング1曲+エンディング1曲=2曲です。

そして、調べていていちばん驚いたのがここでした。旧劇場版4作(1994〜1995年)には、「その映画のための主題歌」が1曲も存在しません。4作とも、公開時期に流れていたTVアニメのOP/EDをそのまま使っています。東映アニメーション公式サイトの各作品「主題歌/挿入歌」ページを4作ぶんすべて開いて確認しました。「劇場版の主題歌は?」と検索した人が求めている答えは、実は「TVアニメと同じ曲です」なんですね。

もうひとつ、英語学習の観点で重要な事実があります。8曲のうち、レーベルや権利元が公式に発表した「英語タイトル」を持つ曲は、1曲もありません。海外の配信ストアでは、日本語の曲名は英訳されるのではなく、ローマ字化されるか、日本語表記のまま流通しています。唯一「LOVE ROCKETS」だけが英語ですが、これは日本語題の英訳ではなく、もともと英語で付けられた曲名です。この記事では、その実態を米国のApple Musicで1曲ずつ確認した結果を、対応表としてまとめました。

なお、著作権に配慮し、本記事では歌詞を日本語詞・英訳詞ともに一切引用しません。扱うのは曲名・アーティスト名・英語表記・担当話数・クレジット情報と、そこから広がる英単語の解説だけです。「歌詞の意味が知りたい」という方には物足りない記事かもしれませんが、逆に言えば曲名という短い言葉から英語をどこまで掘れるかに振り切った内容になっています。作品タイトルやキャラ名まで含めた「スラムダンク×英語」の全体像はスラムダンクは英語で?SLAM DUNKの意味からキャラ名まで完全ガイドにまとめていますので、あわせてどうぞ。

私はアニメ・海外ドラマ・サッカー観戦で英語を身につけ、留学経験がないままTOEIC990点・VERSANT76点(80点満点中)を取得し、元海外事業担当として英語を使ってきたフリーランスの2児の父です。なお、英語版の本編でOP/EDのクレジットが実際どう表記されているかを自分の目で確かめたい方に先にお伝えしておくと、NordVPNでアメリカなど英語圏のサーバーに接続してから配信サービスを開くと、英語字幕つきの海外版カタログにアクセスできます。 VPN接続が英語版視聴の前提条件になりますので、具体的な手順は記事の後半でご案内します。


まず結論:スラムダンクの主題歌は「TVアニメ6曲+THE FIRST SLAM DUNK 2曲」の全8曲

結論として、スラムダンクの主題歌は次の3つのポイントを押さえると一気に見通しがよくなります。数字が混乱しやすいテーマなので、まずここだけ持ち帰ってください。

結論①:TVアニメはオープニング2曲+エンディング4曲

TVアニメ『SLAM DUNK』はテレビ朝日系で1993年10月16日から1996年3月23日まで、全101話(+特番2本)が放送されました。この101話に対して、オープニングは2曲、エンディングは4曲が使われています。

ここで多くの人がつまずくのが、OPとEDで切り替わりのタイミングがまったく違うという点です。OPは第1〜61話と第62〜101話の2分割。一方EDは第1〜24話・第25〜49話・第50〜81話・第82〜101話の4分割です。「1年ごとに全部入れ替わる」わけでも「OPとEDがセットで替わる」わけでもありません。OPは大きく前後半、EDは細かく4期と覚えると、話数を見たときに迷わなくなります。

放送期間が2年半に及ぶ長寿番組だったこともあり、6曲のうち3曲がミリオンセラーになりました。90年代の音楽シーンを語るときにスラムダンクが必ず出てくるのは、この曲たちの売上規模が理由です。

結論②:旧劇場版4作には「その映画のための主題歌」が存在しない

これが本記事でいちばんお伝えしたい事実です。1994年から1995年にかけて公開された劇場版4作には、劇場版オリジナルの主題歌が1曲もありません。

  • 劇場版第1作(1994年3月):OP・EDともTVアニメと同じ曲
  • 劇場版第2作(1994年7月):OP・EDともTVアニメと同じ曲
  • 劇場版第3作(1995年3月):OP・EDともTVアニメと同じ曲
  • 劇場版第4作(1995年7月):OP・EDともTVアニメと同じ曲

東映アニメーション公式サイトの「作品ラインナップ」には、4作それぞれに「主題歌/挿入歌」ページがあり、そこに載っている曲名はすべてTVアニメの6曲のいずれかでした。唯一の例外が、劇場版第4作だけに使われた挿入歌「ENDLESS CHAIN (CINEMA ver.)」(BAAD)です。これについては専用のセクションで詳しく扱います。

結論③:公式の英語タイトルを持つ曲は1曲もない

そして英語の話です。8曲すべてについて、権利元が公式に定めた英語タイトルは確認できませんでした。

海外の配信ストアでの扱いは3パターンに分かれます。①日本語表記のまま(6曲)、②ローマ字化(「第ゼロ感」→ Dai Zero Kan)、③もともと英語(LOVE ROCKETS)。「日本語の曲名を英語に訳した公式タイトル」というものは、スラムダンクの主題歌には存在しないというのが、本記事執筆時点(2026年7月)に確認できた実態です。

この点は作品によってかなり違います。たとえば『薬屋のひとりごと』は8曲中3曲に公式英題があり、英語版楽曲まで存在します(詳しくは薬屋のひとりごと 主題歌・OP/EDを英語でにまとめました)。90年代の作品と2020年代の作品では、海外展開を最初から想定しているかどうかがここまで違うわけです。


スラムダンク 主題歌 全8曲一覧【OP/ED・アーティスト・担当話数・英語表記】

結論として、8曲を「曲名/読み/アーティスト/担当話数/シングル発売日/海外配信での表記」の6点セットで一覧化すると、全体像が一枚で見渡せます。曲名・アーティスト・担当話数は東映アニメーション公式サイトの主題歌ページと日本語版Wikipedia(およびその出典であるオリコン・日本レコード協会のデータ)、海外配信での表記は本記事執筆時点(2026年7月)の米国Apple Musicで確認しました。

TVアニメ全101話のOP/ED 6曲一覧

区分曲名読みアーティスト担当話数シングル発売日海外配信での表記
OP1君が好きだと叫びたいきみがすきだとさけびたいBAAD第1〜61話1993年12月1日君が好きだと叫びたい(日本語のまま)
OP2ぜったいに 誰もぜったいに だれもZYYG第62〜101話1995年6月26日ぜったいに 誰も(日本語のまま)
ED1あなただけ見つめてるあなただけみつめてる大黒摩季第1〜24話1993年12月10日あなただけ見つめてる(日本語のまま)
ED2世界が終るまでは…せかいがおわるまではWANDS第25〜49話1994年6月8日世界が終るまでは…(日本語のまま)
ED3煌めく瞬間に捕われてきらめくときにとらわれてMANISH第50〜81話1995年2月6日煌めく瞬間に捕われて(日本語のまま)
ED4マイ フレンドまいふれんどZARD第82〜101話1996年1月8日マイ フレンド(カタカナのまま)

一覧して分かるのは、6曲すべてが「日本語表記のまま」海外に出ているということ。ローマ字化すらされていません。英語圏のリスナーは、これらの曲を日本語のタイトルをコピペするか、ファンが使っているローマ字表記で検索するかという状態で聴いているわけです。

担当話数の区切り方にも注目してください。OP1が61話ぶん、ED1が24話ぶん。1曲あたりの担当話数がここまで違うのは、2年半という放送期間の長さと、当時のタイアップ事情の両方が効いていると考えられます。

THE FIRST SLAM DUNKの2曲

区分曲名アーティスト配信開始海外配信での表記
OPLOVE ROCKETSThe Birthday2022年12月3日LOVE ROCKETS(もともと英語)
ED第ゼロ感(だいゼロかん)10-FEET2022年11月9日Dai Zero Kan(ローマ字化)

『THE FIRST SLAM DUNK』は2022年12月3日公開、監督・脚本は原作者の井上雄彦。オープニング主題歌とエンディング主題歌のアーティストは、映画公式サイトのNEWS(2022年11月4日付)で発表されました。同じ発表で「劇中音楽は武部聡志と10-FEETのTAKUMAが担当」とも告知されており、10-FEETは主題歌と劇伴の両方に関わっています。

なお、公式NEWSの時点ではオープニング曲の曲名はまだ伏せられており、「LOVE ROCKETS」というタイトルの発表と配信開始は、映画公開日と同じ2022年12月3日でした。ユニバーサル ミュージックのThe Birthday公式ページで確認できます。劇場版の英題そのもの(THE FIRST SLAM DUNK は日本語題と完全に同一)については、スラムダンクの各話・劇場版の英語タイトル一覧で詳しく扱っています。

表の見方:「公式英題」と「配信ストアの表記」はまったく別物

ここは記事全体を通じて大事な区別なので、先に整理しておきます。

  • 公式英題=権利元(レーベル・製作委員会など)が「この曲の英語名はこれです」と定めて発表したもの。
  • 配信ストアの表記=Apple MusicやSpotifyなどのカタログに登録されているトラック名。配信代行会社や配信元が入力したメタデータであり、権利元の公式見解とは限らない。

スラムダンクの主題歌には前者が存在せず、この記事で紹介するのはすべて後者です。本文でも「米国Apple Musicではこう表記されている」という書き方を徹底します。配信ストアの表記は、サービス・地域・時期によって変わります。本記事の表記は本記事執筆時点(2026年7月)に確認したものです。

もうひとつ注意点を。英語圏のアニメ情報サイトには「君が好きだと叫びたい(I Want to Shout 'I Love You')」のような英語の説明訳が載っていることがあります。これはそのサイトの編集者が付けた参考訳であって、公式英題ではありません。同じ曲でもサイトによって英文が違うのが、その何よりの証拠です。


OP①「君が好きだと叫びたい」BAAD|第1〜61話

曲データと担当話数

TVアニメ第1話から第61話までのオープニングを飾ったのが、BAADの「君が好きだと叫びたい」です。シングルの発売は1993年12月1日、レーベルはZAIN RECORDS。作詞は山田恭二、作曲は多々納好夫、編曲は明石昌夫。オリコン週間16位、1994年度年間67位という記録が残っています。

数字だけ見ると控えめですが、この曲の存在感はチャート順位で測れるものではありません。鎌倉高校前駅付近の踏切をバックにしたオープニング映像は、いまも台湾をはじめ海外からの観光客が訪れる「聖地」になっています。曲名で検索すると スラムダンク op 踏切 というサジェストが出てくるほどです。

そしてもうひとつ、押さえておきたいクレジットがあります。この曲は最終回(第101話)のラストでも挿入歌として使われました。 61話ぶんオープニングを務めた曲が、40話ぶん別のOPを挟んだあとで最後にもう一度流れる——シリーズの締め方としてこれ以上ない構成です。

海外での表記:英題はなく、ローマ字 Kimi ga Suki da to Sakebitai

米国のApple Musicで確認すると、BAADのオリジナル音源は「君が好きだと叫びたい」という日本語表記のまま登録されています。英語タイトルは付いていません。

一方で、この曲は海外でもカバーが多く、そちらはローマ字表記になっています。たとえばノルウェーのシンガーPelleKによるカバーは Kimi ga Suki da to Sakebitai (From "Slam Dunk") という表記です。英語圏のリスナーがこの曲を探すときは、ローマ字表記+作品名という組み合わせで検索していることが分かります。

探し方のコツとしては、Kimi ga Suki da to SakebitaiBAAD を組み合わせるのが確実です。ローマ字の分かち書きは資料によって Kimi Ga Sukida To Sakebitai のように揺れるので、スペースの位置は気にせず、主要な語だけで検索するのが実用的です。

英語の学び:shout / scream / yell / cry の使い分け

曲名の核は「叫びたい」です。日本語の「叫ぶ」に対応する英語は複数あり、どれを選ぶかで場面がまるごと変わります。ここを整理しておくと、英語の描写がぐっと立体的になります。

  • shout=(相手に届かせるために)大声で言う。もっとも中立で汎用的。"Don't shout at me."(怒鳴らないで)
  • scream=甲高い悲鳴。恐怖・激痛・興奮など、感情が振り切れたときの声。"She screamed in terror."
  • yell=怒りや苛立ちをぶつける大声。shout より荒っぽい響き。"He yelled at the referee."
  • cry=叫ぶ/泣く。単独では「泣く」の意味が優勢なので、叫ぶ意味では cry out の形が安全。"He cried out for help."
  • holler=くだけた口語で「大声で呼ぶ」。アメリカ英語の日常語。

「君が好きだと叫びたい」を英語にするなら、shout を使った "I want to shout that I love you." がもっとも素直です。scream にすると悲鳴のニュアンスが出て、告白というより恐怖体験になってしまいます。

文法面でもうひとつ。shout は「相手に向かって叫ぶ」とき前置詞 at を取りますが、この at には攻撃的な含みが出ます。"shout at someone" は「誰かを怒鳴りつける」であって、「誰かに向かって大声で伝える」ではありません。後者を言いたいなら shout to someone と to を使います。at は「標的」、to は「方向」——この対比は throw at / throw to(ぶつける/投げ渡す)でも同じなので、セットで覚えると強いです。バスケの文脈だと、throw the ball to him(パスを出す)と throw the ball at him(彼にぶつける)の差は死活問題ですね。


OP②「ぜったいに 誰も」ZYYG|第62〜101話

曲データ/分かち書きの表記に注意

第62話から最終話の第101話まで、シリーズ後半のオープニングを担当したのがZYYGの「ぜったいに 誰も」です。シングルの発売は1995年6月26日、オリコン週間3位。作詞は高山征輝、作曲は織田哲郎、編曲はZYYG。

表記で注意したいのが、「ぜったいに」と「誰も」の間に半角スペースが入るという点です。東映アニメーション公式の主題歌ページも、Apple Musicの日本ストアも「ぜったいに 誰も」と分かち書きになっています。「ぜったいに誰も」と詰めて検索するとヒットしないサービスもあるので、見つからないときはスペースを入れてみてください。

作曲の織田哲郎は、後述する「世界が終るまでは…」「マイ フレンド」も手がけています。6曲中3曲が織田哲郎の作曲という事実は、当時のビーイング系サウンドがスラムダンクという作品にどれだけ深く関わっていたかを物語っています。ちなみに2022年12月には、ZYYG再結成を受けて『SLAM DUNK』のオープニングで使われたバージョンのイントロを踏襲した新バージョンが公開されています。

海外での表記:日本語のまま/カバー版は Zettai ni, Daremo

米国Apple Musicでは、ZYYGのオリジナル音源は「ぜったいに 誰も」という日本語表記のままです。ここもOP1と同じで、英語タイトルはありません。

海外向けのカバー・アレンジ盤では、Zettai ni, Daremo というローマ字表記が使われています。カンマが入るパターンと入らないパターンの両方が流通しているので、検索するときは Zettai ni DaremoZYYG を組み合わせるのが確実です。カラオケ音源では ZETTAI DARENIMO という、もはや別物のローマ字も見かけました。日本語のローマ字化には正解が1つに定まらないという現実が、ここにも表れています。

英語の学び:absolutely / definitely / never と「二重否定にしない」語順

「ぜったいに 誰も」という曲名は、英語に直そうとすると英語学習者がいちばんつまずくポイントにぶつかります。日本語の「ぜったいに誰も〜ない」を、英語で notnobody の両方を使って表そうとしてしまう問題です。

まず語彙から整理しましょう。

  • absolutely=絶対に・完全に。強い肯定・強い否定のどちらも強調できる。"Absolutely not."(絶対に違う)
  • definitely=間違いなく・確実に。話し手の確信を表す。"I'll definitely be there."
  • by no means=決して〜ない。フォーマルな強い否定。
  • never=一度も〜ない/決して〜ない。時間軸を含んだ否定。

そして文法です。標準的な英語では、1つの節に否定語を2つ入れると意味が打ち消し合ってしまいます。"I don't know nobody." は建前上「知らない人はいない=みんな知っている」と解釈されます(口語では強い否定として使われることもありますが、試験やビジネス文書では避けるべき形です)。

「ぜったいに誰も〜ない」を安全に言うなら、否定語は1つに絞ります。

  • Absolutely nobody 〜.(否定は nobody だけ)
  • No one 〜 at all.(at all で強める)
  • Not a single person 〜.(not a single で「ただの1人も」)

日本語は「ぜったいに」「誰も」「ない」と否定の合図を何度も重ねる言語なのに対し、英語は否定を1回だけ置いて、あとは副詞で強める言語。この構造の違いを曲名ひとつで意識できるのは、なかなか良い教材だと思います。


ED①「あなただけ見つめてる」大黒摩季|第1〜24話

曲データ/120万枚の大ヒット

第1話から第24話までのエンディングは、大黒摩季の「あなただけ見つめてる」。シングルの発売は1993年12月10日、レーベルはB-Gram RECORDS。作詞・作曲は大黒摩季本人、編曲は葉山たけしです。

売上が圧倒的で、オリコン週間2位・1994年度年間8位、日本レコード協会の認定は旧トリプル・プラチナ(120万枚)ミリオンセラーです。担当話数はわずか24話ですが、90年代を代表するアニメタイアップ曲として、いまも歌番組やカラオケで生き続けています。

2022年8月の「Animelo Summer Live 2022」では、大黒摩季とWANDSが共演して「世界が終るまでは…」を披露するというスラムダンクコラボが実現しました。スラムダンクのED担当者どうしの共演というわけです。

海外での表記とアーティスト名 Maki Ohguro

曲名は米国Apple Musicでも「あなただけ見つめてる」という日本語表記のまま。ここまでの3曲と同じパターンです。

ただしこの曲で本当に重要なのは、曲名ではなくアーティスト名です。米国のApple Musicでは、大黒摩季は「Maki Ohguro」というローマ字表記で登録されています。日本語で「大黒摩季」と検索してもヒットする場合としない場合があり、確実なのは Maki Ohguroです。

さらにややこしいのが、この人名のローマ字化には流儀が複数あること。配信ストアは Maki Ohguro(名→姓の順、「おお」を oh で表記)ですが、英語圏のアニメ情報サイトでは Ooguro Maki(姓→名の順、「おお」を oo で表記)と書かれています。同じ人物なのに、順番も綴りも違うわけです。

日本人名のローマ字化には、大きく3つの揺れがあります。

  • 語順:Maki Ohguro(英語式)か Ooguro Maki(日本語式)か
  • 長音:Ohguro / Ooguro / Oguro / Ōguro のどれを使うか
  • 大文字小文字:OHGURO / Ohguro のどちらか

これは大黒摩季に限った話ではなく、日本のアーティストを海外のストアで探すとき全般に効いてくる知識です。キャラクター名のローマ字表記でも同じ現象が起きるので、興味のある方はスラムダンク キャラクター英語名一覧もあわせてご覧ください。

英語の学び:look / watch / stare / gaze と only の位置

曲名の核は「見つめてる」。英語の「見る」系動詞は日本語話者がもっとも取り違えやすい領域なので、ここでまとめて整理しておきましょう。

  • see=目に入る。意図せず視界に入ってくる。"I saw him at the station."
  • look (at)=意識的に視線を向ける。一瞬の動作。"Look at this."
  • watch=動くものを一定時間追う。試合やテレビはこれ。"watch a basketball game"
  • stare (at)=じっと見つめる。失礼・不躾なニュアンスが出やすい。"Stop staring at me."
  • gaze (at)=うっとりと長く見つめる。好意的・詩的な響き。"gaze at the stars"
  • glance (at)=ちらっと見る。stare の対極。
  • gape (at)=口を開けてぽかんと見る。

「あなただけ見つめてる」を英語にするなら、gaze がもっとも近い温度感です。stare を使うと「あなたをじろじろ見ている」という、少し怖い曲になってしまいます。stare と gaze の違いは「見る時間の長さ」ではなく「感情の質」です。この区別は英会話でも実用的で、海外で誰かに "Why are you staring at me?" と言われたら、それは苦情だと思ってください。

そしてもう1点、only の位置です。「あなた“だけ”」を英語にするとき、only をどこに置くかで意味が変わります。

  • I only look at you.(あなたを見るだけだ=他のことはしない)
  • I look only at you.(あなただけを見る=他の人は見ない)
  • Only I look at you.(あなたを見るのは私だけだ)

英語の only は、原則として「直後の語」を限定します。曲名の意味に合うのは2番目です。口語では1番目の位置に置いてしまうネイティブも多いのですが、書き言葉では only を限定したい語の直前に置くのが安全です。この感覚は just / even / also でも同じなので、まとめて意識しておくと文章の精度が上がります。


ED②「世界が終るまでは…」WANDS|第25〜49話

曲データ/ミリオンセラー・2週連続1位

第25話から第49話までのエンディングは、WANDSの「世界が終るまでは…」。シングル発売は1994年6月8日、レーベルはB-Gram RECORDS。作詞は上杉昇、作曲は織田哲郎、編曲は葉山たけしです。

記録は6曲中でも突出していて、オリコン週間1位を2週連続・1994年度年間10位・日本レコード協会ミリオン認定。WANDSにとって最後のミリオンセラーとなった曲でもあります。2019年には、ソニー・ミュージックエンタテインメントの「平成アニソン大賞」でアーティストソング賞(1989年〜1999年)に選出されました。

曲名の表記にも注意点があります。正式なシングル表記は「世界が終までは…」(送り仮名が「る」で、末尾に三点リーダーが付く)。一方、東映アニメーション公式サイトのTVシリーズ主題歌ページでは「世界が終わるまでは」と、送り仮名が「わる」で三点リーダーなしで表記されています。競合サイトでも「終わる」派と「終る」派が混在しており、公式サイト内でも表記が完全には統一されていないというのが実情です。検索するときは両方試すのが確実です。

担当話数は資料によって食い違う

この曲については、資料によって担当話数の記載が食い違います。

  • 日本語版Wikipedia「SLAM DUNK」の主題歌欄:第25〜49話
  • 英語圏のアニメ情報サイト:同じ曲について「eps 25-49」と「eps 28-49」の2つの記載が併存

本記事では、日本語の一次資料に近い第25〜49話を採用しています。ただし「28話から」とする記載も存在することは明記しておきます。資料が割れているときに、片方だけを断定して書くのは危険です。共通して言えるのは「第49話までがこの曲」という点で、開始話数については両説があると理解しておくのが安全でしょう。

海外での表記/第5期ver.・上杉昇ソロ名義 Show Wesugi

米国Apple Musicでは、この曲も「世界が終るまでは…」という日本語表記のまま。カバー版・アレンジ版では Sekai ga Owaru Made wa というローマ字が使われています。

面白いのが、関連リリースのアーティスト表記です。2022年8月28日にWANDSの第5期メンバーによるリメイク「世界が終るまでは… [WANDS第5期 ver.]」が配信リリースされ、同じ2022年12月には初代ボーカルの上杉昇によるバージョンもリリースされました。この上杉昇ソロ名義が、米国ストアでは Show Wesugi と表記されているのです。

「上杉」の一般的なヘボン式ローマ字は Uesugi です。それが Wesugi になっているのは、「ウエ」の音を英語話者が発音しやすい we に寄せた表記だと考えられます。「昇(のぼる)」を「Show」と当てているのも、日本語の読みではなく英語の単語に寄せた選択です。アーティスト本人の意向による表記なので「誤り」ではありませんが、ヘボン式から機械的に推測すると絶対に見つからない例です。

英語の学び:until / till / by の違いと the end of the world

曲名の核は「〜まで」。日本語の「まで」は英語で until と by に分かれますが、ここは日本語話者の永遠の課題です。

  • until(till)=その時点まで動作や状態が続く。「継続」の until。
  • by=その時点までに完了する。「期限」の by。

例で見ると一発です。

  • "I'll wait until 5."(5時まで待ち続ける)
  • "I'll finish it by 5."(5時までに終わらせる)

「世界が終るまでは…」は明らかに継続なので、until です。"until the world ends" のように、until のあとに文(主語+動詞)を置くこともできます。この場合、未来のことでも現在形を使うのがポイント。"until the world will end" とは言いません。時・条件を表す副詞節の中では、未来のことも現在形で表す——中学英語の重要ルールが、この曲名でそのまま復習できます。

till と until の違いもよく聞かれます。意味は同じで、till のほうがくだけた口語寄り、until のほうがやや改まった書き言葉寄り。文頭に置くときは until が好まれます。なお 'til という綴りも見かけますが、これは till の短縮形と誤解されたスペルで、フォーマルな文書では避けたほうが無難です。

関連表現も押さえておきましょう。the end of the world(世界の終わり)は、比喩で「取り返しのつかない事態」を指します。"It's not the end of the world."(そこまで大したことじゃないよ)は、落ち込んでいる相手を励ます定番フレーズ。試合に負けた仲間にかける言葉として、これ以上ないくらいスラムダンク的です。ほかに doomsday(最後の審判の日・破滅の日)、apocalypse(黙示録的終末)もセットでどうぞ。


ED③「煌めく瞬間に捕われて」MANISH|第50〜81話

曲データ/読みは「きらめく“とき”にとらわれて」

第50話から第81話までのエンディングは、MANISHの「煌めく瞬間に捕われて」。シングル発売は1995年2月6日、「眩しいくらいに…」との両A面シングルとして発売されました。作詞は高橋美鈴と川島だりあ、作曲は川島だりあ、編曲は明石昌夫。オリコン週間6位・1995年度年間83位、売上は40万枚以上です。

この曲でいちばん注意したいのが「読み」です。「瞬間」を「しゅんかん」と読んでしまいそうになりますが、正しくは「きらめく“とき”にとらわれて」。日本語版Wikipediaの記事タイトルにはルビが振られており、「瞬間」に「トキ」というルビが当てられていることが確認できます。海外の配信ストアに登録されているローマ字表記も Kirameku Toki ni Torawarete で、ここでも「トキ」読みが採られています

歌詞の世界に合わせて漢字に別の読みを当てる、いわゆる当て読みは日本語の歌の常套手段ですが、検索するときには落とし穴になります。「きらめくしゅんかん」で探しても出てこないので、覚えておいてください。

なお、6曲中この曲だけがミリオンセラーに届いていません。とはいえ40万枚以上という数字は当時としても立派で、「ミリオンでないほうが例外」という6曲のほうがどうかしているというのが正直な感想です。

海外での表記 Kirameku Toki ni Torawarete

米国Apple Musicで確認すると、MANISHのオリジナル音源はアルバム収録曲として日本語表記、公式のカバー企画やカラオケ音源ではKirameku Toki ni Torawarete というローマ字表記が使われています。

面白いのは、ローマ字表記のほうが「トキ」読みを正しく伝えているという点。漢字の「瞬間」を見た人は「しゅんかん」と読んでしまう可能性がありますが、ローマ字なら読み間違えようがありません。ローマ字表記が、日本語話者よりも英語話者に正確な読みを伝えているという逆転現象です。

ちなみにアーティスト名の MANISH は、米国ストアでは MANISHManish の両方の表記が混在しています。大文字小文字の揺れは日本のアーティスト名にはつきものなので、検索でヒットしないときは両方試してみてください。

英語の学び:sparkle / glitter / shimmer / twinkle / glow

曲名の「煌めく」を英語にしようとすると、「光る」系の動詞の豊かさに驚かされます。日本語で言えばどれも「きらめく」ですが、英語では光り方が全部違います。

  • sparkle=小さな光が弾けるようにきらめく。宝石、炭酸水、目の輝き。"Her eyes sparkled."
  • glitter=表面が細かく反射してぎらぎら光る。「見かけだけ華やか」という否定的な含みを持つことも。
  • shimmer=ゆらゆらと揺れながら柔らかく光る。水面、陽炎、シルクの布。
  • twinkle=点滅するようにちらちら光る。星の光がこれ。
  • glow=内側からじんわり光る。炎、電球、頬の赤み。熱を伴うイメージ
  • glisten=濡れたものが光る。汗、涙、雨上がりのアスファルト。

覚え方のコツは、gl- で始まる語は「光」に関係するという英語の音象徴を使うことです。glitter / glow / gleam / glisten / glare / glimmer / glimpse ——すべて光と視覚に関わります。語頭の2文字だけで意味の当たりがつけられるようになると、初見の単語への恐怖感がかなり減ります。

そして有名なことわざを1つ。"All that glitters is not gold."(光るもの必ずしも金ならず)。「見た目の華やかさに騙されるな」という意味で、glitter の否定的な含みがそのままことわざになっています。

英語の学び:be caught in と moment / instant

曲名の後半「捕われて」も見ておきましょう。受け身の「捕われる」は、英語では be caught が基本形です。

  • be caught in 〜=〜に巻き込まれる・捕らわれる。"I was caught in the rain."(雨に降られた)
  • be trapped in 〜=〜に閉じ込められる。物理的にも比喩的にも。
  • be captivated by 〜=〜に魅了される。心を奪われるという良い意味

「煌めく瞬間に捕われて」の温度感なら、be captivated by がぴったりです。captivate は capture(捕える)と同語源で、「心を捕える」=「魅了する」という発想。日本語の「心を奪われる」とまったく同じ比喩の作り方をしているのが面白いところです。

最後に「瞬間」の英語を整理します。moment はもっとも一般的で、幅のある「時」も指せます("Wait a moment.")。instant はより短く、「一瞬」の切迫感があります("in an instant"=あっという間に)。split second は「コンマ何秒」レベルの極短時間で、バスケの実況では "a split-second decision"(一瞬の判断)をよく耳にします。バスケットボール関連の英語表現をまとめて押さえたい方はスラムダンクで学ぶバスケットボール用語の英語をどうぞ。


ED④「マイ フレンド」ZARD|第82〜101話

曲データ/オリコン1位・ミリオン

シリーズ最後のエンディングを飾ったのが、ZARDの「マイ フレンド」。シングル発売は1996年1月8日、レーベルはB-Gram RECORDS。作詞は坂井泉水、作曲は織田哲郎、編曲は葉山たけしです。

記録はオリコン週間1位・1996年度年間19位・日本レコード協会ミリオン認定。担当話数は第82話から最終話の第101話までの20話ぶんで、1996年3月23日放送の最終回までを締めくくりました。2020年には再発現行盤も出ています。

作曲の織田哲郎はこれでOP2・ED2・ED4の3曲を担当したことになります。スラムダンクという作品の音の記憶の相当部分が、この作曲家の手によるものだと考えると、なかなかすごい話です。

英語なのに海外配信でも「マイ フレンド」のまま

さて、8曲の中でこの曲だけが特殊な立ち位置にいます。曲名がそのまま英語(My Friend)のカタカナ表記だからです。

普通に考えれば、海外の配信ストアでは My Friend と表記されそうなものです。ところが実際に米国Apple Musicで確認すると、ZARDのこの曲は「マイ フレンド」というカタカナ表記のまま登録されていました。

これは検索の観点でかなり厄介です。英語圏のユーザーが ZARD My Friend と検索しても、原曲にたどり着けるとは限らないということですから。実際に ZARD My Friend で検索すると、ZARDのオルゴールカバー集の My Friend や、まったく別のアーティストの同名曲が上位に来てしまいます。

もうひとつ、「マイ フレンド」の分かち書きにも注意が必要です。公式のシングル表記は「マイ フレンド」(間にスペースあり)ですが、ベストアルバムの収録曲としては「マイフレンド」(スペースなし)で登録されているものもあります。同じ曲でも収録アルバムによって表記が違うという、配信メタデータあるあるです。

「日本語のタイトルは英語に訳される」という思い込みでいると、元から英語の曲がカタカナのまま出ていくというこのケースは想像しにくいはずです。ここは本記事の調査でいちばん意外だったポイントでした。

英語の学び:my friend / a friend of mine / this friend of mine

せっかくなので、friend まわりの表現を整理しておきましょう。中学で最初に習う単語ですが、使い方には意外な落とし穴があります

まず、"my friend" と "a friend of mine" は同じではありません。

  • my friend=聞き手が「その友達」を特定できる前提。すでに話題に出ている、あるいは1人しかいない場合。
  • a friend of mine=聞き手が知らない友達を初めて登場させるとき。「友達のひとり」。

初対面の相手に "I went there with my friend." と言うと、「あなたも知っているあの友達」という前提が生まれてしまい、聞き手が「誰?」と戸惑います。正しくは "I went there with a friend of mine." または単に "with a friend."。この違いは日本語には存在しないので、意識しないと一生直りません。

this friend of mine という形もよく使われます。this は「この」ではなく、話に登場させるときの前振りとして機能します。"So there's this friend of mine who plays basketball..."(バスケやってる友達がいてさ)のように、物語を始める合図です。

関連語も広げておきましょう。buddy / pal / mate はいずれも「仲間」ですが、buddy はアメリカ英語、mate はイギリス英語・オーストラリア英語という地域差があります。acquaintance は「知人」で、friend より距離が遠い関係。teammate はもちろん「チームメイト」です。湘北のような関係を一語で言うなら、comrade(同志)が近いかもしれません。作中の名台詞の英訳例はスラムダンク 英語の名言・セリフ集にまとめています。


旧劇場版4作の主題歌は「TVアニメの曲の使い回し」だった

劇場版4作の主題歌一覧(東映アニメーション公式で実確認)

ここが本記事の核心のひとつです。1994年から1995年にかけて公開された劇場版4作の主題歌を、東映アニメーション公式サイトの「主題歌/挿入歌」ページで4作すべて確認しました。 結果は次のとおりです。

#邦題公開日上映時間オープニングエンディング
1スラムダンク1994年3月12日約30分君が好きだと叫びたい/BAADあなただけ見つめてる/大黒摩季
2スラムダンク 全国制覇だ! 桜木花道1994年7月9日約45分君が好きだと叫びたい/BAAD世界が終るまでは…/WANDS
3スラムダンク 湘北最大の危機! 燃えろ桜木花道1995年3月4日約40分君が好きだと叫びたい/BAAD煌めく瞬間に捕われて/MANISH
4スラムダンク 吠えろバスケットマン魂!! 花道と流川の熱き夏1995年7月15日約40分ぜったいに 誰も/ZYYG煌めく瞬間に捕われて/MANISH

見てのとおり、8つの枠(4作×OP/ED)すべてが、TVアニメの6曲のいずれかで埋まっています。劇場版のために書き下ろされた主題歌はゼロです。

よく見ると、「その時期にTVで流れていた曲」がそのまま採用されているのが分かります。1994年3月公開の第1作はOP1+ED1、1994年7月公開の第2作はOP1+ED2、1995年3月公開の第3作はOP1+ED3、1995年7月公開の第4作はOP2+ED3。劇場版がTVシリーズの時間軸に完全に紐づいていたわけです。

なぜ流用だったのか|東映アニメフェアという上映形態

「主題歌を書き下ろさないなんて手抜きでは?」と感じる方もいるかもしれませんが、これは当時の上映形態を知ると納得できます。

旧劇場版4作は、いずれも「東映アニメフェア」という複数作品の同時上映イベントの中の1本として公開されました。上映時間が30〜45分と短いのはそのためです。同時上映作品も豪華で、第1作は『ドラゴンボールZ 危険なふたり!超戦士はねむれない』などと、第4作は『ドラゴンボールZ 龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやる』『NINKU -忍空-』と一緒に上映されています。

つまり旧劇場版4作は、「独立した映画」というより「劇場サイズの拡大版エピソード」に近い企画でした。TVシリーズの延長線上にある作品なのだから、主題歌もTVシリーズのものを使うのがむしろ自然です。この構造を知らずに「劇場版の主題歌は?」と検索すると、答えが見つからずに混乱する——そこを解消できるのが、この記事の価値だと思っています。

旧劇場版4作には公式英題が実在する|東映アニメーション英語版サイトの表記

主題歌の話から少しだけ横道に逸れますが、調査中に重要な事実を見つけたのでここで共有します。東映アニメーションの作品ラインナップには英語版のページがあり、そこに旧劇場版4作の英語タイトルが載っています。

#邦題東映アニメーション英語版サイトでの表記公開日(同サイト表記)
1スラムダンクSLAM DUNK 1Mar. 12, 1994
2スラムダンク 全国制覇だ! 桜木花道SLAM DUNK 2 National TournamentJul. 9, 1994
3スラムダンク 湘北最大の危機! 燃えろ桜木花道SLAM DUNK 3 Crisis of Shohoku SchoolMar. 4, 1995
4スラムダンク 吠えろバスケットマン魂!! 花道と流川の熱き夏SLAM DUNK 4 Roar!! Basket Man SpiritJul. 15, 1995

英語圏の主要なアニメデータベースには、これらの作品がローマ字題+通し番号でしか登録されていません。そのため「旧劇場版に公式英題はない」と書かれている記事は少なくありません(私自身、以前に書いた記事でそう書いていました)。ところが、権利元である東映アニメーション自身が、英語版サイトで英題を使っていたわけです。

英語として見ると、なかなか味わい深い訳です。「全国制覇だ!」が National Tournament(全国大会)と、宣言から大会名に置き換えられている。「湘北最大の危機!」が Crisis of Shohoku School。「吠えろバスケットマン魂!!」が Roar!! Basket Man Spirit と、語順を日本語のまま英単語に置き換えた直訳調basketman という語は英語には存在しない造語ですが、日本語の「バスケットマン」をそのまま英語にしたと分かる点で、かえって作品の空気を伝えているとも言えます。

なお、これらは東映アニメーションの英語版ページに掲載された表記であり、北米での劇場公開・ソフト化に伴って権利者が定めた正式な英題とは性格が違う可能性があります。「東映アニメーション公式の英語版サイトではこう表記されている」という限定つきで理解するのが正確です。各話・劇場版の英語タイトルについての詳しい検証はスラムダンクの各話・劇場版の英語タイトル一覧にまとめてあります。

劇場版第4作だけの挿入歌「ENDLESS CHAIN (CINEMA ver.)」BAAD

旧劇場版で唯一の「その作品だけの曲」が、第4作『吠えろバスケットマン魂!! 花道と流川の熱き夏』の挿入歌「ENDLESS CHAIN (CINEMA ver.)」です。歌うのはOP1と同じBAAD、作詞は山田泰二、作曲は大田紳一郎。

注意したいのが、この曲の分類がサイトによってバラバラだという点です。「劇場版主題歌」として紹介しているサイトもあれば、「歴代OP主題歌」の中に混ぜて紹介しているサイトもあります。しかし東映アニメーション公式サイトの主題歌ページと日本語版Wikipediaは、いずれも「挿入歌」と明記しています。本記事は公式の分類に従い、「挿入歌」として扱います

曲名が英語なので、英語の話も少しだけ。endlessend + -less(〜がない)で「終わりのない」。この -less は非常に生産的な接尾辞で、名詞にくっつけて「〜のない」という形容詞を作ります

  • hopeless(希望のない)/helpless(無力な)/restless(落ち着かない)
  • fearless(恐れを知らない)/relentless(容赦のない・執拗な)
  • seamless(継ぎ目のない)/timeless(時代を超えた)

そして chain は「鎖」から派生して、chain reaction(連鎖反応)、supply chain(供給網)、chain store(チェーン店)と幅広く使われます。「ENDLESS CHAIN=終わりのない鎖」は、途切れずに続いていく何かを表す、スポーツ作品らしいタイトルです。ちなみに chain を動詞で使うと「鎖でつなぐ」で、"be chained to one's desk"(デスクに縛りつけられている)は忙しさを表す定番の比喩です。


THE FIRST SLAM DUNK OP「LOVE ROCKETS」The Birthday

曲データ/公開日と同日に配信開始

2022年12月3日公開の『THE FIRST SLAM DUNK』。そのオープニング主題歌が、The Birthdayの「LOVE ROCKETS」です。

発表の経緯を整理すると、まず2022年11月4日、映画公式サイトのNEWSで「オープニング主題歌はThe Birthdayが担当、エンディング主題歌は10-FEETの『第ゼロ感』に決定」と告知されました。この時点ではOPの曲名は伏せられていたというのがポイントです。そして映画公開日と同じ2022年12月3日、曲名「LOVE ROCKETS」が発表され、同日に配信が開始、ミュージックビデオも公開されました。ユニバーサル ミュージックのThe Birthday公式ページで確認できます。

楽曲はEP『月夜の残響 ep.』(2022年12月7日発売)にも収録されています。

曲名が公開当日まで伏せられていたという演出は、映画の内容そのものが公開まで徹底的に秘匿されていたこの作品らしい進め方です。

EPタイトル「月夜の残響 ep.」の英語版が美しい

英語表記の話に入りましょう。「LOVE ROCKETS」は米国Apple Musicでもそのまま LOVE ROCKETS。サウンドトラック収録版は Love Rockets (Movie Version) と、大文字表記が普通の表記に直され、「Movie Ver.」が「Movie Version」に展開されています

そして、この曲を収録したEPのタイトルが素晴らしいのです。日本語の『月夜の残響 ep.』が、米国ストアではreverberation of the moonlit night ep. と表記されています。

英単語を分解してみましょう。

  • reverberation=反響・残響。動詞は reverberate(反響する・鳴り響く)。ラテン語の re-(返す)+ verberare(打つ)が語源で、「打ち返される音」というイメージです。
  • moonlit=月に照らされた。moon + lit(light の過去分詞)。同じ型で sunlit(陽の当たる)、candlelit(ろうそくに照らされた)、starlit(星明かりの)。

「月夜」を moonlight night ではなく moonlit night と表現しているところが、英語として一段こなれています。moonlight night だと「月光の夜」と名詞を重ねた不自然な形になりますが、moonlit night なら「月に照らされた夜」と、形容詞として自然に機能します。

echo との違いも押さえておきましょう。echo は「やまびこ」のようにはっきり跳ね返ってくる音reverberation空間の中で残り続けて溶けていく音です。コンサートホールの音響を語るときは reverberation(略して reverb)を使います。「残響」という日本語がぴったり対応するのは reverberation のほうです。

英語の学び:rocket / skyrocket / take off と love rockets の含み

rocket という単語、意外と用法が広いので整理しておきます。

  • 名詞:rocket=ロケット、打ち上げ花火。イギリス英語では「ロケット弾」も。
  • 動詞:rocket=急上昇する。"Prices rocketed."(価格が急騰した)
  • skyrocket=(比喩で)急激に上がる。rocket よりさらに勢いがある。"Sales skyrocketed."
  • take off=離陸する/(人気などが)急に伸びる。"His career took off."
  • rocket science「難しいこと」の代名詞。"It's not rocket science."(そんなに難しい話じゃない)は超頻出の口語表現。

It's not rocket science. は、相手が「難しそう」と尻込みしているときに「簡単だよ」と背中を押す定番フレーズです。英語学習でつまずいている友人にかけてあげたい一言でもあります。

そして「LOVE ROCKETS」という曲名について。複数形の rockets が使われている点がポイントです。単数の a love rocket なら「ひとつのロケット」ですが、複数形にすることで次々と打ち上がるイメージが出ます。英語では、抽象的なイメージを複数形で表すことで「反復」「連続」の含みを出す——これは日本語にはない感覚なので、意識して読むと面白い発見があります。


THE FIRST SLAM DUNK ED「第ゼロ感」10-FEET

曲データ/劇伴も10-FEETのTAKUMAが担当

『THE FIRST SLAM DUNK』のエンディング主題歌が、10-FEETの「第ゼロ感」(だいゼロかん)です。配信リリースは2022年11月9日と、映画公開より約3週間早いタイミング。アルバム『コリンズ』(2022年12月14日発売)にも収録されています。

映画公式サイトの2022年11月4日付NEWSでは、「エンディング主題歌は10-FEETの『第ゼロ感』に決定」と、曲名まで明かして発表されました。OPの曲名が公開日まで伏せられていたのと対照的です。

そして、この発表でもうひとつ重要なことが告知されています。劇中音楽(劇伴)を武部聡志と10-FEETのTAKUMAが担当するという点です。つまり10-FEETは、エンディング主題歌だけでなく、試合シーンを支える音楽そのものにも深く関わっているわけです。サウンドトラックの全29曲のうち、実に半数近くが10-FEET名義でクレジットされています。この構造は次のセクションで詳しく見ていきます。

海外配信では Dai Zero Kan|英訳ではなくローマ字化

この曲の英語表記は、本記事の調査でいちばん確認したかったポイントでした。日本語のタイトルとしてはかなり特殊な「第ゼロ感」が、海外でどう扱われているのか。

結果は、米国Apple Musicでは Dai Zero Kan。シングルは Dai Zero Kan - Single、サウンドトラック収録版は Dai Zero Kan (Movie Version)、ライブ音源は Dai Zero Kan (From Mission Impossible-Kyoto 2023) です。

つまり「第ゼロ感」は英訳されておらず、ローマ字化されただけでした。The Zeroth Sense のような英題が付いているのではないか、と予想していたのですが、そうではなかったわけです。

ついでに面白い発見をひとつ。ライブ音源のタイトルにある Mission Impossible-Kyoto 2023 は、10-FEETが主催する野外フェス「京都大作戦2023」の英語表記です。「大作戦」を Mission Impossible と訳すセンス、なかなか思い切っています。アルバム『コリンズ』は素直に Collins でした。

英語の学び:zero / sixth sense / gut feeling と「第◯感」の英語

「第ゼロ感」という日本語は、明らかに「第六感」(sixth sense)のもじりです。ここから英語を広げてみましょう。

第六感 は英語で sixth sense五感(five senses)の次に来るもの、つまり理屈では説明できない直感を指します。"I had a sixth sense that something was wrong." 五感の英語も確認しておきましょう。sight(視覚)/hearing(聴覚)/smell(嗅覚)/taste(味覚)/touch(触覚)。動詞と名詞が同じ形のものが多いのが特徴です。

そして直感を表す英語は、sixth sense のほかにもたくさんあります。

  • intuition=直観。もっとも標準的でフォーマル寄り。形容詞は intuitive。
  • gut feeling / gut instinct=腹で感じる直感。口語で圧倒的によく使う。"Trust your gut."(勘を信じろ)
  • hunch=なんとなくの予感。"I have a hunch that..."
  • instinct=本能。訓練や経験に裏打ちされた反射も含む。

スポーツの文脈でいちばん自然なのは gut feeling と instinct です。「体が勝手に動く」感覚を表すなら instinct、「なんとなくこっちだと思った」なら gut feeling。バスケの試合で選手が見せる一瞬の判断は、まさにこの2つの語が担当する領域です。

最後に zero の話も。zero は数字の0ですが、英語では「まったくない」を強調する形容詞としても使われます。"I have zero interest in that."(まったく興味がない)。from scratch(ゼロから)、zero in on 〜(〜に狙いを定める)といった表現も一緒にどうぞ。「第ゼロ感」は五感の手前、あるいは五感を超えた何かを指していると読めますが、そのニュアンスを英語1語で置き換えるのは確かに難しい。ローマ字化という選択にも納得がいきます。


海外の配信ストアではどう表記される?【サブスク検索用の対応表】

曲名の日英対応表

「海外版のApple MusicやSpotifyでスラムダンクの主題歌を探したいのに、うまく見つからない」——ここまで読んでいただいた方はもう理由が分かっているはずです。そもそも英訳されていないからです。あらためて8曲を一覧にまとめます。

日本語の曲名米国ストアでのトラック名パターン
君が好きだと叫びたい君が好きだと叫びたい日本語のまま
ぜったいに 誰もぜったいに 誰も日本語のまま
あなただけ見つめてるあなただけ見つめてる日本語のまま
世界が終るまでは…世界が終るまでは…日本語のまま
煌めく瞬間に捕われて煌めく瞬間に捕われて日本語のまま
マイ フレンドマイ フレンドカタカナのまま
LOVE ROCKETSLOVE ROCKETSもともと英語
第ゼロ感Dai Zero Kanローマ字化

ローマ字化されているのは「第ゼロ感」の1曲だけ、というのがこの表の結論です。ただしカバー版・カラオケ版・ピアノアレンジ版などの派生リリースでは、ローマ字表記が広く使われています

曲名派生リリースで使われているローマ字表記
君が好きだと叫びたいKimi ga Suki da to Sakebitai
ぜったいに 誰もZettai ni, Daremo
あなただけ見つめてるAnatadake Mitsumeteru
世界が終るまでは…Sekai ga Owaru Made wa
煌めく瞬間に捕われてKirameku Toki ni Torawarete

英語圏のファンが実際に使っているのはこちらの表記なので、SNSやフォーラムで話題を探すときはローマ字のほうが役に立ちます。

アーティスト名の日英対応表

曲名以上に落とし穴が多いのがアーティスト名です。

日本語表記米国ストアでの表記注意点
BAADBAAD変化なし
ZYYGZYYG変化なし
大黒摩季Maki Ohguro日本語名では見つけにくい
WANDSWANDS変化なし
MANISHMANISH / Manish大文字小文字が揺れる
ZARDZARD / Zard大文字小文字が揺れる
The BirthdayThe Birthday変化なし
10-FEET10-FEET変化なし
武部聡志(劇伴)Satoshi Takebe名→姓の順に反転
上杉昇(WANDS初代Vo・ソロ名義)Show Wesugiヘボン式ではない独自表記

アルファベット名義のバンドが多いおかげで、スラムダンクは比較的探しやすい部類です。8組中6組がそのままアルファベット。要注意なのは大黒摩季(Maki Ohguro)と、劇伴の武部聡志(Satoshi Takebe)、そして上杉昇(Show Wesugi)の3名だけです。

アルバム名も参考までに整理しておきます。

日本語米国ストアでの表記
『THE FIRST SLAM DUNK』(オリジナルサウンドトラック)"THE FIRST SLAM DUNK" (Original Motion Picture Soundtrack)
月夜の残響 ep.(The Birthday)reverberation of the moonlit night ep.
コリンズ(10-FEET)Collins

海外のサブスクで確実に見つける3つのコツ

実際に探すときに効く手順を3つにまとめました。

①「作品の英題」から辿る。 スラムダンクの英題は Slam Dunk(ロゴ表記は SLAM DUNK)と、日本語題と同じです。サントラやタイアップのプレイリストから入るのが、結局いちばん速いことが多いです。

② アーティスト名で辿る。 アルファベット名義のバンドが多いので、BAAD ZYYG WANDS ZARD The Birthday 10-FEET で検索してディスコグラフィから探すのが確実です。同名の海外アーティストが存在する場合があるので、日本のバンドであることを確認してからどうぞ。

③ ローマ字と日本語の両方を試す。 原曲は日本語表記、カバー版はローマ字表記という二重構造なので、片方でヒットしなくても諦めないこと。スペースの有無・大文字小文字も揺れます。

なお、配信サービス・地域・時期によって表記は変わります。本記事の表記は本記事執筆時点(2026年7月)に米国のストアで確認したものです。


『THE FIRST SLAM DUNK』サントラ全29曲の英語トラック名【独自データ】

全29曲の日英対照表

主題歌から一歩踏み込むと、サウンドトラックの世界がまるごと英語の教材になります。『THE FIRST SLAM DUNK』のオリジナルサウンドトラック(2023年5月31日配信、全29曲)について、日本ストアの日本語トラック名と、米国ストアの英語トラック名を1曲ずつ突き合わせました。 ここは競合記事がまったく触れていない領域です。

#日本語トラック名米国ストアでの表記担当
1Moving LogoMoving Logo製作委員会名義
2LOVE ROCKETS (Movie Ver.)Love Rockets (Movie Version)The Birthday
3拮抗Kikkou10-FEET
4ソータの部屋Sota's Room武部聡志
5ゾーンプレスZone Press10-FEET
6新しいコートNew Coat武部聡志
7プレス突破Press Toppa10-FEET
8最強選手Saikyou Sensyu10-FEET
9勝てないチームKatenai Team武部聡志
104POINTS4point武部聡志
11O.R.O.R.10-FEET
12叶えられている願いKanaerareteirunegai武部聡志
13俺の名前を言ってみろOrenonamaewoittemiro武部聡志
14リングしか見えないRingshikamienai10-FEET
15霧中Mutyuu武部聡志
16帰郷Kikyou武部聡志
17再起Saiki10-FEET
18前夜Last Night武部聡志
19スーパーエースSupaer Ace10-FEET
20布石Fuseki10-FEET
21湘北Syohoku10-FEET
22最強山王Saikyousannnou10-FEET
23母上様Hahauesama武部聡志
24いけ!Ike10-FEET
25バスケ人生Basukejinsei武部聡志
26栄光の時Eikounotoki武部聡志
27死守Shisyu10-FEET
28勝利Victory武部聡志
29第ゼロ感 (Movie Ver.)Dai Zero Kan (Movie Version)10-FEET

29曲のうち、実際に英語に訳されているのはわずか5曲(Sota's Room / Zone Press / New Coat / Last Night / Victory)。残りはローマ字化か、もともと英語のままです。「翻訳の方針が決まっていない」というのが率直な印象で、日本の作品のサントラが海外に出るときの現実がよく分かります。

なお、これらは配信ストアに登録されたメタデータであり、権利元が公表した「公式英題」ではありません。表記は時期や地域で変わりうるため、本記事執筆時点(2026年7月)に米国ストアで確認したもの、とご理解ください。

「新しいコート」が New Coat になっている件|coat と court

この表の中で、英語学習者として絶対に見逃せない1行があります。第6曲「新しいコート」の英語表記が、New Coat になっている点です。

言うまでもなく、バスケットボールの「コート」は英語で court です。coat は「上着・コート(衣類)」。「新しいコート」は「新しいバスケットコート」を指す曲名なので、正しくは New Court であるはずです。

なぜこうなったのか。原因はほぼ確実に、カタカナの「コート」が英語の2つの単語を兼ねていることにあります。

  • court(コート)=競技場、法廷、宮廷。発音は /kɔːrt/
  • coat(コート)=上着、覆い、(塗料の)ひと塗り。発音は /koʊt/

日本語ではどちらも「コート」ですが、英語では母音がまったく違う別の単語です。court は「オー」の長い音、coat は「オウ」の二重母音。この違いは日本語話者にとって聞き取りも発音も難しく、実際にこうしてプロの仕事の中にも紛れ込みます。

court の広がりも面白いので押さえておきましょう。「宮廷」から派生して courtesy(礼儀)、courteous(礼儀正しい)といった語が生まれました。宮廷での振る舞いが「礼儀」の語源になっているわけです。法廷の意味では go to court(訴訟を起こす)、courtroom(法廷)。バスケなら on the court(コート上で)、court vision(コート全体を見渡す視野)、full-court press(オールコートプレス)。一方 coat は「覆うもの」が基本イメージで、a coat of paint(ペンキのひと塗り)、coating(コーティング)、動物の coat(毛並み)と広がります。

たった1文字の違いで意味が正反対になる単語ペアは英語にたくさんあります。dessert / desert(デザート/砂漠)、quiet / quite(静かな/かなり)、loose / lose(緩い/失う)、affect / effect(影響する/効果)。この「新しいコート」の例は、プロの現場でも起きるくらいには本当に紛らわしいという何よりの証拠です。

「スーパーエース」が Supaer Ace/「湘北」が Syohoku|ローマ字の流儀が揃わない

同じ表の中に、もうひとつ気になる行があります。第19曲「スーパーエース」の英語表記が Supaer Ace になっている点です。Super の綴りが Supaer と入れ替わっています。単純な打ち間違いでしょう。

さらに第21曲「湘北」は Syohoku。これは日本式(訓令式)ローマ字の綴りです。ところが、VIZ Media刊行の英語版コミックや、米国リージョンの配信メタデータでは Shohoku(ヘボン式)が使われています。同じ固有名詞なのに、媒体によってローマ字の流儀が揃っていないわけです。

ローマ字の主要な方式を整理しておきましょう。ヘボン式は英語の発音に近づける方式で、し=shi、ち=chi、つ=tsu、ふ=fu。パスポートや海外向け表記の標準です。訓令式(日本式)は日本語の五十音の規則性を優先する方式で、し=si、ち=ti、つ=tu、ふ=hu。このサントラは「湘北=Syohoku」「死守=Shisyu」「最強選手=Saikyou Sensyu」と、訓令式とヘボン式が入り混じった状態になっています。日本語入力のローマ字打ちの癖がそのまま出たようにも見えます。

英語表記を扱う記事を書くときにいちばん大事なのは、「唯一の正解を探す」のではなく「どの媒体がどう書いているかを出所つきで示す」ことです。同じ作品でも、コミック版・配信版・サントラ版で表記が違うのが当たり前——これがスラムダンクの英語まわりを調べていて痛感したことでした。作品全体の英語表記についてはスラムダンクは英語で?SLAM DUNKの意味からキャラ名まで完全ガイドにまとめています。

「リングしか見えない」= Ring は正式な英語

サントラ第14曲「リングしか見えない」(Ringshikamienai)にちなんで、バスケ用語の話をひとつ。

日本語の「リング」を「和製英語だから英語では通じない」と説明している記事をよく見かけます。これは誤りです。バスケットボールのゴールの輪の部分は、FIBA(国際バスケットボール連盟)・NBA・JBA(日本バスケットボール協会)いずれの公式ルールでも ring が正式名称です。

用語の関係を整理するとこうなります。

  • ring公式ルールブックで使われる正式名称。「リング」はそのまま通じます。
  • rim=実況・解説など口語でもっともよく使われる語。"He hit the rim."
  • hoop=一般的な会話・辞書レベルでの語。"play hoops"(バスケをする)という言い方も。
  • backboard=バックボード。net=ネット。basket=リングとネットを合わせたゴール全体。

つまり ring / rim / hoop はどれも正しく、使われる場面が違うだけです。「和製英語だから通じない」というのは、公式ルールを確認せずに書かれた誤情報が広まったものと思われます。バスケットボールの英語用語をきちんと整理したい方はスラムダンクで学ぶバスケットボール用語の英語をどうぞ。ポジション名からルール用語まで、公式ルールブックに当たって確認しています。


海外版で主題歌は差し替えられた?【確認できたこと・できなかったこと】

結論:差し替えを示す一次ソースは確認できなかった

「90年代のアニメは、海外で放送されるときに主題歌が差し替えられることが多かった」——これはよく語られる話です。実際、他作品ではそうした例が存在します。では、スラムダンクはどうだったのか。

結論から言うと、本記事執筆時点(2026年7月)の調査では、英語圏版で主題歌が差し替えられたことを示す一次ソースを確認できませんでした。

ここで大事なのは、「差し替えられていない」と断定もしないということです。「差し替えられた記録が見つからなかった」だけであって、「差し替えは行われなかった」ことの証明にはなりません。一般論から作品ごとの事実を推測して書くのは、この手の記事でいちばんやってはいけないことだと思っています。

私自身、以前に「90年代の海外版アニメはキャラクター名がローカライズされていたはず」という一般論を、作品確認なしに前提として扱ってしまったことがあります。実際に調べたら、スラムダンクの英語版でキャラ名の改名は確認できませんでした(改名が行われていたのは韓国版でした)。「〜だったはず」で書き始めた文章は、だいたい間違っているというのが、この作業を続けてきて得た教訓です。

確認できた事実:英語吹き替えは部分的、公式の英語版は「字幕」

差し替えの有無は確認できませんでしたが、その周辺で確認できた事実はいくつかあります。

①TVアニメの英語吹き替えは、全101話ぶんは存在しない。 過去に制作された英語吹き替えは複数系統ありますが、いずれも途中までで終わっています何話まで吹き替えられたかは資料によって記載が食い違うため、話数は断定しません。確実に言えるのは「全話ぶんの英語吹き替えは存在しない」という点だけです。

②東映アニメーション自身が公開した英語版は「字幕版」だった。 2023年、東映アニメーションは公式YouTubeチャンネルで英語字幕つきのTVアニメを公開しました。動画タイトルは English Sub と明記されており、吹き替えではなく字幕です。字幕版であれば、音声は日本語のままなので主題歌もそのままということになります。

③英語圏の主要なアニメデータベースにも、差し替え曲の登録はない。 主題歌欄には日本語曲のローマ字題しか登録されていません。もし公式に差し替え主題歌が存在すれば、こうしたデータベースに記録が残っているのが普通です。

東映公式YouTubeの英語字幕版は現在すべて非公開

なお、上で触れた東映アニメーション公式YouTubeの英語字幕版について、重要な注意があります。

2023年7月19日から10話ずつ公開され、同年9月26日に全101話が出揃ったこの企画ですが、本記事執筆時点(2026年7月)では、これらの動画はすべて非公開になっており視聴できません。「東映公式YouTubeで無料で全話を英語字幕で観られる」という2023年当時の情報は、いまは有効ではないということです。

こうした「時間が経つと変わる情報」は、書かれた時点を確認してから読むのが鉄則です。私も自分の記事には必ず「本記事執筆時点(2026年7月)」という但し書きを添えるようにしています。現時点で実際に観られるルートについてはスラムダンクを英語で見る方法で配信サービスごとに追いかけています。


主題歌の英語表記を自分の目で確かめる方法【NordVPN】

本記事執筆時点で確認できた配信ルート

「この記事に書いてある英語表記が、実際の配信画面でどう出ているのか自分で見てみたい」——そう思った方のために、本記事執筆時点(2026年7月)に米国リージョンで確認できた配信状況をまとめます。配信横断検索サービスの米国リージョン向けデータを実際に取得した結果です。

作品米国リージョンで確認できた提供元
TVアニメ『Slam Dunk』(1993年)Netflix(定額)/Amazon Video(購入)
映画『THE FIRST SLAM DUNK』(2022年)Netflix(定額)/Amazon Video・Apple TV Store・Fandango At Home(購入・レンタル)/ディスク各社

TVアニメも劇場版も、Netflixの定額プランで観られるというのが本記事執筆時点の状況です。なお、他サイトでよく並べられているCrunchyroll・Tubi・Huluなどは、本記事執筆時点の米国リージョンでは確認できませんでした。「過去に配信されたことがある」と「いま配信されている」はまったく別物なので、配信情報はかならず時点とセットで受け取ってください。

英語字幕をオンにして本編を再生すれば、OP/EDのクレジット表記や、曲名がどう表示されるかを自分の目で確認できます。この記事で紹介した英語表記が「実際にどう使われているか」を確かめる、いちばん確実な方法です。

VPN×配信で主題歌の英語表記を確認する3ステップ

ただし、日本国内から普段どおり配信サービスを開いても、表示されるのは日本向けのカタログです。英語音声・英語字幕の選択肢が出てこないことがほとんどで、上の表にある米国リージョンのカタログには、そのままではアクセスできません

そこで前提になるのが、VPNで英語圏(アメリカなど)のサーバーに接続してから配信サービスを開くという方法です。手順はシンプルな3ステップだけです。

  1. NordVPNでアメリカなど英語圏のサーバーに接続する
  2. その状態で、普段どおりNetflixなどの配信サービスを開く(英語字幕つきの海外版カタログが表示されます)
  3. 英語字幕をオンにして本編を再生し、OP/EDのクレジットや曲名の英語表記を確認する

ポイントは「VPN接続 → そのあとにアプリを開く」という順番だけ。この順番を守るだけで、いつものアプリが英語版の入り口に変わります。 VPNサービスで英語圏のサーバーに接続すると、あたかも海外からアクセスしているかのように扱われ、その国向けの配信カタログ・音声・字幕のオプションにアクセスできるようになる仕組みです。VPN接続が、英語版アニメ視聴の前提条件になります。NordVPNはVPNサービスの中でも利用者が多く、初めての方でも設定でつまずきにくいのが選ばれている理由です。

配信サービスごとの詳しい視聴手順・英語字幕への切り替え方はスラムダンクを英語で見る方法で解説しています。

著作権の線引き|観るのはOK、歌詞の転載はNG

最後に、この記事のスタンスをあらためて書いておきます。

主題歌の歌詞そのものを転載・配布することは、著作権法上できません。日本語詞はもちろん、それを翻訳した英訳詞も二次的著作物として保護されます。「自分で訳したから大丈夫」ということにはならない点に注意してください。一方で、正規の配信・公式ミュージックビデオを通じて楽曲を視聴し、曲名やクレジットの英語表記を「確認する」ことには何の問題もありません。 この記事で扱っているのも、曲名・アーティスト名・担当話数・クレジットという事実情報とその解説だけです。英語学習に使うなら、歌詞をコピーして訳すのではなく、「曲名の単語」を起点に調べるのが、法的にも学習効果的にもおすすめのやり方です。


主題歌の曲名で英語を学ぶ【YOSHI流の学習法】

曲名1つにつき「1語だけ」深掘りする

ここからは、スラムダンクの主題歌を「英語の教材」として活かす具体的な方法です。結論から言うと、好きな曲のタイトルから「1語」だけ選んで深掘りすると、語彙が驚くほど頭に残ります。

やり方はシンプルです。1曲につき1〜2語だけ、語源や類語まで調べる。 それだけ。

  • 「君が好きだと叫びたい」を聴いたら → shout を調べて、scream / yell / cry との違いまで確認する
  • 「あなただけ見つめてる」を聴いたら → gaze を調べて、stare との温度差を確認する
  • 「世界が終るまでは…」を聴いたら → untilby の違いを確認する
  • 「煌めく瞬間に捕われて」を聴いたら → sparkle から gl- で始まる光の単語を芋づる式に広げる

曲を聴くたびに1語ずつ増やせば、好きな主題歌を聴き返すだけで語彙が積み上がっていきます。しかも、曲と結びついた単語は忘れにくいのが最大の利点です。単語帳で覚えた gaze はすぐ抜けますが、「あなただけ見つめてる」と一緒に覚えた gaze は、その曲を聴くたびに反復されます。好きな曲のタイトルを1語だけ調べるという行為は、勉強ではなく「好奇心」の範囲に収まります。この心理的ハードルの低さこそ、アニメや音楽で英語を学ぶ最大の武器だと私は思っています。

スクリプト×AI活用法|曲名の語源をAIに解説させる

もうひとつ、私が長年やってきた方法をご紹介します。気になった単語をAIに投げて、語源やニュアンスを解説してもらうやり方です。

たとえばこんな聞き方をします。

  • 「stare と gaze と glance の違いを、それぞれ例文つきで教えて」
  • 「gl- で始まる英単語に光に関する語が多いのはなぜ? 語源から説明して」
  • 「court と coat の発音の違いを、日本語話者が区別できるようにコツを教えて」

単語1個の意味を調べるのではなく、「語源のネットワークごと」解説してもらうのがコツです。私はもともと、アニメの英語セリフをコピーしてAIにニュアンスを聞くという学習法を何年も続けてきました。「(アニメの英語タイトル) script」で検索して英語セリフ一覧を探し、気になった台詞をコピーしてAIに投げる——というやり方です。この記事で扱っている曲名は、著作権上コピーして投げても問題のない「タイトル」なので、この学習法との相性が抜群です。

やってみると分かりますが、「1語から派生を辿る」やり方は、単語帳を1冊回すより圧倒的に定着します。留学経験のない私がTOEIC990点・VERSANT76点(80点満点中)まで到達できたのも、こうした「好きな素材の中の1語を面白がる」積み重ねでした。

OP/EDの90秒を反復リスニングの単位にする

3つ目は、OP・EDの1分半を反復リスニングの起点にする方法です。

配信アプリのダウンロード機能とバックグラウンド再生機能を使えば、通勤中や家事の合間にも、同じ曲・同じシーンを繰り返し聴けます90秒という長さは「毎日必ず1回は通せる」ちょうどいい単位です。

もちろん歌詞そのものを教材にすることはできませんが、OP/ED映像のクレジット表記は英語版で観れば英語で流れます。曲名・アーティスト名・スタッフ名がどう英語表記されているかを、映像を止めて確認するだけでも、意外に発見があります。

そして、本編そのものを教材にするなら、同じ1話を5回観るほうが、5話を1回ずつ観るよりずっと定着します。「好きな作品だから、話の内容を大体知っていて英語のほうに集中できる」——これがアニメ英語学習の本質です。活字でじっくり読みたい方はスラムダンク 英語版漫画で英語学習を、アニメ×英語学習そのものの効果が気になる方は英語×アニメ学習は効果ある?TOEIC990・元海外事業担当が解説をどうぞ。


スラムダンクの主題歌で学ぶ英単語カード【語彙まとめ】

曲名・トラック名由来の英単語一覧

結論として、スラムダンクの主題歌とサウンドトラックは曲名そのものが良質な英単語カードになります。ここまで登場した語彙を、歌詞ではなく曲名・タイトル由来の「単語」として一覧にまとめました。

英単語意味関連する曲名・トラック名
shout(届かせるために)大声で言う君が好きだと叫びたい
scream悲鳴を上げる君が好きだと叫びたい(比較語彙)
yell怒りをぶつけて怒鳴る君が好きだと叫びたい(比較語彙)
absolutely絶対に・完全にぜったいに 誰も
definitely間違いなく・確実にぜったいに 誰も(関連語)
gazeうっとりと長く見つめるあなただけ見つめてる
stareじっと見つめる(不躾な含み)あなただけ見つめてる(比較語彙)
glanceちらっと見るあなただけ見つめてる(比較語彙)
until〜まで(継続)世界が終るまでは…
by〜までに(期限)世界が終るまでは…(比較語彙)
sparkle小さな光が弾けるようにきらめく煌めく瞬間に捕われて
glitterぎらぎら光る(見かけ倒しの含み)煌めく瞬間に捕われて(関連語)
shimmer揺れながら柔らかく光る煌めく瞬間に捕われて(関連語)
captivate心を捕える・魅了する煌めく瞬間に捕われて
instant一瞬煌めく瞬間に捕われて(関連語)
endless終わりのないENDLESS CHAIN
chain鎖・連鎖ENDLESS CHAIN
rocketロケット/急上昇するLOVE ROCKETS
skyrocket急激に上がるLOVE ROCKETS(関連語)
reverberation残響・反響月夜の残響=reverberation of the moonlit night
moonlit月に照らされた同上
sixth sense第六感第ゼロ感
gut feeling腹で感じる直感第ゼロ感(関連語)
intuition直観第ゼロ感(関連語)
courtコート(競技場)・法廷・宮廷新しいコート(本来の訳語)
coat上着・ひと塗り新しいコート(誤訳された語)
ringバスケのリング(公式名称)リングしか見えない
rimリム(実況の口語)リングしか見えない(関連語)
victory勝利勝利=Victory

この表から取り出せる学習のコツ3つ

第一に、類語を「セット」で覚えること。 shout / scream / yell / cry、look / watch / stare / gaze / glance、sparkle / glitter / shimmer / twinkle / glow——英語は「同じ意味の単語」を大量に持っている言語ではなく、「微妙に違う場面」ごとに別の単語を用意している言語です。1語だけ覚えて「これで叫ぶは大丈夫」と思うと、必ずどこかで違和感のある英語になります。単語を1個ずつ覚えるより、対比のセットで網を投げるほうが効率が段違いです。

第二に、語源や音の共通点でまとめること。 gl- で始まる語に光に関するものが多い(glitter / glow / gleam / glisten / glare)、-less を付ければ「〜のない」形容詞になる(endless / hopeless / relentless)、court から courtesy / courteous が派生する——こうした「まとまり」を1つ見つけるたびに、初見の単語への当たりのつけ方が上手くなります

第三に、日本語との「ズレ」に注目すること。 日本語の「コート」が英語では court と coat に分かれる。日本語の「まで」が until と by に分かれる。日本語の「見る」が see / look / watch / stare / gaze に分かれる。この「1対多」の関係こそ、日本語話者が英語でつまずく場所そのものです。逆に言えば、ここを1つずつ潰していけば、英語の精度は着実に上がっていきます。「新しいコート」が New Coat になっていたという実例は、プロの現場でもこのズレは起きるという何よりの証拠でした。

ほかの作品の主題歌でも同じ手法が使えます。英語タイトルの付き方が作品によってどれだけ違うかを比べてみると面白いので、興味のある方はダンダダン 主題歌・OP/EDを英語でブルーロック 主題歌・OP/EDを英語で東京リベンジャーズ 主題歌・OP/EDを英語でもあわせてどうぞ。同じ「日本のアニメ主題歌」でも、2020年代の作品は公式英題を持っていることが多いという違いが見えてきます。


まとめ

この記事では、『SLAM DUNK』の主題歌を「曲名/読み/アーティスト/担当話数/発売日/海外配信での表記」の6点セットで全8曲一覧化し、あわせて曲名に使われる英単語を、歌詞に一切触れずに解説してきました。あらためて全体像を整理します。

  • TVアニメ(全101話)はOP2曲+ED4曲の計6曲。 OPは「君が好きだと叫びたい」BAAD(第1〜61話)と「ぜったいに 誰も」ZYYG(第62〜101話)。EDは「あなただけ見つめてる」大黒摩季(第1〜24話)、「世界が終るまでは…」WANDS(第25〜49話)、「煌めく瞬間に捕われて」MANISH(第50〜81話)、「マイ フレンド」ZARD(第82〜101話)
  • 旧劇場版4作には、その映画のための主題歌が1曲も存在しない。 4作とも公開時期のTVアニメのOP/EDを流用しており、独自の楽曲は第4作の挿入歌「ENDLESS CHAIN (CINEMA ver.)」(BAAD)のみです。
  • 『THE FIRST SLAM DUNK』はOP「LOVE ROCKETS」The Birthday+ED「第ゼロ感」10-FEET の2曲。 劇中音楽も武部聡志と10-FEETのTAKUMAが担当しています。
  • 8曲すべてについて、権利元が公式に定めた英語タイトルは確認できませんでした。 海外の配信ストアでは、6曲が日本語表記のまま、1曲がローマ字化(第ゼロ感=Dai Zero Kan)、1曲がもともと英語(LOVE ROCKETS)という状態です。ZARD「マイ フレンド」に至っては、英語 My Friend のカタカナ表記なのに海外でもカタカナのままという逆転現象が起きています。
  • 英語圏版で主題歌が差し替えられたという事実は、一次確認できませんでした。 一般論から推測して書かず、「確認できなかった」と正直に書いています。

英語学習の視点で見れば、shout(叫ぶ)/gaze(見つめる)/until(〜まで)/sparkle(きらめく)/endless(終わりのない)/reverberation(残響)/sixth sense(第六感) といった曲名由来の単語は、そのまま使える良質な語彙です。とくに、サウンドトラックの「新しいコート」が New Coat と表記されていたという発見は、日本語のカタカナ1語(コート)が英語では court と coat に分かれるという、日本語話者の急所をこれ以上なく分かりやすく示してくれました。

配信状況や表記は変わっていくものなので、本記事の情報は本記事執筆時点(2026年7月)のものとしてご理解ください。タイトルの意味・キャラ名・視聴方法まで含めた「スラムダンク×英語」の全体像はスラムダンクは英語で?SLAM DUNKの意味からキャラ名まで完全ガイドにまとめていますので、あわせてどうぞ。まずは好きな主題歌ひとつの曲名から、スラムダンク×英語の世界を楽しんでみてください。

  • この記事を書いた人

YOSHI

アニメ・海外ドラマ・サッカーなどエンタメで楽しく英語学習中。留学経験はなし。大学時代に英語を始めて就職後は海外事業を担当。現在は独立してフリーランス。2児の父。TOEIC990。VERSANT76。

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