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NARUTO -ナルト-

【劇場版11作+全シリーズ】NARUTOの英語タイトル一覧|Naruto: ShippudenからThe Last・Borutoまで完全解説

「『大活劇!雪姫忍法帖だってばよ!!』って、英語だと何ていうの?」「海外の記事に出てくる Road to Ninja って何本目の映画?」「そもそも『疾風伝』は英語でどう書くの?」——NARUTOを英語で追いかけようとすると、多くの方がこの壁にぶつかります。結論からお伝えすると、作品名はNaruto、第2期はNaruto: Shippuden、そして劇場版は全11作で、英題はいずれも日本語タイトルの直訳ではありません。この記事でいちばんお伝えしたいのは、NARUTOの劇場版英題には「3つの型」があり、シリーズの途中で命名ルールが2回変わっているという事実です。本記事では、TVアニメ3シリーズ・劇場版11作・編(アーク)・代表エピソード・OVA・小説の英語タイトルを、英語版Wikipedia・Anime News Network・Varietyといった一次〜準一次ソースで1本ずつ確認したうえで一覧化し、そこで使われている英単語まで解説します。筆者は留学経験なしでTOEIC990点・VERSANT76点(80点満点中)を取得し、前職では海外事業を担当していました。NARUTO×英語の全体像はNARUTOは英語で?完全ガイドにまとめていますので、あわせてご覧ください。

なお、実際に英語音声・英語字幕でNARUTOを観たい方へ。前提として、日本から普通に配信サービスを開くと日本向けのカタログしか表示されず、英語音声を選べない作品がほとんどです。そこで使われるのがVPNで、NordVPNでアメリカなど英語圏のサーバーに接続し、その状態でいつも通り配信サービスを開くと、英語音声・英語字幕で視聴できるようになりますNordVPN)。具体的な手順は記事後半で改めて紹介します。


【早見表】NARUTOシリーズの英語タイトル一覧(TVアニメ3作+劇場版11作)

まずは全体像を一枚の表で押さえましょう。NARUTOの映像シリーズは「TVアニメ3シリーズ/劇場版11作」という構成になっています(本記事執筆時点=2026年7月)。

区分日本語タイトル英語タイトル時期・話数
TVアニメ①NARUTO -ナルト-Naruto2002〜2007年/全220話
TVアニメ②NARUTO -ナルト- 疾風伝Naruto: Shippuden2007〜2017年/全500話
TVアニメ③BORUTO -NARUTO NEXT GENERATIONS-Boruto: Naruto Next Generations2017〜2023年/全293話
劇場版①劇場版 NARUTO -ナルト- 大活劇!雪姫忍法帖だってばよ!!Naruto the Movie: Ninja Clash in the Land of Snow2004年8月21日
劇場版②劇場版 NARUTO -ナルト- 大激突!幻の地底遺跡だってばよNaruto the Movie: Legend of the Stone of Gelel2005年8月6日
劇場版③劇場版 NARUTO -ナルト- 大興奮!みかづき島のアニマル騒動だってばよNaruto the Movie: Guardians of the Crescent Moon Kingdom2006年8月5日
劇場版④劇場版 NARUTO -ナルト- 疾風伝Naruto Shippuden the Movie2007年8月4日
劇場版⑤劇場版 NARUTO -ナルト- 疾風伝 絆Naruto Shippuden the Movie: Bonds2008年8月2日
劇場版⑥劇場版 NARUTO -ナルト- 疾風伝 火の意志を継ぐ者Naruto Shippuden the Movie: The Will of Fire2009年8月1日
劇場版⑦劇場版 NARUTO -ナルト- 疾風伝 ザ・ロストタワーNaruto Shippuden the Movie: The Lost Tower2010年7月31日
劇場版⑧劇場版 NARUTO -ナルト- ブラッド・プリズンNaruto the Movie: Blood Prison2011年7月27日
劇場版⑨ROAD TO NINJA -NARUTO THE MOVIE-Road to Ninja: Naruto the Movie2012年7月28日
劇場版⑩THE LAST -NARUTO THE MOVIE-The Last: Naruto the Movie2014年12月6日
劇場版⑪BORUTO -NARUTO THE MOVIE-Boruto: Naruto the Movie2015年8月7日

2013年だけ劇場版の公開がない点、そして⑨以降は日本語タイトルの時点ですでに英語になっている点に注目してください。ここからは1つずつ掘り下げていきます。


TVアニメの英語タイトルは3つだけ──Naruto/Naruto: Shippuden/Boruto

結論として、TVアニメの英題はNaruto/Naruto: Shippuden/Boruto: Naruto Next Generationsの3本だけです。鬼滅の刃がDemon Slayer、進撃の巨人がAttack on Titanと大きく意訳されたのに対し、NARUTOは日本語の音をそのまま英語に持ち込んだ「ローマ字型」の代表格です。

第1作「Naruto」は全220話(2002〜2007年)

原作漫画『NARUTO -ナルト-』も、TVアニメ第1期も、英語版タイトルはNarutoのひと言。主人公・うずまきナルトの名前がそのままタイトルなので、訳す余地がそもそもありませんでした。英語版Wikipediaのエピソード一覧によれば、アニメ第1期は2002年10月3日から2007年2月8日まで、テレビ東京系で全220話が放送されています。英語圏では第1期を Part I、疾風伝以降を Part II と呼び分けることも多く、海外の考察記事で「Part I の Naruto は〜」と書かれていたら、それは第1期のことだと思って読めば間違いありません。

「Naruto: Shippuden」は全500話。「疾風伝」はローマ字のまま

第2期『NARUTO -ナルト- 疾風伝』の英語タイトルはNaruto: Shippuden。ここが多くの方に驚かれるポイントで、「疾風伝」という日本語が、まるごとローマ字のまま英語タイトルになっているのです。字義で分解すれば「疾風」は hurricane(暴風)や swift wind、「伝」は chronicle(年代記)や legend(伝説)。直訳すれば "Naruto: Hurricane Chronicles" のような英題もあり得たわけですが、採用されたのはローマ字表記でした。英語版Wikipediaは、Naruto: Shippuden が 2007年2月15日から2017年3月23日まで、ちょうど500話放送されたと明記しています。英語圏のファンは当たり前のように「Shippuden」と呼び、この一語だけで「第2期のほう」を指す固有名詞として通用しているのが面白いところです。

「Boruto: Naruto Next Generations」と第2部「Two Blue Vortex」

ナルトの息子・うずまきボルトを主人公とする続編は、英語でもBoruto: Naruto Next Generations。日本語タイトルの時点で英語なので、そのまま英題として成立しています。Anime News Networkの報道によれば、このアニメは第293話(2023年3月26日放送)で第1部が完結し、あわせて第2部の制作が発表されました。原作漫画の第2部にあたる『BORUTO -TWO BLUE VORTEX-』の英語表記は Boruto: Two Blue Vortexvortex は「渦・渦巻き」を意味する英単語で、うずまき一族の「渦」とも響き合う語です。なお、Two Blue Vortexのアニメ化そのものは発表されているものの、本記事執筆時点(2026年7月)で放送開始日は公表されていません(※最新の情報は公式発表をご確認ください)。「もう放送中」という情報を見かけても、日付の一次確認をおすすめします。

【要注意】アニメは別シリーズでも、漫画は全72巻ひと続き

ここは英語で情報を追うときに本当に間違えやすいポイントなので、はっきり書いておきます。「Naruto」と「Naruto: Shippuden」がアニメでは別シリーズとして扱われるのに対し、原作漫画は全72巻がひと続きで、「Naruto: Shippuden」という漫画は存在しません。「疾風伝」はあくまでアニメ第2期につけられた名称です。海外の通販サイトで "Naruto Shippuden manga" と検索すると関連商品が出てきますが、それは劇場版のアニメコミックやガイドブックであって、本編漫画の別シリーズではありません。VIZ Media版の英語コミックも第1巻から第72巻までの通し番号で刊行されています。英語版漫画での学習法はNARUTO英語版漫画で英語学習で詳しく解説していますので、あわせてどうぞ。


【一覧表】劇場版11作の英語タイトル完全版【2026年7月時点】

ここからが本記事の主役、劇場版です。NARUTOの劇場版は、2004年の第1作から2015年の『BORUTO』まで全11作。英語版Wikipediaも『THE LAST』を「the tenth film(10作目)」、『BORUTO』を11作目として扱っており、本数はこれで整合します。

#英語タイトル日本語タイトル公開日位置づけ
1Naruto the Movie: Ninja Clash in the Land of Snow大活劇!雪姫忍法帖だってばよ!!2004年8月21日第1部(Part I)期
2Naruto the Movie: Legend of the Stone of Gelel大激突!幻の地底遺跡だってばよ2005年8月6日第1部期
3Naruto the Movie: Guardians of the Crescent Moon Kingdom大興奮!みかづき島のアニマル騒動だってばよ2006年8月5日第1部期・最終作
4Naruto Shippuden the Movie劇場版 疾風伝2007年8月4日疾風伝期・1作目
5Naruto Shippuden the Movie: Bonds疾風伝 絆2008年8月2日疾風伝期
6Naruto Shippuden the Movie: The Will of Fire疾風伝 火の意志を継ぐ者2009年8月1日疾風伝期
7Naruto Shippuden the Movie: The Lost Tower疾風伝 ザ・ロストタワー2010年7月31日疾風伝期
8Naruto the Movie: Blood Prisonブラッド・プリズン2011年7月27日疾風伝期(表記に注意)
9Road to Ninja: Naruto the MovieROAD TO NINJA -NARUTO THE MOVIE-2012年7月28日岸本斉史氏が原作・キャラデザに参加
10The Last: Naruto the MovieTHE LAST -NARUTO THE MOVIE-2014年12月6日原作の正史につながる物語
11Boruto: Naruto the MovieBORUTO -NARUTO THE MOVIE-2015年8月7日ボルトが主人公

一覧にすると、英題の「型」がシリーズの途中で2回変わっているのがはっきり見えてきます。①〜③は Naruto the Movie: サブタイトル、④〜⑦は Naruto Shippuden the Movie: サブタイトル、⑨〜⑪は サブタイトル: Naruto the Movie と、コロンの前後がひっくり返るのです。この構造を頭に入れておくと、海外サイトの表記を見た瞬間に「これは何期のどの映画か」が分かるようになります。


第1部の劇場版3作──「だってばよ」が英題から完全に消える

第1部期の3作は、日本語タイトルがどれも「大活劇!」「大激突!」「大興奮!」+「だってばよ」という、いかにも子ども向け夏休み映画のノリです。ところが、英題ではこの威勢のいい部分がきれいに消え、落ち着いた冒険映画のタイトルに変換されているのが特徴です。

Ninja Clash in the Land of Snow(大活劇!雪姫忍法帖だってばよ!!)

2004年8月21日公開の第1作。英題はNaruto the Movie: Ninja Clash in the Land of Snowです。英語版Wikipediaは原題の直訳として "Great Action Scene! Snow Princess' Book of Ninja Arts"(大活劇!雪姫の忍法帖)を注記していますが、公式英題では「大活劇」も「雪姫」も「だってばよ」も採用されていません。代わりに使われたのが clash。「ぶつかり合い・衝突」を意味する語で、a clash between two cultures(二つの文化の衝突)のように、単なる fight より「勢力どうしの正面衝突」という響きがあります。the Land of Snow は作中の「雪の国」。NARUTOの国名は英語版で the Land of ◯◯ という形に統一されていて、火の国=the Land of Fire、風の国=the Land of Wind と覚えれば一気に理解できます。

Legend of the Stone of Gelel(大激突!幻の地底遺跡だってばよ)

2005年8月6日公開の第2作はNaruto the Movie: Legend of the Stone of Gelel。直訳注記は "Great Clash! The Illusionary Ruins at the Depths of the Earth"(大激突!地の底の幻の遺跡)です。日本語では「幻の地底遺跡」だった焦点が、英題では「ゲルエルの石(the Stone of Gelel)」という作中のアイテム名に置き換わっているのが面白いところ。legend は「伝説」ですが、地図の凡例(legend)や「レジェンド選手」の legend と同じ語で、もとは「読まれるべきもの」というラテン語に由来します。of を2回重ねた Legend of the Stone of Gelel という形は、英語のタイトルらしい重厚な響きを作る定番パターンです。

Guardians of the Crescent Moon Kingdom(大興奮!みかづき島のアニマル騒動だってばよ)

2006年8月5日公開の第3作、英題はNaruto the Movie: Guardians of the Crescent Moon Kingdom。ここには見逃せない変化があります。日本語では「みかづき」だった舞台が、英題では「三日月王国(Crescent Moon Kingdom)」になっているのです。直訳注記も "Great Excitement! The Animal Panic of Crescent Moon Island!"(大興奮!三日月島のアニマル・パニック)と island を使っており、公式英題だけが Kingdom を選んでいます。物語が「王位を簒奪された王家を守る話」であることを踏まえた、内容重視の訳と言えるでしょう。crescent は「三日月」。フランス語由来のパン croissant(クロワッサン)と同じ「増える・膨らむ」という語源を持つ親戚で、三日月のあの形とクロワッサンの形が同じなのは偶然ではないというのは、覚えると忘れない語源ネタです。guardian は「守護者・保護者」で、guardian angel(守護天使)のようにも使います。


疾風伝期の劇場版5作の英語タイトル

第2期に入ると、英題の型が Naruto Shippuden the Movie に切り替わります。注目したいのは、Naruto と Shippuden の間にコロンが入らない点です。TVシリーズは Naruto: Shippuden とコロンつきなのに、劇場版は Naruto Shippuden the Movie。細かいようですが、検索するときに結果の出方が変わってきます。

Naruto Shippuden the Movie/Bonds/The Will of Fire

  • Naruto Shippuden the Movie(2007年8月4日公開)……日本語タイトルは『劇場版 NARUTO -ナルト- 疾風伝』とサブタイトルなし。英題も潔く the Movie のみです。
  • Naruto Shippuden the Movie: Bonds(2008年8月2日公開)……日本語は『絆』。bond は「結びつき・絆」で、日本語の「絆」がほぼ1対1で対応する数少ない語です。ただし bond には「接着剤」「債券(government bonds)」「保釈金」といった別の意味もあり、ここでは複数形 Bonds にすることで「人と人との結びつき」の意味を明確にしています。
  • Naruto Shippuden the Movie: The Will of Fire(2009年8月1日公開)……日本語は『火の意志を継ぐ者』。英語版Wikipediaは直訳を "Inheritance of the Will of Fire"(火の意志の継承)と注記していますが、公式英題は「継ぐ者」の部分をばっさり削り、The Will of Fire だけを残していますwill は助動詞ではなく名詞の「意志」。free will(自由意志)、against my will(私の意志に反して)と同じ用法です。木ノ葉の里の理念である「火の意志」は、英語版でもこの The Will of Fire という言い回しで定着しています。

The Lost Tower/Blood Prison──カタカナ英語を英語に戻しただけ

続く2作は事情が違います。Naruto Shippuden the Movie: The Lost Tower(2010年7月31日公開)の日本語タイトルは『疾風伝 ザ・ロストタワー』、Naruto the Movie: Blood Prison(2011年7月27日公開)の日本語タイトルは『ブラッド・プリズン』。どちらも日本語タイトルの時点ですでにカタカナ英語なので、英題はそれをアルファベットに戻しただけという、ある意味いちばんラクなパターンです。lost は「失われた・忘れられた」で、the lost city of Atlantis(失われた都市アトランティス)のような使い方。prison は「刑務所」で、作中の草隠れの里にある「鬼灯城」を指します。ちなみに、劇場版⑦と同時上映された短編『劇場版NARUTO-ナルト-そよ風伝 ナルトと魔神と3つのお願いだってばよ!!』の英題はNaruto, the Genie, and the Three Wishes!!「疾風伝」をもじった「そよ風伝」という日本語の言葉遊びは、英題では完全に消えています

【要注意】Blood Prisonは「疾風伝」の有無で表記が揺れる

ここは媒体差が起きているので注意してください。日本語タイトル『劇場版 NARUTO -ナルト- ブラッド・プリズン』には「疾風伝」が入っていません。ところが英語圏では、Neon AlleyやAnime News Networkが Naruto Shippūden: Blood Prison という名前で告知しており、英語版Wikipediaの記事名は Naruto the Movie: Blood Prison。つまり、同じ映画が Shippuden つき・なしの2通りで流通しています。検索してヒットしないときは、もう一方の表記でも試してみてください。「どちらが正しいか」ではなく「どちらも使われている」と覚えておくのが、英語で情報を追うときの正解です。


原作者が関わった3作──Road to Ninja/The Last/Boruto

⑨以降の3作は、原作者・岸本斉史氏が制作に深く関わった作品群で、英題の型もまた変わります。

日本語の「-NARUTO THE MOVIE-」は英題でコロンになる

『ROAD TO NINJA -NARUTO THE MOVIE-』『THE LAST -NARUTO THE MOVIE-』『BORUTO -NARUTO THE MOVIE-』。この3作は日本語タイトルの時点ですべて英語で、しかも「-NARUTO THE MOVIE-」というハイフンで囲んだ副題がついています。これは日本のアニメ映画でよく見る表記スタイルなのですが、英語圏ではハイフンで囲む形が一般的ではありません。そのため公式英題では、Road to Ninja: Naruto the MovieThe Last: Naruto the MovieBoruto: Naruto the Movie と、ハイフンがコロン(:)に置き換わり、語順もそのまま後ろに流れる形に整えられています。日本語では飾りだった「-NARUTO THE MOVIE-」が、英語では「ナルトの劇場版である」という説明として機能しているわけです。road to 〜 は「〜への道のり」を表す定番表現で、the road to recovery(回復への道)のように使えます。

The Lastの「the」が効いている理由

2014年12月6日公開のThe Last: Naruto the Movieは、たった2語のタイトルなのに情報量が多い好例です。the last は「最後の〜」ですが、the がつくことで「シリーズを締めくくる、あの最後の物語」という特定性が生まれます。a last story だと「ある最後の話」になってしまい、締めくくり感が出ません。しかも last は名詞の前を空けたまま置かれているので、「最後の何なのか」を読み手の想像に委ねる形になっています。英語のタイトルで the + 形容詞 をそのまま名詞として使うのは、含みを持たせたいときの常套手段です。そして翌年のBoruto: Naruto the Movieでバトンが次世代に渡る——The Last から Boruto へという流れは、英題で並べたほうがむしろドラマチックに見えます。


劇場版タイトルで学ぶ英単語12選

一覧を眺めるだけではもったいないので、劇場版タイトルに登場した単語をまとめて整理しておきます。どれも短く、そのまま日常英語に転用できるものばかりです。

英単語意味出典タイトル使い方の例
clash(勢力どうしの)衝突Ninja Clash in the Land of Snowa clash of opinions(意見の衝突)
legend伝説/凡例Legend of the Stone of Gelelan urban legend(都市伝説)
guardian守護者・保護者Guardians of the Crescent Moon Kingdoma legal guardian(法定後見人)
crescent三日月(形)Crescent Moon Kingdoma crescent-shaped roll(三日月形のパン)
bond絆・結びつきBondsa strong bond between them(強い絆)
will意志(名詞)The Will of Fireagainst his will(彼の意志に反して)
lost失われたThe Lost Towera lost civilization(失われた文明)
prison刑務所Blood Prisonbe sent to prison(収監される)
genie(ランプの)魔神Naruto, the Genie, and the Three Wishes!!let the genie out of the bottle(取り返しがつかなくなる)
vortex渦・渦巻きBoruto: Two Blue Vortexa vortex of emotions(感情の渦)
generation世代Naruto Next Generationsthe next generation(次の世代)
chronicle年代記「伝」の直訳候補chronicle the events(出来事を記録する)

特に押さえておきたいのが will です。助動詞の will(〜だろう)と、名詞の will(意志)は同じ語源でつながっています。「〜するつもりだ」という話し手の意志を表すのが助動詞の will なので、The Will of Fire の will も「そうしたいという強い思い」だと考えると腑に落ちます。もう一つ、vortex は複数形が vortexes と vortices の両方あるラテン語系の単語で、英語圏の理系文書では vortices(渦列)のほうが好まれます。


各話サブタイトルはどこまで英訳されている?【本記事の方針】

「各話のサブタイトルも全部知りたい」というご要望はよく分かるのですが、ここで正直にお伝えしておきます。NARUTOは第1期220話+疾風伝500話で合計720話、BORUTOを含めると1,000話を超えます。全話の英語サブタイトルを1本の記事に載せるのは現実的ではありませんそこで本記事では、次の2段階に絞って掲載します。

  • ①編(アーク)単位の英語名……英語版Wikipediaのエピソード一覧で見出しとして使われている区分名。海外の記事・配信サービスのシーズン名としても登場します。
  • ②代表的なエピソードの英語サブタイトル……第1話や名エピソードなど、一次確認できたものだけを掲載します。

裏を返せば、この2つさえ押さえておけば、残りの話数は英語版Wikipediaの各シーズン記事で自分で引けるようになります。「Naruto Shippuden season 6 episodes」のように検索すれば、話数・日本語タイトル・英題が並んだ表にたどり着けます。

なお、本記事が扱う「タイトル」は作品名とサブタイトルであって、OP/EDの曲名は含みません。「Hero's Come Back!!」「Blue Bird」「シルエット」といった主題歌のタイトルがどう英語表記されるのか、どの曲が何話から使われたのかを知りたい方は、NARUTO 主題歌・OP/EDの英語まとめでTVシリーズ全84曲を話数つきで一覧にしていますので、そちらをご覧ください。


【一覧表】第1部・疾風伝の「編(アーク)」英語名

英語版Wikipediaのエピソード一覧で使われている編(アーク)の区分名です。日本語のファンサイトで使われる編名と1対1で対応しないケースもあるため、あくまで「英語圏でこう呼ばれている」という対照表としてご覧ください

第1部(Naruto)

英語のアーク名内容
Prologue物語の導入部
Land of Waves波の国での任務(ザブザ・ハク編)
Chunin Exams中忍試験
Search for Tsunade綱手の捜索
Sasuke Retrievalサスケ奪還
Star Guardアニメオリジナルの星隠れエピソード

なお、同じ英語版Wikipediaの中でも Chunin ExamsChūnin Exams(長音記号つき)の両方の表記が混在しています。検索でヒットしないときは、マクロンなしの綴りも試してみてください。

疾風伝(Naruto: Shippuden)

英語のアーク名内容
Kazekage Rescue風影奪還
Long-Awaited Reunion再会
Twelve Guardian Ninja十二士
Immortal Devastators — Hidan and Kakuzu不死の二人組(飛段・角都)
The Three-Tailed Demon Turtle三尾出現
Master's Prophecy and Vengeance師の予言と復讐
Kakashi Chronicles: Boy's Life on the Battlefieldカカシ外伝 戦場のボーイズライフ
Tales of a Gutsy Ninja 〜Jiraiya Ninja Scrollド根性忍伝 自来也忍法帖
The Six-Tailed Demon Slug六尾
Two Saviors二人の救世主
Big Adventure! The Quest for the Fourth Hokage's Legacy四代目火影の遺産をめぐる大冒険
Past Arc: The Locus of Konoha過去編 木ノ葉の軌跡
The Gathering of the Five Kage五影会談
Paradise on the Ship船上の楽園
Nine-Tailed Fox Taming and Karmic Encounters九尾制御と因縁の出会い
The Seven Shinobi Swordsmen忍刀七人衆
PowerPower編(アニメオリジナル)
The Fourth Great Ninja War: Assailants From Afar第四次忍界大戦 遠方からの襲撃者
The Fourth Great Ninja War: Sasuke and Itachi第四次忍界大戦 サスケとイタチ

英語のアーク名を眺めると、Immortal Devastators(不死の破壊者たち)や The Six-Tailed Demon Slug(六尾の魔のナメクジ)のように、日本語より一段大げさで説明的な語が選ばれている傾向が見えます。日本語は「六尾」の二文字で済むところを、英語では「何の尾なのか」まで書かないと通じないからです。Tales of a Gutsy Ninja(ド根性忍伝)の gutsy は「根性のある・肝の据わった」を意味する口語で、guts(内臓→度胸)から来た形容詞。「ド根性」という日本語の泥くささを、gutsy というくだけた語で受けているのは見事な訳だと思います。


【一覧表】代表的なエピソードの英語サブタイトル

ここでは、一次確認できたエピソードの英題を掲載します(英語版Wikipediaのエピソード一覧より)。

作品話数日本語サブタイトル英語サブタイトル
Naruto第1話参上!うずまきナルトEnter: Naruto Uzumaki!
Naruto中忍試験編分身対決!オレが主役だってばよ!!Clone vs. Clone: Mine Are Better Than Yours!
Shippuden第1話帰郷Homecoming
Shippuden第2話暁、始動The Akatsuki Makes Its Move
Shippuden第3話修業の成果The Results of Training
Shippuden第4話砂の人柱力The Jinchuriki of the Sand
Shippuden第5話風影として…!The Kazekage Stands Tall
Shippuden第6話ノルマクリアーMission Cleared
Shippuden第7話疾走れカンクロウRun, Kankuro
Shippuden第8話出撃、カカシ班Team Kakashi, Deployed
Shippuden第9話人柱力の涙The Jinchuriki's Tears
Shippuden第133話自来也豪傑物語The Tale of Jiraiya the Gallant
Shippuden第134話宴への誘いBanquet Invitation
Shippuden第166話告白Confessions
Shippuden第167話地爆天星Planetary Devastation
Shippuden第175話木ノ葉の英雄Hero of the Leaf

上記以外の話数については、本記事では英題を断定しません。ネット上の「NARUTO 全話 英語タイトル」系のまとめには、ファンによる直訳が公式訳として混ざっているケースが少なくないためです。


エピソード英題から拾える英語表現

短い英題ほど、英語の考え方が凝縮されています。いくつか取り上げてみましょう。

第1話「参上!うずまきナルト」のEnter: Naruto Uzumaki! の enter は、演劇の脚本で「(登場人物が)登場する」という意味で使われるト書きの語です。シェイクスピアの戯曲に "Enter Hamlet."(ハムレット登場)と書かれているあの enter。「参上!」という威勢のいい日本語を、芝居がかった演劇用語で受けているわけです。

疾風伝第1話「帰郷」のHomecomingは、単なる「帰宅」ではありません。アメリカの学校行事「ホームカミング(卒業生が母校に戻る祭典)」を連想させる語で、「長く離れていた場所へ戻ってくる」という重みがあります。2年半の修行を終えて木ノ葉に帰ってくる第1話にぴったりの選択です。

第133話「自来也豪傑物語」のThe Tale of Jiraiya the Gallantでは、gallant(勇敢な・雄々しい)が名前のうしろに置かれています。人名+the+形容詞は「◯◯王」「◯◯公」のような称号を作る英語の古い形で、Alexander the Great(アレクサンダー大王)、Ivan the Terrible(雷帝イヴァン)と同じ構造。自来也という人物を、伝説上の英雄として扱う訳になっているのです。

第167話「地爆天星」のPlanetary Devastationも見事です。planetary(惑星の)+devastation(壊滅)で、「星をまるごと壊すほどの破壊」というスケール感を2語で出しています。日本語の「地爆天星」という漢字4文字の重厚さに、正面から張り合った訳と言えるでしょう。技名の英語表記についてはNARUTO 忍術・術名の英語表記一覧で110項目以上をまとめていますので、あわせてご覧ください。


OVA・スピンオフ・小説の英語タイトル

本編以外の作品にも、きちんと英語タイトルが付いています。英語版WikipediaによればNARUTOのOVAは全12本あり、そのうち英題が確認できるものを中心に一覧化します。

日本語タイトル英語タイトル種別
紅き四つ葉のクローバーを探せFind the Crimson Four-Leaf Clover!OVA(2002年)
滝隠れの死闘 オレが英雄だってばよ!Mission: Protect the Waterfall Village!OVA(2003年)
木ノ葉運動会Hidden Leaf Village Grand Sports FestivalOVA(2004年)
Hurricane! "Konoha Academy" ChroniclesOVA(2008年)
クロスロードNaruto: The Cross RoadsOVA(2009年)
そよ風伝 ナルトと魔神と3つのお願いだってばよ!!Naruto, the Genie, and the Three Wishes!!短編(2010年)
Naruto x UTOVA(2011年)
Chūnin Exam on Fire! Naruto vs. Konohamaru!OVA(2011年)
ロック・リーの青春フルパワー忍伝Rock Lee & His Ninja Palsスピンオフアニメ

ここでも媒体差が出ています。『滝隠れの死闘』のOVAは、VIZ MediaのDVD版では Naruto – The Lost Story というまったく別のタイトルで発売されました。また『木ノ葉運動会』は、同じ英語版Wikipediaでも記事によって Konoha Annual Sports FestivalHidden Leaf Village Grand Sports Festival の2通りに表記が割れています。英語のタイトルは「公式が1つに決めている」とは限らない——これはNARUTOに限らず、アニメを英語で追いかけるときに常に頭に置いておきたい前提です。

小説シリーズの英題も面白い規則を持っています。「秘伝」シリーズのVIZ英題は Naruto: ◯◯'s Story — サブタイトル という形に統一されており、たとえば『NARUTO -ナルト- カカシ秘伝 氷天の雷』は Naruto: Kakashi's Story — Lightning in the Frozen Sky。英語版Wikipediaは「秘伝」の直訳を Secret Chronicles と注記していますが(『我愛羅秘伝 砂塵幻想』=Gaara Secret Chronicles — A Sandstorm Mirage)、実際の商品名には Secret Chronicles ではなく 's Story が採用されています。「真伝」シリーズも同様で、『イタチ真伝 光明篇』は Naruto: Itachi's Story — Daylight(直訳注記は Itachi's True Story — Book of Bright Light)。「烈伝」シリーズは Kakashi Retsuden: The Sixth Hokage and the Failure Boy(カカシ烈伝 六代目火影と落ちこぼれの少年)のように、Retsuden をローマ字のまま残す方式です。秘伝='s Story、真伝='s Story、烈伝=Retsuden という不揃いさに、20年以上続くシリーズの翻訳史がにじんでいます。


【2026年7月時点】ハリウッド実写版のタイトルはまだ決まっていない

「実写版NARUTOの英語タイトルは?」という疑問をお持ちの方もいると思うので、現状を整理しておきます。Anime News NetworkとVarietyの報道によれば、Lionsgate(ライオンズゲート)製作、Destin Daniel Cretton(映画『シャン・チー』の監督)が監督・脚本を務めるハリウッド実写映画の企画が進行中で、2026年7月には第七班(ナルト・サスケ・サクラ)の主演3名を決めるワールドワイド・オーディションの実施が発表されました。

ただし、本記事執筆時点(2026年7月)でこの実写映画は公開されておらず、公開日も正式な英語タイトルも発表されていません。プリプロダクション(撮影前)の段階です。ネット上で「実写版のタイトルは◯◯」という情報を見かけても、必ず公式発表の日付をご確認ください。進撃の巨人の実写映画が『Attack on Titan』『Attack on Titan: End of the World』という英題を持っていたように、実写化されればいずれ正式な英題が付くはずですが、現段階で断定できることは「まだ決まっていない」ということだけです。


英語タイトルを知ると何が変わる?英語音声でNARUTOを観る方法

ここまで英題を並べてきましたが、正確な英語タイトルを知っていること自体が、英語の情報にたどり着くための「検索キー」になるというのが実用的な最大のメリットです。「Naruto Shippuden the Movie: Bonds script」と検索すれば英語のセリフ一覧が出てきますし、配信サービスの検索窓に正しい英題を入れれば一発で目的の作品にたどり着けます。

そのうえで、実際に英語音声・英語字幕で観たい方へ。前提として、日本から普通に配信サービスを開くと日本向けのカタログしか表示されず、英語音声を選べない作品がほとんどだという壁があります。これは設定ミスではなく、配信ライセンスが国ごとに切り分けられているという構造上の問題です。そこで使うのがVPNで、手順は次の3ステップだけです。

  1. NordVPNでアメリカなど英語圏のサーバーに接続する
  2. その状態で、いつも通り配信サービスを開く(海外からアクセスしているように扱われます)
  3. 英語音声・英語字幕を選んでNARUTOを視聴する

この流れで、普段お使いのアカウントのまま海外版カタログの英語音声・字幕にアクセスできるようになります(NordVPN)。VPN接続は、英語版アニメを視聴するための実質的な前提条件で、NordVPNはVPNサービスの中でも人気が高く、初めての方にも選ばれやすいのが特徴です。配信サービスや対応地域・作品ラインナップは時期によって変わるため、視聴前に必ず各サービスの最新の案内をご確認ください。サービス別の詳しい比較はNARUTOを英語で見る方法で解説しています。


英語タイトルを入り口にしたNARUTO英語学習法

英語で観る環境が整ったら、筆者が実際にやっていた学習法も試してみてください。

1つ目はスクリプト×AI活用法です。「Naruto Shippuden script」「The Last: Naruto the Movie transcript」のように正確な英題で検索すると英語のセリフ一覧が見つかるので、気になったセリフをコピーしてChatGPTなどのAIに「このセリフのニュアンスと文法を解説して」と投げます。辞書には載っていない口語のニュアンスがその場で解消できるのが強みで、私自身、この方法で語感を鍛えました。

2つ目は反復リスニング。配信アプリのダウンロード機能とバックグラウンド再生を使えば、通勤や家事の合間に同じエピソードを何度も聴けます。NARUTOは全720話(BORUTOを含めれば1,000話超)という圧倒的な分量があるので、教材が尽きる心配がありません

そして何より、「好きな作品だからこそ、話の内容を大体知っていて英語に集中しやすい」——これがアニメで英語を学ぶ最大の強みです。「勉強するぞ」と身構えるのではなく、好きな映画をもう一度、今度は英語音声で観るだけ。私はTOEIC990点・VERSANT76点(80点満点中)を留学経験なしで達成しましたが、その土台はまさにこの方法でした。名台詞の英訳から入りたい方はNARUTOの英語名言・セリフ集、キャラクター名から入りたい方はNARUTO キャラクター英語名一覧が入り口としておすすめです。


まとめ|NARUTOの英語タイトル早見まとめと関連記事

この記事では、NARUTOの英語タイトルを階層ごとに整理しました。TVアニメはNaruto(全220話)/Naruto: Shippuden(全500話)/Boruto: Naruto Next Generations(全293話)の3シリーズ。劇場版は全11作で、英題の型が Naruto the Movie: ◯◯Naruto Shippuden the Movie: ◯◯◯◯: Naruto the Movie と2回変わっているのが最大のポイントです。日本語タイトルの「大活劇!」「だってばよ」といった賑やかな要素は英題からきれいに消え、Ninja Clash in the Land of Snow、Legend of the Stone of Gelel、Guardians of the Crescent Moon Kingdom のような落ち着いた冒険映画のタイトルに置き換わっています。

そして忘れてはいけないのが、漫画は全72巻ひと続きで、「Naruto: Shippuden」という漫画は存在しないこと、そしてBlood Prisonの「Shippuden」有無や、OVAの改題のように、NARUTOは媒体によって英題が揺れる作品だということ。どちらも使われていると知っておけば、英語での情報収集で迷うことはありません。英語タイトルを入り口に、ぜひ英語版のNARUTOにも触れてみてください。

  • この記事を書いた人

YOSHI

アニメ・海外ドラマ・サッカーなどエンタメで楽しく英語学習中。留学経験はなし。大学時代に英語を始めて就職後は海外事業を担当。現在は独立してフリーランス。2児の父。TOEIC990。VERSANT76。

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