『モアナと伝説の海』の英語タイトルは Moana のひと言です。邦題の「〜と伝説の海」は日本で付け足された部分で、原題は主人公の名前だけ。ところが面白いことに、ヨーロッパの一部の国では同じ映画が『Vaiana』、イタリアでは『Oceania』というまったく別のタイトルで公開されています。しかもこれは噂話ではなく、ディズニーの各国公式サイトに今もそのタイトルのページが存在します。
この記事では、その英題と各国タイトルの関係から、Disney+で英語音声・英語字幕に切り替えて観る具体的な手順(VPN不要)、主要キャラクターの英語名と英語版声優、複数の資料で照合した英語の名言、主題歌「How Far I'll Go」の正確な受賞歴、そして英語のセリフに大量に混ざるポリネシアの言葉の扱い方まで、一次情報を確認しながら順に整理します。
筆者は留学経験なしでTOEIC990点・VERSANT76点(80点満点中)まで到達し、その後は海外事業の担当として英語を使って仕事をしてきました。そのあいだずっと軸にしていたのが、教材ではなく好きな作品を繰り返し観るという方法です。「勉強しなきゃ」と身構えなくていいのが、知っている映画で英語をやることの最大の利点で、話の筋を知っているぶん、耳と目を英語そのものに集中させられます。
そしてDisney+に加入すれば、普段使っている日本のアカウントのまま、追加設定なしで英語音声・英語字幕に切り替えて視聴できます。海外Netflixのように接続先の国を変えるVPNは必要ありません。気になる人はDisney+で早速チェックしてみてください。
Contents
- 1 『モアナと伝説の海』の英語タイトルは『Moana』|邦題・続編・実写版まで
- 2 Disney+で『モアナと伝説の海』を英語音声・英語字幕で見る方法(VPN不要)
- 3 主要キャラクターの英語名と英語版声優一覧
- 4 主題歌「How Far I'll Go」と劇中歌を英語で楽しむ
- 5 英語の名言・セリフから学ぶ表現
- 6 英語のセリフに混ざるポリネシアの言葉
- 7 作品に出てくる使える英語フレーズ
- 8 『モアナと伝説の海』で英語を学ぶ5ステップ
- 9 英語学習の教材として見たメリットと注意点
- 10 目的別にもっと詳しく調べる6つのガイド
- 11 『モアナと伝説の海』の英語についてよくある質問
- 12 まとめ|Moanaは「歌×やさしい英語×固有名詞」で立体的に学べる1本
『モアナと伝説の海』の英語タイトルは『Moana』|邦題・続編・実写版まで
結論として、2016年公開のオリジナル版の英題は Moana の1語です。監督はジョン・マスカー(John Musker)とロン・クレメンツ(Ron Clements)、脚本はジャレド・ブッシュ(Jared Bush)。制作はウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオで、日本公開は2017年3月10日でした。
ここでは、その1語のタイトルが国境をまたいだ瞬間に何が起きたのかを見ていきます。同じ映画が3つの名前で呼ばれているというのは、ディズニー作品の中でもかなり珍しい事例です。
原題は主人公の名前そのもの|moana はポリネシア諸語で「大海原」
Moana は主人公の少女の名前です。ディズニー作品の英題は『Frozen』『Tangled』のように状態や比喩を選ぶことも多いのですが、この作品は徹底してシンプルに、主人公の名前だけを掲げています。
そのうえで押さえておきたいのが、moana という語がもともとポリネシア諸語で「海」を指す一般名詞だという点です。マオリ語の辞書(Te Aka Māori Dictionary)でも、moana は「ocean, wide expanse of water, deep sea」=大海原・広く深い海と定義されています。ハワイ語やタヒチ語でもほぼ同じ意味で使われます。
つまり主人公の名前がそのまま「海」であり、その海に選ばれる話という構造になっているわけです。海が意思を持ったキャラクターとして登場するこの作品では、タイトルが物語そのものの要約になっています。
なお、ディズニーが公式に「モアナとは海という意味です」と説明した資料は確認できませんでした。ここは辞書に基づく語義として受け取ってください。
邦題の「〜と伝説の海」は日本で付け足された副題
日本語タイトル『モアナと伝説の海』は、原題にはない「と伝説の海」を足した形です。この邦題が発表されたのは2016年7月13日で、同時に2017年3月10日の公開と、新人・屋比久知奈さんの主演起用も発表されました。
原題1語では日本の観客に内容が伝わらないという判断は、ディズニーの日本語タイトルではよくあるパターンです。『Frozen』が『アナと雪の女王』、Tangled が『塔の上のラプンツェル』になったのと同じ発想と考えると分かりやすいでしょう。
英語で作品名を出すときは Moana だけで通じます。もし相手がピンとこなければ、the Disney movie about a Polynesian girl who sails across the ocean(海を渡るポリネシアの少女のディズニー映画)と説明すればほぼ伝わります。
ヨーロッパでは『Vaiana』、イタリアでは『Oceania』
ここがこの作品でいちばん面白い部分です。フランスやスペインなど一部の国では、この映画は『Moana』ではなく『Vaiana』というタイトルで公開されました。
実際、Disney France の公式サイトには 『Vaiana, la légende du bout du monde』(=ヴァイアナ、世界の果ての伝説)というページが今も存在し、公開日は2016年11月30日、上映時間1時間47分、監督はジョン・マスカーとロン・クレメンツと記載されています。続編『Vaiana 2』、実写版のページも同じ名前で用意されています。
さらに大胆なのがイタリアです。Disney Italia の公式サイトには 『Oceania』(=オセアニア)というタイトルのページがあり、公開日は2016年12月22日。しかもあらすじ本文では、主人公の名前が「Moana」ではなく「Vaiana」と書かれています。タイトルもキャラクター名も差し替えられているわけです。
改題の理由については、「モアナ」が一部の国ですでに商標として使われていたためとされています。イタリアでの改名については同名の人物との混同を避けるためだったという見方も報じられていますが、いずれも権利元自身が公式に説明したものではないため、断定は避けておきます。確実に言えるのは、権利元であるディズニーの各国公式サイトに Vaiana と Oceania のページが実在するという事実です。
英題と邦題、各国タイトルの対応をまとめて確認したい人は、モアナと伝説の海の英語タイトル一覧もあわせてご覧ください。
続編は『Moana 2』=『モアナと伝説の海2』
2024年11月27日に米国公開された続編の英題は Moana 2 です。日本では2024年12月6日に公開されました。
日本語タイトルの表記で1点だけ注意があります。公式表記は『モアナと伝説の海2』で、数字は全角の「2」です。ディズニー公式サイトのロゴおよび見出しがこの表記なので、記事やSNSで書くときは半角の「2」にしないほうが正確です。英語表記のほうは Moana 2 と半角で問題ありません。
監督は David Derrick Jr. Jason Hand Dana Ledoux Miller の3人体制に変わり、脚本はミラーとジャレド・ブッシュ。物語は1作目の3年後から始まり、モアナが tautai(マスター・ウェイファインダー)と呼ばれる立場になるところから動き出します。
2026年公開の実写版も英題は『Moana』
本記事執筆時点(2026年8月)の最新トピックが実写版です。英題はアニメ版と同じ Moana、邦題も同じ『モアナと伝説の海』。米国では2026年7月10日、日本では2026年7月31日に公開され、2026年8月9日時点でも劇場公開中です。
- 監督:トーマス・ケイル(ミュージカル映画『ハミルトン』)
- モアナ役:キャサリン・ランガイア(Catherine Laga'aia)
- マウイ役:ドウェイン・ジョンソン(アニメ版と同じ役を続投)
- 製作:リン=マニュエル・ミランダほか
日本版声優はモアナ役にTSUZUMI(ME:I)、マウイ役に尾上松也さん、タマトア役にROLLYさんという布陣です。アニメ版のマウイとタマトアと同じ声優が続投しているので、日本語で観てから英語音声に移る場合も声の印象が地続きになります。
なお、3作目にあたる新作の制作も2026年7月にドウェイン・ジョンソンが表明していますが、公開時期などの詳細は本記事執筆時点で未発表です。
日本のアニメの「英語版タイトル」とは調べる方向が逆
日本のアニメを英語で楽しむときは「日本語の原題に対して、英語圏で何というタイトルが付いたか」を調べます。この作品はその逆で、英語が原語で、日本語のほうが後から付いた翻訳版です。
この違いは学習面でも効いてきます。日本のアニメの英語音声は「あとから当てた吹き替え」なので、口の動きに合わせるための言い換えが入ります。一方この作品の英語音声は最初から英語として書かれ、英語として演じられたオリジナルです。英語字幕とセリフのズレが小さく、音と文字を突き合わせやすいのは、この一点によるところが大きいと言えます。
Disney+で『モアナと伝説の海』を英語音声・英語字幕で見る方法(VPN不要)
結論として、『モアナと伝説の海』を英語で観るならDisney+がもっとも手軽で確実です。本記事執筆時点(2026年8月)で、Disney+日本の作品ページに1作目(2016年・PG)と『モアナと伝説の海2』の両方が掲載され、見放題対象として配信中であることを確認しました。2作目のDisney+日本での配信開始は2025年3月26日です。
そして重要なのは、日本のDisney+アカウントをそのまま使い、VPNなど特別な設定は一切不要だという点です。Disney+は1つの作品に複数の音声・字幕トラックを最初から持っているため、再生画面の設定を切り替えるだけで英語版にアクセスできます。
日本のアカウントのまま English 音声・English 字幕に切り替えられる
Disney+の作品は、再生画面の言語設定から音声と字幕をそれぞれ選び直せます。やることは「一時停止して設定を開き、English を選ぶ」だけで、アカウントを作り直したり別のサービスを契約したりする必要はありません。
- 音声を
Englishにすれば、オリジナルの英語音声で視聴できる - 字幕を
Englishにすれば、英語字幕で音と文字を突き合わせられる - 音声と字幕は別々に設定できるので、組み合わせは自由
NordVPNのようなVPNサービスに加入して海外リージョンへ接続する必要はありません。この点は日本のアニメ作品を英語で観る場合とはっきり違うポイントで、知っているだけで無駄な出費を避けられます。
ただし、Disney+の公開されている作品ページには音声・字幕の言語一覧までは表示されません。選べるトラックは配信時期や視聴環境によって変わることがあるので、視聴前に再生画面の設定メニューで実際の表示を確認してください。
切り替え手順は3ステップ
具体的な手順は次のとおりです。
- Disney+のアプリまたはブラウザで『モアナと伝説の海』を再生する
- 再生中に一時停止し、画面の設定(歯車または吹き出し)アイコンをタップ・クリックする
- 「音声」から
English、「字幕」からEnglishをそれぞれ選択する
視聴の途中でも音声・字幕は何度でも切り替えられます。聞き取れない場面だけ日本語音声に戻して確認し、また英語に戻す、という往復ができるのがストリーミングの強みです。
音声と字幕の組み合わせ4パターン
自分のレベルに合わせて、次の4パターンを行き来するのがおすすめです。
| 音声 | 字幕 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 日本語 | 英語 | 内容を確認しつつ英語の綴りを目で覚えたい人 |
| 英語 | 日本語 | まず英語の音とリズムに慣れたい人 |
| 英語 | 英語 | 音と文字を同時に確認したい中級者 |
| 英語 | なし | 字幕なしの聞き取りに挑戦したい上級者 |
この作品でとくに効くのは「英語音声+英語字幕」の組み合わせです。後述するように、セリフにはポリネシア由来の固有名詞が頻繁に混ざります。英語字幕を出しておくと、聞き取れなかった箇所が単語力の問題なのか、そもそも英語ではないのかを切り分けられます。
1作目・2作目をまとめて英語で観られる
Disney+では1作目と『モアナと伝説の海2』の両方が配信されているため、同じキャラクターの英語を続けて浴びられるのが大きな利点です。
マウイの話し方は1作目から2作目まで一貫してドウェイン・ジョンソンが演じており、同じ人物の同じ癖を2本ぶん聞けるというのは、実はリスニング教材としてかなり贅沢な条件です。人物ごとの話し方の違いに耳が慣れると、初見の作品でも聞き取りが楽になります。
加入前に確認しておきたいこと
Disney+には無料お試し期間がありません。月額プランと年額プランがあり、年額のほうが割安という設計です。
配信ラインナップは時期によって入れ替わるため、視聴したい作品が対象かどうかは加入前にDisney+の作品ページで確認しておくと安心です。手順をもっと画面表示ベースで詳しく知りたい人は、モアナと伝説の海を英語音声・英語字幕で見る方法で細かく解説しています。
主要キャラクターの英語名と英語版声優一覧
英語版を楽しむうえで先に押さえておきたいのが、キャラクターの英語名とその綴りです。この作品は日本語吹替でも役名がほぼそのままカタカナ表記なので、名前を覚え直す負担はほとんどありません。ただし綴りには見慣れない記号が入るものがあり、そのまま検索しても出てこないことがあります。
主要キャラクター早見表
1作目の主要キャラクターは次のとおりです。英語版声優はディズニー公式サイトのキャスト欄で確認しました。
| 日本語表記 | 英語名 | 英語版声優 | 日本語吹替 |
|---|---|---|---|
| モアナ | Moana | Auliʻi Cravalho | 屋比久知奈 |
| マウイ | Maui | Dwayne Johnson | 尾上松也 |
| タラおばあちゃん | Gramma Tala | Rachel House | 夏木マリ |
| トゥイ | Chief Tui | Temuera Morrison | 安崎求 |
| シーナ | Sina | Nicole Scherzinger | 中村千絵 |
| タマトア | Tamatoa | Jemaine Clement | ROLLY |
| ヘイヘイ | Heihei | Alan Tudyk | — |
| プア | Pua | — | — |
英語版キャストの多くがポリネシアにルーツを持つ俳優です。モアナ役のアウリィ・カルバーリョ(ディズニー公式サイトの日本語表記。Auliʻi Cravalho)とシーナ役のニコール・シャージンガーはハワイ出身、マウイ役のドウェイン・ジョンソンはサモア系、タラおばあちゃん役のレイチェル・ハウスとトゥイ役のテムエラ・モリソンはニュージーランドのマオリ系です。
なお、トゥイの歌唱パートだけはクリストファー・ジャクソン(Christopher Jackson)が担当しています。セリフの声と歌の声が別人というのは英語版ではよくある形なので、聞き分けられると少し得意な気分になれます。
綴りで迷いやすいポイント
英語名を検索したりメモしたりするときに、次の2点でつまずきやすいので先に共有しておきます。
Auliʻi Cravalho:Auliとiのあいだにあるのは、アポストロフィのようで別の記号(オキナ/ʻokina と呼ばれるハワイ語の文字)です。Auli'iと普通のアポストロフィで書かれることも多く、どちらでも検索は通ります。Te Kā:aの上に横棒(マクロン)が付きます。省略してTe Kaと書かれることも多いですが、正式には長音記号つきです。
固有名詞の綴りは、検索して情報にたどり着けるかどうかを直接左右します。記号は省略形でも構わないので、カタカナだけでなく英語の綴りをセットで覚えておくと後がずっと楽になります。
Gramma Tala の Gramma は辞書に載っている綴りではない
タラおばあちゃんの英語表記は Gramma Tala です。ここで Grandma ではなく Gramma になっている点に気づけると、英語のニュアンスが1つ手に入ります。
Gramma は、grandma を実際の発音どおりにくだけて綴ったものです。英語では going to を gonna、want to を wanna と書くのと同じ発想で、話し言葉の音をそのまま文字にする書き方が広く使われます。役名の綴りひとつで「かしこまった呼び方ではない」ことを表現しているわけです。
日本語吹替の「タラおばあちゃん」も、「祖母」ではなく「おばあちゃん」という親しみのある呼び方を選んでいます。訳し方が原語のねらいときちんと揃っている好例です。
『モアナと伝説の海2』で加わったキャラクターの英語名
続編では、モアナが航海のクルーを集めるため登場人物が一気に増えます。
| 日本語表記 | 英語名 | 英語版声優 | 日本語吹替 |
|---|---|---|---|
| モニ | Moni | Hualālai Chung | 小関裕太 |
| ロト | Loto | Rose Matafeo | 鈴木梨央 |
| ケレ | Kele | David Fane | 山路和弘 |
| マタンギ | Matangi | Awhimai Fraser | ソニン |
| シメア | Simea | Khaleesi Lambert-Tsuda | 増留優梨愛 |
このほか、モアナの祖先 Tautai Vasa(タウタイ・ヴァサ)役は Gerald Ramsey とされています。嵐の神 Nalo(ナロ)役については英語圏の映画データベースが Tofiga Fepulea'i を挙げていますが、ディズニー公式サイトのキャスト欄にナロの記載はありません(当ブログで確認した範囲)。キャラクターごとの詳しい対応表はモアナと伝説の海のキャラクター英語名一覧にまとめました。
主題歌「How Far I'll Go」と劇中歌を英語で楽しむ
『モアナと伝説の海』は正真正銘のミュージカル映画で、歌の比重が非常に大きい作品です。ここでは受賞歴と曲名の英語に絞って整理します。なお、著作権に配慮して歌詞そのものは引用しません。曲名や背景の解説にとどめます。
楽曲は3人体制でつくられた
主題歌「How Far I'll Go」をはじめとする劇中歌は、リン=マニュエル・ミランダ(Lin-Manuel Miranda)、オペタイア・フォアイ(Opetaia Foa'i)、マーク・マンシーナ(Mark Mancina)の3人が手がけています。劇伴(スコア)はマンシーナの担当です。
ミランダはブロードウェイ・ミュージカル『ハミルトン』で知られる作詞作曲家で、「How Far I'll Go」の作詞作曲は彼によるものです。一方のオペタイア・フォアイは太平洋の音楽グループ Te Vaka を率いる音楽家で、この作品の楽曲にサモア語やトケラウ語の歌詞が入っているのは彼の参加によるところが大きいとされています。
Tulou Tagaloa(日本語版「タガロア神への祈り」)や Logo Te Pate(同「パーテー・ドラム・ダンス」)のように、曲名そのものが英語ですらない曲がサウンドトラックに並んでいるのは、ディズニー作品としてもかなり珍しい構成です。
アカデミー歌曲賞は「ノミネート」、受賞したのはグラミー賞
ここは間違って書かれていることが多いので、はっきり整理しておきます。
「How Far I'll Go」は第89回アカデミー賞の歌曲賞にノミネートされましたが、受賞はしていません。2017年2月26日の授賞式で歌曲賞を受賞したのは、『ラ・ラ・ランド』の「City of Stars」でした。ゴールデングローブ賞(第74回)も同様にノミネート止まりです。
一方で、グラミー賞は受賞しています。2018年1月28日の第60回グラミー賞で、「How Far I'll Go」は Best Song Written for Visual Media(映像作品のために書かれた最優秀楽曲)を受賞しました。
作品としての『Moana』も第89回アカデミー賞で長編アニメ映画賞にノミネートされましたが、こちらの受賞は『ズートピア』でした。つまり同じ年のアカデミー賞で2部門にノミネートされ、いずれも受賞は逃したという整理になります。
「アカデミー賞受賞曲」と書いてしまうと事実と食い違うので、紹介するときは「アカデミー賞ノミネート、グラミー賞受賞」と分けて言うのが正確です。
曲名だけでも学べる英語
歌詞を引用しなくても、曲名を眺めるだけでかなりの英語が学べるのがこの作品の面白いところです。
How Far I'll Go:直訳すると「私がどこまで行くのか」。how farは距離を尋ねるHow far is it?(どのくらい遠いの)が基本ですが、How far will you go?のように「どこまで踏み込むか」という比喩でも日常的に使われます。日本語版のタイトルが「どこまでも」なのは、この二重性をうまく汲んだ訳です。You're Welcome:「どういたしまして」。ふつうは相手がThank you.と言ったあとに返す表現ですが、この曲ではまだ礼を言われていないのに先回りして言い放つところに笑いがあります。日本語版の曲名が「俺のおかげさ」になっているのは、この厚かましさを訳し切った見事な処理です。Shiny:「ピカピカの、輝いている」。shine(輝く)の形容詞形で、日本語版の曲名は「シャイニー」とそのままカタカナになっています。We Know the Way:the wayは「道」であり「やり方」でもあります。日本語版は「もっと遠くへ」。Know Who You Are:命令文で「自分が何者かを知れ」。日本語版は「自分をみつめて」。
日本語版の曲名と英語原題の対応表
日本語版サウンドトラックの公式トラックリストに基づく対応は次のとおりです。
| 英語原題 | 日本語版の曲名 | 日本語版の歌唱 |
|---|---|---|
| Where You Are | いるべき場所 | 安崎求ほか |
| How Far I'll Go | どこまでも 〜How Far I'll Go〜 | 屋比久知奈 |
| We Know the Way | もっと遠くへ | 渕上祥人・竹内浩明 |
| You're Welcome | 俺のおかげさ | 尾上松也 |
| Shiny | シャイニー | ROLLY |
| I Am Moana (Song of the Ancestors) | モアナ | 夏木マリ・屋比久知奈 |
| Know Who You Are | 自分をみつめて | 屋比久知奈 |
日本版のエンドソングは「どこまでも 〜How Far I'll Go〜」を加藤ミリヤさんが、英語版のエンドソングは同じ曲をアレッシア・カーラ(Alessia Cara)が歌っています。同じ曲を劇中版とエンドソング版で聴き比べられるので、歌い回しの違いを追うだけでも勉強になります。
『モアナと伝説の海2』は作り手が交代している
続編の楽曲は、Abigail Barlow と Emily Bear という若手デュオが中心となって書いています。リン=マニュエル・ミランダは続編には参加していません。スコアはマーク・マンシーナとオペタイア・フォアイが引き続き担当しています。
主要曲は Beyond(アウリィ・カルバーリョ)、Can I Get a Chee Hoo?(ドウェイン・ジョンソン)、We're Back の3曲。We're Back の日本語版タイトルは「帰ってきた、本当のわたしに」です。楽曲まわりをさらに掘り下げた解説はモアナと伝説の海の主題歌・劇中歌にまとめています。
英語の名言・セリフから学ぶ表現
ここで扱うセリフは、複数の資料で同じ文が確認できたものだけに絞りました。この作品はセリフと歌の境目が曖昧な場面が多く、ネット上に出回っている「名言」には歌詞由来のものが相当数混ざっています。歌詞は著作権の関係で引用できないため、本記事では会話として発せられたセリフのみを扱います。
数を増やすより、出どころをたどれる本物だけを載せるほうが読者の役に立つという判断です。
I am Moana of Motunui. |名乗りが物語の芯になっている
この作品でもっとも重要なセリフは、モアナがマウイに突きつける名乗りです。
I am Moana of Motunui. You will board my boat, sail across the sea, and restore the heart of Te Fiti.
「私はモトゥヌイのモアナ。あなたは私の舟に乗り、海を渡り、テ・フィティの心を返すのです」という意味です。文法的には難しいところが1つもなく、中学英語だけで組み立てられているのが分かります。
学べるポイントは2つあります。1つは of で出身を表す用法。Moana of Motunui は「モトゥヌイの(出身の)モアナ」で、Joan of Arc(ジャンヌ・ダルク)と同じ古風で格式のある言い回しです。もう1つは You will 〜 が単なる未来形ではなく強い命令になること。You will do it. は「あなたはそれをやることになる」=有無を言わせない指示です。
このセリフはまずタラおばあちゃんがモアナに教える形で登場し、その後モアナが練習し、本番でマウイに叩きつける、という流れで何度も繰り返されます。同じ英文が形を変えて反復されるので、覚えようとしなくても頭に残るという、英語学習には理想的な構造です。
No one goes beyond the reef. |物語を動かす禁止の一文
村長トゥイが繰り返し口にする決まり文句が No one goes beyond the reef.(誰もサンゴ礁の外へは行かない)です。
reef はサンゴ礁のこと。beyond は「〜を越えて、〜の向こうへ」という前置詞で、beyond my understanding(私の理解を超えている)のように抽象的な範囲にも使えます。beyond the reef は物理的な境界であると同時に、村のルールそのものを指す言い回しとして機能しています。
No one 〜 で始まる現在形の文は、「たまたま誰も行かない」ではなく「そういうことになっている」という規範を表します。ここを Nobody can go beyond the reef.(行くことができない)にしてしまうと意味が変わってしまう、という点も併せて味わうと英語の解像度が上がります。
There is nowhere you could go that I won't be with you.
タラおばあちゃんがモアナを送り出す場面のセリフです。ディズニーの公式アカウントも話者つきでこの一文を紹介しており、作中でもっとも引用されるセリフの1つになっています。
意味は「あなたが行ける場所で、私が一緒にいない場所などない」。There is nowhere 〜(〜な場所などない)という否定の存在文に、that I won't be with you(私があなたと一緒にいないような)という関係詞節が続く形です。
日本語に訳すと二重否定でごちゃつきますが、英語では否定を2つ重ねて強い肯定をつくるのは自然な発想です。There is nothing I wouldn't do for you.(あなたのためならどんなことでもする)も同じ型で、この構文を1つ覚えると、感情の強い場面で使える表現が一気に広がります。
You are not my hero, and I'm not here so you can sign my oar!
モアナがマウイに初めて対峙する場面で放つセリフです。「あなたは私のヒーローなんかじゃないし、オールにサインをもらいに来たわけでもない」という意味になります。
oar は舟のオール(櫂)。マウイが勝手にサインをしようとしたことへの反撃なので、直前の場面とセットでないと意味が通じないタイプのセリフです。
英語表現として押さえたいのは I'm not here so you can 〜 という言い回し。直訳は「あなたが〜できるようにここにいるのではない」で、相手の勘違いをはっきり否定するときの定型です。I'm not here to argue.(言い争いに来たんじゃない)のように to 不定詞 でも同じことが言えます。
I'm the village crazy lady. That's my job.
タラおばあちゃんが自分をこう言い表す場面があります。「私は村の変わり者。それが私の仕事なの」。
That's my job. は「それが私の役目だ」という意味で、実際の職業でなくても使えるのがポイントです。冗談めかして役割を引き受けるときの言い方で、Someone has to say it. That's my job.(誰かが言わなきゃ。それが私の役目)のように応用できます。
なお、ディズニー公式サイトの日本語のキャラクター紹介でもタラおばあちゃんは「不思議な言動が多く、島では変わり者と思われている」と説明されており、英語のセリフと公式設定がきちんと一致しています。名言をもっと数多く読みたい人はモアナと伝説の海の英語の名言集へどうぞ。
英語のセリフに混ざるポリネシアの言葉
ここからがこの作品でいちばん見落とされている論点です。『モアナと伝説の海』の英語音声は、英語だけでできていません。
「聞き取れない」のではなく「英語ではない」ことがある
英語音声で観ていると、明らかに知らない単語が何度も出てきます。多くの人はここで「自分の語彙が足りない」と感じて落ち込むのですが、実際にはそれらの大半は英語ではなく、ポリネシアの地名・人名・神名です。
辞書を引いても出てこないのは当然で、そもそも英単語ではないからです。この構造を先に知っているかどうかで、この作品でのリスニングの手応えはまったく変わります。
聞き取れなかった箇所を「単語力の問題」と「固有名詞」に切り分けることが、この作品での学習の第一歩です。英語字幕を出しておけば、綴りを見た瞬間に「ああ、これは名前だ」と判断できるので、英語音声+英語字幕の組み合わせがとくに有効になります。
1作目に出てくる主な固有名詞
英語のスクリプトで実際に発話が確認できるものを挙げます。
| 綴り | カタカナ | 何を指すか |
|---|---|---|
| Motunui | モトゥヌイ | モアナが暮らす島 |
| Te Fiti | テ・フィティ | 命を生み出す女神/島そのもの |
| Te Kā | テ・カァ | 心を失ったテ・フィティが変じた溶岩の魔物 |
| Maui | マウイ | 風と海をつかさどる半神半人 |
| Lalotai | ラロタイ | 海底にある魔物の国 |
| Kakamora | カカモラ | ヤシの実の鎧をまとった海賊 |
| Tamatoa | タマトア | ラロタイに棲む巨大なヤシガニ |
| Heihei | ヘイヘイ | モアナが連れているニワトリ |
| Pua | プア | モアナのペットのこぶた |
物語の中心にある「テ・フィティの心」は、英語では the heart of Te Fiti と呼ばれます。この1フレーズが全編を通して何十回も出てくるので、これだけ先に頭に入れておくと序盤の理解が一気に楽になります。
なお、日本語版でもこれらの名前はそのままカタカナで使われています。日本語版サウンドトラックには「テ・カァを倒す」という曲名が収録されており、日本語の公式表記も確認できます。
『モアナと伝説の海2』で増える語
続編では、さらに新しい語が加わります。
tautai:マスター・ウェイファインダー(偉大な航海士)を指す称号。モアナがこの称号を受けるところから物語が動き出します。Motufetu:海に沈められた伝説の島。Matangi:モアナが出会う、コウモリのように舞う存在。Nalo:島を沈めた嵐の神。
tautai のように、英語のセリフの中に称号として現地語がそのまま入り込むのは続編で強まった特徴です。1作目に慣れてから2作目に進むと、この変化に気づけて面白くなります。
学習でどう扱うか|固有名詞リストを先に作る
実践的な対処法は単純で、観る前に固有名詞のリストを作っておくことです。上の表をスマホにメモしておくだけでも効果があります。
そのうえで、次のように役割分担させると学習が整理されます。
- 固有名詞:覚えるのは綴りと読み方だけでよい。意味を英語で考えない
- 一般名詞:
reef(サンゴ礁)voyage(航海)ocean(大海原)など、辞書に載っている語は普通に語彙として拾う - 聞き取れなかった箇所:英語字幕を出して、上の2つのどちらだったかを判定する
この切り分けができるようになると、「聞き取れない」の中身が具体的に見えてきます。漠然と落ち込む時間が減るぶん、実際に伸びる部分に手をかけられるようになります。
作品に出てくる使える英語フレーズ
セリフの中には、そのまま日常会話に持ち帰れる表現も多く含まれています。ここでは型として使えるものを整理します。
自分を名乗る・宣言するフレーズ
I am 〜 of 〜.:「〜出身の〜です」。I am Moana of Motunui.の型。かしこまった自己紹介や、物語調の名乗りに使えますThat's my job.:「それが私の役目です」。実際の職業でなくても、担当や役回りを引き受けるときに使えますYou will 〜.:「あなたは〜するのです」。強い指示。目上の人には使わないほうが無難ですが、決意表明の文脈では効きます
断る・言い返すフレーズ
You are not my hero.:「あなたは私のヒーローなんかじゃない」。You are not my 〜.で相手の位置づけを否定する型I'm not here so you can 〜.:「あなたが〜するために来たわけじゃない」。相手の勘違いを正すときの定型I'm not here to 〜.:同じ意味をより簡潔に言う形。I'm not here to complain.(文句を言いに来たんじゃない)
この作品のセリフは、断りや言い返しの表現がとにかく豊富です。モアナとマウイがずっと言い合いをしているので当然なのですが、英語で自分の意思をはっきり伝える練習台としては相当優秀だと感じます。
海と航海の語彙
この作品を1本観るだけで、海まわりの語彙がまとめて手に入ります。
| 英語 | 意味 |
|---|---|
| reef | サンゴ礁 |
| ocean | 大海原 |
| voyage | 航海 |
| voyager | 航海者 |
| wayfinding | 星や波を読んで進路を定める伝統航海術 |
| oar | オール、櫂 |
| sail | 帆/航海する |
| shore | 岸 |
| tide | 潮 |
wayfinding は英語としてはやや専門的な語ですが、この作品の主題そのものなので避けて通れません。日本語版では「伝統航海術」と訳されています。フレーズをもっと網羅的に見たい人はモアナと伝説の海の英語フレーズ集をご覧ください。
『モアナと伝説の海』で英語を学ぶ5ステップ
ここからは、筆者が実際にやってきた手順をこの作品に当てはめて紹介します。
ステップ1|好きな作品だから英語に集中できる
最初に伝えたいのは、「英語の勉強をしよう」と思わなくていいということです。
英語の教材を開くと、内容が頭に入らないまま文字を追ってしまうことがあります。ところが好きな映画なら、話の筋をすでに知っているぶん、意識のリソースを丸ごと英語に振り向けられます。「何が起きているか」を推測する負荷がゼロになるのが、知っている作品を使う最大の利点です。
ステップ2|3回に分けて観る
いきなり英語音声・字幕なしで挑むと、ほぼ確実に挫折します。おすすめは次の3周です。
- 1周目:日本語音声・字幕なし。純粋に映画として楽しむ
- 2周目:英語音声・英語字幕。聞き取れなかった箇所を目で確認する
- 3周目:英語音声・字幕なし。2周目で確認した箇所が聞き取れるか試す
3周目で「あ、今の分かった」という瞬間が来ます。この体験がそのままモチベーションになるので、1周目を飛ばさないでください。
ステップ3|ダウンロードして繰り返し聴く
Disney+にはダウンロード機能があります。端末に落としておけば通信量を気にせず、通勤中や家事の合間に繰り返し再生できます。
筆者がやっていたのは、気に入った10分程度の場面だけを何度も再生する方法です。全編を1回観るより、同じ10分を10回聴くほうが圧倒的に定着します。この作品なら、モアナとマウイが初めて出会う場面や、タラおばあちゃんが送り出す場面あたりが分量・難易度ともにちょうどよく感じます。
ステップ4|Moana script で検索してAIに解説させる
英語のセリフ一覧(スクリプト)は、Moana script や Moana transcript で検索すると見つかります。気になったセリフをコピーして、ChatGPTなどのAIに「このセリフのニュアンスと文法を解説して」と投げると、辞書を引くより早く、文脈込みの説明が返ってきます。
ただし1つ注意があります。ネット上のスクリプトの多くはファンによる書き起こしで、固有名詞の綴りが誤っていることが珍しくありません。実際に筆者が確認した書き起こしでも Motunui が Motului になっていました。固有名詞の綴りだけは、ディズニーの公式サイトや英語字幕で必ず裏を取ってください。
ステップ5|歌でリズムごと覚える
ディズニー作品を英語学習に使う最大のメリットが歌です。歌はメロディが記憶のフックになるので、散文よりはるかに定着します。
とはいえ歌詞は著作権で保護されているため、ここに書き出すことはできません。Disney+で英語字幕を出しながら曲を聴き、気になった箇所を自分のノートに書き取るという進め方をおすすめします。曲名だけでも How far 〜(どこまで〜)や You're welcome.(どういたしまして)といった実用表現が拾えますので、まずはそこから入るのも手です。
英語学習の教材として見たメリットと注意点
メリット6点
- 発音が明瞭で聞き取りやすい:ディズニー作品全般に言えることですが、この作品もセリフがはっきりしています
- 文法が平易:主要なセリフの多くが中学英語の範囲で組み立てられています
- 同じ英文が何度も繰り返される:モアナの名乗りやトゥイの決まり文句が反復されるので、自然に覚えられます
- オリジナルが英語なので字幕とセリフのズレが小さい:吹き替えではないぶん、音と文字を突き合わせやすい構造です
- 歌でリズムごと覚えられる:ミュージカル映画としての強みです
- 上映時間が2時間以内:1作目の劇場公開時の上映時間は1時間47分。繰り返し観るのに現実的な長さです
注意点4点
- ポリネシア由来の固有名詞が多い:本記事で扱ったとおり、事前にリストを作っておかないと序盤で混乱します
- 歌詞は詩的で難度が高い:会話文は平易ですが、歌の英語は比喩や倒置が入り、初級者には難しく感じます
- マウイのくだけた話し方は崩れが大きい:早口かつスラング寄りなので、モアナのセリフより難度が上がります
- 場面によって音量差がある:海や嵐の効果音が大きい場面はセリフが埋もれがちです。字幕を併用してください
特に2番目は誤解されやすい点です。「ディズニーは簡単」というイメージで歌から入ると、いきなり難しく感じて挫折します。会話文から入って、歌は後回しにするのが現実的な順序です。
どのくらいの英語力から楽しめる?
会話部分だけを見れば、中学英語を一通り終えた段階から十分に取り組めます。実際、名言として取り上げたセリフはいずれも中学範囲の文法で説明できました。
一方で、字幕なしで全編を追うとなると話は別です。歌詞とマウイの早口を含めて字幕なしで理解するには、英検2級から準1級あたりの力があると余裕が出ます。
大切なのは、いきなり最終形を目指さないことです。日本語字幕から始めて、英語字幕、字幕なしと段階を上げていけば、どのレベルからでも入り口はあります。
目的別にもっと詳しく調べる6つのガイド
この記事は横断的な入り口です。それぞれのテーマは個別記事で掘り下げています。
- モアナと伝説の海の英語タイトル一覧:英題・各国タイトル・続編と実写版の表記をまとめています
- モアナと伝説の海を英語音声・英語字幕で見る方法:Disney+の画面表示に沿った手順を詳しく解説しています
- モアナと伝説の海のキャラクター英語名一覧:1作目・2作目・実写版のキャストを網羅しています
- モアナと伝説の海の主題歌・劇中歌:楽曲の背景と曲名の英語を掘り下げています
- モアナと伝説の海の英語の名言集:出どころを確認できたセリフを集めています
- モアナと伝説の海の英語フレーズ集:日常会話に持ち帰れる表現を整理しています
アニメや映画で英語を学ぶ方法そのものについては、英語×アニメ学習のまとめ記事で全体像を解説しています。
『モアナと伝説の海』の英語についてよくある質問
モアナと伝説の海の英語タイトルは何ですか?
Moana です。2016年公開のオリジナル版、2026年公開の実写版ともに英題は Moana。続編は Moana 2(邦題『モアナと伝説の海2』)です。
なぜ国によってタイトルが違うのですか?
フランスやスペインなど一部の国では『Vaiana』、イタリアでは『Oceania』というタイトルで公開されています。「モアナ」がすでに商標として使われていたためとされていますが、権利元による公式な説明ではないため断定は避けます。各国タイトルが実在することはディズニーの各国公式サイトで確認できます。
Disney+で英語音声・英語字幕にできますか?
はい。日本のDisney+アカウントのまま、再生画面の設定から音声・字幕をそれぞれ English に切り替えるだけです。VPNや追加契約は不要です。選べるトラックは配信時期や環境で変わることがあるため、視聴前に設定メニューで確認してください。
「How Far I'll Go」はアカデミー賞を受賞しましたか?
受賞していません。第89回アカデミー賞の歌曲賞にノミネートされましたが、受賞は『ラ・ラ・ランド』の「City of Stars」でした。ただし第60回グラミー賞で Best Song Written for Visual Media を受賞しています。
英語なのに聞き取れない単語があるのはなぜですか?
Te Fiti Te Kā Motunui Lalotai Kakamora など、ポリネシア由来の固有名詞が英語のセリフに数多く混ざっているからです。辞書を引いても出てきません。英語字幕を出して、単語力の問題なのか固有名詞なのかを切り分けてください。
英語初心者でも楽しめますか?
会話部分は中学英語の範囲で理解できるものが多く、初級者でも取り組めます。まずは日本語音声で内容を把握し、次に英語音声+英語字幕へ進むのがおすすめです。歌の英語は難度が上がるので後回しにしてください。
まずはDisney+で英語音声・英語字幕を試してみたい人は、Disney+から加入できます。日本のアカウントのまま、追加設定なしで切り替えられます。
まとめ|Moanaは「歌×やさしい英語×固有名詞」で立体的に学べる1本
『モアナと伝説の海』の英語について、押さえておきたい点を最後に整理します。
- 英語タイトルは
Moana。続編はMoana 2(邦題『モアナと伝説の海2』)、2026年公開の実写版もMoana - 一部の国では 『Vaiana』、イタリアでは 『Oceania』 として公開されており、各国公式サイトで実在が確認できる
- Disney+なら日本のアカウントのまま英語音声・英語字幕に切り替えられる(VPN不要・追加設定不要)
- 主題歌「How Far I'll Go」はアカデミー歌曲賞はノミネート止まり、グラミー賞は受賞
- 会話文の文法は平易だが、ポリネシア由来の固有名詞が英語に混ざるという独特の壁がある
この作品の一番の学びどころは、「聞き取れない」の正体を切り分ける経験ができることです。英語力の不足なのか、そもそも英語ではないのか。それを判定する目が育つと、ほかの作品を観るときの姿勢も変わります。
英語音声・英語字幕へ切り替えるのに必要なのは、再生画面で English を選ぶ操作だけです。まずは知っている場面から、日本語で観たときの記憶を頼りに聴いてみてください。