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怪獣8号

怪獣8号の主題歌は全曲が“英語詞”|OP・ED全5曲一覧と曲名の英語を徹底解説

怪獣8号(Kaiju No. 8)主題歌・OP/EDを英語でのアイキャッチ画像

『怪獣8号』の主題歌を調べていて、「日本のアニメなのに全部英語の曲では?」と思いませんでしたか。その感覚は正解です。怪獣8号の主題歌は、番外編を含めた全5曲すべてが海外アーティストによる英語詞で、日本語の主題歌は1曲もありません。しかもこれは偶然ではなく、明確な戦略のもとで組まれた座組みでした。

ネット上には「主題歌は4曲」と書く記事が多いのですが、番外編「保科の休日」のEDを入れると5曲です。この記事では全5曲を公式情報で確定させ、なぜ全曲が英語詞なのかを公式インタビューから読み解き、曲名の英単語を解説します。英語吹替版でOP・EDがどう扱われているかは、NordVPNでアメリカなど英語圏のサーバーに接続してCrunchyrollを開けば確認できます。作品全体の楽しみ方は怪獣8号を英語で楽しむ総合ガイドにまとめました。

※歌詞そのものは著作権の関係で扱いません。曲名・アーティスト・制作背景・語彙解説までをお届けします。

怪獣8号の主題歌・OP/ED一覧【全5曲・2026年8月時点】

まず結論です。アニメ公式サイトのMUSICページと、レコード会社であるユニバーサル ミュージックの作品特設ページで確認しました。

区分曲名アーティスト出身配信日
第1期 OPAbyssYUNGBLUDイギリス2024年3月29日
第1期 EDNobodyOneRepublicアメリカ2024年4月12日
番外編「保科の休日」EDInvincibleOneRepublicアメリカ2025年4月18日
第2期 OPYou Can't Run From YourselfAURORAノルウェー2025年7月18日
第2期 EDBeautiful ColorsOneRepublicアメリカ2025年7月25日

5曲中3曲をOneRepublicが担当しているのが大きな特徴です。作品名の英語表記そのものは怪獣8号の英語タイトル表記で扱っています。

第1期OPテーマ:YUNGBLUD「Abyss」

2024年4月13日に始まった第1期のOPが、イギリスのロックアーティストYUNGBLUD(ヤングブラッド)の「Abyss」。配信は放送に先立つ2024年3月29日からでした。

公式クレジットには本人(本名Dominic Harrison)に加え、Imagine Dragonsのダン・レイノルズを含む計5人の作家が並びます。本人コメントによれば、話を受けてすぐ東京のスタジオを押さえ、原作を読みながら曲を作ったとのこと。日本で書かれた英語詞なのです。

第1期EDテーマ:OneRepublic「Nobody」

第1期のEDは、アメリカのポップ・ロックバンドOneRepublic(ワンリパブリック)の「Nobody」で、2024年4月12日配信です。

この曲は第39回日本ゴールドディスク大賞「ソング・オブ・ザ・イヤー・バイ・ダウンロード(洋楽)」を受賞しています。フロントマンのライアン・テダーは2023年春に制作チームと打ち合わせて絵コンテを見せてもらい、同年11月の来日中に詞を書いたと公式サイトで語っています。

番外編「保科の休日」EDテーマ:OneRepublic「Invincible」

多くのまとめ記事が抜かしているのがこの1曲です。

番外編「保科の休日」は、第1期総集編との同時上映で2025年3月28日から3週間限定公開された完全新作エピソード。そのEDが「Invincible」で、配信開始は2025年4月18日でした。順序が面白く、2025年1月の来日公演(有明アリーナ)で3回披露されたあとに音源が配信されています。

第2期OPテーマ:AURORA「You Can't Run From Yourself」

2025年7月19日に始まった第2期のOPが、AURORA(オーロラ)の「You Can't Run From Yourself」。配信は2025年7月18日からです。

公式クレジットは「Written by AURORA, Fredrik Svabø」で、日比野カフカの心情をテーマにした書き下ろし。そしてここが重要で、AURORAはノルウェー出身。公式サイトは「日本のアニメ作品としては初めて主題歌を担当した」と明記しています。「全員が英語圏」ではなく全曲が海外アーティストの英語詞というのが正確な言い方です。

第2期EDテーマ:OneRepublic「Beautiful Colors」

第2期のEDは再びOneRepublicの「Beautiful Colors」で、2025年7月25日配信。この作品のための書き下ろしとしてはシリーズ3曲目です。ライアン・テダーは「本人には見えていない魅力を誰かが見つけてくれる」というテーマで書いたとコメントしており、前2曲とは違うピアノ主体のバラードに仕上がっています。

なぜ怪獣8号の主題歌は全曲“英語詞”なのか

ここからが本題です。理由は、ORICON NEWSが2024年6月26日に公開したインタビュー(ユニバーサル ミュージックのレーベルヘッド・川崎たみ子氏へ取材)と、公式サイトのコメント欄から具体的に読み取れます。

理由1:発案は東宝など製作チームの「強い意向」だった

押さえたいのは、レコード会社の企画ではなく作品側から出た話だったという点です。同インタビューでは、アニソンに書き下ろしの洋楽を起用する試みが「東宝など製作チームの強い意向からスタートした」と説明されています。音楽の都合ではなく、作品の戦略として決まった座組みだったわけです。

理由2:狙いは「海外アニメ・ファンのさらなる開拓」

同インタビューでは、原作がもともと海外ファンの多いIPであり、Netflixなど主要プラットフォームで配信されることから、さらなる海外アニメ・ファンを開拓したい狙いがあったと語られています。実際、怪獣8号は放送と同時間帯に日米の公式Xアカウントで全世界リアルタイム配信を行い、公式SNSも日英を並立させていました。

理由3:選定基準は「日本が好き」「アニメが好き」かどうか

アーティスト選びの基準は知名度だけではありませんでした。川崎氏は音楽性に加え、「日本が好き」「アニメが好き」かどうかというバックボーンを重視したと述べています。実際、YUNGBLUDはアニメ好きを公言し、ライアン・テダーは日本文化のファン、AURORAも「ずっとアニメが大好き」とコメントしています。

理由4:日本側が「この単語をここに入れて」まで注文していた

英語学習の視点でいちばん面白いのがこの事実です。川崎氏は、「ちゃんと原作を読んで、『この単語をここに入れて欲しい』といった部分まで細かくディレクションしつつ、それ以外は自由に作ってもらう」進め方をしたと明かしています。

つまり英語詞ではあるものの、単語レベルで日本側の意図が入っている。丸投げの洋楽タイアップではなく、物語に寄せて設計された英語だったのです。

理由5:「89秒」と「イントロスキップ」という日本独自の条件

日本のアニメのOP・EDには放送尺として89秒という枠があります。日本では常識でも、洋楽アーティストには初耳の条件。2組とも当初は「89秒? そんなに短い曲とはクレイジーだ!」という反応だったそうです。

さらに日本側は「冒頭の5秒に命をかけて欲しい」と依頼しました。理由は明快で、配信、特にNetflixではイントロスキップのボタンが出るから。「イントロスキップに負けない曲を」というディレクションでした。

「日本のためにやって」ではなく「あなたの原盤のために」

交渉の伝え方も工夫されました。川崎氏は「『日本のためにやってください』ではなく、『あなたが売りたい原盤のために、私たちはグローバル・タイアップを日本で取ってきました』と伝える」ようにしたと述べています。結果としてレーベル側は、世界各国とくにアジアでの数字の伸びに驚いたといいます。

曲名に使われている英単語を1つずつ解説

歌詞は扱いませんが、曲名だけでも学べる英単語がかなりあります。TOEIC990を取った今でも、この種の単語は「作品で見たから覚えた」ものが多いです。

Abyss|「底が無い」が語源の“深淵”

abyss は「深淵」「奈落」を意味する名詞。語源はギリシャ語の a-(〜がない)+ byssos(底)で、文字どおり「底が無い」です。

日常会話ではまず使いませんが、比喩として「絶望の淵」を表すときに登場します。形容詞形の abysmal(ひどい・最悪の)はニュースでよく見る語。発音は「アビス」より後ろにアクセントが来る点に注意してください。

Nobody|a nobody になると意味が変わる

nobody は「誰も〜ない」という代名詞で、単数扱いのため続く動詞は三人称単数になります。

ここで覚えたいのが、冠詞を付けて a nobody にすると「取るに足らない人」という名詞になること。反対の a somebody(一角の人物)とセットで押さえると忘れません。カフカの立ち位置を思い浮かべると、この語が選ばれた理由が見えてきます。

Invincible|in-+vincere で「打ち勝てない」

invincible は「無敵の」「不屈の」。分解すると in-(否定)+ラテン語 vincere(打ち勝つ)で、「打ち勝つことができない」という成り立ちです。

同じ vincere から来た語には victory(勝利)、convince(説得する=相手に打ち勝つ)、province(属州)があります。1つの語源から芋づる式に増やせる、コスパの良い単語です。

You Can't Run From Yourself|この you は「あなた」ではない

まず run from A は「Aから逃げる」。run away from とほぼ同義ですが、from 単体のほうがやや硬い響きです。

そしてポイントは you の使い方。ここでの you は特定の相手ではなく、「人は誰でも」を指す総称の you。日本語にすれば「自分自身からは逃げられないものだ」という一般論で、英語圏では格言的に使われる言い回しです。

Beautiful Colors|colors か colours か

color はアメリカ式の綴りで、イギリス式は colour。OneRepublicはアメリカのバンドなので color です。同じ英語でも綴りが割れる代表例なので、英作文では「どちらかに統一する」と覚えておけば十分です。

複数形の colors にも含みがあります。show one's true colors(本性を現す)という定番表現があるように、colors は「その人が持つさまざまな面」を指すことがあります。

主題歌を担当した3組のアーティスト

「海外アーティスト」とひとくくりにされがちですが、3組は出身も立ち位置もかなり違います。

YUNGBLUD(ヤングブラッド)|イギリス

1997年生まれのイギリス出身アーティストで、本名はドミニク・リチャード・ハリソン。アルバムで全英チャート1位を2度獲得しています。アヴリル・ラヴィーンらとのコラボでも知られ、赤裸々な歌詞が同世代の支持を集める存在。イギリス英語の発音に触れたい人にはうってつけの1曲です。

OneRepublic(ワンリパブリック)|アメリカ

2002年結成のアメリカのポップ・ロックバンドで、「Counting Stars」や映画『トップガン マーヴェリック』の挿入歌「I Ain't Worried」で知られます。ライアン・テダーはテイラー・スウィフトやアデルへの提供でグラミー賞を受賞したソングライターでもあり、発音がクリアで聴き取りやすいのも学習向きです。

AURORA(オーロラ)|ノルウェー

ノルウェーのベルゲン出身のシンガー・ソングライター。ディズニー映画『アナと雪の女王2』では“不思議な声”役として出演し、劇中歌にも参加しています。英語を母語としない北欧のアーティストが世界に届く英語詞を書いている点は、英語を学ぶ側として素直に励みになります。

劇中歌は日本のアーティスト|「怪獣8号=全部洋楽」ではない

ここまで読むと全部洋楽なのかと思いがちですが、そうではありません。劇中歌(挿入歌)には日本のアーティストが並んでいます。音楽を担当するのは作曲家の坂東祐大さんで、第1期のサウンドトラックは全64曲。そのうち歌ものが「Scream」feat. (sic)boy、「Warcry」feat. 岡崎体育、「Never Break Down」feat. LEO今井の3曲です。

面白いのは Never Break Down で、日本コロムビアの公式情報によればLEO今井さんがヴォーカルと英語詞の両方を担当しています。海外勢が英語で主題歌を書き、日本勢が英語で劇中歌を書く。怪獣8号は「英語で歌う」ことを作品全体の共通言語にしていると言えそうです。なお break down は「壊れる」「故障する」「取り乱す」と幅広く使える句動詞です。

主題歌の英語を学習に活かす3つの方法

好きな作品の曲は、話の中身を大体知っているぶん英語に集中しやすいのが利点です。「勉強」というより「確認」の感覚で取り組めます。

1. 公式のノンクレジットOP/ED映像で耳を慣らす

アニメ公式サイトのTRAILER欄とYouTubeの公式チャンネルには、ノンクレジットのOP・ED映像やリリックビデオが公開されています。まずはここを繰り返し再生するのが出発点です。

歌詞を書き起こす必要はありません。聴き取れた単語だけをメモしていくやり方で十分で、5回も聴けば拾える語がぐっと増えます。私自身、リスニングの土台はこの「同じ音源を繰り返す」やり方で作りました(VERSANT76点/80点満点中)。

2. 英語吹替版と見比べて「音の情報量」を体感する

もう一歩踏み込むなら、本編そのものを英語で観てみてください。同じ場面を日本語と英語で聴き比べると情報量の差が体感できます

ただし注意点があります。Crunchyrollは日本が配信対象外で、日本の回線からは開けません。日本のNetflixで怪獣8号は視聴できますが、選べるのは日本語音声+英語字幕で、英語音声は出てきません。

そこで手順としては、NordVPNでアメリカなど英語圏のサーバーに接続し、その状態でCrunchyrollを開く流れになります。VPN接続は「あった方が便利」ではなく視聴の前提条件です。英語吹替版でOP・EDがそのまま流れるのか、字幕がどう出るのかまで自分の目で確認できます。配信状況は変動するため、契約前に最新情報をご確認ください。サービス比較は怪獣8号を英語で見る方法にまとめています。

3. 気になった単語はAIに丸ごと投げる

聴き取れた単語や曲名をそのままChatGPTなどのAIに投げ、「この単語の語源とニュアンスを教えて」と聞くのが手軽です。私も海外事業を担当していた頃から、辞書より先にこの方法を使っていました。語源・類語・使われる場面をセットで聞くと記憶に残ります。名言単位で拾いたい方は怪獣8号の名言を英語でもどうぞ。

怪獣8号の主題歌に関するよくある質問

日本語の主題歌はありますか?

本記事執筆時点(2026年8月)で、OP・EDに日本語の主題歌はありません。第1期から第2期、番外編まで全5曲が英語詞です。ただし劇中歌には日本のアーティストが参加した曲があり、日本語詞のものも含まれます。

完結編や「鳴海の平日」の主題歌は決まっていますか?

いずれも本記事執筆時点では発表されていません。 完結編の製作決定は2025年12月に告知されましたが、放送時期そのものが未発表です。ショートアニメ「鳴海の平日」は2026年9月5日から毎週土曜20時に全4話が配信されますが、主題歌の情報は出ていません。

CDは発売されていますか?

第1期のOP・EDについては、「Abyss / Nobody(怪獣8号OP/EDテーマ)」初回生産限定盤が2024年6月26日に発売されています(品番UICS-9183/5,500円税込)。CDには両曲とインストゥルメンタル、Blu-rayにはノンクレジットOP・EDが収録されています。

まとめ|怪獣8号の主題歌は「世界に届けるための英語」だった

怪獣8号の主題歌は、YUNGBLUD「Abyss」、OneRepublic「Nobody」、番外編の「Invincible」、AURORA「You Can't Run From Yourself」、OneRepublic「Beautiful Colors」の全5曲。すべて海外アーティストによる英語詞です。

そしてこれは、洋楽がかっこいいから採用された、という話ではありませんでした。製作チームの強い意向から始まり、海外ファンの開拓という目的があり、日本側が単語レベルまで注文を入れ、89秒という日本独自の尺とイントロスキップ対策まで織り込んで作られた英語詞でした。

そう思って聴き直すと、曲名の選び方にも意味が見えてきます。abyss、nobody、invincible。どれも主人公の状況をひと言で言い当てる単語です。歌詞を丸暗記しなくても、曲名の数語を掘るだけで英語の見晴らしはかなり良くなります。作品全体の楽しみ方は怪獣8号を英語で楽しむ総合ガイドにまとめました。

  • この記事を書いた人

YOSHI

アニメ・海外ドラマ・サッカーなどエンタメで楽しく英語学習中。留学経験はなし。大学時代に英語を始めて就職後は海外事業を担当。現在は独立してフリーランス。2児の父。TOEIC990。VERSANT76。

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