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ブルーロック

【全38話一覧】ブルーロックの英語タイトルは?劇場版BLUE LOCK THE MOVIE -EPISODE NAGI-から各話サブタイトルまで一次ソースで完全解説

「ブルーロックの劇場版って、英語だと何ていうタイトルなんだろう?」——結論からお伝えします。劇場版の公式英題は BLUE LOCK THE MOVIE -EPISODE NAGI-、シリーズ名は Blue Lock(意匠表記は BLUELOCK)です。そして本記事の目玉は、TVアニメ全38話の英語サブタイトルを、配信サービスの実ページで1話ずつ確認して一覧化したことにあります。

英語タイトルを調べていると、必ずぶつかる壁があります。「サイトによって書いてある英題が違う」という問題です。実際、劇場版の英題ひとつ取っても、Crunchyroll・Netflix・英語版Wikipediaで表記が3通りに割れています。各話サブタイトルに至っては、そもそも日本語圏に一覧化した記事がほとんどありません。

そこでこの記事では、①シリーズ名の4つの表記、②第1期〜第3期のシーズン英題、③劇場版と実写映画、④全38話の英語サブタイトル対照表、⑤原作コミックスの章タイトル英語、⑥英語版コミックスの巻表記まで、「どのソースで確認したか」を明示しながらまとめました。裏が取れなかったものは「取れなかった」と正直に書いています。

私は留学経験がないまま、アニメ・海外ドラマ、そして海外サッカーの英語中継で英語を身につけ、TOEIC990点・VERSANT76点(80点満点中)を取得し、元海外事業担当としても英語を使ってきました。海外の資料と日本語の資料が食い違うとき、どちらをどう信じるかは仕事でさんざん悩んだテーマです。その経験をそのまま、この記事の検証手順に持ち込みました。なお、各話の英題を自分の目で確かめたり英語音声で視聴したりするには、NordVPNで英語圏のサーバーに接続してから配信サービスを開く、という一手間が前提になります(NordVPNの詳細はこちら)。この点は記事後半で詳しく解説します。作品全体の英語ガイドはブルーロックは英語で何という?完全ガイドにまとめていますので、あわせてどうぞ。


結論|ブルーロックの英語タイトルは「Blue Lock」。表記は4通りある

まず大前提から。『ブルーロック』の英語タイトルは Blue Lock です。意訳はされておらず、カタカナを英語に戻しただけ。ただし媒体によって4通りの書き方が存在するので、そこを整理しておきましょう。

表記どこで使われているか
Blue Lock(2語・頭文字大文字)英語版Wikipediaの正式表記、Kodansha USA(英語版コミック)
BLUELOCK(1語・全大文字)ロゴなどの意匠表記。第3期公式サイトの TV ANIMATION “BLUELOCK” Neo Egoist League
BLUE LOCK(2語・全大文字)Crunchyrollの配信名、実写映画公式サイトのロゴ
BLUE LOCK 2nd SeasonCrunchyrollでの第2期の配信名

英語版Wikipediaは冒頭でこの作品を Blue Lock ... stylized in Latin script as BLUELOCK と定義しています。つまり正式名が Blue Lock(2語)で、BLUELOCK(1語)は意匠上のスタイルという位置づけ。どれも公式なので、検索するときは2語版と1語版の両方を試すのが確実です

そして最初にひとつだけ強調させてください。「ロック」は音楽の rock ではなく、錠前の lock です。300人の高校生ストライカーを1つの施設に閉じ込めるという設定を思い出せば、なぜ lock なのかはすぐ腑に落ちるはずです。この点をはじめとする作品名の意味・由来についてはピラー記事で詳しく掘り下げています。


【早見表】シリーズ全体の英語タイトル一覧(TV3期+劇場版+実写+原作)

まずは全体像です。本記事執筆時点(2026年7月)で確認できた英語表記を、1つの表にまとめました。

日本語英語表記補足
ブルーロック(第1期)BLUE LOCK / Blue Lock全24話(2022年10月9日〜2023年3月26日)
ブルーロック VS. U-20 JAPAN(第2期)BLUE LOCK vs. U-20 JAPAN全14話(通し25〜38話)。Crunchyrollの配信名は BLUE LOCK 2nd Season
ブルーロック ネオ・エゴイストリーグ(第3期)“BLUELOCK” Neo Egoist League放送日は本記事執筆時点で未発表
劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-BLUE LOCK THE MOVIE -EPISODE NAGI-Crunchyroll公式表記。91分
映画『ブルーロック』(実写)BLUE LOCK(公式サイトのロゴ表記)2026年8月7日公開。英語の正式タイトルは未発表
ブルーロック(原作コミックス)Blue LockKodansha USA刊
ブルーロック -EPISODE 凪-(スピンオフ)Blue Lock: Episode NagiKodansha USA刊。英語版は7巻まで
小説ブルーロック 戦いの前、僕らは。公式英題は未確認英語版Wikipediaは直訳を併記しているのみ

注目してほしいのは、「同じ作品なのにアニメと漫画で綴りのスタイルが違う」という点です。Crunchyrollは全大文字の BLUE LOCK、Kodansha USAは頭文字だけ大文字の Blue Lock。どちらも公式で、どちらかが誤りというわけではありません。配信サービスは作品ロゴの雰囲気を優先し、出版社は書誌情報としての読みやすさを優先している、と考えると腑に落ちます。


TVアニメ各シーズンの英語タイトルと放送データ

ここからは各シーズンを個別に見ていきます。ブルーロックのアニメは「シリーズ名+サブタイトル」という構造で、サブタイトルの扱いがシーズンごとに違うのが面白いところです。

第1期=BLUE LOCK(全24話)。サブタイトルのないシーズン

第1期はサブタイトルなし。単に BLUE LOCK です。2022年10月9日から2023年3月26日まで、テレビ朝日の「NUMAnimation」枠で全24話が放送されました。アニメーション制作はエイトビット(Eight Bit)。

英語吹き替えはCrunchyrollが2022年10月22日に配信を開始しています。放送開始からわずか2週間で英語吹き替えが出たというのは、当時としてもかなり早いペースでした。北米でのBlu-rayは BLUELOCK – Part 1(第1〜12話/2023年11月14日)と BLUELOCK – Part 2(第13〜24話/2024年5月28日)の2分割で発売されています。パッケージ名だけ1語の BLUELOCK が使われているのも、表記の揺れを示す小さな例です。

第2期=BLUE LOCK vs. U-20 JAPAN。全13話ではなく全14話

第2期の正式英題は BLUE LOCK vs. U-20 JAPAN。2024年10月5日から12月28日まで、テレビ朝日が新設した「IMAnimation」枠で放送されました。

ここで重要な注意点です。第2期を「全13話」と書いている記事が少なくありませんが、正しくは全14話(通し25〜38話)です。 最終回にあたる2024年12月28日に第37話・第38話を2話連続で放送したため、放送週が13週になったのが誤解の原因です。

裏付けは3つあります。①日本の第2期公式サイトのストーリー欄が25〜38の14件で構成されていること。②Crunchyrollの配信ページに | E38 - Last Attack が実在すること。③Crunchyroll Storeで売られている BLUE LOCK – Season 2 のBlu-rayが「episodes 25–38」と表記されていること。どのソースを見ても14話で一致します

英題の vs.U-20 にも注目してください。U-20under-20(20歳以下)の略で、サッカーを英語で追いかけるなら真っ先に覚えたい表記です。vs. はピリオド付きが英語圏の標準的な書き方(versus の略なのでピリオドが付く)。日本語の「VS.」を全大文字のまま持ち込まず、小文字の vs. に直しているのがきちんとした処理です。

第3期=“BLUELOCK” Neo Egoist League。放送日は未発表

第3期のタイトルは、日本の公式サイトの表記で TV ANIMATION “BLUELOCK” Neo Egoist League。日本語では『ブルーロック ネオ・エゴイストリーグ』です。日本語タイトルがもともと英語のカタカナ語なので、英語版でも訳す必要がまったくないという珍しいパターンで、neo-(新しい)+ egoist(利己主義者)+ league(リーグ)という素直な組み合わせになっています。

ただしここでも表記が割れます。Anime News Networkの記事本文は BLUE LOCK: Neo Egoist League(コロンあり)、同じくANNに掲載されたプレスリリースの見出しは BLUE LOCK NEO EGOIST LEAGUE(全大文字)。日本公式は上記のとおり “BLUELOCK” を引用符でくくる形。同じ作品の同じシーズン名が、3媒体で3通りに書かれているわけです。

そして最も大事な点。第3期の放送開始日は、本記事執筆時点(2026年7月)で公式に発表されていません。 制作決定は2025年9月28日の「ブルーロック エゴイストフェスタ 2025」で発表され、タイトルとティザービジュアルは2026年6月9日(6と9で「ロック」の日)に公開されました。しかしANNの記事本文にも放送日は書かれておらず、日本の第3期公式サイトにはそもそも「ON AIR」の項目自体が存在しません。「2026年10月放送開始」と断定している記事やSNS投稿を見かけますが、公式に確認できないため本記事では書かないでおきます。


劇場版の英題は「BLUE LOCK THE MOVIE -EPISODE NAGI-」

シリーズ初の劇場版『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』の公式英題は BLUE LOCK THE MOVIE -EPISODE NAGI-。Crunchyrollの公式配信ページでこの表記が確認できます。スピンオフ漫画『ブルーロック -EPISODE 凪-』(原作:金城宗幸/漫画:三宮宏太)を原作とし、凪誠士郎の視点から物語を描いた91分の作品です。

Crunchyroll・Netflix・Wikipediaで表記が3通りに割れる

ここが劇場版タイトルの厄介なところ。英語表記が媒体で3通りに分かれます。

媒体表記
Crunchyroll(公式配信ページ)BLUE LOCK THE MOVIE -EPISODE NAGI-
NetflixBlue Lock The Movie -Episode Nagi-
英語版Wikipedia(作品情報欄)Blue Lock: Episode Nagi

Crunchyrollは全大文字で日本語版のハイフン装飾(-EPISODE 凪-)をそのまま再現。Netflixは同じ構造のまま大文字小文字を通常のタイトルケースに直しています。そして英語版Wikipediaはハイフンを捨ててコロンに置き換え、THE MOVIE も落としている

どれが「正しい」かと言えば、配給元であるCrunchyrollの表記がいちばん公式に近いと考えるのが自然です。検索するときは BLUE LOCK THE MOVIE EPISODE NAGI のようにハイフンを外したキーワードで探すと、どの表記のページにも当たりやすくなります。ちなみに北米以外では、Kodansha USAが出しているスピンオフ漫画の英語版タイトルが Blue Lock: Episode Nagi なので、漫画とWikipediaの表記が一致し、映画だけが別の形になっているという構図です。

なぜ「凪」は NAGI のままなのか。calm と nagi

タイトルで面白いのは、「凪」という漢字が NAGI とローマ字化されただけで、意味は訳されていないことです。

英語で「凪」を表す語はちゃんとあります。calm です。海が穏やかで風がない状態を a dead calm(べた凪)と言いますし、the calm before the storm(嵐の前の静けさ)は日本語とほぼ同じ発想の慣用句。もし意味を訳すなら EPISODE CALM になっていたはずです。

しかし実際にはそうなっていません。理由は単純で、 はキャラクターの名字(凪誠士郎)だからです。人名は音写するのが原則。ただ、「凪=風が止み波が穏やかな状態」という語感が、めんどくさがりで感情の起伏が少ない凪誠士郎のキャラクター性とぴったり重なっているのは事実で、英語圏の読者はそのニュアンスを受け取れません。日本語の名前が持つ意味は、音写した瞬間にほぼ失われる——翻訳の宿命がよく分かる例だと思います。

もうひとつ、THE MOVIE という言い方にも触れておきましょう。英語圏では劇場版を the movie と付けるのは実はやや古風で、... : The Movie という形は1980〜90年代のTVシリーズ映画化でよく使われました。現在の主流は副題だけを付けるか The Film を使う形ですが、日本のアニメ映画は THE MOVIE を好んで使います。これは日本側が英語表記を決めているケースが多いからで、いわば和製の英語タイトル慣習です。

公開・配信データ(日本/北米/Crunchyroll)

劇場版の主要な日付を整理しておきます。

  • 日本公開:2024年4月19日(配給:バンダイナムコフィルムワークス)
  • 北米公開:2024年6月28日(米国・カナダ/CrunchyrollとSony Picturesが配給)
  • フィリピン公開:2024年7月31日(Pioneer Films)
  • Crunchyroll配信開始:2024年10月17日(英語吹き替え付き
  • 主題歌:Nissy × SKY-HI「Stormy」

北米公開が日本のわずか2か月半後というのは、アニメ映画としてはかなり速い展開です。英語吹き替え付きで配信されているので、英語学習の教材としても手を出しやすい1本と言えます。


実写映画『ブルーロック』の英語表記(2026年8月7日公開)

アニメ第3期とは別に、実写映画『ブルーロック』が2026年8月7日に日本公開されます。混同しやすいので整理しておきましょう。

公式サイト(bluelock-movie.jp)のロゴ表記は BLUE LOCK、キャッチコピーは「エゴイストどもよ 覚醒せよ」。配給は東宝、製作幹事はCREDEUS、監督は瀧悠輔さん、主演は高橋文哉さん、絵心甚八役は窪田正孝さん。サッカー監修に松井大輔さんが入っており、IMAXでの同時公開も決まっています。主題歌はAdo「モンストロ」です。

実写映画の英語の正式タイトルは、本記事執筆時点(2026年7月)で発表されていません。 海外での公開・配信予定についても確認できませんでした。公式サイトにあるのはロゴとしての BLUE LOCK 表記だけで、海外向けの正式な英題としてアナウンスされたものではない点にご注意ください。

ひとつ面白いのは、公式サイトのキャラクター表記が HYOMA CHIGIRI JINPACHI EGO GIN GAGAMARU のように「名→姓」の全大文字になっていること。ところが劇場版アニメの公式サイトは NAGI SEISHIRO ISAGI YOICHI BAROU SHOUEI「姓→名」です。同じ作品の日本公式サイト同士でさえ、ローマ字の並び順が揃っていません。キャラクター名の英語表記についてはブルーロックのキャラクター英語名一覧で媒体別に詳しく比較しています。


【本記事の目玉①】第1期 全24話の英語サブタイトル一覧

お待たせしました。ここからが本記事の中心です。第1期全24話の日本語サブタイトルと英語サブタイトルを、1話ずつ対照した表です。

日本語は日本の第1期公式サイトのストーリーページ、英語はCrunchyrollの実配信ページ(ページタイトルとURL)で確認しました。話数と英題の対応については、Crunchyroll側で直接確認できたものと、Netflixの英語表示で確認したものを併用しています。詳しい検証手順は後の見出しで説明します。

日本語(公式)英語(Crunchyroll)
1Dream
2かいぶつMonster
3サッカーの0Soccer's "Zero"
4予感と直感Premonition and Intuition
5生まれ変わるのはTo Be Reborn
6ごめんI'm Sorry
7滾りRush
8成功(ゴール)の方程式The Formula for Goals
9覚醒Awakening
10このままでJust the Way It Is
11最後の欠片(ピース)The Final Piece
12二次選考(セレクション)The Second Selection
13TOP3TOP3
14天才と凡才The Geniuses and the Average Joes
15Devour
16三者融合(トライ・セッション)Tri-Fusion
17ヘタクソDonkey
18主役の座(ステージ)The Stage for the Lead
19Dancing BoyDancing Boy
20超連動Super Link-Up Play
21俺がいないI'm Not There
22Voice
23LUCKLuck
24時は来たりThe Time Has Come

眺めていて気づくのは、「短い日本語ほど英題も短い」という対応がきれいに保たれていることです。「喰」の一文字に対して Devour の一語、「声」に対して Voice の一語。日本語の簡潔さを英語でも再現しようという方針がはっきり見えます。第1期のサブタイトルは漢字1〜2文字が多く、そのぶん英題も引き締まった印象になっています。


第1期の英題から学べる英語表現

一覧を眺めるだけではもったいないので、英語学習の観点から特に「おいしい」ものを拾っていきます。

Premonition と Intuition ── 日本語だと両方「かん」

第4話「予感と直感」= Premonition and Intuitionこの2語の使い分けは、英語学習的にかなり価値があります。

  • premonition:これから起きることの予感。ほぼ「悪いことが起きそうだ」という方向に寄る語です。I had a premonition that something was wrong.(何かおかしいという予感がした)のように使います。
  • intuition:論理的な推論を経ずに分かる感覚。良し悪しのニュアンスはなく、trust your intuition(直感を信じろ)のように中立的に使えます。

日本語だと「予感」も「直感」も、雑に言えば両方「かん」で済ませてしまえます。でも英語では時間軸(これから起きること)と経路(推論を飛ばすこと)という別々の軸で語が分かれている。この区別を知っておくと、英語で自分の感覚を説明するときの精度が一段上がります。ちなみに hunch(虫の知らせ・当てずっぽうに近い勘)という、もっとくだけた語もあります。

Devour/Donkey/Rush ── 短い英題ほど選択が難しい

短い英題ほど「その一語を選んだ理由」が濃く出ます。

  • 第15話「喰」→ Devoureat ではなく devour を選んだのが肝です。devour「がつがつと貪り食う」「むさぼるように読む・見る」という意味で、She devoured the book in one night.(一晩で本を読みふけった)のようにも使えます。単なる「食べる」ではなく「対戦相手を丸ごと呑み込む」という攻撃性が、この一語に込められています。
  • 第17話「ヘタクソ」→ Donkey。これは驚いた方も多いのではないでしょうか。英語圏で donkey(ロバ)は「間抜け・のろま」を指す侮蔑語で、サッカーの世界では特に「足元の技術がない下手な選手」を揶揄する定番のスラングです。He's an absolute donkey. と言えば「あいつは救いようのない下手くそだ」。日本語の「ヘタクソ」を ClumsyTerrible にせず、サッカー文化に根ざしたスラングを当てたのは見事な選択です。
  • 第7話「滾り」→ Rush。「滾る(たぎる)」という日本語は、湯が煮え立つイメージと感情が高ぶるイメージの両方を持ちます。英語では boil(沸騰する)と rush(一気に押し寄せる)に分かれてしまうところ、配信版は Rush を選んで「勢い・高揚」の側を取りました

サッカーそのものの英語表現についてはブルーロックのサッカー用語・エゴ用語の英語まとめに体系的にまとめています。

Tri-Fusion と Super Link-Up Play ── 造語の作り方

作品独自の技名や概念は、英語でも造語で処理されています。

  • 第16話「三者融合(トライ・セッション)」→ Tri-Fusiontri-(3つの)+ fusion(融合)という、接頭辞をそのまま使った素直な造語triangle(三角形)、tripod(三脚)と同じ作り方です。日本語のルビ「トライ・セッション」を音写せず、意味の側を取って組み立て直したのがポイント。
  • 第20話「超連動」→ Super Link-Up Playlink-up play実在のサッカー用語で、「選手同士が短いパス交換で連係するプレー」を指します。解説者が great link-up play between the two(あの2人の連係が見事だ)のように普通に使う表現。作品独自の「超連動」という言葉に、実在の競技用語 link-up play を当てて super を足したわけで、これも一種の造語です。

英語の造語は「知らない単語」に見えて、接頭辞と既存語の組み合わせを知っていれば意味が取れるようにできています。ブルーロックの英題は、その練習台として本当に優秀です。

The Formula for Goals と Just the Way It Is

最後に、英作文でそのまま使える型を2つ。

第8話「成功(ゴール)の方程式」→ The Formula for Goalsformula for ~ は「〜のための公式・秘訣」を表す定型です。a formula for success(成功の方程式)、there's no formula for happiness(幸せに公式はない)のように使えます。formula of ではなく formula for を取るのがポイント。

第10話「このままで」→ Just the Way It Is。直訳すると「ちょうどそのあり方のままで」。the way it is は「現状・ありのまま」を表し、That's just the way it is.「まあ、そういうものだよ」と現実を受け入れるときの決まり文句です。日本語の「このままで」が持つ諦めと居直りの両義性を、英語の慣用句1つで拾っています。同じく 第24話「時は来たり」→ The Time Has Come も、the time has come to ~(〜すべき時が来た)という古風で力強い定型句。演説やプレゼンの締めにそのまま使える英語です。


【本記事の目玉②】第2期 vs. U-20 JAPAN 全14話の英語サブタイトル一覧

続いて第2期『BLUE LOCK vs. U-20 JAPAN』の全14話です。通し番号では25〜38話にあたります。

日本語は第2期公式サイトのストーリーページ、英語はCrunchyrollの実配信ページで確認しました。第2期はCrunchyroll側で「話数+英題」の対応を直接確認できた話が多く、第1期より裏取りの精度が高くなっています。

通し第2期日本語(公式)英語(Crunchyroll)
251適性試験(トライアウト)Tryouts
262殺し屋と忍者The Assassin and the Ninja
273感じる世界The World You Feel
284カメレオンChameleon
295FLOWFlow
306大舞台The Big Stage
317糸師 冴Itoshi Sae
328青の遺伝子Blue Genes
339ナイトスノウNight Snow
3410交代劇The Subs Take to the Stage
3511教えた感情(コト)What You Taught Us
3612Flowers
3713ひとりじゃないNot Alone
3814終撃Last Attack

第1期と比べると、第2期は英題が長くなり、説明的になっているのが分かります。「交代劇」というたった3文字が The Subs Take to the Stage(控え選手たちが舞台に上がる)という6語に膨らんでいるのが象徴的です。試合が国際試合スケールになり、1話で描かれる出来事が増えたぶん、タイトルも情報量を持つようになった——そう読むこともできます。


第2期の英題から学べる英語表現

Tryouts ── 日本語の「適性試験」がなぜ tryouts なのか

第25話「適性試験(トライアウト)」→ Tryouts。日本語の漢字が「適性試験」、ルビが「トライアウト」なので、英題は当然そのルビを拾っています。

ここで押さえたいのは、tryout はアメリカ英語のスポーツ用語だということ。「チームに入るための選考会・入団テスト」を指し、try out for the team(チームのセレクションを受ける)という動詞句としても頻出します。イギリス英語では同じ意味で trial(複数形 trials)を使うのが普通です。

  • アメリカ英語:He's going to the tryouts next week.
  • イギリス英語:He's got a trial with the club next week.

ブルーロックの英語版はアメリカ市場向けなので、一貫してアメリカ英語の語彙が選ばれています。日本のスポーツ界で使われる「トライアウト」も、元をたどればこのアメリカ英語です。

Blue Genes ── blue jeans との駄洒落

第32話「青の遺伝子」→ Blue Genes。これは英題のほうが日本語より遊んでいる例です。

genes は「遺伝子」ですが、発音が jeans(ジーンズ)とほぼ同じ。つまり Blue Genesblue jeans(ブルージーンズ)との駄洒落として成立しています。しかも英語には the blues(憂鬱)という言い方もあるので、「青」「遺伝子」「ジーンズ」「憂鬱」が一語に折り重なる。日本語の「青の遺伝子」はストレートな表現ですが、英題にした瞬間に語呂の層が増えたわけです。

こういう「訳したら元より面白くなった」現象は、翻訳を追いかける醍醐味のひとつだと思います。糸師兄弟をめぐるセリフの英訳についてはブルーロックの英語名言・セリフ集でも取り上げています。

The Subs Take to the Stage/Last Attack

第34話「交代劇」→ The Subs Take to the Stagesubsubstitute(交代選手)の略で、サッカー中継では subs bench(控え選手のベンチ)、super sub(途中出場で活躍する切り札)のように山ほど出てきます。そして take to the stage「舞台に登場する」という決まった言い回しtake the stage でもほぼ同じ意味ですが、take to のほうが「その場に赴く」というニュアンスが乗ります。

第38話「終撃」→ Last Attack。「終撃」は日本語としても造語に近い硬い言葉ですが、英語では素直に Last Attackここで Final Attack にしなかったのが渋いところで、final は「これで最後と決まっている」、last は「直近の・いちばん後ろの」という含み。試合終了間際のカウンターという場面を考えると、Last Attack のほうが「まだ終わっていない緊迫感」を残せます。


【独自】もともと英語だった話・全大文字だった話

一覧表を作っていて、いちばん面白かった発見をお伝えします。ブルーロックには「日本語版の時点ですでに英語だったサブタイトル」があるんです。

  • 第19話「Dancing Boy」。日本語版の公式サブタイトルが、そのまま英語表記の Dancing Boy です。当然、英題も Dancing Boy で変化なし。
  • 第23話「LUCK」。こちらも日本語公式が全大文字の LUCK。ただしCrunchyrollの表示は Luck(頭文字だけ大文字)に直されています。
  • 第13話「TOP3」。日本語公式は TOP3(スペースなし・全大文字)。Crunchyrollも TOP3 のまま表示していますが、英語版Wikipediaは Top 3 と正規化し、「全大文字で意匠化されている」という注記を付けています
  • 第29話「FLOW」。日本語公式は全角の FLOW。Crunchyrollの英語表示は Flow、一方でポルトガル語版のページタイトルは FLOW のまま。

つまり同じ英単語でも、大文字小文字の扱いが媒体ごとにバラバラです。「英題が違う」と感じたときの原因の何割かは、実は訳語の違いではなく大文字小文字の正規化ルールの違いだったりします。

もうひとつ、英題がそのまま人名になっている回もあります。第31話「糸師 冴」→ Itoshi Sae英語版のキャラクター表記は通常「名→姓」(Sae Itoshi)なのに、このエピソードタイトルだけは日本語の語順そのまま Itoshi Sae になっているんです。おそらく「日本語のサブタイトルをそのままローマ字化した」結果でしょう。同じ作品の同じサービスの中でも、人名の語順が統一されていないという好例です。


英題は媒体で割れる。どの順番で確認すべきか

ここからは、この記事をどう作ったかという話です。「英語タイトルを調べる」という作業には、はっきりした落とし穴があります。

英語版Wikipediaを一次ソースにしてはいけない理由

いきなり結論から言います。英語版Wikipediaの「話タイトル一覧」を出典にしてはいけません。

理由は単純で、英語版Wikipediaの話タイトル・章タイトルの欄には、公式訳ではなくファンによる訳が混ざることがあるからです。作品によっては、公式が英題を出していない話について有志が訳を当て、それがそのまま定着してしまいます。私は過去に別作品の記事で、英語版Wikipediaの章タイトル一覧を信じたせいで全130話中25話の英題が出版社公式と食い違っていたという失敗をしています。

しかも厄介なのは、間違っていても「それらしく見える」こと。英語として自然なので、読んだだけでは誤りに気づけません。だからこそ、確認する順番をあらかじめ決めておく必要があります。私が使っている優先順位はこうです。

  • ①配信サービスの実ページ(Crunchyroll・Netflixなど)。実際にその英題で配信されている以上、これが最も強い証拠。
  • ②出版社公式(Kodansha USA、K MANGAなど)。漫画の章タイトルはここが最優先。
  • ③作品公式Wiki(Fandom)。既刊分は公式に追随するが、最新分は遅れる。
  • ④英語版Wikipedia最下位。照合の対照データとしてのみ使う。

今回の照合結果:Crunchyroll・Netflix・Wikipediaは38話とも一致した

正直にご報告します。今回のブルーロックについては、英語版Wikipediaの記載も38話すべて正しかったです。

やったことは3段階でした。①Crunchyrollの実配信ページを検索し、38話すべてについて該当英題のページが存在することを確認。②そのうち17話は「話数+英題」の対応まで直接確認できました(たとえば | E31 - Itoshi Sae| E38 - Last Attack のような形でページタイトルに話数が入っています)。③残りの話数対応はNetflixの英語表示(第1〜10話)と、Crunchyrollからライセンスを受けた配信メタデータで補完しました。

そのうえで英語版Wikipediaと突き合わせたところ、38話すべてで一致。差があったのは前述の TOP3 / Top 3LUCK / Luck という大文字小文字の正規化だけでした。

ただし、これは照合して初めて言えることです。「Wikipediaに書いてあったから正しい」ではなく「Wikipediaに書いてあったものが、配信ページと一致したから正しい」。この順番は絶対に崩さないほうがいいと思っています。同じ手法でバレーボール作品の英題を検証したハイキュー 劇場版・シーズンの英語タイトルでは、逆に85話中34話で媒体差が出ました。作品によってまったく事情が違うので、毎回ゼロから確認するしかありません。

自分で英題を確認する3つの手順

読者の方が自力で確認したいときのために、実務的なやり方を書いておきます。

  • ①Crunchyrollの視聴ページのURLを見る。CrunchyrollのURLは crunchyroll.com/watch/{ID}/{英題をハイフンでつないだ文字列} という形式です。URLの末尾がそのまま公式英題のスラッグになっているので、ページを開かなくても英題が分かります。
  • ②検索エンジンで crunchyroll 作品名 英題 と検索する。検索結果のページタイトルに BLUE LOCK 2nd Season (English Dub) | E31 - Itoshi Sae のように話数まで表示されることがあり、これが最も手っ取り早い確認方法です。
  • ③Netflixの言語別URLを使い分ける。Netflixの作品ページは netflix.com/jp/title/{ID} が日本語表示、netflix.com/jp-en/title/{ID} が英語表示になります。同じURLの言語だけを切り替えれば、日本語サブタイトルと英語サブタイトルを1対1で突き合わせられるわけです。今回もこの方法で第1〜10話を確認しました。ただし公開ページには先頭10話しか表示されないという制限があります。

海外の情報を扱う仕事をしていた頃、私が徹底的に叩き込まれたのは「一次資料に当たるまでは何も断定しない」でした。アニメの英題も同じで、まとめサイト同士が引用し合っているうちに誤りが定着することが本当に多い。自分で配信ページを1つ開くだけで、その連鎖から抜けられます


【本記事の目玉③】原作コミックスの章タイトルは英語でどうなっている?

アニメの各話英題を追いかけたら、当然こう思いますよね。「じゃあ原作の話(チャプター)のタイトルは英語で何になっているんだろう」と。

これが調べられます。しかも公式で、日本にいながら

K MANGAは日本からも読める。講談社公式の英語版マンガアプリ

鍵になるのが K MANGAkmanga.kodansha.com)です。講談社が運営する英語版マンガの公式サービスで、ブルーロック本編もスピンオフの Blue Lock: Episode Nagi も英語で読めます。

重要なのは、講談社が2024年9月18日に日本国内でのサービス開始を公式に発表しており、日本からもそのまま利用できること。「英語版は海外サービスだから日本からは無理」と思い込んで諦めていた方は、ぜひ一度アクセスしてみてください。

そして本記事の目的にとって決定的なのは、K MANGAの各チャプターのページタイトルが Blue Lock | CHAPTER 1 DREAM という形式で、章番号と公式英題がそのまま表示されることです。これは出版社自身が付けた英題なので、Wikipediaやファンサイトとは信頼度が桁違い。今回、この方法で第1話から第354話まで、欠番なしで英語の章タイトルを確認しました。翻訳者は Nate Derr さん。講談社の『バイリンガル版デラックス ブルーロック』と同じ訳者です。

日本語の章タイトルとの対応については、無料公開されているチャプターでのみ照合できました。確認できた対応は「第1話 夢=CHAPTER 1 DREAM」「第354話 夢の途中=CHAPTER 354 INCOMPLETE DREAM」の2件のみです。日本語版の公開ページには無料話しか出ないため、全章の日本語↔英語対応は一次ソースで作れませんでした。以下では英題のみを提示します。

ちなみに INCOMPLETE DREAM(=未完の夢)で第1話の DREAM を回収しているのは、なかなか心憎い訳です。日本語の「夢の途中」を In the Middle of a Dream のように直訳せず、incomplete(未完の)という一語で「まだ終わっていない」を表した。英語版漫画での学習法についてはブルーロックの英語版漫画・勉強法ガイドにまとめています。

アニメの英題と原作の章英題が食い違う7例

ここからが本題です。同じ場面を指しているとみられるのに、アニメの英題と原作の章英題が別物になっているケースがかなりあります。

日本語で対応する概念アニメ英題(Crunchyroll)原作章英題(K MANGA)
サッカーの0Soccer's "Zero"(第3話)THE "ZERO" OF SOCCER(第5章)
予感と直感Premonition and Intuition(第4話)PREMONITION & INTUITION(第11章)
生まれ変わるのはTo Be Reborn(第5話)THE ONE TO BE REBORN(第13章)
ゴールの方程式The Formula for Goals(第8話)GOAL FORMULA(第24章)
最後の欠片The Final Piece(第11話)THE LAST PIECE(第37章)
天才と凡才The Geniuses and the Average Joes(第14話)TALENT AND MEDIOCRITY(第52章)
主役の座The Stage for the Lead(第18話)THE LEAD ACTOR'S STAGE(第64章)

いちばん差が大きいのが「天才と凡才」です。原作は TALENT AND MEDIOCRITY(才能と凡庸さ)という抽象名詞のペア、アニメは The Geniuses and the Average Joes(天才たちと平凡な連中)という人を指す具体名詞のペアaverage Joe は「どこにでもいる平凡な男」を指す英語の慣用表現で、Joe はありふれた男性名の代表格です。原作は概念として、アニメは登場人物として訳したわけで、方針がまるで違います。

面白いことに、Crunchyrollのイタリア語版の第14話タイトルは Talento e mediocrità、つまり原作英題と同じ「才能と凡庸さ」方向の訳。英語版だけが The Geniuses and the Average Joes という意訳に振れていることになります。

他にも The Final PieceTHE LAST PIECEfinallast の使い分け)、The Formula for GoalsGOAL FORMULA(前置詞句か複合名詞か)など、英語としての作り方が微妙に違うのが分かります。逆に、Awakening(第31章 AWAKENING)、Devour(第54章 DEVOUR)、Dancing Boy(第70章 DANCING BOY)、The Second Selection(第40章 SECOND SELECTION)、TOP3(第46章 TOP 3)のようにほぼ一致するものもあります

【一覧】原作 第1〜40章の英語章タイトル

K MANGA公式で確認できた、原作コミックスの英語章タイトルです(第1〜40章ぶん)。アニメ第1期の序盤〜二次選考の入り口あたりに相当する範囲にあたります。

英題(K MANGA公式)英題(K MANGA公式)
1DREAM21BREAK THROUGH!
2MOVING IN22UNTIL THIS FIRE BURNS OUT
3MONSTER23UNTIL THEY MET
4RIGHT NOW24GOAL FORMULA
5THE "ZERO" OF SOCCER25TRICK
61 = INDIVIDUAL26LAST GAME
7WE'LL MEET IN FRONT OF THE GOAL27ONLY ONE
8MESSAGE28SUPER SPECIAL
9SUPERHERO29FLASH OF EVOLUTION
10OPERATION: ME, NEXT 930EXTREME FRENZY
11PREMONITION & INTUITION31AWAKENING
12SIGNAL32IMPETUS
13THE ONE TO BE REBORN33ATTACK WAVES
14RESOLVE34AT THIS RATE
15SPIRAL35LAST CHANCE
16ONE SHOT36RIGHT HERE
17SORRY37THE LAST PIECE
18THANKS FOR THE HELP38MORE
19OVERWHELMING DISADVANTAGE39HUNGRY
20BOILING40SECOND SELECTION

語彙として面白いのは IMPETUS(第32章)でしょうか。「はずみ・推進力・きっかけ」を表す硬めの名詞で、give impetus to ~(〜に弾みをつける)という形でビジネス英語にもよく出てきます。OVERWHELMING DISADVANTAGE(第19章)の overwhelming(圧倒的な)、EXTREME FRENZY(第30章)の frenzy(狂乱・熱狂)も、TOEIC上位帯で確実に出会う語です。アニメの英題より原作の章題のほうが、語彙のレベルは全体的に高めという印象を持ちました。


英語版コミックスの巻表記(Kodansha USA)

タイトルつながりで、英語版コミックスの「巻」の話も押さえておきましょう。ここには書き方を間違えやすい落とし穴があります。

電子38巻・紙32巻。「38 Volumes Available」は電子の数

北米での英語版は Kodansha USA が刊行しています。公式サイトのシリーズページには 38 Volumes Available と表示されますが、この「38」は電子版(Digital)の巻数であって、紙版(Print)の刊行数ではありません。

各巻ページの発売日を1つずつ確認したところ、本記事執筆時点(2026年7月)では次の状況でした。

  • 電子版:第38巻(2026年6月16日配信)まで刊行済み
  • 紙版:第32巻(2026年7月21日発売)まで刊行済み。第33巻は2026年8月18日発売予定=未発売

参考までに、日本語版の単行本は2026年6月17日時点で39巻電子版はほぼ日本語版に追いつき、紙版は7巻ほど遅れているという状態です。「英語版は何巻まで出ている?」と調べるときは、必ずどちらの版の話なのかを確認してください。シリーズ一覧に巻が並んでいても紙で買えるとは限らない、というのはよくある落とし穴です。

スピンオフの Blue Lock: Episode Nagi は、Kodansha USA公式で 7 Volumes Available。日本語版が全8巻で完結していることを考えると、こちらも1巻ぶん遅れている計算になります。エディションとしては Print & Digital のほかに Print Omnibus(3巻合本)と Box Set も用意されています。

Neo-Egoist League と Neo Egoist League ── 公式内でハイフンが揺れる

もうひとつ、英題を扱ううえで見逃せない発見がありました。

Kodansha USAの各巻あらすじを読み比べると、第3期のタイトルにもなっている「ネオ・エゴイストリーグ」の英語表記が揺れています。

  • 第20巻・第25巻のあらすじ:Neo-Egoist League(ハイフンあり)
  • 第29巻・第33巻のあらすじ:Neo Egoist League(ハイフンなし)

同じ出版社の同じ公式サイト内で、ハイフンの有無が巻によって入れ替わっているわけです。どちらかが誤りというより、公式内での不統一と捉えるのが正確でしょう。

アニメ第3期の日本公式サイトは Neo Egoist League(ハイフンなし)を採用しているので、現時点ではハイフンなしのほうが主流と考えてよさそうです。ただし検索するときは両方試すのが安全。「公式ですら表記が揺れる」というのは、英語タイトルを調べるうえでの基本前提だと思っておいたほうがいいです。英語版コミックスの入手方法や学習への使い方はブルーロックの英語版漫画・勉強法ガイドで詳しく解説しています。


主題歌・Blu-ray・ゲーム・舞台の英語表記

最後に、周辺メディアの英語表記もまとめておきます。

主題歌(著作権に配慮し、歌詞の引用は控え、曲名とアーティスト名のみ記載します)

使用箇所曲名アーティスト
第1期OP1カオスが極まるUNISON SQUARE GARDEN
第1期ED1WINNER仲村宗悟
第1期OP2JudgementAsh Da Hero
第2期OP傍若のカリスマUNISON SQUARE GARDEN
第2期EDOneSnow Man
劇場版StormyNissy × SKY-HI
実写映画モンストロAdo

曲名を見るだけでも WINNER Judgement One Stormy と英単語率が高いのが分かります。ちなみに英語版Wikipediaは「カオスが極まる」に Chaos Reigns、Adoの「モンストロ」に Monstruo(スペイン語で「怪物」)という表記を添えていますが、これらは公式英題ではなく説明のための併記です。主題歌の英語をさらに掘り下げた記事として、ブルーロックの主題歌・全12曲の英題解説を公開しています。

Blu-ray(北米・Crunchyroll Store)

  • BLUELOCK – Part 1(第1〜12話/2023年11月14日)
  • BLUELOCK – Part 2(第13〜24話/2024年5月28日)
  • BLUE LOCK – Season 2(第25〜38話/2026年1月13日)

ゲーム・舞台

  • スマホゲーム Blue Lock: Blaze Battle(2024年3月1日配信、2026年3月31日サービス終了)
  • スマホゲーム Blue Lock Project: World Champion(英語版は2024年4月23日配信)
  • KONAMI eFootball 2024 とのコラボ(2024年3月)
  • 舞台は本編が 2nd Stage 3rd Stage 4th Stage と数字で管理され、EPISODE 凪の2作目は Re: Episode Nagi(2026年6月上演)

舞台の英語表記は日本の公演タイトル内で使われているもので、海外向けの正式英題として発表されたものではありません。なお、米国では2026年2月8日から Adult Swim の「Toonami」枠で英語吹き替え版のTV放送も始まっています。


英語タイトルを入り口にブルーロックを英語で楽しむ方法

ここまで英題を並べてきましたが、英題を知ることの本当の価値は「そこから英語で作品に入っていける」ことにあります。私が実際にやっている方法をご紹介します。

まずは英語で観られる環境を作る(NordVPNの3ステップ)

英語音声・英語字幕でブルーロックを観るには、CrunchyrollまたはアメリカのNetflixが選択肢になります。ただし、ここが最大の落とし穴。

  • 日本のNetflix:第1期・第2期とも配信されていますが、音声は日本語のみで、英語字幕は付くという状態です(作品ページの音声欄が Japanese(Original)、字幕欄が English, Japanese)。
  • Crunchyroll:そもそもアジアと日本が配信テリトリーから外れているため、日本から普通にアクセスしてもブルーロックの英語版は出てきません。
  • アメリカのNetflix:第1期が2026年4月、第2期が2026年5月に追加され、英語吹き替え・英語字幕の両方が利用できます。

つまり英語音声で観るには、英語圏からアクセスしている状態を作る必要があるわけです。手順はシンプルで3ステップ。

  • NordVPNでアメリカなど英語圏のサーバーに接続する
  • その状態で、いつも通り配信サービス(NetflixやCrunchyroll)を開く
  • 英語圏向けのカタログが表示され、英語音声・英語字幕で視聴できるようになる

VPNで英語圏のサーバーに接続すると、あたかも海外からアクセスしているかのように扱われ、その国向けの配信カタログ・音声オプションが利用できるようになります。逆に言えば、VPNなしで日本から英語音声版のブルーロックを観るのは基本的に難しいという点にご注意ください。とくにブルーロックは、日本で使っているNetflixアカウントをそのまま使い、VPNでアメリカに切り替えるだけで英語吹き替えにアクセスできるのがありがたいところ。新しいサービスに登録し直す手間がないぶん、心理的なハードルがかなり低いんです。まずは英語字幕だけ試したい方は、日本のNetflixでも英語字幕は選べるので、そこから始めるのもありだと思います。配信サービスごとの詳しい違いはブルーロックを英語で見る方法にまとめています。

英題を「目次」として使う学習法

環境が整ったら、この記事の一覧表を目次として使ってください。 私がやっているのは次の3つです。

  • ①英題を先に読んでから、その話を英語で観るThe Subs Take to the Stage というタイトルを頭に入れてから第34話を観ると、sub という単語が実際にどう発音され、どういう文脈で出てくるかに耳が向きます「今日はこの単語を拾う」という狩りの対象を1つ決めておくだけで、聞き取りの集中力がまったく変わります。
  • ②ダウンロードして反復再生する。配信アプリのダウンロード機能で端末に保存し、通勤・通学中にバックグラウンド再生。同じ1話を5回聴くほうが、5話を1回ずつ観るよりずっと効きます。話の内容を知っているので、音だけでも十分追えるのがアニメ学習の強みです。
  • ③スクリプトを探してAIに投げるBlue Lock scriptBlue Lock transcript で検索すると英語セリフの一覧が見つかります。気になった一文をコピーして、ChatGPTなどのAIに「このセリフのニュアンスと文法を解説して」と投げる。donkey のようなスラングも、AIに聞けば「サッカー文脈では〜」と背景ごと説明してくれます。私はこの方法を長く使ってきました。

そして何より、アニメで英語を学ぶ最大の利点は心理的なハードルの低さです。英語の教材を開くのは気が重くても、好きな作品をもう一周するだけなら気楽にできる。話の内容を大体知っているから、意味を追う負担が減って、英語そのものに集中できる。これは「勉強」ではなく「見返し」なんです。私はTOEIC990点・VERSANT76点(80点満点中)を留学経験なしで達成しましたが、その土台は間違いなく「好きな作品を英語で味わう」という習慣でした。アニメ英語学習そのものの効果や始め方は、アニメ×英語学習の全体像をまとめた記事にまとめています。


まとめ|ブルーロックの英語タイトル早見まとめと関連記事

この記事では、『ブルーロック』の英語タイトルを一次ソースで確認しながら網羅しました。要点を4つに絞ると次のとおりです。

  • ①シリーズ名は Blue Lock(2語)、意匠表記は BLUELOCK(1語)。 Crunchyrollは BLUE LOCK、Kodansha USAは Blue Lock と、媒体でスタイルが違う。
  • ②劇場版の公式英題は BLUE LOCK THE MOVIE -EPISODE NAGI- ただしNetflixは Blue Lock The Movie -Episode Nagi-、英語版Wikipediaは Blue Lock: Episode Nagi と3通りに割れる。
  • ③第2期 BLUE LOCK vs. U-20 JAPAN は全14話(通し25〜38話)。 「全13話」は誤り。第3期 Neo Egoist League の放送日は本記事執筆時点で未発表。
  • ④全38話の英語サブタイトルは、Crunchyrollの実配信ページで確認できた。 英語版Wikipediaとも全話一致したが、それは照合して初めて言えること。

とくに覚えて帰っていただきたいのは、「英題は媒体ごとに割れるのが普通」という前提です。TOP3Top 3Neo-Egoist LeagueNeo Egoist LeagueThe Geniuses and the Average JoesTALENT AND MEDIOCRITY。どれも「どちらかが間違い」ではなく、訳した人と場面が違うだけ。そう思って眺めると、英題の違いそのものが読み物になります。

留学経験なしでTOEIC990点・VERSANT76点(80点満点中)を達成した私が断言できるのは、「気になったことを自分で一次資料まで確かめにいく」習慣こそが、いちばん強い英語力の土台になるということです。この記事のやり方をそのまま真似して、ぜひご自身の好きな作品でも英題を確かめてみてください。

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  • この記事を書いた人

YOSHI

アニメ・海外ドラマ・サッカーなどエンタメで楽しく英語学習中。留学経験はなし。大学時代に英語を始めて就職後は海外事業を担当。現在は独立してフリーランス。2児の父。TOEIC990。VERSANT76。

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