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ブルーロック

ブルーロック英語版漫画(Blue Lock)で英語学習|電子38巻・紙32巻の刊行状況を公式で一次確認・K MANGA・バイリンガル版・勉強法まで完全ガイド

「ブルーロックの英語版漫画って、いま何巻まで出てるの?」「日本から買えるの?」「サッカー用語だらけだけど、英語学習に本当に使えるの?」——そう思ってこのページを開いた方に、まず結論からお伝えします。ブルーロックの英語版漫画は『Blue Lock』というタイトルで、Kodansha USA(講談社USA)が公式に翻訳・出版しています。そしてこの作品を調べるうえで絶対に外せないポイントが1つあります。それは、英語版が「電子版」と「紙版」でまったく違うスピードで刊行されているということです

本記事執筆時点(2026年7月)で公式サイトの各巻ページを1つずつ開いて発売日を確認したところ、電子版は第38巻まで、紙版は第32巻までが刊行済みでした。日本語版は39巻。つまり「ブルーロックの英語版は何巻まで?」という質問には、少なくとも3通りの正しい答えが存在するということになります。この記事では、その3つを混同せずに整理していきます。

私はアニメ・海外ドラマ・サッカー観戦で英語を身につけ、留学経験がないままTOEIC990点・VERSANT76点(80点満点中)を取得し、元海外事業担当として英語で仕事をしてきた2児の父です。英語力を伸ばせた最大の理由は、「すでに内容を知っている好きなコンテンツを、英語で何度も浴びる」という習慣でした。そして私はサッカーでも英語学習をしています。プレミアリーグの英語中継を聴き、海外のサッカーメディアを英語で読む。その視点から見ると、ブルーロックは「アニメ・漫画で覚えた英語が、そのまま現実のスポーツ中継で通用する」という、かなり特殊で贅沢な教材なんです。

しかも大事なのは、これが「勉強」に見えないこと。潔世一が何を考えてゴール前に走り込んだのか、あの試合で誰が誰を喰らったのか——すでに知っている展開だからこそ、英語そのものに集中できます。単語帳を1ページめくるより、はるかに続きます。

なお、漫画とセットで英語版アニメも観たくなったときのために先にお伝えしておくと、日本のNetflixでブルーロックを開いても選べるのは英語字幕だけで、音声は日本語のままです。英語音声で観たいなら、VPN経由のCrunchyrollか米国版Netflixを使う必要があります。NordVPNでアメリカなど英語圏のサーバーに接続してから配信アプリを開くと、英語音声・英語字幕付きの海外版カタログにアクセスできるようになります。 VPN接続が英語音声視聴の前提になる点は、記事後半で改めて詳しく説明します。

この記事で分かるのは、①英語版の正確な刊行状況(電子・紙・日本語版を分けて一次確認)、②日本から買う・読む4つのルートとK MANGAという抜け道、③Kodansha USA公式あらすじを使った無料の英語教材化、④サッカー英語まで伸ばす具体的な勉強法5つの4点です。作品全体の英語トピック(タイトルの意味・キャラ名・サッカー用語・視聴方法)は、ピラー記事ブルーロックは英語で何という?BLUELOCKの意味・キャラ名・サッカー用語・視聴方法まで完全ガイドにまとめていますので、あわせてどうぞ。


まず結論:ブルーロック英語版漫画(Blue Lock)の基本情報

結論として、ブルーロックの英語版漫画は『Blue Lock』というタイトルで、Kodansha USAが北米で公式に刊行しています。日本語のタイトル「ブルーロック」をそのまま英語にした素直な英題で、意訳はされていません(ロゴ表記は1語の BLUELOCK、書誌上の表記は2語の Blue Lock という二重構造になっています。この表記の話はブルーロックの英語タイトル完全ガイドで詳しく扱っています)。

まずは全体像を一覧で押さえましょう。以下はすべて本記事執筆時点(2026年7月)に、Kodansha USA公式サイトの各巻ページ・講談社の商品ページ・英語版Wikipediaで確認した内容です。

項目内容補足
英語版タイトルBlue Lock意訳なし。ロゴは BLUELOCK(1語)
出版社(英語版)Kodansha USA Publishing講談社の北米法人。ライセンス版の正規版元
原作Muneyuki Kaneshiro(金城宗幸)日本語版と同一
作画Yusuke Nomura(ノ村優介)日本語版と同一
連載誌週刊少年マガジン(講談社)2018年8月1日連載開始・連載中
対象年齢表記16+Kodansha USA公式の Rating 表記
巻数(英語版・電子)第38巻まで刊行済み(2026年6月16日配信)公式一覧の「38 Volumes Available」はこの数字
巻数(英語版・紙)第32巻まで刊行済み(2026年7月21日発売)第33巻は2026年8月18日発売予定=未発売
巻数(日本語版)39巻まで刊行済み(2026年6月17日)40巻は2026年8月17日発売予定=未発売
完結状況未完結(連載中)Kodansha USA公式のステータス表記は Ongoing
価格(電子)1冊7.99ドル前後(第1巻のみ3.99ドル)為替・時期で変動します
価格(紙)1冊12.99ドル前後為替・販売店で変動します
ページ数1巻あたりおおむね190〜210ページ第38巻は176ページ
電子版の配信開始2021年3月16日2021年1月にライセンス取得を発表
紙版の刊行発表2022年1月電子から約1年遅れてスタート

ここから読み取れる大事なポイントは3つです。

第一に、ブルーロックはまだ完結していません。日本語版も英語版も連載中なので、「最終巻まで一気に読み切る」という読み方はできません。逆に言えば、最新刊を追いかける楽しみがある作品でもあります。

第二に、電子と紙で6巻ぶんの差があること。この記事の中心テーマなので、次の章でみっちり解説します。

第三に、サッカー漫画であるという点。魔法や忍術と違い、ブルーロックに出てくる競技用語は現実のサッカー中継でそのまま使われている英語です。覚えた語彙が海外の試合中継やスポーツニュースで即戦力になる——これはファンタジー作品にはない、決定的な利点です。


【最重要】電子版と紙版で刊行ペースがまったく違う

ここが本記事のいちばん大事なパートです。結論から言うと、ブルーロック英語版は電子版が先行し、紙版がかなり遅れて追いかけるという構造になっています。同じ「英語版第35巻」でも、電子ならもう読めて、紙ならまだ買えない——そういう状態が常に発生しています

電子版は第38巻(2026年6月16日配信)まで刊行済み

Kodansha USA公式サイトの第38巻のページを開くと、Digital Release 6/16/2026 と明記されています。これが本記事執筆時点での電子版の最新刊です。第38巻はU-20ワールドカップのフランス戦が始まる巻で、ページ数は176ページ、ISBNは 9798898301279。

電子版の配信ペースは、直近だと2〜3か月に1冊。第35巻が2026年1月6日、第36巻が3月17日、第37巻が5月12日、第38巻が6月16日という刻みです。日本語版が39巻ですから、電子版はほぼ日本語版に追いついていると言っていい状態です。

紙版は第32巻(2026年7月21日発売)まで。第33巻は未発売

一方、紙版(Print Edition)の最新刊は第32巻で、公式ページの表記は Print Release 7/21/2026。本記事を書いている2026年7月の時点で、ちょうど発売されたばかりの巻です。

そして重要なのがその次。第33巻の紙版は Print Release 8/18/2026、つまり2026年8月18日発売予定で、本記事執筆時点ではまだ発売されていません。 公式サイトの一覧には第33巻も第38巻も同じ見た目で並んでいますが、紙で手元に届く状態になっているのは第32巻までです。

紙版のペースはほぼ月1冊。2026年3月24日に第28巻、4月21日に第29巻、5月19日に第30巻、6月23日に第31巻、7月21日に第32巻——と、電子より速いペースで追い上げている最中なんです。電子と紙のギャップは今後じわじわ縮まっていくと考えられますが、本記事執筆時点では6巻ぶんの差があります。

「38 Volumes Available」は電子の巻数。紙とは一致しません

ここが本記事でいちばんお伝えしたい注意点です。Kodansha USAのシリーズ一覧ページには、大きく「38 Volumes Available」と表示されています。この数字を見て「英語版は38巻まで出ているんだな」と書いている記事は少なくありません。

でも、これは電子版を含めた巻数であって、紙で買える巻数ではありません。実際、一覧に並ぶ第33巻〜第38巻のカードは、第32巻までと見分けがつかない見た目で表示されています。第37巻にいたっては、一覧のカードに「Print Edition」のボタン自体が表示されていません。

つまり「公式サイトの一覧に並んでいる=紙で買える」ではないということです。これは英語版漫画の情報を調べるとき全般に言える落とし穴で、私は他作品でも何度か踏みかけました。正しい手順は1つだけ。各巻の商品ページを開いて、Digital ReleasePrint Release の日付をそれぞれ自分の目で見ることです

ちなみにこの記事の刊行データは、すべてその手順で確認しています。シリーズ一覧の数字は使っていません。

巻ごとの発売日対照表(第28巻〜第38巻)

実際に各巻ページで確認した発売日を並べると、電子と紙のズレ方が一目で分かります。

電子版(Digital Release)紙版(Print Release)本記事執筆時点の状態
第28巻2024年11月5日2026年3月24日電子・紙とも刊行済み
第29巻2025年1月14日2026年4月21日電子・紙とも刊行済み
第30巻2025年3月4日2026年5月19日電子・紙とも刊行済み
第31巻2025年5月6日2026年6月23日電子・紙とも刊行済み
第32巻2025年7月1日2026年7月21日紙の最新刊。電子・紙とも刊行済み
第33巻2025年9月9日2026年8月18日電子は刊行済み/紙は未発売
第34巻2025年11月11日2026年9月22日電子は刊行済み/紙は未発売
第35巻2026年1月6日2026年10月20日電子は刊行済み/紙は未発売
第36巻2026年3月17日2026年11月17日電子は刊行済み/紙は未発売
第37巻2026年5月12日公式ページに記載が見当たりません電子は刊行済み/紙は日程未確認
第38巻2026年6月16日2027年1月12日電子の最新刊/紙は未発売

第37巻だけ紙の発売日が公式ページに載っていない点は、少し不思議です。第36巻が2026年11月17日、第38巻が2027年1月12日なので、その間に入るはずですが——公式に書かれていない日付を推測して書くのは、この手の記事でいちばんやってはいけないことなので、本記事では「記載が見当たらない」とだけお伝えしておきます。気になる方は購入前に公式ページをご確認ください。


日本語版・英語版で「何巻まで」が食い違う|3つの数字を整理する

結論として、ブルーロックの巻数を語るときは必ず「どの版の話か」を言わないと通じません。本記事執筆時点で存在する数字は次の3つです。

日本語版は39巻(2026年6月17日)。40巻は2026年8月17日発売予定

日本語版の単行本は、2026年6月17日発売の第39巻までが刊行済みです。第40巻は2026年8月17日発売予定として予約が始まっていますが、本記事執筆時点ではまだ発売されていません。第40巻の特装版には実写映画キャストの撮り下ろしクリアファイルが付くことが発表されています。

第1巻の発売は2018年11月16日。連載開始が2018年8月1日ですから、7年半ほどで39巻というハイペースです。累計発行部数は2026年6月時点で6,000万部以上と発表されています。

「英語版は日本語版の何巻ぶん遅れているのか」を正しく言うと

3つの数字を並べると、こうなります。

本記事執筆時点で刊行済みの最新巻日本語版との差
日本語版(講談社)39巻
英語版・電子(Kodansha USA)38巻1巻ぶん
英語版・紙(Kodansha USA)32巻7巻ぶん

英語の電子版なら、日本語版の1巻ぶん後ろまで読める。紙で揃えるなら7巻ぶん待つことになる——これが正確な言い方です。「英語版は日本語版に7巻遅れている」と書くと紙の話としては合っていますが電子の話としては誤りですし、「英語版はほぼ追いついている」と書くと電子の話としては合っていますが紙の話としては誤りになります。

巻数を語るときの言い方テンプレート

英語版漫画の情報は、ネット上でいちばん誤情報が生まれやすいジャンルのひとつです。私が自分で書くとき・人に説明するときに使っているテンプレートを共有します。

  • 「◯年◯月時点で」と時点を必ず入れる——刊行数は数か月で変わります
  • 「日本語版/英語版」を毎回言う——省略した瞬間に誤解が生まれます
  • 「電子版/紙版」も毎回言う——ブルーロックはここが6巻ぶんズレています
  • 「予約受付中=未発売」と区別する——公式一覧は予約中の巻も並べて表示します

この4つを守るだけで、自分の書く情報の正確さが一段上がります。逆に言えば、この4つが抜けている記事の巻数情報は、そのまま信用しない方が安全です。


英語版には4つの「版」がある|単巻・3-in-1・Box Set・バイリンガル版

結論として、ブルーロックを英語で読む方法は大きく4種類あります。値段も、読める巻数も、学習への向き不向きも全部違うので、ここを知らずに買うと後悔します。順に見ていきましょう。

①単巻版(Print & Digital)——標準ルート

いちばん基本になるのが、1巻ずつ買う単巻版です。電子は1冊7.99ドル前後、紙は1冊12.99ドル前後。第1巻だけは電子が3.99ドルと安く設定されているので、「まず1冊試したい」なら第1巻の電子から入るのがいちばん安上がりです。ページ数は190〜210ページ程度で、日本の単行本とほぼ同じボリューム感。

刊行状況は前章のとおりで、電子は第38巻まで、紙は第32巻まで。最新話まで追いかけたいなら電子一択です。

②Print Omnibus(3巻合本)は第3巻まで。1冊22.99ドル

2026年から新しく始まったのが、3巻ぶんを1冊にまとめたオムニバス版(Print Omnibus)です。公式の商品説明では a new 3-in-1 omnibus edition featuring sculpted embossed covers(型押しの立体的な表紙を採用した新しい3-in-1オムニバス版)と紹介されています。

各巻ページで発売日を確認したところ、刊行状況は次のとおりでした。

オムニバスページ数発売日状態
Omnibus Vol.1608ページ2026年2月24日刊行済み
Omnibus Vol.2592ページ2026年4月28日刊行済み
Omnibus Vol.3592ページ2026年6月30日本記事執筆時点で最新
Omnibus Vol.4公式ページが存在しません(未発表)未発売

価格は3冊とも22.99ドル。単巻の紙を3冊買うと約39ドルなので、1冊あたりの単価はおよそ6割になります。まとめ買い派には圧倒的にお得です。3巻ぶんずつの合本なので、本記事執筆時点で刊行済みの3冊で単巻9巻ぶんに相当する計算になりますが、それぞれがどの巻を収録しているかは商品ページで確認してから購入してください(公式が「Vol.3=単巻7〜9巻」と明記しているわけではありません)。

③Box Set は Season 1 Part 1(1〜6巻)と Part 2(7〜11巻)

もう1つが、複数巻をまとめたボックスセットです。こちらは2種類が発売されています。

  • Blue Lock Manga Box Set, Season 1 Part 1:2024年10月22日発売・1,248ページ・77.94ドル。公式説明に Includes volumes 1-6 of the Blue Lock manga and an exclusive, double-sided poster.(単行本1〜6巻と、限定の両面ポスターを収録)と明記
  • Blue Lock Manga Box Set, Season 1 Part 2:2025年10月7日発売・1,024ページ・64.95ドル。公式説明に Includes volumes 7-11 of the Blue Lock manga and an exclusive, double-sided poster.(単行本7〜11巻と限定両面ポスターを収録)と明記

ポスター付きでコレクション性が高い一方、11巻ぶんまでしかカバーしていない点には注意が必要です。第12巻以降は単巻かオムニバスで買い足すことになります。

④4つの版の比較表

日本在住の英語学習者という目線で並べると、こうなります。

読める巻数(執筆時点)価格の目安学習適性こんな人に
単巻・電子第38巻まで1冊7.99ドル前後◎ 拡大表示できて多読向き最新まで追いたい人
単巻・紙第32巻まで1冊12.99ドル前後◎ 書き込み・付箋が使える精読したい人
Print Omnibus3冊刊行済み(3巻ぶんずつ)1冊22.99ドル○ 割安。ただし重い序盤を安く揃えたい人
Box Set1〜11巻64.95〜77.94ドル△ 学習より所有向きコレクションしたい人
講談社バイリンガル版第1巻のみ1,540円◎◎ 日英対照で最強英語版が初めての人

「バイリンガル版で第1巻 → 電子の単巻で第2巻以降」という組み合わせが、日本在住の学習者にとってはもっとも失敗しにくいルートだと私は思います。理由は後の章で説明します。


日本から読むならここ|K MANGAは2024年9月から日本国内でも使えます

結論として、日本に住んでいる人がブルーロックを英語で読むいちばん手軽な方法は、講談社公式アプリ「K MANGA」です。これは他作品ではなかなか言えないことで、ブルーロックが講談社作品であることの、地味だけど大きなメリットです。

K MANGA=「マガポケ英語版」。日本国内でも2024年9月18日からサービス開始

K MANGAは、講談社が2023年5月に北米向けにスタートした英語版マンガ配信サービスです。国内最大級のマンガアプリ「マガジンポケット(マガポケ)」の海外展開版という位置づけで、約500タイトルを英語で配信し、そのうち連載中の約90作品は最新話を日米同時に配信しています。

そして重要なのがここ。週刊少年マガジン公式サイトの告知によれば、2024年9月18日から日本国内でもサービスが始まりました。告知文には「これにより、好きなマンガを英語版で閲覧することが可能になります。好きなマンガで、楽しく英語の勉強をすることが出来ます」とはっきり書かれています。版元自身が英語学習用途を打ち出しているわけです(実際、サービス開始時にはDMM英会話とのコラボ企画も実施されていました)。

App Store(日本)でも「マガポケ英語版 - K MANGA」という名前で配信されており、販売元は Kodansha Ltd.、価格は無料、アプリ内の言語は英語です。

Blue Lock も収録。毎日1話無料+ポイント制

K MANGAのカタログには Blue Lock も収録されています。アプリ/サイト内には CHAPTER 1 DREAM から最新話まで各話のページがあり、公式の説明には Read a new chapter for free every day(毎日1話無料で読める)という一文があります。それ以上を読み進める場合はポイント制の課金になります。

「英語版漫画を買う前に、自分に読めるかどうか試したい」というときに、これ以上ないほど便利です。第1話を英語で読んでみて、「思ったより読める」と感じたら単行本を買えばいいし、「まだ早い」と思ったらバイリンガル版から入ればいい。初期投資ゼロで自分のレベルを測れるのが最大の価値だと思います。

なお無料枠の具体的な話数やポイントの消費ルールはアプリ内の仕様で変わりうるので、実際の条件はアプリ内の説明で確認してください

注意:K MANGAは16歳以下は利用できません

見落とされがちですが、週刊少年マガジン公式の告知には「『K MANGA』アプリは16歳以下はご利用になれません。」という注記があります。中学生・高校1年生くらいのお子さんに英語学習として勧めようとしている保護者の方は、この年齢制限を先に確認してください。その場合は、講談社バイリンガル版デラックス(紙の書籍)が代替になります。

ハイキューの MANGA Plus とは逆パターン

作品ごとに事情が違う、という話をしておきます。私は以前ハイキューの英語版漫画についての記事を書いたのですが、ハイキュー(集英社作品)の公式英語配信サービス MANGA Plus by SHUEISHA は、日本・中国・韓国を除く全世界向けのサービスで、日本国内からは使えません。「無料で読めるらしい」と思ってアクセスすると弾かれます。

ところがブルーロック(講談社作品)のK MANGAは、逆に日本国内で使えますつまり「英語版マンガの公式アプリは日本からは使えない」という一般論は成立しません。作品ごと・版元ごとに必ず確認する必要があります。この記事を書くにあたって私がいちばん驚いたのが、この違いでした。


買い方・読み方の比較【日本在住の学習者目線】

結論として、日本在住の学習者にとって現実的な入手ルートは6つあります。それぞれの向き・不向きを整理します。

Kodansha USA公式サイトで電子を直接買う(無料試し読みあり)

Kodansha USAの公式サイト(kodansha.us)では、電子版をカートに入れてそのまま購入できます。さらにシリーズページには「Read free chapter preview」という試し読みリーダーが埋め込まれていて、会員登録なしでも冒頭を英語で読めます。K MANGAの年齢制限に引っかかる場合や、アプリを入れたくない場合は、こちらが最初の入口になります。

電子書店(Kindle/Kobo/BookWalker ほか)と紙の取扱店

Kodansha USAの各巻ページには、公式が案内する取扱店のリストが載っています。実際に確認したところ、次のような顔ぶれでした。

  • 電子(Digital Retailers):Amazon、Kindle、Kobo、BookWalker、Google Play、iBooks(Apple Books)、Nook、Izneo、Barnes & Noble、MAL ほか
  • 紙(Print Retailers):Amazon、Barnes & Noble、Books-A-Million、Bookshop、Hudson Booksellers、Kinokuniya(紀伊國屋)、Penguin Random House、Powells Books、Walmart

注目したいのは、紙の取扱店に紀伊國屋書店が入っていること。日本国内の大型書店の洋書コーナーで注文できる可能性があるということです。また電子側にBookWalkerが入っているのも日本の読者には見慣れた名前でしょう。

ただし、Amazon.co.jpでの在庫・配信状況については、本記事の調査では確実な確認が取れませんでした。「必ず買える」とは書けないので、購入前にご自身で在庫と配信可否をご確認ください。価格も為替と時期で動きます。

入手方法6ルート比較表

ルート日本から使えるか費用学習での向き・不向き
K MANGA(アプリ)◎ 2024年9月から利用可毎日1話無料+ポイント課金◎まず試すのに最適。16歳以下は不可
Kodansha USA公式サイト(電子)○ 公式ストアで購入1冊7.99ドル前後◎最新38巻まで読める。無料試し読みあり
電子書店(Kindle/Kobo/BookWalker等)○ 取扱店として案内あり1冊7.99ドル前後◎スキマ時間の多読向き。拡大表示が便利
紙のペーパーバック○ 紀伊國屋等の取扱あり1冊12.99ドル前後◎書き込み・付箋。ただし32巻まで
Print Omnibus / Box Set○ 取扱店経由22.99ドル/64.95ドル〜○割安・所有欲。巻数は限定的
講談社バイリンガル版デラックス◎ 日本の書店で普通に買える1,540円◎◎日英対照。ただし第1巻のみ

「まずK MANGAで1話読む → 手応えを見てバイリンガル版か電子の単巻を買う」という順番なら、ほぼ失敗しません。なお本記事では特定の販売リンクは張りません。書名は Blue Lock Kaneshiro Nomura で検索すれば見つかります。


【英語学習の最適解】講談社バイリンガル版デラックス ブルーロック

結論として、英語版漫画がまったく初めてという方には、日本で普通に買える『バイリンガル版デラックス ブルーロック 1 BLUELOCK』が最適解です。私が実物のスペックを調べたなかで、いちばん「学習者のために作られている」と感じた1冊でした。

コマの外に日本語、吹き出しの中に英語。A5判232ページ・1,540円

講談社の公式商品ページで確認できる書誌情報は次のとおりです。

項目内容
書名バイリンガル版デラックス ブルーロック 1 BLUELOCK
レーベルKODANSHA BILINGUAL COMICS
原作金城宗幸
漫画ノ村優介
翻訳ネイト・ダー
紙版の発売日2025年9月19日
電子版の発売日2025年9月18日
判型A5(原本より一回り大きい)
ページ数232ページ
定価1,540円(本体1,400円)
ISBN9784065405918

判型がA5=原本より一回り大きいというのが地味に効きます。英語のフォントは日本語より小さくなりがちなので、判型が大きいだけで読み疲れがまるで違います。巻末には金城宗幸先生が描いた初期ネームも収録されています。

なぜ辞書なしで読めるのか——視線移動だけで原文照合できる構造

この本の最大の発明は、コマの外に日本語、吹き出しの中に英訳という配置です。

英語版漫画を読んでいてつまずくのは、たいてい「この英文、どういう意味だ?」で手が止まる瞬間です。普通なら辞書アプリを開き、単語を打ち込み、意味を読み、また本に戻る——この往復で集中が切れます。バイリンガル版はその往復が「視線を少し外にずらす」だけで終わります。原文の日本語がすぐそこにあるからです。

そしてこれは単なる時短ではありません。「日本語のこのセリフが、英語ではこう化けるのか」という発見を、1ページに何度も体験できるということです。これが翻訳の感覚を養ううえで本当に効きます。私が英語版アニメで英語字幕と日本語音声を突き合わせながらやっていたことを、紙の上で高速に回せるイメージです。

注意:第2巻以降は本記事執筆時点で確認できていません

正直にお伝えしておきます。『バイリンガル版デラックス ブルーロック』は、本記事執筆時点(2026年7月)で第2巻以降の刊行を確認できませんでした。講談社の公式サイトや各書店サイトを調べても、確認できたのは第1巻のみです。

KODANSHA BILINGUAL COMICS というレーベル自体は『はたらく細胞』『進撃の巨人』『美少女戦士セーラームーン』『転生したらスライムだった件』など複数タイトルを継続的に出しているので、ブルーロックの続巻が今後出る可能性は十分にあります。ただ、現時点で「シリーズで揃えられる」とは言えません。

したがって現実的な使い方はこうなります。バイリンガル版の第1巻を「英語版漫画の読み方を身につけるための教科書」として使い切り、第2巻以降はKodansha USAの英語版に移行する。第1巻でブルーロック特有の言い回しに慣れておけば、そのまま英語版だけでも読めるようになります。実際、ブルーロックは序盤に用語の説明が集中しているので、この移行はかなりスムーズです。


【目玉①】Kodansha USA公式あらすじ38本=無料で読める「公式英語教材」

ここからは、他ではまず紹介されていない使い方をお伝えします。結論は、Kodansha USA公式サイトの各巻ページに載っている英語のあらすじ(volume description)が、無料で読める最高の英語教材になるということです。

公式あらすじが最強の教材になる3つの理由

第一に、完全に無料です。会員登録すら不要で、各巻のページを開くだけで読めます。第38巻ぶん、つまり38本の英文パラグラフが、いま無料で置かれているということです。

第二に、正真正銘の公式英語です。ファンの翻訳でも機械翻訳でもなく、ライセンス版の版元であるKodansha USA自身が書いた英文。作品固有の用語がどう英訳されているかを確認するうえで、これ以上の一次ソースはありません。

第三に、内容をすでに知っていること。1本あたり60〜100語の短い要約で、書かれているのは「あなたがすでに読んだ試合の展開」です。知らない話を英語で読むのと、知っている話を英語で読むのとでは、負荷がまったく違います。ここが「勉強」に見えない最大の理由です。

私自身、英語版漫画を買う前にこの38本を通しで読みました。所要時間は1時間ほど。その1時間で、ブルーロックの世界の英語がどういう手触りなのかがだいたい掴めます。買う前の下見としても優秀です。

公式あらすじから拾えるサッカー英語 抜粋表

実際に全38巻ぶんのあらすじを読んで、学習価値の高い表現を抜き出しました。左が公式の原文、右が学べるポイントです。

公式あらすじの一節学べる英語
第2巻To survive their first round-robin tournament...round-robin tournament=総当たり戦。トーナメント表の「総当たり」を英語で言えますか
第4巻The odds are stacked against them as they enter the pitchthe odds are stacked against 〜=分が悪い。pitch=ピッチ(イギリス寄りの語)
第15巻Thanks to Rin Itoshi's screamer and some solid defending in the dying minutes of the first half, the Blue Lock Eleven are up 2-1screamer=強烈なスーパーゴール。in the dying minutes=終了間際に。be up 2-1=2-1でリードしている
第17巻Can they stave off the U-20 counterattack and claw their way to victory?!stave off=食い止める。counterattack=カウンター。claw one's way to 〜=もぎ取る
第19巻Isagi was relegated to the benchbe relegated to the bench=ベンチに落とされる。relegate はサッカーだと「降格」の語
第21巻The match opened with a tremendous goal from Chigiriopen with 〜=〜で幕を開ける。試合レポートの定番表現
第23巻Isagi slid in and stopped the ball a hair's breadth from the goal.slide in=スライディングで入る。a hair's breadth=間一髪
第27巻"King" Barou tied up the game with a crazy double nutmeg.nutmeg=股抜き。tie up the game=同点にする
第28巻Hiori delivered Isagi a pinpoint pass that ended in the winning goalpinpoint pass=ピンポイントのパス。winning goal=決勝点
第29巻The final match of the Neo Egoist League finally kicks off!kick off=試合が始まる。ビジネス英語の「キックオフ」もここから
第36巻From the moment of kick off, the match becomes a fearsome battle of non-stop attacks.名詞としての kick offnon-stop attacks=攻め続ける展開

これ、全部「公式サイトに無料で置いてある英文」です。有料の教材を買う前に、まずここを一往復してみてください。

面白いのは、soccer(アメリカ英語)を基本にしながら pitch(イギリス英語寄り)も混ざっている点。英語版ブルーロックの英語は、米語と英語が実際に混在しています。このあたりの使い分けはブルーロックのサッカー用語・エゴ用語の英語一覧で170語ぶん整理しているので、あわせてどうぞ。

ブルーロック独自用語は「引用符付き」で訳される

公式あらすじを読んでいると、あるパターンにすぐ気づきます。作品独自の概念は、既存の英単語を引用符でくくって特別な意味を持たせるという手法で訳されているのです。

  • 武器 → "weapons"(第2巻 their unique "weapons")。派生形として第25巻に "side weapon"(サブの武器)も登場します
  • 化学反応 → "chemical reaction"(第8巻 form a "chemical reaction" with their play styles
  • 覚醒 → "awakening"(第5巻 all the players seek their "awakening"
  • 黄金の方程式 → "golden formula"(第22巻)
  • メタビジョン → "meta vision"(第22巻・第24巻。2語表記です
  • 必殺技 → "ultimate"(第29巻 how to display his "ultimate"
  • 制約 → "constraints"(第31巻 he works best under "constraints"

引用符が付いているのは「これは辞書どおりの意味ではありませんよ」という翻訳者からの合図です。英語版を読むとき、引用符付きの語が出てきたら「作品独自の概念だ」と切り替える——このクセをつけるだけで、読解のストレスがぐっと減ります。

ちなみに、フロー(挑戦的集中)は引用符なしの flow state で訳されています(第17巻 each vied to be the first to reach a flow state)。これは英語圏の心理学用語としてそのまま通用する語なので、説明を足す必要がないんですね。日本語版が「挑戦的集中」という漢字にルビを振っているのと対照的で、翻訳の判断としてとても興味深い部分です。

out-ego——辞書に載っていない、公式の造語

私が個人的にいちばん興奮したのが、第1巻の公式あらすじにあるこの一文です。

Who will emerge to lead the team...and will they be able to out-muscle and out-ego everyone who stands in their way?

out-ego辞書を引いても出てきません。これは公式が作った造語です。英語には out- を動詞の頭に付けて「〜で相手を上回る」という意味を作る生産的なルールがあります(outrun=走り勝つ、outsmart=知恵で上回る、outplay=プレーで上回る)。それを応用して、ego(エゴ)を動詞にして「エゴで相手を上回る」という新しい語を作ってしまったわけです。

同じ文に並んでいる out-muscle(力で押し勝つ)は実在するサッカー用語なので、実在する語と造語を並べて置くことで、読者が自然に意味を推測できる仕掛けになっています。翻訳としてかなり高度なことをやっていると思います。

この一文だけでも、out- の造語ルールを一生忘れないレベルで覚えられます。作品独自用語の英訳をもっと知りたい方はブルーロックのサッカー用語・エゴ用語の英語一覧へどうぞ。

1日1巻・38日でまわす「あらすじ精読」ルーティン

具体的な回し方も置いておきます。

  1. 1日1巻ぶんの公式あらすじを開く(60〜100語なので3分で読めます)
  2. 辞書を引かずに、まず最後まで読む。知っている展開なので7割は分かるはずです
  3. 分からなかった語だけメモする。1日3語まででいい
  4. その語をAIに投げて、サッカー文脈での使われ方を聞く(次章の勉強法③)
  5. 翌日、前日のあらすじを1回読み直してから、次の巻に進む

38日でシリーズ全体の英語を一巡できます。1日3分。これなら通勤の電車のなかで終わります。しかも読み終わるころには「英語版を1冊買ってみようかな」という気持ちになっているはずです。


【目玉②】英語版ブルーロックの難易度は?【学習者目線で分解】

結論として、英語版ブルーロックの難易度は「中」です。試合中のセリフは驚くほど易しく、選手のモノローグと絵心甚八の講義パートが一気に難しくなる、という二層構造になっています。この落差を知っておくだけで、挫折率がかなり下がります。

易しくする要素——短文・命令形・絵・既知のストーリー

ブルーロックの試合シーンは、英語学習者にとってかなり優しい環境です。

  • 1コマの文字量が少ない:試合中は「行け」「出せ」「そこだ」のような短い叫びが中心です
  • 命令形・感嘆文が多い:文法的にいちばん単純な形が繰り返されます
  • 絵が意味を補ってくれる:誰がどこに走ってどこにボールが飛んだのかは絵で分かります
  • 同じ語が何十回も出てくるgoal pass shot defense は1試合で嫌というほど反復されます
  • 展開を知っている:日本語で読んだ試合なら、意味の推測がほぼ当たります

「知っている試合」を英語で読み返すとき、読解の負荷は体感で半分以下になります。これがアニメ・漫画を教材にする最大の理由です。

難しくする要素——抽象名詞・比喩・引用符付き造語・実況スラング

一方、ブルーロックには明確に難しいパートがあります。

  • 選手の内面モノローグWhy did I lose? What was missing? から始まる長い自己分析が、抽象名詞と仮定法で続きます
  • 絵心甚八の講義:作品のテーマを語るシーンは、比喩と抽象語の密度が一気に上がります
  • 引用符付きの造語:前章で挙げた "weapons" "chemical reaction" 系。辞書では引けません
  • 実況スラングscreamer nutmeg worldie brace のような、辞書に載っていても学習者が普通は知らない語
  • キャラクターの二つ名・煽り文句the demon striker King Barou のような表現は文脈が要ります

つまり「試合中は読める、試合が止まると読めない」という現象が起きます。これは欠点ではなく、むしろ自分の弱点が可視化されるということ。試合中が読めるのに独白で止まるなら、あなたに足りないのは語彙ではなく「抽象的な文章の構造を追う力」です。

他作品との難易度比較

私が実際に英語版を読んだ作品と並べると、体感の難易度はこんな感じです。

作品体感難易度難しさの中身
ハイキュー!!中の下競技用語と擬音。1コマの文字量が軽い
ブルーロック競技用語+独自造語+長い内面モノローグ
呪術廻戦中の上術式の説明・固有名詞の造語密度
【推しの子】中の上業界用語と会話の含み

ブルーロックは「サッカーを知っていれば中の下、知らなければ中の上」という、前提知識で難易度が動くタイプです。サッカーのルールと基本用語をあらかじめ押さえておくと、体感難易度が1段下がります。

キャラクター名の英語表記が読めないと登場人物を追えなくなるので、先にブルーロックのキャラクター英語名一覧に目を通しておくのもおすすめです。馬狼照英が Shouei BarouShoei Baro の2通りで綴られるなど、媒体によって表記が揺れるので、事前に知っておくと混乱しません。作品全体の英語の見取り図はブルーロックは英語で何という?完全ガイドにまとめてあります。


サッカー漫画だからこそ効く|ブルーロックで英語を学ぶメリット5つ

結論として、ブルーロックには他のジャンルの作品にはない、5つの学習メリットがあります。

  • ①覚えた語彙が現実世界でそのまま通用するstoppage time counterattack nutmeg は、実際のプレミアリーグ中継で毎試合飛び交う語です。魔法名や忍術名と違って、教材を出た瞬間に使える語彙です
  • ②世界最大級のコンテンツ市場につながる:サッカーは世界でいちばん英語コンテンツが多いスポーツの1つです。ブルーロックで語彙を入れると、そのまま海外メディア・ハイライト動画・実況解説という無限の教材が開きます
  • ③和製英語の矯正になる:ロスタイム、ボランチ、センタリング、ナイスシュート——サッカー用語は和製英語の宝庫です。「通じると思っていた語が通じない」経験は、英語学習でいちばん記憶に残ります
  • ④短文の反復で音読しやすい:試合中のセリフは短く、感情が乗っています。音読・シャドーイングの素材として理想的です
  • ⑤ストーリーが「英語で読む動機」を持続させる:ブルーロックは次のページをめくらせる力が異常に強い作品です。教材が続かない最大の理由は「面白くないから」なので、これは正面から効きます

私自身、サッカーの英語中継を聴き始めたきっかけは「好きだから」でしたが、結果的にリスニングでいちばん伸びたのがこの習慣でした。試合の流れが分かっているぶん、聞き取れなかった単語を文脈から推測する力が鍛えられるんです。ブルーロックはその入口として、これ以上ないほど適しています。


逆に向いていない人・デメリット4つ

公平を期して、向いていない点も書いておきます。

  • ①完結していない:本記事執筆時点で連載中です。「最終巻まで読み切る」という達成感は、いまのところ得られません
  • ②サッカーを全然知らないと用語で詰まる:ポジション名・戦術用語が説明なしで飛んできます。ルールくらいは先に押さえておくと楽です
  • ③日常英会話には直結しにくい:試合中の英語は特殊です。「レストランで注文する英語」を求めている方には向きません(そこは別の作品の出番です)
  • ④内面モノローグが長い:抽象的な独白パートが多く、ここで挫折する人がいます。試合が止まったら飛ばしてもいい、くらいの気持ちで読むのが正解です

デメリット②③については、英語版アニメと併用すると一気に解消します。絵と音と字幕が同時に入るぶん、用語の意味が推測しやすくなるからです。


ブルーロック英語版漫画の勉強法5つ【YOSHI流】

ここからは実践編です。私が実際にやってきた方法を、ブルーロック向けに落とし込みます。

勉強法① 3周読み(絵だけ→英語だけ→日英照合)

まず、1冊を3周することをおすすめします。1周目より3周目のほうが圧倒的に得るものが多いからです。

  1. 1周目:絵とコマ割りだけを追う。英語はほとんど読まない。「そういえばこの試合、こうだったな」と思い出すだけ
  2. 2周目:英語だけを読む。分からない語があっても止まらない。辞書は禁止。7割分かれば合格
  3. 3周目:日本語版(または記憶)と照合しながら読む。「このセリフ、英語だとこう言うのか」を1コマずつ味わう

2周目で「辞書を引かない」というルールが肝です。英語版漫画で挫折する人のほとんどは、1ページで5回辞書を引いて疲れてしまうパターン。分からないまま進む練習こそが、多読の本体です。

勉強法② 反復学習法——同じ巻・同じ試合を繰り返す

これは私が留学なしでTOEIC990点・VERSANT76点(80点満点中)に到達した過程で、いちばん効いた方法です。新しい教材を増やすのではなく、同じ素材を繰り返す。

漫画なら「同じ巻を3周」、アニメなら「同じ話を10回」。配信アプリのダウンロード機能とバックグラウンド再生を使えば、通勤中に同じエピソードを何度でも流せます。画面を見なくていいので、歩きながら、皿を洗いながら聴けます。

ブルーロックでおすすめなのは、漫画で読んだ試合と同じ話をアニメで聴くという組み合わせです。漫画で英文を目に入れてから同じシーンを耳で聴くと、「読めば分かるのに聞き取れない」という自分の穴がはっきり見えます。この穴を埋める作業がリスニングの伸びそのものです。

勉強法③ スクリプト×AI活用法——気になった英文をAIに解説させる

英語版漫画を読んでいて「この言い回し、なんでこうなるんだろう」と引っかかった文があったら、その1文をコピーしてAI(ChatGPTなど)に投げてください。 私が実際に使っているプロンプトはこんな感じです。

  • 「このセリフのニュアンスと文法を、日本語で解説してください」
  • 「この表現はサッカー中継で実際に使われますか? 使われるなら例文を3つください」
  • 「同じ意味を、もっとカジュアルに/フォーマルに言い換えるとどうなりますか」

たとえば前章で挙げた out-ego を投げると、out- の造語ルールから outrun outsmart などの実例まで一気に説明してくれます。辞書には載っていない語だからこそ、AIのほうが強いという典型例です。

素材は英語版漫画でもいいですし、Blue Lock scriptBlue Lock English subtitles で検索してアニメのスクリプトを探す方法もあります。「気になった1文をその場で深掘りする」習慣がつくと、教材が無限に増えます

勉強法④【独自】「1試合1ページ」用語ノート術

私がサッカー英語でやっているのが、試合単位でノートを1ページだけ作る方法です。

  • ノートの見開き左に、その試合で拾った英語を10語だけ書く
  • 右に、その語が出てきた英文をそのまま1行写す
  • 試合が終わったら、そのページを1回だけ音読する

ポイントは「10語だけ」と上限を切ること。全部覚えようとすると必ず破綻します。ブルーロックは1つの試合が数巻にまたがるので、「U-20戦のページ」「バスタード・ミュンヘン対マンシャイン・シティのページ」というふうに、試合ごとに語彙が自然にまとまってくれるのが便利なんです。

しかもこの方法だと、語彙が「単語」ではなく「あの場面」と結びついて記憶されます。ネスがカイザーに置いていかれる場面で覚えた語は、その絵ごと思い出せる。これが単語帳との決定的な違いです。

勉強法⑤【独自】漫画→プレミアリーグの英語ハイライトへ発展させる

そして、ブルーロックならではの最終ステップがこれです。英語版漫画で覚えた語彙を持って、本物のサッカー中継に行く。

私はサッカー観戦でも英語学習をしていますが、ブルーロックの英語版で仕入れた語彙が、そのまま海外の実況で飛んでくる瞬間は本当に気持ちいいです。公式あらすじに出てきた screamer、第27巻の double nutmeg、第15巻の in the dying minutes——全部、実際の中継で聞きます。

具体的な進め方はこうです。

  1. 英語版漫画で用語を50語ほど仕込む(前述の用語ノート)
  2. YouTubeで海外クラブ公式のハイライト動画を観る。実況が英語で、2〜5分と短い
  3. 聞き取れた語に丸をつける。最初は3語で十分
  4. 慣れてきたらフルマッチの英語実況に進む

教材(漫画)と現実(中継)が地続きになっている作品は、そう多くありません。ブルーロックはそのレアな1つです。ここまで来ると、もう英語学習をしている感覚はなくなります。


漫画×アニメの二刀流が最強|英語音声で観るには

結論として、英語版漫画とアニメの英語音声はセットで使うのが圧倒的に効率的です。読んで意味を掴んだ英文を、音で確かめる。この往復がいちばん伸びます。ただし、日本から英語音声で観るには一手間が必要です。

日本のNetflixは英語字幕のみ。音声は日本語です

まず正確な事実から。日本のNetflixでブルーロックを開くと、英語字幕は選べますが、音声は日本語のみです。「Netflixに入っているから英語で観られる」と思って始めると、字幕だけで音声が切り替わらず戸惑うことになります

英語音声(英語吹き替え)で観たい場合の選択肢は、次の2つです。

方法英語音声英語字幕必要なもの
日本のNetflix(そのまま)×Netflixアカウントのみ
VPN経由のCrunchyrollVPN+Crunchyrollアカウント
VPN経由の米国NetflixVPN+いまのNetflixアカウント

英語字幕だけでいいなら日本のNetflixで足ります。漫画を読んだあと同じシーンの英語字幕を確認する、という使い方なら、これで十分成立します。一方、英語音声で耳を鍛えたいなら、VPNを経由して英語圏のサービスに接続する必要があります

NordVPNで英語圏サーバーに接続する3ステップ

英語音声で観るまでの流れは、実際にやってみるとかなりシンプルです。

  1. NordVPNを契約し、アプリをスマホやPCに入れる
  2. アプリでアメリカなど英語圏のサーバーに接続する(地図から国を選んでタップするだけです)
  3. その状態で、普段どおり配信アプリを開く。海外版のカタログが表示され、英語音声・英語字幕が選べるようになります

ポイントは、VPN接続が英語音声視聴の前提条件だということ。VPNなしのまま日本から接続しても、英語音声は出てきません。逆に言えば、いま持っているNetflixアカウントをそのまま使えるので、新しく海外専用アカウントを作る必要はありません。ここが心理的にいちばんラクなところです。

なお、NordVPNは英語圏限定の公式サービス(英語版の配信サイトや、地域制限のある電子書店など)にアクセスするときにも同じ理屈で効きます。アニメの英語音声だけでなく、英語学習インフラ全般への鍵になると考えると導入しやすいと思います。配信サービスごとの詳しい比較はブルーロックを英語で見る方法にまとめてあります。

漫画で読んだ試合を、そのままアニメで聴き直す手順

二刀流の具体的な回し方です。

  1. 英語版漫画で1試合ぶんを読む(辞書なし・2周目までは意味の推測だけ)
  2. 同じ試合のアニメを英語字幕で観る。漫画とセリフが違うことに気づきます
  3. 同じ話を英語音声で観る。ここで初めて「読めるのに聞こえない」語が浮かびます
  4. その語だけメモして、AIに解説させる
  5. 同じ話をダウンロードして、通勤中に3回流す

漫画・字幕・音声で英文が微妙に違うのは正常です。英語版コミック、英語字幕、英語吹き替えはそれぞれ別の翻訳者が別の制約のもとで作っているので、同じセリフでも言い回しが変わります。この「揺れ」自体が、1つの日本語に対して複数の英語が存在することを体感させてくれる教材になります。名言ごとの訳し方の違いはブルーロックの英語の名言・セリフ集で扱っています。


スピンオフ『Blue Lock: Episode Nagi』英語版は第7巻まで

本編だけでなく、スピンオフの英語版も出ています。結論として、『Blue Lock: Episode Nagi』の英語版はKodansha USAから第7巻まで刊行済みです。

日本語版は全8巻で完結。英語版はあと1巻

日本語版『ブルーロック -EPISODE 凪-』(原作:金城宗幸/作画:三宮宏太)は、別冊少年マガジンで2022年6月9日から2025年7月9日まで連載され、単行本は全8巻で完結しています。

英語版のほうは各巻ページで発売日を確認したところ、次のとおりでした。

発売日(電子・紙とも同日)
Vol.12024年10月15日
Vol.22025年1月14日
Vol.32025年4月8日
Vol.42025年7月15日
Vol.52025年10月14日
Vol.62026年1月6日
Vol.72026年4月7日(本記事執筆時点で最新)

面白いのは、スピンオフは本編と違って電子版と紙版が同じ日に発売されていること。本編のような6巻ぶんのズレがありません。同じ版元の同じ作品世界でも、シリーズごとに刊行方針が違うということです。

第8巻(英語版)については、本記事執筆時点で公式サイトにページが存在せず、発売日は発表されていません。残り1巻なので、遠くないうちに完結する見込みですが、日付は公式発表を待ちましょう。

本編より短く、凪の視点で読みやすい=英語版デビューに向く

学習素材としては、スピンオフのほうが入りやすいという側面があります。理由は3つ。

  • 全8巻=完結が見えている。本編39巻に比べて心理的なハードルが低い
  • 凪誠士郎という1人の視点で進むので、登場人物が少なく、追いやすい
  • 本編と同じ試合を別視点で描くので、本編を読んでいれば内容を知っている状態で英語に入れます

「英語版漫画をまず1シリーズ読み切った」という成功体験を作るには、8巻完結のスピンオフはかなり良い選択肢だと思います。


レベル別ロードマップ|どこから始めればいい?

「自分のレベルでいけるのか」が最大の不安だと思うので、目安を書いておきます。あくまで私の体感による目安で、英語力は分野ごとに凸凹があるので、実際にK MANGAで1話読んでみて判断するのがいちばん確実です。

英検3級〜準2級/TOEIC〜500くらいの方

講談社バイリンガル版デラックスの第1巻から入ってください。 いきなりKodansha USAの英語版に手を出すと、1ページ目で辞書を10回引くことになり、まず続きません。

バイリンガル版なら日本語がすぐ隣にあるので、「分からない→すぐ確認→また英語に戻る」のサイクルが数秒で回ります。この段階でやるべきは、意味を全部取ることではなく、英語で漫画を読むという行為に慣れることです。1冊を3周してから次に進みましょう。

英検2級/TOEIC600〜730くらいの方

K MANGAで第1話を英語で読んでみて、7割分かるなら電子の単巻へ進んでOKです。この層がいちばん英語版漫画の恩恵を受けられます。

意識してほしいのは、試合シーンは読めてモノローグで止まる、という現象を「想定内」として受け入れること。止まったら飛ばして構いません。まず1冊を読み切る。読み切れたという事実が、次の1冊を買わせてくれます。並行して、公式あらすじ38本の精読ルーティンを回すと語彙が加速します。

TOEIC800以上の方

英語版を主教材にしつつ、公式あらすじとサッカー中継まで一気に広げてください。 この層なら、ブルーロックの英語で本当に難しいのは造語と実況スラングだけです。

おすすめは、英語版漫画で拾った語を持って海外のサッカーメディアを読みに行くこと。The Athletic や各クラブの公式サイトの試合レポートは、まさにあの語彙で書かれています。そこまで行くと、ブルーロックは「教材」ではなく「入口」になります。英語×アニメ学習の全体的な考え方は、英語×アニメ学習は効果ある?TOEIC990・元海外事業担当が解説にまとめています


ブルーロック英語版漫画に関するよくある質問(FAQ)

Q1. 英語版は何巻まで出ていますか? A. 本記事執筆時点(2026年7月)で、電子版は第38巻まで(2026年6月16日配信)、紙版は第32巻まで(2026年7月21日発売)です。「英語版は何巻まで」という質問には、電子か紙かで2つの答えがあります。紙の第33巻は2026年8月18日発売予定で、まだ発売されていません。

Q2. 英語版は完結していますか? A. 完結していません。 日本語版も連載中で、本記事執筆時点で39巻まで刊行済み(40巻は2026年8月17日発売予定)。Kodansha USA公式のステータス表記も Ongoing です。完結した作品を一気読みしたい方は、全8巻のスピンオフ『Blue Lock: Episode Nagi』(英語版は第7巻まで)のほうが近道です

Q3. 日本から買えますか? A. 買えます。 講談社バイリンガル版デラックスは日本の書店で普通に買えますし、K MANGA(マガポケ英語版)は2024年9月18日から日本国内でも使えます。Kodansha USA公式サイトでも電子版を購入できます。ただし各電子書店・Amazon.co.jpでの在庫や配信可否は変動するので、購入前にご自身でご確認ください

Q4. 無料で読めますか? A. 一部は無料で読めます。 K MANGAには「毎日1話無料」の仕組みがあり、Kodansha USA公式サイトにも試し読みリーダーがあります。さらに本記事で紹介した公式あらすじ38本は完全無料です。ただしK MANGAは16歳以下は利用できないという注記があります。

Q5. 英語のレベルはどのくらいですか? A. 体感で「中」です。試合シーンは短文中心で易しく、選手のモノローグと絵心甚八の講義パートで一気に難しくなります。サッカーの基本ルールと用語を知っているかどうかで、体感難易度が1段変わります

Q6. バイリンガル版と英語版、どちらを買うべきですか? A. 英語版漫画が初めてならバイリンガル版からです。日英が同じページにあるので辞書が要りません。ただしバイリンガル版は本記事執筆時点で第1巻のみしか確認できていないため、第1巻で読み方を身につけて、第2巻以降はKodansha USAの英語版に移行するのが現実的です。

Q7. 電子と紙、どちらが学習向きですか? A. 多読なら電子、精読なら紙です。電子は拡大表示ができてスキマ時間に強く、しかも第38巻まで読めます。紙は書き込み・付箋・マーカーが自由で、用語ノートを作る作業に向いています。最新まで追いたいなら電子一択という点は覚えておいてください。

Q8. サッカーを知らなくても読めますか? A. 読めますが、ルールくらいは先に押さえたほうが楽です。 ポジション名や戦術用語が説明なしで出てくるためです。心配な方は、先に用語だけ日本語と英語で対照して覚えてしまうのが近道です(サッカー用語・エゴ用語の英語一覧に170語ぶんまとめてあります)。


もっと深掘りしたい人へ|ブルーロック×英語 関連記事まとめ

ブルーロックと英語のテーマは、この記事だけでは書き切れないほど広いので、記事を分けています。


まとめ|ブルーロック英語版漫画の要点

最後に、本記事執筆時点(2026年7月)の要点をまとめます。

  • 英語版タイトルは Blue Lock、版元は Kodansha USA。連載中で未完結です
  • 電子版は第38巻(2026年6月16日)まで、紙版は第32巻(2026年7月21日)まで刊行済み。紙の第33巻は2026年8月18日発売予定で未発売です
  • 日本語版は39巻(2026年6月17日)。40巻は2026年8月17日発売予定で未発売です
  • 公式一覧の「38 Volumes Available」は電子の巻数。紙とは一致しません。必ず各巻ページの Digital ReleasePrint Release を見てください
  • K MANGA(マガポケ英語版)は2024年9月18日から日本国内でも利用可能。毎日1話無料で試せます(16歳以下は利用不可
  • 講談社バイリンガル版デラックスは第1巻のみ確認。日英が同じページに載る構造で、英語版デビューには最適です
  • Kodansha USA公式あらすじ38本は無料で読める公式英語教材。1日1本・38日で一巡できます
  • 英語音声でアニメも観るならVPNが前提。日本のNetflixは英語字幕のみです

私が声を大にしてお伝えしたいのは、ブルーロックで覚えた英語は、教材の外に出た瞬間から使えるということです。screamernutmegstoppage time も、来週のプレミアリーグ中継で必ず飛んできます。単語帳の1ページと違って、覚えた語が現実の世界で自分に返ってくる。この感覚を一度味わうと、英語学習の続き方が変わります。

まずはK MANGAで第1話を英語で開いてみるか、Kodansha USAの公式あらすじを1本読んでみるところから。どちらも無料で、3分あれば終わります。そこで「意外と読めるな」と思えたら、あなたの英語学習にはもう新しい教材が1つ増えています。

  • この記事を書いた人

YOSHI

アニメ・海外ドラマ・サッカーなどエンタメで楽しく英語学習中。留学経験はなし。大学時代に英語を始めて就職後は海外事業を担当。現在は独立してフリーランス。2児の父。TOEIC990。VERSANT76。

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